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水の甘み際立つ。
長野県・安曇野の天然水から
生まれた日本酒〈mine〉

コロカルニュース

posted:2022.8.10   from:長野県安曇野市  genre:食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Ayumi Otaki

大瀧亜友美

おおたき・あゆみ●山形県出身。広告制作会社や出版会社での勤務経験を活かして、フリーライターへ転身。WEBや紙媒体で編集から取材、執筆まで幅広く行う。旅や料理、植物など心を豊かにしてくれるモノやコトが大好き。

ナチュラルミネラルウォーターを仕込み水に

〈安曇野ミネラルウォーター〉が7月16日に発売した、
長野県安曇野の資源を活用した新しい日本酒〈mine(ミネ)〉が、
日本酒業界に新しい風を吹かせています。

日本酒は、米・水・麹とシンプルな原材料でできています。
多くの酒蔵は、その土地の水で仕込みますが、
今回は長野・北アルプスの水を用いて京都の老舗酒蔵が仕込むという、
日本酒の“あたりまえ”を覆すコラボレーションとなったのです。

左 mine 12度(720ml)15400円、右 mine 原酒(720ml)19800円 ※数量限定

左 mine 12度(720ml)15400円、右 mine 原酒(720ml)19800円 ※数量限定

原料となる水は、名水百選にも選ばれている北アルプスの湧水を
こまかなフィルターで丁寧にろ過した、同社独自のナチュラルミネラルウォーターです。
そのまま飲んでも十分おいしい水を、酒米を水に漬ける段階から贅沢に使用。
安曇野の自然の恵みを存分に味わえる日本酒になっています。

水の甘み際立つ。長野県・安曇野の天然水から 生まれた日本酒「mine」。

この日本酒の特長は、
硬度30mg/Lの軟水がもたらす、なめらかな口当たりとほんのりとしたやさしい甘みです。
すっきりとした爽やかさもあり、さらりと飲みやすい味わいになっています。

商品ラインナップは原酒のほか、度数を低めにした〈mine 12度〉の2種類。
日本酒が好きな人でも、普段なじみのない人でも幅広く楽しめそうです。

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京都の老舗酒造とコラボした新しい挑戦

このプロジェクトは、「安曇野の豊かな資源を活用したい」
「安曇野の水の価値を高めたい」という同社の想いからスタートしました。

炭酸水や化粧水などさまざま検討するなかで、その特長を生かせる日本酒に着目。
水をふんだんに使ってつくることで、
安曇野の水の良さを十分に引き出せると考えました。

プロジェクト実行にあたって、同社がラブコールを送ったのが、
京都・伏見の老舗酒蔵メーカー〈招德酒造〉です。

創業1645年の招德酒造は、古くから地元・伏見の水を活用した
日本酒を大事にしてきた酒蔵。
ほかの土地の水を使った日本酒づくりは異例のことでしたが、
「違う水を使うことで、伏見の水を見つめ直すきっかけになるのではないか」
「日本酒づくりの新しい道が拓けるのではないか」という想いから、
今回のコラボレーションが実現しました。

京都・伏見の老舗酒蔵メーカー〈招德酒造〉とのコラボによって誕生した日本酒「mine(ミネ)」。

安曇野のナチュラルミネラルウォーターは、
伏見の水より硬度が低くやわらかいため、発酵の進み方も異なります。
老舗酒造の技術と経験を生かしながらも、まさに試行錯誤の連続。
こまかな調整と、丁寧な作業により日本酒づくりが進められました。

さらに今回のプロジェクトでは、京都産の酒米「祝(いわい)」を
はじめて35%まで磨き上げました。
さまざまなハードルを乗り越え、
本来であれば交わることのなかった「安曇野の水」と「京都の酒蔵」が
見事に融合し、日本酒の可能性を広げる一本が誕生。

「安曇野の水をたっぷり使ったmineが、
日本の資源について考えるきっかけになったらうれしい」と
安曇野ミネラルウォーターの代表取締役・新井泰憲さんは話します。

安曇野ミネラルウォーターと招德酒造の挑戦から生まれた日本酒「mine」。商品名の「mine」には“峰=頂き・トップ”という意味が込められている。

商品名の「mine」には、“峰=頂き・トップ”という意味が込められています。
安曇野ミネラルウォーターと招德酒造、
2社の新しい挑戦から生まれたこの日本酒は、
自分を鼓舞したいときや、誰かを応援したいときなど
さまざまな場面でがんばる人々の背中を押してくれそうです。

information

mine(ミネ) 

*価格はすべて税込です。

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