2016年2月、沖縄出身の写真家・石川竜一さんの
個展が東京、横浜にやってきます。
1つめは、初期の作品から新作を含む大規模個展
あざみ野フォト・アニュアル〈考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一展〉。
こちらは1月30日(土)〜2月21日(日)まで、
横浜市民ギャラリーあざみ野にて開催中。
2つめは、石川さんが初の試みに挑戦した新作展〈CAMP〉。
こちらは2月6日(土)〜 2月14日(日)まで、
東京・原宿のWAG galleryにて開催されます。

石川竜一《八重瀬, 2014(絶景のポリフォニーより)》 2014年、インクジェット・プリント
大学生の時にリサイクルショップでカメラを
購入したことがきっかけで写真を撮り始めたという石川さん。
島をバイクで巡り、話してみたいと思った人々にカメラを向け、
シャッターを切る——そうして撮りためた写真が注目を集め、
2014年に写真集『絶景のポリフォニー』と
『okinawan portraits 2010-2012』(いずれも赤々舎)を刊行し、
その年の第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。
ポートレートを収めた写真集『okinawan portraits 2010-2012』の帯には、
森山大道さんが「一瞬、オレは石川竜一に嫉妬した。」と言葉を寄せています。
そこに写されているのは、高校生や暴走族、スケーター、
しかめっつらの女の子、ストリートに立つ人、まちのエッジに住まう人、
過剰なまでにあふれた収集物のなかに佇む人、寂寥とした廃屋、などなど。
『okinawan portraits 2010-2012』を撮り下ろした当時、
石川さんは沖縄で出会った人、約3000人を撮影していたといいます。

石川竜一 《OP.001143 那覇 (okinawan portraits 2010-2012より)》2011年、インクジェット・プリント
「ある人は好きな人の話をしてくれて、
ある人は親への不満を打ち明けてくれて、
ある人は宗教の勧誘をしてきて、
ある人は戦争体験を話してくれて、
ある人は夢のような話を聞かせてくれた。
ある人は子どもで、ある人は大人で、ある人は男で、
ある人は女で、ある人はどちらでもあった。
何もかもが不思議で、何もかもが当り前で、
一人一人のなかにみんながいて、それぞれの命を強かに生きている。
一瞬のうちに寄せては返していく波。そこに立った時、
僕はただ、震えながらシャッターを切ることしかできない。」
『okinawan portraits 2010-2012』石川竜一(赤々舎)あとがきより
あざみ野フォト・アニュアル〈考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一展〉では、
ポートレイトのほか、『ryu-graph』をはじめとする初期作品なども展示されています。
これまでの写真を一気に見たいという方は、必見。
そしてもう1つの展示〈CAMP〉では、
沖縄を離れ、極限状況のなかで撮影した新作を発表します。

石川竜一《和賀岳(CAMPより)》 2015年、インクジェット・プリント
2016年3月20日(日)に開幕される、
現代アートの祭典〈瀬戸内国際芸術祭〉。
瀬戸内海の香川県の島々で3年に一度開催される
言わずと知れたアートのお祭りですが、今年は
〈海の復権〉をテーマに、12島14会場で作品公開や
イベントが開催されます。
そんな〈瀬戸内国際芸術祭〉を食でも楽しもう!
というわけで、小豆島にある
〈リゾートホテル オリビアン小豆島〉では、
小豆島で展示されるアート作品をイメージした
〈芸術祭記念ランチ〉メニューを3月1日(火)から提供します。
作品そっくり?!のユニークなメニューです。
上の写真は、〈きんつぎハンバーグ〉。
これは岸本真之さんの作品で、
小豆島の家庭から食器など使わなくなった陶磁器を集めて
“金継ぎ”という修復技術を模した技法でつなぎ合わせた
作品の〈つぎつぎきんつぎ〉をモチーフにしたハンバーグです。
作品と同様に、色鮮やかな食材たちが積み上げられています!
和歌山県に伝わる、伝統の綿生地〈紀州ネル〉を現代に蘇らせた
キッチンウェアのシリーズ〈eighteen eleven〉。
これは海南市のメーカー、小久保工業所が
若手デザイナー中島篤氏(ATSUSHI NAKASHIMA)を起用して生み出した、
和の素材のイメージとオートクチュールを融合させたブランド。
メンズ/レディースのエプロンからマルチクロスボウル、
鍋敷き、オーブンミトンなどのキッチンウェアが揃います。

エプロン(レディース)ブラック 7800円(税別)

エプロン(レディース)ネイビー 7800円(税別)

マルチクロスボウル(大)5300円(税別)
そもそも〈紀州ネル〉とは、
綿100%の生地を職人の手により丁寧に起毛させた平織り生地。
肌ざわりがよく、保温性に優れ、綿ならではの吸水性があります。
そのルーツは江戸時代にまで遡ります。
当時防寒用として使われた紋羽(もんぱ)から発展し、
薄手の綿生地を起毛させたのが〈紀州ネル〉。
輸入品のフランネルに似せた綿織物のため、
〈綿ネル〉とも呼ばれます。
和歌山では明治初期に製造され始め、
機能性の高さから軍服などにも利用されました。

エプロン(メンズ) 6000円(税別)
リノベーションホステルという宿泊施設をご存知ですか?
これは、レトロなビルをリノベーションした宿泊施設のこと。
洗練されたデザインの施設が多く、価格も手頃なのが特徴です。
昨年の冬、沖縄に〈SPICE MOTEL OKINAWA〉(スパイスモーテルオキナワ)という
リノベーションホステルがオープンしました。
場所は、沖縄本島の那覇市街からほど近い、中部地区。
緑とまちがほど良く混在し、おしゃれな店が増えているエリアです。

