〈鳥取の工芸文化〉展 鳥取の工芸がおもしろい! 民藝を広めた吉田璋也 デザインのお皿も登場
吉田璋也のデザインによる〈牛ノ戸焼染分皿〉明治大学博物館蔵
2017年10月19日(木)~12月17日(日)、明治大学博物館にて
特別展〈鳥取の工芸文化 手仕事の近世、近代、そして現代〉が開催。
鳥取には、江戸時代に発展した因州和紙や弓浜絣(ゆみはまがすり)、
民藝の窯として名高い牛ノ戸焼など、さまざま工芸品があります。
本展では、古文書をはじめとする資料ややきもの、和紙、木綿などの作品を展示。
江戸時代から現代まで継承されてきた鳥取の工芸文化に光をあてます。


複雑な模様が美しい倉吉絣。倉吉絣保存会が継承する手織りの絣織です。
鳥取に民藝を広めたプロデューサー、吉田璋也とは?
見どころは、1930年頃から鳥取に民藝を広めた医師・吉田璋也(しょうや)さんの仕事。
思想家の柳宗悦さんらが起こした民藝運動の同人であった吉田さんは、
鳥取市内で医院を開業する傍ら、地元の陶器や木工、織物など工芸品を発見し、
その技術の再生と継承に力を尽くしてきました。
吉田さんのすごいところは、プロデューサーとして
鳥取の職人たちと工芸品のデザインを考え、
その時代に合った「新作民藝」を手がけたこと。
さらに、鳥取市内に〈たくみ工芸店〉を開店し、
製品の流通や販売、販路の開拓にまで尽力したといいます。

吉田璋也のデザインによる〈因州和紙〉

今回の展示では、新作民藝の初期におけるエポック的な品々や
牛ノ戸焼の初窯出しの記念写真、同年作の緑釉黒釉染分皿などが見られるのだそう。
明治大学博物館学芸員の外山徹さんにお話を伺うと
「吉田璋也は民芸品を“昔のもの”とするのではなく、その時代の生活の中で
使用するものとして新作民藝を始めた」と教えてくれました。
現代では当たり前のように行われるようになった
伝統工芸の継承と、その時代に合った商品開発。
外山さんは「吉田による新作民藝運動は、その後の伝統的工芸品の産地では
当然のごとくおこなわれるようになったことのまさにその最初の動向であり、
20世紀を対象とする工芸文化論として注目すべき動向」と語ります。

11月11日(土)は、その新作民藝にスポットをあてる講座を開催。
吉田さんの人となりや在来の手工業が「工藝」として再生される歴史的経緯に迫ります。
講師は鳥取民藝美術館常務理事・鳥取市文化財団理事長の木谷清人さんと
明治大学博物館学芸員・明治大学国際日本学部兼任講師の外山徹さん。
参加をご希望の場合は、電話か公式サイトにて事前にご予約を。
くわしくはこちらから!
また、12月16日(土)には、明治大学理工学部・鞍田崇准教授と
〈工作社〉の本間公さんによるトークセッションが予定されているそう!
明治大学 野生の科学研究所にて公開講座「社会と暮らしのインティマシー:いまなぜ民藝か」の
講師を務め、「いまなぜ民藝か」を考え続けてきた鞍田さんと
鳥取でまちづくりプランナーとして活躍している本間さんのお話、ぜひ聞いてみたいですね。
続報は明治大学博物館のFacebookと公式サイトをチェックしてみてください。

information
鳥取の工芸文化 手仕事の近世、近代、そして現代
会期:2017年10月19日(木)~12月17日(日)会期中無休
時間:10:00~17:00(最終入場16:30)
会場:明治大学博物館(明治大学駿河台アカデミーコモン地階 特別展示室)
住所:東京都千代田区神田駿河台1-1
アクセス:JR中央線・総武線「御茶ノ水」駅 御茶ノ水橋口 徒歩5分
電話:03-3296-4448
入場料:300円 ※明治大学学生・教職員、高校生以下の児童・生徒及び引率教諭、明治大学博物館友の会会員、明治大学リバティアカデミー会員、明大カード会員、身体障害者手帳・愛の手帳所持者とその介助者は無料
主催:明治大学博物館
