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セレクトショップから骨董屋まで。
京都で探すすてきなビールグラス

NIPPON 47 Beer Spots&Scene!
全国、心地いいビールスポット
vol.023

posted:2016.6.5   from:京都府京都市  genre:食・グルメ

sponsored by KIRIN

〈 この連載・企画は… 〉  その土地ならではの風土や気質、食文化など、地域の魅力を生かし
地元の人たちと一緒につくった特別なビール〈47都道府県の一番搾り〉。
コロカルでは、そのビールをおいしく飲める47都道府県のスポットをリサーチしました。
ビールを片手に、しあわせな時間! さあ、ビールのある旅はいかがですか?

writer profile

Mako Yamato

大和まこ

やまと・まこ●京都在住のライター/コーディネーター。京都に暮らす最大の幸せは、思い立ったらすぐに鴨川でピクニックができること。『&Premium』では、さんぽ部部長として「&Kyoto」を連載中。

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撮影:吉村規子

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Supported by KIRIN

47都道府県、各地のビールスポットを訪ねます。
京都でコロカルが向かったのは、うつわを扱う店々。

うつわの達人と一緒にまち歩き

ビールをおいしく飲むために欠かせない存在がグラス。
個性あるショップが点在する京都は、うつわ探しにぴったりのまちです。
案内役をお願いしたのは『京都うつわさんぽ』の著者・沢田眉香子さん。
京都の若手作家の紹介から、うつわの基礎知識、
作家ものから骨董、民藝までを扱うショップ案内など、
京都案内としても、うつわ入門としても楽しめる一冊は、
沢田さんの熱い思いが詰まった内容。
心強いナビゲーターが一緒で、期待も膨らみます。

〈Kit〉には和歌山・龍神村で作陶する中本純也さんのうつわも充実。

まず訪ねたのは京都御苑のすぐ東にある〈Kit〉。
作家ものから、国内外を問わないヴィンテージ、洋服、焼き菓子まで、
店主の椹木知佳子さんがセレクトする生活雑貨店です。

沢田さんもうつわを手に「ついつい欲しくなります」。

「手頃感がありつつ、ほかにないものが揃います。
家で使っても邪魔しなくて、控えめというか。
浮いてしまったり、失敗したということがないんですよ」と沢田さん。

ヴィンテージとの出合いは一期一会。

愛媛の陶芸家・石田誠さんの白磁カップ。

フランスやハンガリー、日本の古いグラスにも惹かれつつ、
買うことに決めたのは、ぽってりした〈吹き屋〉のグラス。

グラスのほかプレートもすてき。

ぴたっと手に収まる感じが、いかにもビールをおいしくしてくれそう。
京丹波の〈晴耕社ガラス工房〉のスタッフによるブランドのため、
ひとつ千円台と手頃な値段も魅力です。

さまざまな形が揃う〈吹き屋〉のグラス。

ビルの1階には〈昂KYOTO〉がうつわをセレクトした〈ZEN CAFE〉も。

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続いては祇園に店を構える〈昂KYOTO〉へ

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続いては祇園の路地に店を構える〈昂KYOTO〉へと向かいました。
フランスなどで買いつける西洋アンティークから、
焼きものやガラス、漆器の作家とつくり上げた作品がずらり。
店主・永松仁美さんの美意識に満ちた、美しいショップです。

右から店主の永松さん、沢田さんの『京都うつわさんぽ』を編集した山口紀子さん。うつわ好きにとって楽しいひととき。

「例えば楽焼も、千利休が瓦をつくっていた職人の技に目をつけ、
茶碗を焼くように頼んでつくられたもの。
注文主の目が肥えていて見立てたり写したり、欲望を形にしてきた歴史があって、
つくられるものが進化してきたという歴史が京都にはあります。
『おもしろいものをつくろうよ!』ってつくり手を動かす永松さんもそんな人のひとり。
作家と一緒に悩んでものをつくり上げるのも京都らしいですよね」

フランスで買いつけたアンティークのグラスやゴブレット。

滋賀で作陶する浅井庸佑さんのうつわ。

炭で研いで仕上げた漆器のゴブレット、白磁の染付け作家の立体造形、
西洋アンティークを写した木のプレートなど、永松さんの目利きによって、
ほかでは手に入らないアイテムが揃う〈昂KYOTO〉。ぜひ訪ねてみてください。

