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posted:2017.12.15 from:香川県香川県小豆郡 genre:旅行 / アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
瀬戸内海の小豆島で、廃業したホテル〈海南荘〉を改装し、
アートの拠点となるゲストハウスにしようというプロジェクトが進んでいます。
ゲストハウスの名は旧ホテルにちなみ、〈ゲストハウス KAINAN〉。
いま、2018年4月のオープンを目指し、クラウドファンディングが実施されています。
プロジェクトの代表は、高松市出身で
〈BOOK MARÜTE ブックマルテ〉代表の小笠原哲也さん。
小笠原さんは同市で〈古道具MARÜE〉〈ゲストハウスまどか〉、
台湾で〈緑光+marute〉も運営されています。
小豆島といえば現代アートの祭典〈瀬戸内国際芸術祭〉の舞台。
ゲストハウス KAINANではアーティスト・イン・レジデンスや
ブックカフェ、交流スペースを併設し、
島の人とアーティスト、ゲストが交流できるような場をつくっていきたいのだとか。
これは楽しくなりそう!
小豆島へは、香川県の高松港からフェリーで約1時間。
1年を通じて暖かく、島の約7割を占める山間部には数々の絶景スポットが点在し、
真っ白な砂浜のある海ではマリンスポーツも楽しめます。
小豆島の暮らしは、〈HOMEMAKERS〉の三村ひかりさんによるコロカルでの連載、
小豆島日記でもおなじみです。
ホテルから砂浜までは、歩いて5分。
客室からはうつくしいオーシャンビューがのぞめます。
ゲストハウスをつくる理由は、遠方からの旅行者や芸術祭を訪れる
アーティストが多いにも関わらず、島内の宿泊施設が不足しているから。
「長く滞在できる場所をつくることで、小豆島を満喫してほしい。
そして、自然ともアートとも触れ合える、ここでしか感じられない空気をゆっくり感じてほしい」
というのが小笠原さんたちの願いなのです。
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小笠原さんたちの改装プランとはどんなものなのでしょうか?
まず1階はカフェ兼本屋、そしてギャラリー。
大きい本棚をいくつか配置し、各本棚を全国の書店さんや、
本屋さんを夢みている個人の方にセレクトしてもらうそう。
ギャラリーはまっ白な展示スペースになる予定です。
カフェは近隣の方々も利用でき、みんなが交流できる空間に。
朝はていねいに淹れたコーヒーと朝食、
夜はアルコールや軽い食事が楽しめるような場にしたいと考えています。
2〜5階は宿泊スペース。
部屋はすべて10畳程度の大きさで、トイレ、シャワー、空調、Wifi完備。
相部屋はなく、すべて個室になります。
また、アーティストが滞在制作を行うアーティスト・イン・レジデンスも併設します。
そこでは完成作品だけではなく、制作プロセスも公開していきたいとのこと。
アーティストの活動が刺激になってアーティストを応援する人たちが増え、
KAINANが島の人たちとアーティスト、ホテルのお客さんの
共有スペースになっていけたら……というのが小笠原さんたちの願いです。
「すでにこうした取り組みを行っている高松のゲストハウスでは、
アーティストがレジデンス終了後も高松に帰ってきてくれるなど、
いいかたちでの交流とつながりの連鎖が起きています。
今回のプロジェクトは、そんな場所づくりの第一歩です」(小笠原さん)
このプロジェクトは、現在クラウドファンディングサイト
〈Readyfor〉にて資金を募っています。
支援していただいた方には、宿泊券やフードデザイナーのたかはしよしこさんの
ケータリングが楽しめるオープニングパーティ、
HOMEMAKERSのダイダイシロップなどのリターンが用意されています。
この支援を活用してKAINANを訪れるというのもいいですね。詳しくはこちらから!
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ゲストハウス KAINAN
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