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posted:2023.7.13 from:兵庫県西宮市 genre:ものづくり
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
日本のものづくり技術の可能性の探究を行う
新ライフスタイルブランド〈COCOO(コクー)〉より、
漆タンブラー〈KISSUL(キッスル)〉が開発されました。
2023年7月30日(日)まで、
クラウドファンディングサービス〈Makuake〉で
先行予約販売が行われています。
KISSULは、京都の老舗漆製造店〈佐藤喜代松商店〉との共同開発により、
日本古来からある漆の焼付け技法を、
真空魔法びん構造のタンブラーに応用して開発された製品です。
天然漆をタンブラーの内外両面にコーティングしており、
しっとりと心地よい口触りが特長。
金属臭もないので飲み物本来の風味を損ねません。
また、真空魔法びん構造で、飲み物の温度をキープしてくれます。
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佐藤喜代松商店とCOCOOはKISSULの製造にあたり、
錆止めとして日本古来から伝わる漆の焼付け技法から着想を得た、
新しい漆のコーティング技術を共同開発。
世界ではじめてステンレスタンブラーに最適化することに成功しました(特許共同出願中)。
今回の新しい焼付け技法は、堅牢性に優れ、食洗機にも対応しています。
漆職人が天然漆でひとつひとつ手塗りしており、
個性ある表情も魅力です。使うほどに味わいが出ます。
職人によるメンテナンスやカスタマイズも可能で、
修理メニューは決まり次第、COCOO公式サイトやSNSで公表されるとのこと。
漆は約9000年前の縄文時代から使われてきた塗料。
天然素材でありながら優れた抗菌性があり、KISSULも高い抗菌が実証済みです。
また、漆の国内需要は、石油化学の発展やライフスタイルの変化により減少し、
現在の消費量は約100年前のピーク時から99%減の26トンといわれています(2022年値)。
同時に後継者不足により漆職人の数も減少。産業は衰退の一途をたどっています。
COCOOは製造パートナーと連携しながら、真空漆タンブラーの中量生産・販売に加え、
新たに「メンテナンス」という事業を創出することで、
漆産業の雇用を生み出していくそうです。
Makuakeで予約購入した商品は、2023年9月下旬までに順次発送。
一般販売は、9月1日以降でCOCOOオンラインストアや
COCOOお取扱い店舗にて随時開始予定だそう。
シンプルで機能性が高く、日本の伝統産業にも貢献できるタンブラー。
お手元に1つや2つ、いかがですか?
information
KISSUL
*価格はすべて税込です。
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