この地区には、アメリカ統治時代の“Okinawa”に建てられた
建物が多く残されており、最近ではカフェや雑貨屋さん、
個人が住むための物件として人気を集めています。
〈SPICE MOTEL OKINAWA〉は、かつてモーテルだった建物なのだそう。



広々としたダブル、ツイン、トリプルの部屋があるほか、
女性専用ドミトリーもあります。
施設内にはカフェや共用ラウンジ、キッチンも。
まるで、アメリカ西海岸のような雰囲気です。



ホステルからアラハビーチとサンセットビーチまでは、車で約10分。
ビーチでは、4月中旬から10月中旬まで泳げます。
海が好きな人にはたまらない環境ですね!
消費電力の少なさや、長い寿命が魅力のLED。
このたび、千葉県柏市の〈スワン電器株式会社〉から、
白熱灯のようなデザインと温かみのある光を持つ
〈LED SWAN BULB〉が発売されます。
エジソン電球をはじめとするユニークなLED電球が4種類。
いずれもスタイリッシュなデザインで、
こだわりのインテリアにも
馴染んでくれるスグレモノです。

〈LED SWAN BULB〉がすごいのは、100年前のデザインであるエジソン型や、
従来のボール型、ダイヤ型の形状に最新のLEDテクノロジーを搭載し、
なおかつ白熱灯に近い光を再現したこと。
省電力、長寿命に加え、デザイン性や光が加わっているのが画期的なんです。
「電球を360度発光させるために、
LEDを光らせる台の基板にサファイアガラスを
使用しています。このことにより、LEDからの光が後ろ側にも
回り込み無駄なく発光させることができます。
それにより白熱電球のような光を表現することに成功しました」
(スワン電器さん)

〈エジソン電球〉100年前の電球を再現。1灯でレトロな演出が出来ます。

〈ボール電球〉もっとも目にする電球の一つ。ダイニング用のライトとして並べてみるのもおすすめです。

〈ダイヤ電球〉天井に写る光の筋がなんともオシャレ。19世紀のヨーロッパのような光です。

〈ビーコン電球〉試験官のようなカタチは実験と歴史を感じさせます。
〈LED SWAN BULB〉のフィラメントは消費電力わずか7.5Wですが、
白熱電球でいう60W相当に価する明るさを放ちます。
ぼくは、香川県高松市の仏生山町というところで暮らしています。
建築設計事務所と、仏生山温泉を運営しながら、
まち全体を旅館に見立てる、
〈仏生山まちぐるみ旅館〉
という取り組みを進めています。
今回ご紹介する、
〈TOYTOYTOY(トイトイトイ)〉は雑貨店です。
場所は仏生山温泉から徒歩2分、西へ100メートルぐらいのところにあります。
店主の高柳敦史さんは、
2015年に家族で東京から移住、開業しました。
奥さんと、お子さんふたりの一家4人。
移住の大きなきっかけのひとつは震災でした。
そして高柳さんが仏生山を選んだのは、子育てがしやすい環境というのもあるし、
雑貨店を始めるにあたって、
まちぐるみ旅館という取り組みがとてもすてきだと思ってくれたことでした。
ぼくにとって、すごくうれしいことです。

左が店主の高柳敦史さん。右はダンボール作家の、しまづふゆき(カルトン)さん。ギャラリーでワークショップの準備中。
TOYTOYTOYは
デッキをはさんで雑貨店部分とギャラリー部分に分かれています。
雑貨店部分は、店内いっぱいに、めずらしい文具や衣類があります。
からくり人形や肉タオル、人工シャボン玉?(レインボースティック)もある。
店内をまわると、にやにやできる。
ぼくは、誰かに紹介するとき、
“変態雑貨を上品に売る店”と伝えたりしています(笑)。
ギャラリー部分では、アートやクラフト、プロダクトの展示を不定期に行っています。
大きい窓のある箱のような空間で、とても明るい。
2階に作家が滞在できる場所があって、そういうのがとてもいい。

変態雑貨が上品に販売されています。
TOYTOYTOYには、
大きな特徴がふたつあると感じています。
ひとつめは、
いわゆる雑貨店に行くと、
どこかで見たことがある、というものがたくさんあるんだけど、
ここでは、そういうことがほとんどないのです。
すべての商品は、店主の高柳敦史さんが自分の目で選んで
ほんとうに好きだと思ったものばかり。
雑誌に出ているようないわゆる「売れ線」商品は皆無なのです。
このことは、とても仏生山的で、
売れるからという理由が先にはならないというところ。
いいもの、いいこと、居心地がいい場所、
そういうものが先にあって、「結果」として、売れていくこと。
TOYTOYTOYをはじめ、仏生山ではそういう感じが空気として共有されています。
ふたつめは、販売の方法がユニークなのです。
名前をつけるとしたら、「好きだトーク販売」。
店主のトークがとてもおもしろいのです。
その内容は商品自体の説明でもあるのだけれど、
自分がどれだけ好きか、みたいな感じなのです(笑)。
そのうえ説明に、まったく圧力がなく何よりも楽しいし、心地よい。
受け取り方によって、トークショーを聞いているようでもあるし、
バックミュージックを聞いているようでもある。
お客さんはものを買うけれど、そういう楽しい体験もして帰ることができるのです。
これは高柳さんの人柄によるところがとても大きい。

リノベーションを行う前。手前が1棟1戸、奥が1棟2戸の木造賃貸住宅。
リノベーションを行う前は、築50年になる2棟3戸の木造賃貸アパートでした。
その3戸分を全部借りて、ひとつの店舗併用住宅としました。
おおまかには1階が店舗、2階が住居という分け方です。

