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posted:2020.10.1 from:滋賀県彦根市 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
この色鮮やかなクリスタルガラスの箱。
一体なんだと思いますか?
なんとこちら、実は「骨壺」であり「位牌」。
滋賀の〈彦根仏壇 柒+(nanaplus)〉と
大阪市の〈乾陽亮設計事務所〉が手掛けた、
ガラス骨壷位牌〈しずく〉なんです。
透明度と屈折率が高く、重量感のあるクリスタルガラスに、
目にも鮮やかな創業100年を超える彦根の漆塗り師による漆塗り。
伝統ある高級仏壇と同じように、
ひとつひとつ丁寧に手で塗り上げ、
室(むろ)でゆっくりと乾かして仕上げられました。
モダンで洗練されたこの骨壷で、遺骨や思い出の品を優しく包みます。
そのまま単独で位牌としてもお祀りも可能。
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カラーバリエーションは全部で3つあります。
漆を代表する黒をクリスタルガラスの中に塗装。
真っ黒で重厚な漆の塊が、まるでクリスタルガラスの中に浮遊しているかのようです。
上部は「ウェンジ」というマメ科の銘木。
黒と茶色のコントラストの強い木目で、硬く耐久性がある高級木材です。
黒漆と同じように、漆の代表的な朱を塗った〈しずく 朱〉。
柒+(nanaplus)らしいモダン仏壇に合わせ、暖かいムードを感じる配色です。
上部は、緻密な肌目で明るい淡黄色の「ヒバ」の木。
耐久性に優れ、寺院建築や伝統的な仏壇やモダンな仏壇にも採用されています。
〈しずく 紫〉。紫は高貴であると言われ、仏事でもよく使われる色。
上部は〈しずく 朱〉と同じくヒバ。上品で優しい雰囲気を醸しています。
難易度の高い文字入れも、
長年ガラス位牌を取り扱ってきた彦根の高い技術を生かし、
美しい金文字がクリスタルガラスに刻印されています。
最後のときまで、自分の人生は自分らしく飾りたいもの。
〈しずく〉はそんな方に寄り添う、モダンなプロダクトなのではないでしょうか。
ご購入希望の方は、下記までお問い合わせを。
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柒+(nanaplus)
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