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〈みんなの工場〉
北海道砂川市にできた
〈SHIRO〉の新たな拠点

コロカルニュース

posted:2023.6.17   from:北海道砂川市  genre:食・グルメ / 買い物・お取り寄せ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

“みんな”が集える、〈SHIRO〉の開かれた工場

北海道砂川市にコスメティックブランド〈SHIRO〉による、
〈みんなの工場〉が2023年4月28日にオープンしました。

コスメティックブランドSHIROによる、〈みんなの工場〉

ここは、SHIROの製品を製造する工場やショップ、
ピンネシリの山々を望みながらゆっくりと過ごせるカフェ、
キッズスペースとラウンジ、ライブラリーなどを併設し、
人と環境に配慮した循環型の施設。
砂川市民やプロジェクトに興味を持った全国の人々が、
ワークショップや議論を重ね、つくりあげられました。

SHIROのものづくりをすべて見られるよう、
仕切りはガラスで、「工場を開く」ことをテーマに設計。

名前には、砂川市民や〈みんなの工場〉に興味がある人々と共に
ワークショップで内装外装をつくり込んだり、
森の循環を育てるために間伐した木材を使用して
“みんな”で外壁や家具をつくりあげたことや、
大人も子どもも、砂川市民も市外の人も、
住んでいる動物も植物も、誰も排除することなく
“みんな”が集える場所にしたいという想いが込められています。

ショップ内にある〈ブレンダーラボ〉

左から、ブレンダーラボ マイフレグランス 30mL 4180円、ブレンダーラボ マイフレグランス 80mL 5830円

左から、ブレンダーラボ マイフレグランス 30mL 4180円、ブレンダーラボ マイフレグランス 80mL 5830円

ショップ内にある〈ブレンダーラボ〉では、
好きな容器を選び、自分で香りをブレンドし、
世界でひとつの「マイフレグランス」をつくることが可能。

左から、FRUIT BOUQUET ヘアバーム 3410円、FRUIT BOUQUET オードパルファン4180円

左から、FRUIT BOUQUET ヘアバーム 3410円、FRUIT BOUQUET オードパルファン4180円

北海道・空知のさまざまなフルーツからインスパイアされた香り
〈フルーツブーケ〉のアイテムも、
砂川本店限定フレグランスとして販売されています。

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ピッツァ ヴェルドゥーラ 1320円

ピッツァ ヴェルドゥーラ 1320円

鶏ミートボールのゆずクリームスパゲッティ 酒かすチップを添えて  1375円

鶏ミートボールのゆずクリームスパゲッティ 酒かすチップを添えて 1375円

間伐材の薪を使って職人がピザ窯で焼く、焼きたてピザもおすすめ

〈SHIRO CAFE〉では、
アイヌの薬膳・キハダの実を使用したパンケーキや
夕張郡栗山町の小林酒造の酒かすと高知県のゆずのスパゲッティなど、
札幌市のイタリアンレストラン〈TAKAO〉の
高尾僚将シェフが生産者を訪ね、さまざまな素材や、
SHIROの製品に使用されている自然素材を用いたこだわりあふれるメニューを展開。
間伐材の薪を使って職人がピザ窯で焼く、焼きたてピザもおすすめだそう。

天井部分にジャングルネットを張るキッズスペース

天井部分にジャングルネットを張るキッズスペースは、
大人も子どもも共に過ごせるよう設計。
さらに、子どもたちの遊ぶ声が響きすぎないよう、
天井には店舗スタッフの古いユニフォームを
アップサイクルしてつくられた吸音材が設置されています。

区切りを設けない大テーブル

ラウンジエリアには、区切りを設けない大テーブルや、
西側に大きく開いた窓にはカウンター席があり、
そこから見えるピンネシリの山々を望みながら
休憩はもちろん、勉強や食事など、
それぞれが思い思いの時間を過ごせます。

本棚にある1300冊の本や雑誌、SHIROの前身であるLAUREL時代のアーカイブ製品も観覧可能

本棚にある1300冊の本や雑誌、SHIROの前身である
〈LAUREL〉時代のアーカイブ製品も観覧可能。

同館で定期的に行われる
砂川の在来種を守り育てる〈種ワークショップ〉では、
市民の人とともに種から育てた苗を植えたり、
広場も芝生ではなく、自生している在来種の草を残したりと、
この地にある自然と共存する屋外環境をつくっていきます。
化粧品の素材処理やカフェから出る生ごみを落ち葉とともに
コンポストで堆肥を使って土づくりにも挑戦し、畑で野菜つくりも。
施設からの排水を溜め、微生物や植物による自然の浄化作用で
排水中の養分を吸収してから石狩川に流す浄化池も設置されています。

この建物を設計したのは、
〈アリイイリエ・アーキテクツ〉の有井淳生さんと入江可子さん。
ふたりの提案は、SHIROが大切にする「自然に合わせるものづくり」に最もマッチし、
設計過程でも、施主と建築家の枠を超えて一緒に悩み意見を交わしながら、
「工場を開く」 「ここで働くことが誇りになる」施設を具現化できたといいます。

この施設を基点に、まちの新たな文化が誕生しそうな予感。
近くに寄った際は、ぜひ足を運びたいですね。

information

map

みんなの工場

住所:北海道砂川市豊沼町54-1(江陽小学校跡地)

営業時間:10:00–19:00(年末年始及び不定休)、工場 10:00〜17:30(日・祝日はお休み)、ショップ 10:00〜19:00(ブレンダーラボ最終受付18:30)カフェ 11:00〜19:00(ラストオーダー18:30)

駐車場:148台収容

tel:0125-52-9646

Web:みんなの工場 公式サイトみんなのすながわプロジェクト 公式サイト

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Instagram:@shiro_japan

Twitter:@shiro_official

Facebook:SHIRO公式Facebook

*価格はすべて税込です。

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