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posted:2020.5.6 from:岐阜県大垣市 genre:ものづくり
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
日本の伝統行事で、今なお欠かすことができない枡(ます)。
そんな枡を使った新たな内装材ブランド
〈MASPACIO(マスパシオ)〉がこの春誕生しました。
枡の全国生産量の約8割のシェアを誇る岐阜県大垣市。
ここで70年以上枡をつくり続ける枡専門メーカー〈有限会社 大橋量器〉が、
地域資源や伝統工芸品としての枡の可能性を広げたいとスタートしたのが
〈MASPACIO〉です。
スペイン語のmás(もっと)とespacio(空間)という言葉から名付けられ
「もっと魅力ある商空間のデザインをサポートする枡の仕上げ材でありたい」
という想いが込められたブランド。
正方形の立方体を組み合わせることで立ち現れる
リズミカルな立体感や幾何学的な美しさ、
やわらかなヒノキの温もりと上品な香り、そして日本の「和の心」と「技術」。
〈MASPACIO〉が提案する内装材は、それらの要素が合わさり、
枡の新たな可能性をひしひしと感じられます。
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たとえば内装材パネル〈MASWALL(マスウォール)〉は
継ぎ手部分の「あられ組」を見せた〈ARARE(アラレ)〉、
碁盤目状に組んだ〈KOSHI(コウシ)〉、角部分を生かした〈KADO(カド)〉
などがあり、それぞれ同じ形の枡を使っているのに、
ここまで違う見せ方ができるのかと感嘆してしまうほど。
それぞれインパクトのある美しい空間を演出してくれます。
今後は〈MASWALL〉をARで体験でき、
空間演出のサンプルが見れるアプリのリリースも予定。
またオーダーメイドなどにも柔軟に対応してくれ、
すでにできあがった設計に対しての枡の提供も行っているとのこと。
日本だけでなく、海外でも大いに需要のありそうな〈MASPACIO〉。
枡文化の新たな一手として、これから注目を集めそうです。
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MASPACIO
マスパシオ
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