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posted:2018.3.17 from:沖縄県 genre:旅行
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
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写真:セソコマサユキ
島旅が好きな皆さんへ、沖縄在住の編集者、セソコマサユキさんによる新刊
『石垣 宮古 ストーリーのある島旅案内』をご紹介します。
「時間が進んでいくスピードはどこにいたって変わらないはずなのに、
離島に滞在していると、それがゆっくりと感じるのはどうしてだろう」
上の言葉は、この本の最初に載っているひとこと。
セソコさんはそんな問いに導かれるように旅をして、
島で暮らす人々のストーリーを紡いでいきます。
そこで見つけたのは、島の人たちの良い意味で「てーげー(適当)」で、
肩の力が抜けた生き方だったり、自分で魚を穫ったりするたくましさだったり、
海の青さだったり。
「竹富島の宿〈cago〉のマリコさんも言っていたけれど、
家電が壊れたからといってすぐ電気屋さんに来てもらえるわけではないし、
急遽、料理に使う牛乳が足りなくなったからと、
フェリーに乗って石垣島のお店まで買いに行ったこともあったそうだ。
“都会”と比べると無いものや、不便なことも多いけれど、
ここに暮らす人たちにとっては、それ以上に、自然や、
人のあたたかさこそが価値あるものなんだと思う。
そしてそういう不便があるからこそ、逆に島に暮らす人たちはとても頼もしい」
(セソコマサユキ『石垣 宮古 ストーリーのある島旅案内』より)
この本に登場するエリアは、石垣島、宮古島、沖縄本島周辺。
内容はかき氷屋さんやカフェ、宿、クラフトの店、パン屋さんなどの案内から、
島に暮らす方へのインタビュー、お祭りなどのイベント情報、
おすすめの周り方、おみやげ、
「飲み屋に行くなら宿泊はここのエリア」などのリアルなアドバイス、
島を訪れるときに気をつけたい神聖な場所のことなども。
セソコさんが惚れ込んで話を聞いているせいでしょうか。
島の空気感や島の人たちの人柄がじわじわと伝わってきます。
Page 2
離島の旅が楽しいのは、島のひとつひとつに個性があること。
この本には、昔ながらのまち並みが残っている竹富島や
星空が美しい波照間島、本島からたった30分でいける穴場の島など、
貴重な情報がつまっています。また、移住してきた人の話もたくさん載っているので、
島に住んでみたいという方にもおすすめです。
そして2018年3月21日〜23日は、東京・神奈川にて刊行記念トークイベントを開催。
セソコさんから、もっとリアルな島旅のお話が聞けそうです。
ここで紹介した写真は、ほんの一部。
島好きな方は、ぜひ本物を手にとってみてくださいね!
Photo:Masayuki Sesoko
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書籍『石垣 宮古 ストーリーのある島旅案内』
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