colocal コロカル マガジンハウス Local Network Magazine

連載の一覧 記事の検索・都道府県ごとの一覧

連載

増えていく仲間たち、
小豆島カルチャーのいま

小豆島日記
vol.176

posted:2017.5.29  from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/

〈旅する台所研究家〉の出版記念イベント開催!

先日、島のカフェ〈タコのまくら〉で、トークイベント
「ばあちゃんの幸せレシピ~出版記念~」が行われました。
トークしてくれたのは、〈旅する台所研究家〉という
すてきな肩書きをもつ中村優ちゃん。

以前から小豆島に何度も来てくれていて、イベントなどでも
〈HOMEMAKERS〉のお野菜を使ってくれたりして、友人でもある優ちゃん。
その彼女が最近『ばあちゃんの幸せレシピ』という本を出版したので、
その出版記念イベントとして今回また小豆島に来てくれました。

旅する台所研究家の中村優ちゃん。

優ちゃんが世界中のばあちゃんたちから教えてもらった人生のレシピが1冊に。

優ちゃんとは小豆島カメラのイベントも一緒に企画したことがあります。

この本には、優ちゃんが3年かけて15か国で100人以上のばあちゃんを訪ね、
恋愛話から苦労話までいろんな話をしながら教えてもらった、
幸せに生きるための料理と人生のレシピがすてきな写真とともにまとめられています。

料理のレシピというより、ばあちゃんたちの料理を通して見える
人生のレシピという感じ。
これだけたくさんのばあちゃんたちに出会い、台所に一緒に立ち、
料理をつくり、話を聞き、写真を撮り、それを1冊の本としてまとめる、
その優ちゃんのパワーにいつもびっくりします。
ちなみに本の中には、小豆島のばあちゃんも登場してます。

優ちゃんの話はほんとにとてもおもしろい。
ばあちゃんの言葉そのままで話してくれて、
まるで自分も直接話を聞いていたような気分になる。
80歳以上の、料理上手でロックなばあちゃん。
戦争を乗り越えて何もないところから何かを生み出してきた人たちは
最高にクリエイティブ。そんなばあちゃんたちの話は、
どう生きるか、悩んだり迷ったりする私たち世代にとってぐっとくる。

『ばあちゃんの幸せレシピ』でも登場する、スリランカのおばあちゃんから教えてもらった緑のおかゆも振る舞われました。

HOMEMAKERSの野菜たちも。

優ちゃんが旅するなかで覚えたいろんな料理をつくってくれました。ひと皿で盛れないほどたくさん。

次のページ
この数年間で変わったこと

Page 2

今回このイベントを企画してくれたのは、
オンラインマガジン『その船にのって』(以下、その船)のメンバー。
その船は、小豆島在住のメンバーによって、小豆島の「いま」を伝えるメディア。
島民自らの言葉で島の日常を綴り、発信しています。

『その船にのって』の坊野美絵さん。

タコのまくらでは、ライブやトークイベントなどよく行われています。

ふと考えると、このタコのまくらという場所も、
企画してくれた『その船にのって』というメディアも、
そしてこのイベントに来ていた人たちの半分くらいも、
数年前には小豆島に存在してなかった。
数年前にはなかった場所や人、活動が、いまの小豆島にはたくさんある。

タコのまくらの目の前にある海。夕暮れがとてもきれいだった。

数年前はここは空き家、それがいまは人が集まる場所に。

新しい人たちが引っ越してきて、新しいお店や宿ができて、
イベントやライブが頻繁に行われるようになって。
ヨガやカヤック、SUP(スタンドアップパドル)、
ボルダリングなどアクティビティを楽しめる機会も増えた。

うれしいのは、そういうのを住んでる人たちが楽しんでるということ。
旅行者向けの企画じゃなくて、自分たちが遊ぶ、学ぶ、楽しむために企画する。
あ、もちろん島に遊びに来てくださる方々にも楽しんでいただきたいのですが、
まずは自分たちが楽しく暮らすことが大事かなと。

小豆島の人、場所、イベント、アクティビティ。
そういうのが組み合わさって、うまく言葉では表現できないですが、
いままでになかったいい感じの小豆島カルチャーができつつある気がします。

今回のイベントの集合写真(一番最初の写真)を見ると、
ほんとおもしろい人たちがたくさんいて、
それぞれがおもしろいことしてるなぁと思います。
世代もさまざまで、最近は30代前半の若い子たちのパワーをすごく感じます。
そしてここに写ってないおもしろい人たちがまだまだたくさんいます!

カルチャーはそこで暮らす人たちがつくっていくもの。
これからが楽しみです。

information


map

HOMEMAKERS 

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1

営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)

http://homemakers.jp/

Tags  この記事のタグ

Recommend