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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
お祭りのアトラクションといえばいろいろありますが、
いままで「マグロの頭を使った輪投げ」は見たことがありませんでした!
これは、2013年9月28日(土)と29日(日)の二日間に渡り、
神奈川県三浦市の三崎港で行われた
イベント「三崎いしいしんじ祭」に登場した、インパクト大のアトラクション。
標的は新鮮なマグロの頭。
300円で輪っかを3つ投げられます。
頭に輪っかが入ると、干物などがもらえるのです。
入らなくても、残念賞の昆布をお持ち帰りできます。
このマグロ輪投げを作ったのは、
地元のお魚やさん「三崎まるいち魚店」の3代目、松本英(すぐる)さん。
いしいしんじ祭に遊びに来た参加者のみなさんに
楽しんでいただこうと考案されました。
かつてまるいちの名物店員だった「のんちゃん」に担当をお願いして、
思いがけず盛況だったそうです。
そもそも三崎いしいしんじ祭とは、作家のいしいしんじさんが三崎への
あふれる愛と感謝の気持ちを表すために企画し、
地元のお祭り 「三崎開港祭」の開催中に行われたイベント。
2001年から10年間三崎に暮らし、現在は京都に引っ越されたいしいさんが、
三崎に感謝の気持ちを表したいということで、
仲間たちと手づくりで開催されました。
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いしいさんは三崎に暮らす前は
都心に住んでいたのですが、ある日、いつも乗っている
京浜急行の終点まで行ってみようと思いつきました。
そうして辿りついた三崎の海に感じるものがあり、それから10年間暮らすことに。
三崎の魚を食べ、三崎の海に潜り、三崎の人々や猫と触れ合いながら、
「三崎日和―いしいしんじのごはん日記〈2〉」、「ポーの話」などの
作品に取り組んでいたのだそう。
そうして行われた祭の当日は、いしいしんじ氏によるライブ創作小説や
湯浅湾スペシャルライブ、
朝吹真理子×東直子×都甲幸治×いしいしんじによるトークショー
などが開催され、地元の外からもたくさんの人が訪れました。
三崎の住民のみなさんとの即興的なコラボが多発したとのこと。
活気があって、うらやましいお祭りです。
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