住居部分の施工前。
1月27日(水)まで、銀座・伊東屋にて
〈東北STANDARD展〉が開催されています。
東北STANDARDは、以前コロカルでもインタビューをお届けした
金入健雄さんによるプロジェクト。
東北の断片的な風景や工芸家たちの仕事を、すばらしい映像作品や
企画展を通して紹介してきました。
今回の展示では、こぎん刺しや南部裂織などなど、東北に暮らす工芸家の
仕事を映像などで紹介しながら、プロダクトを展示販売しています。

出品作家は、青森県・こぎん刺しの成田貞治さん、
青森県・南部裂織の井上澄子さん、
福島県・会津張り子の豊琳さんと早川美奈子さん、
福島県・大堀相馬焼の近藤学さんと近藤賢さん、
岩手県・南部鉄器の岩清水久生さん、
岩手県・秀衡塗の佐々木優弥さん、
宮城県・仙台こけしの鈴木明さん、
宮城県・常盤紺型染の佐々木邦子さん、
山形県・お鷹ぽっぽの戸田寒風さん、
山形県・庄内刺し子の小野寺勇一さん、
秋田県・樺細工の藤木浩一さん、
秋田県・曲げわっぱの柴田昌正さん、以上の12組。
これは、ぜひ実際に見てみたい!

山形県・庄内刺し子 小野寺勇一さん

宮城県・仙台こけし 鈴木明さん

岩手県・南部鉄器 岩清水久生さん
“グリーンウッドターニング”をご存知ですか?
普通木工細工をする際には、生木を乾燥させた木材を使うのですが、
“グリーンウッドターニング”とは、生木を乾燥させずに、
木工旋盤という機械を使って形を削り出し、
加工後に乾燥させるという方法です。
木が乾燥していく過程で自然な歪みを形成し、
その独特のラインが何とも言えない味わいになるんです。
2016年1月29日(金)より、
東京・自由が丘の〈イデーショップ 自由が丘店〉にて、
グリーンウッドターニング(生木挽き)で作られた木の器をメインした、
二人の作家による展示会〈"木の器"展 ~ 三好克泰/中島信太郎〉が開催されます。
これは、様々なクラフトを月替わりで
フィーチャーするコーナー〈IDÉE CRAFTS〉の第六弾企画。
自然そのものが持つ美しさを引き出した“木の器”に世界に
触れることができます。

三好克泰さん
三好克泰さんは、山梨の富士吉田を拠点に活動している木工作家。
ステンドグラスのランプシェードの木枠制作をきっかけに、
2004年から木工旋盤で「器」をつくり始めました。
生木挽きの器が、乾燥に伴い楕円形に変形する自然なラインを活かし、
食空間がほっこりするようなもの作りを心がけているそう。
展示会には生木にオイル仕上げした食器類を中心に、
乾燥木にウレタン加工した食器、花器、スプーンなどの
カトラリーなどが並びます。
江戸時代から続く老舗問屋街として知られる、東日本橋。
2016年1月15日(金)、ここに新感覚の、
ホステル&ラウンジ〈GRIDS日本橋イースト〉がオープンしました。
東京オリンピックを控え、ますます増加傾向にある
外国人観光客の宿泊ニーズを想定した、
新しいタイプの宿泊施設です。
ホステル〈GRIDS(グリッズ)〉のオープンは、
昨年4月に開業した第一号となる〈GRIDS 秋葉原〉に続き2軒め。
価格が低いこと、安全なことに加え、
日本の伝統や文化に触れながら、新たな楽しみやつながりを
見つけられるのが、グリッズの特徴。
〈GRIDS日本橋イースト〉では、繊維問屋街である
東日本橋らしさが感じられる“生地(木地)”を
デザイン・エレメントとして取り入れ、日本らしさを表現しました。
ローカル感を感じるオリジナリティあふれるしつらえが
ホテルのあちこちに見られます。

プレミアムルーム

デラックスドミトリー

PODタイプ

コモンスペース
客室は、客室タイプと2段ベッドのPODタイプの二種類。
宿泊者同士の情報交換ができるコモンスペースもあります。

ポストカード(12種)
原研哉
日本を代表するグラフィックデザイナー10人が、
〈日本酒〉をテーマにデザインした新作ポスターを制作!
東京・銀座、松屋銀座7階の〈デザインギャラリー1953〉にて、
2016年1月27日(水)より展覧会〈日本酒 10人のグラフィックデザイナーによる
日本酒ポスター展〉が開催されます。
これは、日本の優れたデザインや伝統、文化、産業などを
テーマにする展覧会企画〈伝統の未来〉シリーズの第2回。
企画はグラフィックデザイナーの松永真さんが手がけました。
参加したデザイナーは、
原研哉、服部一成、松永真、永井裕明、永井一正、
仲條正義、奥村靫正、佐藤晃一、佐藤卓、下谷二助(abc順)。
出来上がったポスターは十人十様。
会場では、10人がそれぞれに日本酒をどう解釈したかが分かる
B0ポスターとコメントを合わせ、一堂に展示します。
デザイナーたちによる斬新な日本酒の解釈をお楽しみください!