格子の外観が目印の〈アンティークベル〉。

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最後は町家を改装した〈アンティークベル〉へ

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最後に向かったのは町家を改装した〈アンティークベル〉。
うつわやレトロなカップ&ソーサーなど正統派の骨董から、
実験道具やオブジェなど、ちょっと不思議なものまでが並びます。

どんな発見があるかも楽しみな店内。

食卓のアクセントになりそうなうつわも揃います。

買いつけたばかりの道具をさっそく披露してくれた〈アンティークベル〉の店主・前田隆汎さん。

コンタクトレンズのサンプルなんて、ほかではなかなか見かけません。

「骨董屋らしからぬセレクトで、買ってすぐ使える骨董に出会えるのがこちら。
骨董に対して“おもしろい”という言葉を使っていいと、初めて教えてくれた店です。
コンタクトレンズセットのように必ずおもしろいものがあるし、安いのもうれしい。
骨董をまずひとつ買うなら、そこから世界が広がるような、
無難じゃないものを買うほうがおすすめ」

右の3つは昭和初期のもの、左の3つは明治時代のもの。

ここで選んだのは気泡や歪みが個性を感じさせてくれる、明治〜昭和初期のグラス。

荒神橋をあがったあたりの鴨川。

〈アンティークベル〉の店主・前田隆汎さんも誘って、
手に入れたグラスを持って向かったのは鴨川。
川原で過ごす時間が気持ちいいと沢田さんもお気に入りの場所です。

まちなかに自然豊かな川が流れているのも京都の魅力。

とりわけ丸太町橋より北は緑も濃く、ビールもより一層おいしく感じられそう。
さっそく買ったばかりのグラスを使って乾杯です。

それぞれお気に入りのグラスにビールを注いで乾杯!

うつわ好きの3人が揃えばもちろんうつわ談義は尽きることなく。
ビールをお供に盛り上がりました。

鴨川の川原にはベンチも点在しています。

「京都のいいところは、ちゃんといいものを選んで並べてくれる店があること。
一軒一軒の店に個性があって、つくり手以上に店の個性が際立つかもしれません。
初心者でも安心して選べる入り口がたくさんあるのが魅力です。
うつわの楽しみ方の第一歩はまず使ってみること。
ピンときたら、手に入れてみてください」と沢田さん。

3人の会話は尽きることなく弾みます。

お気に入りを手に入れたらビールと共に鴨川へ。
京都の新たな一面を知る時間になりそうです。

今回飲んだのは、
地元の人と一緒につくった
〈キリン一番搾り 京都づくり〉

上品、華やかで本物を大切にする京都の人をイメージした〈キリン一番搾り 京都づくり〉。京都府産麦芽を一部使用し、すっきりとしながらも口に広がる旨みと華やかな香りが特徴です。はんなりとした上品な時間に楽しみたい、京のほんまもんと呼べる一杯。

キリン一番搾り 京都づくりってどんなビール? →

※一番搾り 京都づくりは、京都の誇りを込めてつくった、京都だけの味わいです。

問合せ/キリンビール お客様相談室 TEL 0120-111-560(9:00~17:00土日祝除く)
ストップ!未成年者飲酒・飲酒運転。

information

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Kit(キット) 

住所:京都府京都市上京区信富町299

TEL:075-744-6936

営業時間:11:30〜19:00

定休日:なし

http://kit-s.info

information

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昂KYOTO(こうキョウト)

住所:京都府京都市東山区祇園町南側581 ZEN2F

TEL:075-525-0805

営業時間:12:00〜18:00

定休日:月曜日・火曜日、ほか不定休

http://koukyoto.com

information

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ANTIQUE belle(アンティークベル)

住所:京都府京都市中京区姉小路通御幸町東入ル丸屋町334

TEL:075-212-7668

営業時間:12:00~19:00

定休日:なし

http://antiquebelle.com/

information

京都うつわさんぽ 2015年改訂版

著:沢田眉香子

編集:山口紀子

「京の作家もののうつわ」から「骨董のうつわ」、日本各地の作家が手がける「生活のうつわ」まで。現代の京都で出会える、すてきなうつわを扱ううつわ店&ギャラリーや、うつわ使いがすてきなレストランやカフェなど、約70軒をご紹介する京都のうつわショップガイド。

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