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posted:2018.6.13 from:長崎県 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Yuka Nakamura
中村由香
なかむら・ゆか●東京都出身の江戸っ子。スイーツ研究家。おやつ番長と言われること十何年。世界中のお菓子を探し訪ねています。温泉とサッカー好きでもあり、サッカーを通じて日本中世界中を訪ねています。
九州の最西端にある五島列島は、
福江島、若松島、中通島、久賀島、奈留島、小値賀島、宇久島など
有人無人約150の島からなる列島です。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産候補となった、
江上天主堂(奈留島)、旧野首教会(小値賀島)などの教会群や、
「長崎から1万円・1時間半で行けるハワイ」と評されるほどの海の美しさも魅力です。
その五島のすばらしさを誰よりもわかっている五島在住のプロアマ写真家、
約20名が、「地元の人が日々目にしている風景こそ、
かけがえのない絶景である」というコンセプトのもと、
フォトガイドブックを制作。
その出版を記念して、6月14日(木)まで、
東京・銀座の〈Basement Ginza〉にて、
写真展『光あまねく五島 A holy sunny day in GOTO』が開催されています。
五島市在住の写真家・廣瀬健司さんが、
この写真で表現したのは、毎年お盆に行われる念仏踊り
「チャンココ」(福江島・下大津町)のひとコマ。
地元の青年団の人たちが、先祖などを供養する
ためにエキゾチックでカラフルな衣装に身を包んで踊ります。
新盆を迎えた家や檀家さん、お墓やお寺を回って、十何軒目。
お盆の最終日、バケツをひっくり返した
ような激しい夕立のあと、疲れきった踊り手の汗の匂い、
ムンとした湿度、立ち上る線香の匂い……。
この島に住む廣瀬さんにしか撮れない独特な風景がありました。
「毎日が絶景」PROJECT in 五島列島には、2018年6月時点で、
下五島と上五島を含め、上田浩一さん、浦上純人さん、大坪昇平さん、
角谷和明さん、片山徹也さん、川口浩さん、神田伸正さん、宿輪忠雄さん、
永井響さん、中里陽道さん、中山亜紀さん、中山正寿さん、橋本賢太さん、
廣瀬健司さん、福井康弘さん、山内翼さん、山口正江さん、
山野眞一さん、山脇正剛さん、若松充さん、@Polardadyさんら21人の写真家が参加しています。
2017年11月にプロジェクトが始動して以来、写真家だけでなく、地元の高校生、
島外の五島出身者たち、五島を愛するインフルエンサーが次々に共感。
クラウドファンディングは目標金額の118%を集め、5月10日「五島の日」に
フォトガイドブック『みつめる旅』創刊号が完成しました。
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地元の人が胸を張っておすすめする、「見ずには死ねない絶景」
を見せようじゃないか!と五島の絶景が集まりました。
実は、下五島から上五島まで五島列島全体の写真家が一体となって、
ひとつのプロジェクトとして協働するのは今回が初なのだとか。
現在、東京・銀座で開催されている
写真展『光あまねく五島 A holy sunny day in GOTO』初日のレセプションでは、
五島の写真家・廣瀬健司さんも来場。
五島を愛するプロジェクト・サポーターたちと会話に花を咲かせました。
創刊号は「春夏」をテーマにした一冊となりましたが、
次号では「秋冬」をテーマにした写真を掲載していく予定です(創刊時期未定)。
まだ五島を訪れたことのない人の胸も打つほどの感動を届けて、
ムーブメントを起こすような一冊を届けられれば、
とこれからもプロジェクトは継続していきます。
かけがえのない暮らしの美しさ、島民の息遣いが聞こえるほどの
力強さを感じられる写真たちに魅入ってみてはいかがでしょうか?
『みつめる旅』創刊号はこちらのオンラインショップで購入できます。
6月18日(月)からは池袋・ジュンク堂書店での開催も予定されています。
information
写真展『光あまねく五島A holy sunny day in GOTO』
会期:2018年6月1日(金)〜14日(木)11:00〜21:00(最終日は18:00まで)
会場:Basement Ginza(東京都中央区銀座4丁目3−5 Ploom Shop 銀座店 B1F)
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