仲條正義
みなさまこんにちは。ASTERの中川です。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
vol.3ではvol.2でご紹介しました複合施設〈リバーポート9〉の中に誕生した
新しいお店の紹介をしたいと思います。
お店の名前は〈 voyager(ボイジャー)〉
元駐車場だった地下スペースをリノベーションしてできたバーです。
熊本でもまだ珍しいクラフトビールが揃うバーで、
昨年のオープン以降、年齢層を問わず多くの人々が連日訪れる場所となっています。
しかもこのvoyager、ただのバーではなくオフィスも兼ね備える
オフィス&バーという形態の空間です。
オフィスの中にバー? バーの中にオフィス?
あまり聞いたことがない形態ですが、なぜこのふたつの異なる形態を
ひとつの空間につくったのか。
この場所をつくったふたりのオーナーは田島ミキコさんとジェイソン・モーガンさん。
バーvoyagerのオーナー兼、翻訳・通訳を専門に行う株式会社アドアストラ代表のふたりです。

左が田島さん、右がジェイソン。
ふたりとも既成概念にとらわれない自由な発想と
スピードある行動力でこの場所をつくりました。
その経緯とは?
少しさかのぼること、約2年前。
もともとはそれぞれ別々に翻訳の仕事をやっていたふたり。
田島さんは13年間、ジェイソンは来日後4年間。
共通の知人を通して知り合ったふたりは翻訳以外でもさまざまな活動に興味があり、
同じ方向性を持っていることでビジネスパートナーとして活動をともにし始めます。
そして2013年、最初のチャレンジとして
熊本市中心市街地で定期的に開催されている〈Seedmarket〉に出店。
Seedmarketとはまちなかで出店意欲がある人や
いまから創業しようと計画している人がチャレンジしたり、
自店の顧客獲得につなげたりと、それぞれの目的で活用するマーケットです。
Seedとは「種を蒔く」という意味で、まちに新しい種を蒔き、
魅力あるまちをつくっていくという想いが込められているそうです。
いろいろな人やお店が持つ魅力を
まちの中心地で発揮し自己発信の場につなげてもらいたいという目的で開催されています。


シードマーケットの様子。
そこでまずふたりはそれぞれコレクションしていた古書や洋書を販売しました。
2回目からは本に加え、世界各国の珍しいビールも販売しました。
出店ショップ名は“Liquor&Spirits”
ビールと本の店〈Liquor&Spirits〉が現在のvoyagerの前身です。
そんな活動をしていくなかで2014年1月、共同出資で株式会社アドアストラを設立。
翻訳や通訳が専門の会社ですが、事業計画にはあらかじめバーの運営も入れていたそうです。
ちなみに設立資金は世界旅行のために貯めていた貯金をあてたそうです。
それからすぐにアドアストラの新拠点となる物件探しが始まりました。
オフィスだけど自分たちが好きなビールや本も販売したい。
それならオフィスで働きながらバーもできる空間を見つけようよと。
でもそんな空間ってなかなか見つからない。
東京都八王子市にある工学院大学八王子キャンパス。
ここに昨年、125周年記念事業として作られた弓道場とボクシング場がいま話題です。
設計は、建築学部 建築デザイン学科の冨永祥子准教授によるもの。
“国産無垢材を使った木造無柱空間をローコストでつくる”
という条件に応え、日本の伝統的木造建築の美しさや
構造特性を現代の技術で再構成しました。
木材は和歌山県産。
日本の伝統建築を現代に美しく昇華したデザインが評価され、
2015年日本建築学会賞(作品)など、
多数の国際的な賞を受賞しています。

ボクシング場(撮影:小川 重雄)
弓道場には細い束・貫による格子フレーム、
ボクシング場には大仏様の三手先を
内部空間に反転した天秤フレームが使われています。
共に斜材を使わない水平垂直の構成と、その膨大な接合部の集積により
外力を吸収する柔軟な構造が特徴です。
同大学の建築学部1年生によるコンクリート平板作りを実施し、
彼らの作品が弓道場の一部として組み込まれているというのもステキ。

弓道場の木を組んでいるところ


弓道場。このように木が組まれています

弓道場全景
ちかごろ、専門知識が必要な〈骨董〉ではなく、
気軽に楽しめる〈こっとう〉にハマる人が増えているのだとか。
各地で開催される"こっとう市"は大賑わいです。
そんなこっとうのイベントが、2016年1月13日(水)から18日(月)にわたり、
大阪・うめだ阪急にて開催されます。その名も
〈若き目利きが見つけた古き良きもの “こっとう男子”に学ぶ古道具のあるモダンスタイル〉。
“こっとう男子”とは、こっとうを独自の値観感や審美眼で選び集める男性たちのこと。
いま、「修行しないとわからない骨董の世界・近づきがたい名品ではなくても、
もっと気軽に入れる、古くて良いものはたくさんある」ということで
こっとうに惹かれる方たちが増えています。
そんな方たちのために、こっとう男子たちが集めた、今の暮らしに
取り入れられるこっとうの品々を紹介するのが本イベントの目的。
個性あふれるショップから8名の若手男性店主が参加し、
それぞれの思いとともに焼き物、おもちゃ、花瓶、土器、豆皿、本など、
選びぬかれたこっとうの品をご紹介します。

こっとう男子のみなさん。左から「antiques & art Masa」店主のMasaさん、「そうげんブロカント」店主の小泉攝(せつ)さん、「アンティーク デイズ」店主の岡田圭司さん

