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日本一短いユニークな船旅を!
呉市の音戸の瀬戸を渡る
〈音戸渡船〉

コロカルニュース

posted:2018.7.2   from:広島県  genre:旅行 / エンタメ・お楽しみ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

Yasuko Urayama

浦山 寧子

うらやま・やすこ●ライター&編集。生まれも育ちも広島県呉市。雑誌や新聞の記者として多数のメディアで執筆。紙からデジタル化へ移行しつつ、地域の情報を発信するWEBサイト「KUREP」やSNSアカウントを運営

平清盛が1日で切り開いたという伝説がある呉市「音戸の瀬戸(おんどのせと)」。
青い海と空に映える赤い音戸大橋が本土と倉橋島をつないでいますが、
もうひとつの行き方で倉橋島に渡ることができます。

それが、日本一短い定期航路〈音戸渡船〉です。
約90メートルほどの泳いで渡れそうな距離ですが、
今でも学生さん、地域の人々が利用する生活航路として、運航しています。

音戸の瀬戸は、平清盛が夕日を招き返して1日で切り開いたという「日招き伝説」が伝わる風光明媚なスポット。

音戸の瀬戸は、平清盛が夕日を招き返して1日で切り開いたという「日招き伝説」が伝わる風光明媚なスポット。

音戸渡船は、江戸時代から約300年間続いていると言われ、
橋のない時代にはなくてはならない航路でしたが、1961年に音戸大橋が開通し、
利用客は一気に減少。存続を危ぶまれる声が多い中、一部の人には大切な生活航路であり、
最近は観光客にも日本一短いユニークな航路として人気が出ています。

古びた乗り場には、時刻表はありません。

短い船旅のワクワク気分をさらに盛り上げてくれるレトロ感の漂う乗り場。

短い船旅のワクワク気分をさらに盛り上げてくれるレトロ感の漂う乗り場。

毎日たくさんの船が行き交います。大きな船が通ったあとは、結構揺れるのでご注意ください。

毎日たくさんの船が行き交います。大きな船が通ったあとは、結構揺れるのでご注意ください。

それでは、「どうやって船に乗るの?」と思ったあなた。あなたの目の前に船がいたら、
どうぞそのまま乗ってください。
あなたのいる乗り場に船がいない場合は、対岸に必ず船がいます。
そして、「お~い」と手を振れば、たったひとりのお客さんでも迎えに来てくれるのです。
片道100円、約3分の短くて豊かな船旅です。
ちょっとしたアトラクション気分で、音戸の瀬戸を渡ってみませんか?

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渡った先には呉服店を改装したカフェが。

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音戸町側の桟橋のすぐ近くには、古くから続く呉服店を改装した
カフェと雑貨のお店〈天仁庵〉へどうぞ。地元の作家さんの作品やセレクトした雑貨、
倉橋島近海でとれる魚や野菜を使ったメニューが大人気です。

〈天仁庵〉のある通りも、かつての賑わいを忍ばせる雰囲気のある通りです。

〈天仁庵〉のある通りも、かつての賑わいを忍ばせる雰囲気のある通りです。

倉橋島近海でとれる魚や野菜を使ったメニューが人気

倉橋島近海でとれる魚や野菜を使ったメニューが人気

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音戸渡船

運行時間:5:00〜20:00

料金:大人100円 小人50円 自転車150円 バイク200円

information

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天仁庵

住所:広島県呉市音戸町引地1丁目2−2

TEL:0823-52-2228

営業時間:10:30〜18:00

定休日:木曜

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