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posted:2019.5.16 from:宮城県仙台市 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
山野楽器から、ボディもヘッドも仙台名物
「笹かまぼこ」そのままのギターが発売されました。
これはインパクトありますね! しかも、こんなにホンワカとした見た目ながら、
かなり本格派のギターなんです。
モデルとなったのは、笹かまぼこ(略称:笹かま)の
名づけ親である〈阿部蒲鉾店〉のかまぼこ。
同店は良質な魚のすり身にこだわり、ぷりぷり・ふわふわの
笹かまをつくり続けている老舗です。
山野楽器の制作チームは阿部蒲鉾店からサンプルを借り、
忠実に笹かまぼこを再現。
ボディトップをアーチ状とすることで、ふっくらとした質感を表現したそう。
また、エレキギターとしての性能にもこだわったのだとか。
そのお値段は、756,000円(税込)。
同社で売れ筋の価格帯は10万円から20万円とのことですから、
まったくおもちゃではありません。
開発のスタートにあったのは、「東北の皆さまとともに、
音楽の力で東北を盛り上げたい」という願い。
それから楽器販売に携わる企業として
何かおもしろいことはできないかと考え、
代表取締役社長、山野政彦さんの「笹かまのギターをつくろう!」
という一言から制作が始まったそうです。
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笹かまギターの制作に関わった
〈山野楽器 ロックイン仙台〉の望月正大さんにお話をうかがうと、
笹かまらしさを忠実に再現するために、かなり苦労を重ねたそう。
特に焼き目は、さまざまな方法を検討した結果、
ボディにバーナーで焼き目を入れることで、
本物に近い質感が再現できたといいます。
「笹かまギターは工場での大量生産品と異なり、
細部までこだわってつくり上げた手づくりの商品です。
何人もの方に協力をいただき、長い時間とエネルギーをかけて用意しました。
本来ならもっと高くてもご納得いただける
価値ある1本だと考えておりますが
実際のお求めやすさを考えて、このお値段に抑えました。
アートとしてのギターや1点もののオリジナル、
カスタムメイドのギターのなかには、
200〜300万円のギターもたくさんございます。
そういったギターに匹敵する1本と考えております。
音楽の力で仙台、東北を盛り上げたいとの思いで
つくりましたので、音楽と笹かまを愛する方に
ぜひ使っていただきたいと思います」(望月さん)
ギターと東北への情熱が伝わってくるコメントですね。
笹かまギターは山野楽器仙台店にて限定発売しています。
気になった方はぜひ立ち寄ってみてください。
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