古道具屋「そうげんブロカント」
ヨーロッパの家具やブロカントなど、様々な国籍の雑貨が並ぶ
京都の古道具屋〈そうげんブロカント〉や、
同じく京都から、北欧、東欧からを中心に、その時々に感じた
空気感を大切に古いものを集める〈Soil〉、
世界のフォークアートや古民藝をセレクトした〈グランピエ〉、
現代住居に古物の調度品を合わせ、
生活を楽しむことのできる空間を生み出す〈Masa〉、
とにかく自身が「おもしろい」と思ったものを集めている〈antiquus days〉、
アートブック~サブカルチャーまで、その時代の感性や空気感までを
閉じ込めたかのような本が並ぶ〈ON THE BOOKS〉などが出展。
皆さん、こんにちは。ノオト代表の金野(きんの)です。
前回は、理事で事務局長の伊藤が、
〈篠山城下町ホテルNIPPONIA〉にまつわる物語を紹介しました。
ファンドなどの難しい話が続いていたので、
彼女としては「箸やすめのつもりで気楽に書いた」らしいのですが、
たくさんの方に読んでいただいたようで、本人もご満悦です。
彼女は大阪府豊中市生まれ。東京のIT企業でばりばりと働いていました。
ある日のこと、いつものように左手のハンバーガーをかじりつきながら、
右手でキーボードをがりがり打っていて、
この数字を追いかける世界には終わりがなく、
その意味も行き先も見定めることができない、と気づきます。
パソコンから視線を上げると、
ガラスの向こうには、流れゆく雑踏と車列がありました。
彼女はさらに視線を上げて、空を仰ぎました。そして決断します。
まずは、香川県の仏生山、徳島県の神山、神戸市の岡本商店街、
岡山県の西粟倉を巡って薫陶を受けます。
信念を持って、こんなに生き生きと働いている大人たちがいる、
それをこんなに楽しそうに話す人たちがいる、
だいたい、働いているのか遊んでいるのかわからないじゃないか、
彼女はそのように感極まって、
岡 昇平さん、大南信也さん、松田 朗さん、牧 大介さんの前で、
それぞれ泣き出したそうです。
それから、かつての上司が「地域づくり」をしている兵庫県の篠山へ、
ふらふらとやってきました。それが2年前のことで、
いまは、ノオトの事務局長、CCNJ(創造都市ネットワーク日本)事務局として、
ばりばり働いています。
前にも書いたようにノオトはフラットな組織なので、
私などは日々ダメ出しをいただいています。
ノオトは現在、理事4名、社員5名の9名で運営しています。
最近になって気がついたのですが、ノオトには勤務時間という概念がありません。
だから労務管理もありません。
事務所のほか、自宅、行きつけのカフェ、食堂、コンビニの駐車場が仕事場です。
9名のうち、伊藤や私を含む6名がIターン、2名がUターンで、
拠点としている篠山市においてもヨソ者の集団ということになります。

NOTE本社事務所から望む丸山集落の黒豆畑。
2015年12月、愛媛県松山市にホテル瀬戸内リトリート青凪がオープンしました。
ここは、瀬戸内海を一望できる最高のロケーション。
安藤忠雄さん建築の贅沢な空間の中に、客室はたったの7部屋だけ。
オールスイートのスモールラグジュアリーホテルです。
もともとゲストハウスとして利用されていた美術館のような施設を、
ホテルとして生まれ変わらせたプロジェクト。

館内には宿泊ゲストだけのための屋外、屋内の2つのプールとジャグジーとサウナが。
日本の植物の天然成分を使用したトリートメントで癒しを与える
ホテルスパ〈ALL THAT SPA SETOUCHI〉も完備。
名門ゴルフ場〈エリエールゴルフクラブ松山〉に隣接しており、
ゴルフ好きの方にとっても気になるホテルです。

OUT DOOR POOL「THE BLUE」

〈エリエールゴルフクラブ松山〉
愛媛を中心に、瀬戸内・四国の旬素材をふんだんに使った和食を提供する
レストラン〈ダイニング MINAGI〉は、コースのみ(税別18,000円)。
瀬戸内の食材や生産者の方々の想いや背景を一皿の料理に表現します。
お飲み物は、日本ワインをはじめ、
各国の自然な造りのワインや瀬戸内を中心とした日本酒なども。

DINNING 〈MINAGI〉
またスパ〈ALL THAT SPA SETOUCHI〉では、
天然成分を用いたクリーム&オイルを使用した
オリジナルのトリートメントが受けられます。
経路・リンパの流れ、筋膜のリリースから生み出させる独自の施述スタイルで、
頭部から足先までの全身のコンディションを調整し、
心身を本来あるべき状態へと導いてくれるのだそう。

〈ALL THAT SPA SETOUCHI〉
1950年代に建てられた、
日本最古のテレビ電波塔〈名古屋テレビ塔〉。
現在は、展望タワーとして名古屋の街中にそびえ立つ、
シンボリックな観光スポットです。
このテレビ塔を舞台とするイベント、
〈カイツブリの塔〉が3回目の開催を迎えます。
今回は、1月10日、2月4日、2月21日、3月26日の計4日間で、
5つのイベントが企画されています。
主催は、ignition galleryの熊谷充紘さんです。

名古屋テレビ塔
「その昔、カイツブリという水鳥が海底の泥をつかんで浮上し、
その泥を材料に陸地がつくられた」
というアメリカ先住民の神話を元に、
「現代人の生活や地域の中に眠っていて、
私たちが忘れがちな大切な何かを掘り起こし、改めて共有したい…」
そんな思いがこの企画タイトルには込められています。

イメージビジュアルを手がけたのは、イラストレーターの山口洋佑さん
これまで〈カイツブリの塔〉には、
コトリンゴやharuka nakamuraといった音楽家、
田口ランディ、いしいしんじ、塩川いづみら多彩な作家陣が参画し、
1日限りの貴重なコラボレーション企画が行われてきました。
今回は、青葉市子とミロコマチコ、
青木隼人と狩野岳朗による、
音楽とライブペインティングのセッション。

