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春の〈CASICA CAFE〉では、
南風食堂の三原寛子さんが
おいしい食養生を提案!

コロカルニュース

posted:2018.3.28   from:東京都江東区  genre:食・グルメ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

もうすぐ、東京・新木場の〈CASICA CAFE〉にて
春の新メニューがスタートします!

CASICA CAFEのある〈CASICA カシカ〉は「生きた時間と空間を可視化する」を
コンセプトとするコンプレックス・スペース。

古い銘木倉庫をリノベーションした空間に、
カフェやショップ、ギャラリー、アトリエ、
スタジオ、レコーディングルーム、事業主である〈タノシナル〉のオフィスがあり、
お買いものやごはん、イベントなどが楽しめます。

体の声をきく春メニュー

三寒四温の今日この頃。春は、心も体も調子を崩しやすい季節です。

そんなときにもありがたいのが、CASICA CAFEのごはん。
レシピを監修している南風食堂の三原寛子さんは、
身体の声に耳を傾けながら、薬膳や東洋医学の考え方を
ベースにメニューを考案しているそう。

こちらが新メニューの「CASICA Set Menu」!

「CASICA Set Menu」1,200円(税別) おかず3品、雑穀ごはん、本日の汁椀、お漬ものがセットになったメニューです。写真左から「鶏つくねのレモングラス串蒸し」「スナップえんどうと人参とレンズ豆のサラダ」「ジャガイモと蓮根のジェノベ和え」。

おかずは約10種から好きなものを3品選べます。
ほくほくじゃがいもと蓮根を、松の実とチーズが入った手づくりの
ジェノベーゼソースで和えた「ジャガイモと蓮根のジェノベ和え」や
青葱と生姜が入った卵焼きに、蟹の身をほぐしたとろとろの餡をかけた
「蟹の餡かけ 青葱の卵焼き」など、おいしそうなおかずがたくさん!
このほか、「CASICA Curry」もあります。

春は「アーユルヴェーダ」では、冬の間に蓄積された未消化物など、
身体に必要ないものが不調として出てこないよう、
青菜やハーブの苦味を使って解毒・排出することが
大事なポイントとなるのだそう。

また、中医学では、青いもの(葉物やハーブ、海藻)や、
酸っぱいもの、鶏肉、麦などが春の身体を養生するといわれているのだとか。

春メニューには、そんな春の体を整える食材がきちんと使われています。
また、身体を冷やさず、解毒・排出の効果を高める食材として、
生姜やスパイスもいろいろ使っています。

写真:長弘 進(D-CORD)

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「食に心を配って過ごしていくだけで、生き生きしていく」(三原さん)

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「おいしい」も「食養生」も織り込みたい。三原さんからのメッセージ

南風食堂の三原寛子さんから新しいメニューについてコメントをいただきました!

「ここ数年は“食べることが養生になる”ということにずっと関心があり、
北京大学の日本校に通って中医学薬膳を学んで中医学薬膳師の資格を得ました。
またアーユルヴェーダの講師の池田早紀先生と、季節の食と暮らしについて学んでいただく
〈マハトチューニングクッキングクラス〉という料理教室を開催したり、
福岡の岡部賢二先生に師事し、マクロビオティックを学んだりしてきました。

アーユルヴェーダのクラスは、通年通して受講していただいているのですが、
自分の体の様子をよく観て、食に心を配って1年を過ごしていくだけで、
生徒さんの表情が明るくなり、季節の不調が減ったり、風邪をひかなくなったり、いきいきしていく。
講師のふたりで試作をしてみて、お昼ごはんにその季節に合ったものを
たった一食、食べるだけで、その日の帰り道は足が軽く、
翌日は目覚めがよく、からだが楽になっている。

そんな違いを体感するにつれて、心身がその人らしく良い調子であることに、
食べ物が大きな役割を持つのだなあと、実感を深めていたんです」(三原さん)

そんな三原さんでしたが、唯一ジレンマを感じたのは、
おいしい! という喜びも捨てがたい……という思いでした。

「私自身、養生素食だけでなく、お肉やお魚を食べて力をいただくこともあるし、
世界各国のおいしい料理に心が躍ることもある。
どうにかそれら両方を日々の食に織り込めないものか……、
そんなことを思っていたときに、CASICAのお話をいただきました。

本格的に薬膳やマクロビをされている方には怒られてしまうかもしれないけれど、
旬の素材や季節に合った食材の薬効を活かし、
同時に“おいしい!”と舌が喜び、体が喜ぶ料理が並び、
そのときの気分や体調で好きなものを選べる。

そんなお店がつくってみたくて、運営をしている〈タノシナル〉スタッフのみなさま、
CASICAのディレクターの鈴木善雄さん、引田舞さん、
CASICA CAFEのスタッフのみなさまとも試行錯誤、意見を
交換しあってレシピをつくりました」(三原さん)

以上、三原さんからのメッセージでした。
新メニュー、ぜひ食べてみたいですね!
今回ご紹介したメニューは2018年4月3日よりスタートします。
ぜひお出かけになってみてくださいね。

CASICAのリノベーションを手がけたのは〈CIRCUS〉の鈴木善雄さんと引田舞さん。家具などはCASICAに併設するアトリエ〈焚火工藝集団〉の職人さんやショップスタッフたちが手がけました。

写真:長弘 進(D-CORD)

information

map

CASICA CAFE  
カシカ カフェ

営業時間:11:00〜19:00 (L.O 18:30)

(ランチタイム11:00〜15:00/ティータイム14:00〜18:30 L.O)

住所:東京都江東区新木場1-4-6

アクセス:新木場駅徒歩3分

電話:ショップ・代表 03-6457-0826/カフェ 03-6457-0827

定休日:月曜 ※月曜が祝日の場合は営業、翌火曜休館

事業主:株式会社タノシナル

プロデュース・空間設計:株式会社CIRCUS

ロゴデザイン:SURMOMETER株式会社

フード監修:南風食堂 三原寛子

ブックディレクション:山口博之

プランツ:園藝と再生

Web:CASICA

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