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posted:2023.4.27 from:熊本県上益城郡益城町 genre:旅行
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Riho Nakamori
中森りほ
なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。
〈阿蘇くまもと空港〉の新旅客ターミナルビルが、2023年3月23日に開業しました。
2024年秋には、商業棟や別棟ビル、にぎわい広場が誕生するなど、
〈阿蘇くまもと空港〉は今年から来年にかけて大きな転換期を迎えています。
国内線・国際線一体型の新旅客ターミナルビルは、これまでのターミナルビルと異なり、
店舗などを充実させた搭乗待合エリアを整備しています。
県産木材がふんだんに使われたデザイン性の高い空間で、
搭乗間際までショッピングやグルメを楽しめる充実したエリアになりました。
搭乗待合エリアの国際線出発旅客入場口から近い場所にオープンしたのが、
熊本県および九州各地のモノ・コト・ヒトのストーリーを伝えるギャラリーショップの
〈QSHU HUB(キューシュー・ハブ)〉です。
「自然の恵み×人の営み」をコンセプトに、九州各地に存在する自然の恵みと、
その恵みと共に生きる生産者や職人など、地域の人にフォーカスを当てて、
地域ならではのストーリーを届ける情報発信や特産品の展示・販売をしています。
〈QSHU HUB〉という名称は、熊本県が地理的に九州の中心に位置すること、
またこの店舗が九州のハブとなり各地域の価値や魅力を発信する拠点となる
という意味が込められています。
また、「Q」は、九州の「Q」(キュウ)だけではなく、
「求心力」や「クオリティ」の頭文字から「Q」を取っています。
ロゴマークは、「九州のへそになって、九州を盛り上げる」という店舗が目指す意義を
象徴するデザインにしたことに加え、虫メガネのような「拡大鏡」をモチーフにし、
地域や人に焦点を当ててストーリーを伝えていく想いを形にしています。
熊本県および九州の人々が自然の恵みや、時には自然の厳しさと
どのように関わりあって暮らしていき、向き合ってきたのか。
また、生産者や職人のような生産者は、自然とどのように調和し、
ものづくりをしてきたのか。
度重なる天災を乗り越えてきた熊本県から、日本および世界へ
九州各地の魅力を発信しています。
開業時は〈阿蘇くまもと空港〉の周辺に位置する西原村で育った
「あか牛」のハンバーグや餃子、名産である「シルクスイート」や
「シルクスイートチーズケーキ」など約20商品をラインナップ。
JA熊本経済連から、熊本県産の「すいか」や熊本県産の米粉を使用した
「純米かすてら」など約5商品の展示・紹介もしています。
熊本県内で採れた生鮮品・加工品を生産者直送で届ける
〈クマモトショップドットコム〉からは、肉、野菜、お菓子、水産加工品など、
豊富で珍しい特産品が揃います。
また、試食体験イベントも実施し、熊本県産「すいか」、「落花生豆腐」、
「シルクスイート」などの熊本県にしかない自然の恵みでおいしさが凝縮した
食べ物を味わうこともできます。
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〈QSHU HUB〉は、九州各地のモノ(地域の特産品)・コト(地域の物語)・
ヒト(地域で生きる人)のストーリーもお土産にしてほしいという想いから、
コンセプトブック、ポストカード、ポスターなどのオリジナルコンテンツを
展示および無料配布しています。
コンセプトブックは36ページの冊子になっており、記念すべき開業号は「水」を
テーマに、「水の国 熊本で、 水とのくらしを考える」という特集を組んでいます。
今回は、熊本県の北と南の二つのエリアで、水と共に生きる人たちを訪ねたそう。
阿蘇の伏流水が豊かな「西原村」と、日本三大急流のひとつである球磨川流域で、
令和2年7月豪雨で甚大な被害を受けた地域である「球磨村」や
「八代市坂本町」にスポットを当てています。
生産者や職人、旅館の館主など、人それぞれの自然との向き合い方や暮らし方、
忘れることのできない熊本地震や熊本豪雨での経験と再興、
そしていまを前向きに生きる姿を伝えています。
また、取材で撮影した地域の人や風景の写真を、ポスターやポストカードにも活用。
九州のストーリーを楽しむギャラリーとして、九州の魅力を再発見できるショップとして
さまざまな顔で訪れる人を魅了しそうです。
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QSHU HUB
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