青葉市子
また、写真家・石川直樹によるトークショー、
料理家・高山なおみと落合郁雄工作所による、
トークセッションなども催されます。

石川直樹
中でも注目したいのは、愛知に縁ある出店者たちが集う〈冬のカタラクシーの市〉。
水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催中の展覧会『3.11以後の建築』。
2014年11月から2015年5月にかけて
金沢21世紀美術館で開催された展覧会の巡回展で、
東日本大震災以後、建築家たちはどう建築と向き合ってきたのか、
そしてこれからの時代の建築について考えるような内容だ。
建築家の選定と展覧会の構成を手がけたゲスト・キュレーターは、
建築史家で建築評論家の五十嵐太郎さんとコミュニティデザイナーの山崎亮さん。
そして2015年11月23日、水戸芸術館でこのふたりによるトークショーが行われた。
五十嵐: この展覧会は金沢21世紀美術館の開館10周年記念の
第1弾の企画として、昨年開催されました。
半年という長い期間ではありましたが、入場者が10万人を超えたそうで、
通常の建築展では考えられない数字です。
でもおそらくこの展覧会でなくても観光客が多く訪れる美術館だからでしょう。
もともとはパリのポンピドゥーセンターが企画した、
作家中心主義で形が個性的なデザインに着目した建築展
『ジャパンアーキテクツ』という展覧会を同美術館で開催することになったのですが、
現在の建築はそれだけではないだろうと。
特に東日本大震災後、より建築と社会との関係が強く意識されるようになったときに、
それだけでは不完全ではないだろうかと、
金沢21世紀美術館側で、鷲田めるろさんという学芸員が企画し、
『ジャパンアーキテクツ』と同時開催された展覧会です。
それで僕と山崎さんにゲスト・キュレーターとして声がかかったわけです。
山崎: 五十嵐さんとはいろいろなところでお会いしていましたが、
一緒にプロジェクトをやるのは初めて。金沢21世紀美術館は
美術や建築にそれほど関心のない人も訪れるような美術館ですから、
建築家ってこんなおもしろいことをやってるんだ、
形のことだけ考えているんじゃないんだ、ということを
一般の人たちに知ってもらえるような展覧会にしたいという話を最初にしましたよね。
五十嵐: それで鷲田さんとわれわれ3人で、
こんな建築家を入れたらいいんじゃないかと選んでいきました。
実際に山崎さんが一緒にお仕事をしている建築家もいらっしゃいますね。
青木淳さんや乾久美子さんもそうですが、現在進行形のプロジェクトの場合、
通常は完成予想図というものがあるんですが、
この展覧会のおもしろいところは、それがない。
あくまでどういう風にプロジェクトを進めているかという、
やり方を展示しているんですね。
特に青木さんは、金沢での展示では映像だけでしたが、
今回一番パワーアップした展示になっていると思います。
ちなみにこの水戸芸術館は磯崎新さんによる設計ですが、
青木さんは当時、磯崎事務所のメインのスタッフとして携わっているから、
思い入れが強いんでしょうね。
山崎: そうですね。公共建築ってまず建築物を建ててから、
こういうのができたけどどう使う? というように
使い方が充分に考えられていなかったり、政治家や行政が主導して、
地域の住民はあまり話を聞いていないことが多かったんですが、
最近はそうでもなくなってきました。
この青木さんの十日町のプロジェクトは僕も関わっているんですが、
2年くらい市民が活動をしています。
ふたつある建物を市が買い取ってリノベーションし、
市民が交流したり活動の拠点にしようというプロジェクトですが、
設計者のプロポーザルから市民と一緒にやっているんです。
設計者に見て考えてもらうために『まちなかコンセプトブック』という
資料となる冊子も市民がつくって配布して、
これを見てもらってから設計者にプレゼンしてもらう。
市民のなかにグラフィックデザイナーもいるから、
自分たちでそういうことができるんですね。
それで青木さんが選ばれてプロジェクトが始まったんですが、
通常だったら、東京の設計事務所で設計して、現場に指示する。
青木さんはそれを逆にしたんです。もうコミュニティもできているんだし、
市民に建築家もデザイナーもいるんだからと。
十日町に青木淳事務所十日町分室、通称「ブンシツ」と呼ばれる場所をつくって、
青木さんの事務所の若者ふたりが住み込み、
そこで設計の段階から市民と一緒につくっているんです。
金沢では、東京で設計している青木さんの映像と、
十日町のブンシツにいろいろな人が出入りしている映像を並べて展示していましたが、
今回は、市民の人たちとの交流の痕跡がわかるような、
ブンシツを再現した展示になっています。

十日町の市民の活動拠点となっているブンシツを再現。いろいろな人が出入りし、置いていったものなどがそのまま並べてある。

展覧会では地域のさまざまなプロジェクトを紹介。これは広島を拠点に活動し、犬島精錬所美術館などで知られる建築家、三分一博志の香川の直島ホールの模型。自然エネルギーを利用した建築で、風の通り道がわかるように線香を使った模型になっているのがおもしろい。
島根県の安来市にある足立美術館。
横山大観のコレクションをはじめとする近代日本画や、
河井寛次郎らの陶芸などをそろえた美術館です。
昭和45年に安来出身の実業家、足立全康氏によって設立されました。
おでかけコロカルでも以前ご紹介している名所です。
こちらの美術館で人気なのが、日本庭園。
この庭園が今年、アメリカの日本庭園専門誌
『Sukiya Living/The Journal of Japanese Gardening
(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)』
の日本庭園ランキングにて、13年連続、1位に選出されました。
このランキングは、全国の日本庭園1,000か所以上を
対象に実施しているもの。
庭園の質、庭園と建物との調和、利用者への対応といったホスピタリティ等、
「いま現在鑑賞できる日本庭園としていかに優れているか」
を基準に調査・選考されている賞なのです。
2015年日本庭園ランキング上位5位
1位 足立美術館(島根県)
2位 桂離宮(京都府)
3位 山本亭(東京都)
4位 養浩館庭園(福井県)
5位 御所西 京都平安ホテル(京都府)
(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニングより)

冬景色も
この美しい庭園のひみつは、
7名の専属の庭師が、日々様々な手入れや維持管理を行っているから。
それに加え、庭師以外の美術館職員も、開館前には総出で
清掃作業を行っているのだそう。
昭和45年の開館から年中無休で繰り返されている伝統ということで、
こうした手間暇から世界一の庭が生まれているんですね。
館内には、床の間の壁をくりぬいて
横山大観の名作「白沙青松」をイメージした庭が眺められる
〈生の掛軸〉や、館内の窓がそのまま絵画になった〈生の額絵〉も。

〈生の掛軸〉

〈生の額絵〉
こんにちは。アイボリィの永田です。
これまで2回にわたって僕らの拠点のある黄金町について
ご紹介しましたが、今回は少しだけ足を延ばして、
寿町というエリアでの仕事をお話したいと思います。
寿町はJR関内駅、石川町駅から徒歩5分ほどの場所にあり、
僕らの事務所のある黄金町からも自転車で10分ほどのところにあります。
黄金町が以前は特殊飲食店でにぎわっていたまちであることは
vol.2でお話してきましたが、
この寿町もまた、独特な歴史を持った地域です。
「寿町」と検索すればいろいろな話が出てくるのですが、
ここは日雇い労働者のための簡易宿泊所が集まる、
「ドヤ街」と呼ばれてきたまちです。
“ドヤ”とは簡易宿泊所のことを
「人が住むような宿(=ヤド)ではない」という意味から、
自嘲的に“ヤド”を逆さまに呼んだ名称のことで、
大阪の釜ヶ崎、東京の山谷、横浜の寿町は
「3大ドヤ街」とよく言われます。

寿町の様子。(コロカルのエリアマガジンでも寿町を紹介)
簡易宿泊所というのは、名前の通り、
生活するのに最低限の設備しか整えておらず、
ひと部屋はとても小規模で、3〜4畳ほどの広さも珍しくありません。

部屋数は多く、廊下にたくさん扉が並んでいます。

ひと部屋は3〜4畳ほどの広さ。
寿町は戦後、横浜港での荷役などを中心とした
労働者たちのための簡易宿泊所が100軒以上立ち並ぶようになり、
一時は港湾労働者たちで大変にぎわっていた時期もありました。
しかし時代とともに港湾を中心とした産業も経済も変化していき、
かつての労働者たちが職を失っていくようになりました。
治安の悪さなども目立ち、寿町のまちとしての印象は
とてもいいものではありませんでした。
現在では寿町の住民たちの高齢化が進み、
まちで暮らす人たちの8割近くが生活保護を受けながら暮らしています。
かつての日雇い労働者のまちは静かに福祉のまちに移り変わっています。

寿町には福祉サービスがたくさんあります。
では、そのような寿町と僕らの“改修”がどこで結びつくのでしょうか。
2016年1月10日(日)、京都市左京区の岡崎で50年以上にわたり愛されてきた
〈京都会館〉が〈ロームシアター京都〉としてリニューアルオープンします。
岡崎地域には、東山の遠景を望む景観や、
琵琶湖疏水を利用した名庭、美術館、寺院、神社などがあります。
2015年にはそうした“京都岡崎の文化的景観”が
国の重要文化的景観に選定されました。
ロームシアター京都は、そんな岡崎エリア全体の回遊性を高め、
賑わいを生み出す中心的存在として生まれ変わるのだそう。
オープン後は、約1年にわたりオープニング事業を展開していくとのこと。
小澤征爾音楽塾による子どものためのオペラ公演や、
京都国際舞台芸術祭(KYOTO EXPERIMENT)などが予定されています。

京都府内唯一の2,005席を有するメインホール(写真 小川重雄)

ノースホール(写真:小川重雄)
1960(昭和35)年に、京都市民の強い願いによって多額の寄付が集められ、
誕生したという京都会館。
モダニズム建築の旗手、故前川國男氏が設計を手がけた京都会館は、
代表作として高い評価を受け、50余年にわたって愛されてきました。
今回のリニューアルでは、その建物価値を継承しつつ、
3つの多目的ホールに加えて蔦屋書店、スターバックスコーヒーやレストランなども備え、
これまでにない、地域に開かれた新しい劇場へと変わります。

岡崎公園に隣接し、野外イベントも開催できるローム・スクエアや、
観客だけではなく、誰もが二条通から冷泉通まで行き来できるプロムナードも誕生。
岡崎地域に新たな回遊性を生み出すことをねらいとしています。
レジャーとして人気が高まる登山。
山頂で飲むコーヒーはまた格別なんですよね。
岡山発の〈山珈琲〉は、たった1分間で本格コーヒーが淹れられるすぐれもの。
世界5ヵ国で栽培されたトップスペシャルティのコーヒー豆を岡山で焙煎し、
工場ですぐにコーヒーメッシュバッグに詰め込みました。
簡単なのに、まるでスペシャルティコーヒーの抽出に
向いているとされるフレンチプレスのような味わいです。

パッケージの中にはコーヒーバッグが5コ。 ¥919(税込)
〈山珈琲〉は、岡山県岡山市に3店舗を構える、オリジナルブレンド・
スペシャリティコーヒーの珈琲店〈音茶屋〉が、同じく岡山を拠点にする
デザインユニット〈COCHAE〉とコラボレーションし、生まれたもの。
意外と難しいコーヒーの抽出ですが、
このコーヒーバッグだとお湯を注いで揺らすだけで、
あっという間にコーヒーオイルたっぷりのフレンチプレスの味わいが!
お値段はコーヒーバッグ 5コ入りで¥919(税込)です。

東宏明さん
こちらが〈山珈琲〉をてがけた、音茶屋の東宏明さん。
ご本人はいたってインドア派なんだそう。
アウトドアの必需品である”珈琲”を今よりもっと気軽に、
そしておいしく提供できないかという思いから山珈琲が生まれました。

登山のおともに
(c) Nishiyama Madoka
兵庫県の日本海側にある、豊岡市。
そのなかの城崎町は平安時代から知られている温泉で、なんと1300年の歴史があります。
文豪、志賀直哉がこの地を訪れて「城の崎にて」を著した地としても知られていますね。

城崎の風情あるまちなみ
そんな城崎にある〈城崎国際アートセンター〉は、
日本最大級の舞台芸術のアーティスト・イン・レジデンス施設です。
アーティスト・イン・レジデンスとは、アーティストが滞在して作品を作るための施設。
もともとここは、兵庫県が持っていた宿泊型の会議・研修施設
〈城崎大会議館〉というところでした。
ところが、時代の流れとともに宿泊型の会議や研修などが減り、
施設の利用者も頭打ちに。そこで豊岡市はこの施設を譲り受けて
ホール・スタジオ・レジデンス他が完備された、
24時間稼働できるアートセンターとして、2014年4月にオープンしたんです。

(c) Madoka Nishiyama
芸術監督は平田オリザさん。
いまは国内外からたくさんのアーティストが訪れ、作品を作っています。
市民の方にも滞在アーティストの公開稽古を見学する機会がなどが
作られているので、世界的なアーティストの作品に触れることができるという
うらやましい環境です。


独自のイベントも開催 写真:Igaki Photo Studio
岐阜県にある関善光寺(正式名称「妙祐山宗休寺」)。
関市のまちを見渡すことができる
景観の良い高台に建てられています。
関善光寺はことし、
流行語大賞にノミネートされた〈五郎丸ポーズ〉と同じ印を結ぶ仏像がいる! と、
大変話題になりました。
八角堂に安置されたその宝冠大日如来は、
1200年前に鋳造された仏像で名作と言われており、
〈五郎丸ポーズ〉にソックリな印相は、
日本ではここでしか見られない貴重なものだそうです。

ラグビー日本代表・五郎丸歩選手の< 五郎丸ポーズ>ソックリな大日如来像。

日本の仏像では珍しい印を結んでいます。

パイナップルみたいな台座は、よく見ると1013体の仏像が彫刻されています。
注目を浴びている印相以外にも、
宝冠や耳につけた装飾、衣や大蓮台にあしらわれた彫刻など、
とても見応えのある仏像です。
しかし、関善光寺の見所はそれだけではありませんでした。
ぼくは、香川県高松市の仏生山町というところで暮らしています。
建築設計事務所と、仏生山温泉を運営しながら、
まち全体を旅館に見立てる、
〈仏生山まちぐるみ旅館〉という取り組みを進めています。
ぼく自身の、まちぐるみ旅館との関わり方はとっても簡単で、
「まち全体が旅館です」
と、ただそう言っているだけです。
まちぐるみ旅館とは、
まちを変えるのではなくて、まちの見方を変えることだからです。
積極的に店を誘致するわけでもなく受動的な感じ。
まちぐるみ旅館に賛同してくれる人が、
そのことを魅力だと感じてくれる人が、
たまたまご縁あって、まちに店を開くという流れになっています。
もちろん実際に店を開くという段階になれば、
土地、建物、経営、企画など、いろいろ相談にのります。
その関わり方は、物件によってさまざま。
共通して大切にしていることは、店がちゃんと自立し、継続できる状態になることです。
健康的な自立があって初めて、
まちとして機能するための、役割分担、相互補完の関係が生まれるからです。
仏生山のまちにある店のいくつかは、
ぼく自身が運営に関わっているところもあります。
今回ご紹介する〈へちま文庫〉はそのひとつです。
へちま文庫は古書店です。
多くの本は表紙が見えるように置かれています。
雑貨や家具も、ちょっとあって、販売しています。
おいしいコーヒーも飲めたりします。
ぼくは、濃厚なアイスカフェラテがお気に入りです。
今は週に1回だけど、水曜日においしいカレーが食べられます。
カレーはチキンだったり、白身魚だったり、毎週違っていて楽しい。
そして、いろいろな人と一緒に、
ジャンルを問わず、いろいろなものづくりをしていく、そういう場所でもあります。

へちま文庫カレー900円、コーヒーセット1200円(ともに税別)

下平晃道さんによる、色を描く似色絵ワークショップの様子。
前回ご紹介した〈仏生山天満屋サンド〉から半年後、
2014年11月にゆっくり開業しました。
場所は仏生山温泉から200メートルのところにあります。
熊野神社の参道沿いにあるので、
何となく空気もさわやかで場所の雰囲気がいい。
もともとは、木の戸や、木のガラス窓など建具をつくる木工所でした。
もう、何年も使用されていない状態で、物置のようになっていました。

リノベーション前の様子、ものがたくさんある。
木造平屋建て、床面積は約95平米なので、小さな住宅ぐらいの規模です。
建物の年齢は約50歳。
建物はある一定の年数を経ると、ガタがくるというか、空気が淀んできます。
ここもそうでした。
