連載
posted:2016.7.29 from:山形県山形市 genre:食・グルメ
sponsored by KIRIN
〈 この連載・企画は… 〉
その土地ならではの風土や気質、食文化など、地域の魅力を生かし
地元の人たちと一緒につくった特別なビール〈47都道府県の一番搾り〉。
コロカルでは、そのビールをおいしく飲める47都道府県のスポットをリサーチしました。
ビールを片手に、しあわせな時間! さあ、ビールのある旅はいかがですか?
writer profile
Hiromi Kajiyama
梶山ひろみ
かじやま・ひろみ●熊本県出身。ウェブや雑誌のほか、『しごととわたし』や家族と一年誌『家族』での編集・執筆も。お気に入りの熊本土産は、808 COFFEE STOPのコーヒー豆、Ange Michikoのクッキー、大小さまざまな木葉猿。阿蘇ロックも気になる日々。
photographer profile
Kohei Shikama
志鎌康平
しかま・こうへい●山形県生まれ。写真家小林紀晴氏のアシスタントを経て、山形さ帰る。国内外旅に出てますが、山形の山を走ったり、裏山の湖でカヌーをするのが好きです。3歳の娘と遊ぶのも好きです。山形ビエンナーレ公式フォトグラファー。
http://www.shikamakohei.com
credit
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47都道府県、各地のビールスポットを訪ねます。
山形でコロカルが向かったのは、山形市の〈OUTDOOR SHOP DECEMBER〉。
山形駅から車で約20分ほどの場所に位置する
菊地大二郎さんと妻の恵里さんによる〈OUTDOOR SHOP DECEMBER〉
(以下、DECEMBER)には、大二郎さんの「好き」「かっこいい」といった
真っ直ぐな気持ちでセレクトされたアウトドアグッズに加え、
DECEMBERオリジナル帆布の商品が並んでいます。
それらは、すべて恵理さんの手づくり。
自分たちの欲しかった紺やカーキ色をセレクトしたり、
キャンプにあったら便利なアイテムを製作しています。
そしてもうひとつ、DECEMBERを語るうえで欠かせないのが、
「小学生の頃から子どもだけでキャンプをしていた」という
生粋のアウトドア好きである大二郎さんのアテンドのもと、
山形の自然に触れられるアウトドアツアー。
実は、山形にはアウトドアを満喫できる穴場がたくさんあるのだそう。
春から夏にかけて、カヌーに始まり、キャンプにハイキング、沢遊び、
冬はスノートレッキングにジップフィー(アメリカ発のソリ)など、
道具を持っていない初心者も安心して楽しむことができます。
今回は、山形市から車で20~30分のところで、
気持ちよく晴れ渡った日にぴったりのカヌーとキャンプ体験をさせてもらうことに!
この日、カヌー体験ツアーにやって来たのは、
山で囲まれ、水辺には柳や薄荷が自生している場所です。
ライフジャケットを身につければ、準備完了。
「ポイントは、利き手でパドルを漕いだあとに手首をキュッと返し、
反対側のオールが風の抵抗を受けないようにすること。
右に進むには左のパドルを、左に進むには右のパドルを漕いでください」
と教えてもらったものの、頭ではわかっていても体が思うように動かず
歯がゆい思いをすることに。
それでも、きれいなフォームでスムーズに進んでゆく
大二郎さんと恵里さんの真似をしているうちに、
ちょっとずつ上達していくのがわかります。
「あそこに行きたい!」と思ったところを目指して、水をリズミカルに漕ぎ、
風を受けながら進んでいく、その気持ちいいこと!
パドルの先を水辺に浮かべて、ひと休みしていると、
魚がはねる「チャポンッ」という音が聞こえてきます。
「皆さん、カヌーに乗るきっかけがなかなかないと言いますが、
機会があれば絶対に乗ってみたほうがいいですよ」
ハマる、ハマらないは人それぞれ。船にまつわる遊びがたくさんあるなかで
「これだけ体ひとつに近いものってカヌーだけ」だと言い切ります。
「カヌーの魅力は、やっぱり水との一体感。
今日は2人乗りのタイプですけど、1人乗りタイプだと
水の上に座っているような、なんとも言えない感覚を味わえるんですよ。
僕は初めてカヌーに乗ったのが30歳のときなんですけど、
その独特な感覚にゲラゲラ笑っちゃいましたもん(笑)。
『あぁ、なんでもっと早くに始めなかったんだ』って」
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1時間弱のカヌー体験を終える頃には、喉が渇き、お腹もペコペコに。
続いて向かったのは上山市の〈蔵王坊平国設野営場〉です。
標高1000~1200メートルのこの蔵王坊平高原一帯は蔵王国定公園となっており、
貴重な動植物の宝庫になっています。キャンプ場にはところどころ
樹々が残されていて、まるで森のなかにいるような雰囲気。
「ここは国設ということもあり、自然がそのまま残されている。
こんな木漏れ日や、林間の感じはそうそうないので気に入っています。
山形に暮らし始めて、最初にキャンプをした思い出の場所でもあるんですよ」
蔵王坊平国設野営場をはじめ、
おふたりにとっての定番とも呼べるアウトドアスポットは、
山形市内のお店から車で30分圏内だけで10か所以上、
そこからさらに時間をかければ、県内で20か所にも及ぶそう。
週に1度はこうしてキャンプをしているというだけあり、
キャンプの基本でもあるタープ張りもお手のものです。
さっそくDECEMBERオリジナルのシックな紺色のタープを張ってもらいました。
必要な道具は、タープ、ポール、ロープ、
自在(ロープの張りを調整できる道具)、ペグ。
大二郎さんいわく、「ロープを張る範囲に木や切り株が
見当たらないことを確認すること。何よりも家を建てるのと一緒で、
ここに張りたい! という場所を見つけることが大切」とのこと。
まず、ロープとつないだペグを2か所に打ち、
ロープの先を、ポールとともにタープに掛けます。
もう一方も同様に2か所にペグを打ち、ロープとポールをタープに掛けたら、
ロープがピンと張るまで、自在で調整をしてみてください。
これが基本形。あとは用途や人数に合わせてポールを増やすことで、
簡単にタープの面積を広げられます。
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次は、いよいよ食事の準備にとりかかります。
持参した折りたたみ式のテーブルとチェアをセッティングしたら、
ハムとチーズを挟んだパンをホットサンドメーカーにセットし、
コンロにかけること約5分。
あっという間にチーズがトロトロに溶けたホットサンドができあがりました。
山形のおいしいトマトのカプレーゼもそえて、〈キリン一番搾り 山形づくり〉で乾杯!
大二郎さんと恵里さんのキャンプ場での楽しみは、
食事を済ませたら、双眼鏡を片手にバードウォッチングをすること。
この日も静かな森のなか小鳥のさえずりが聞こえてきました。
スキー場としては有名な蔵王付近も、
夏はこんなに豊かな自然があることはなかなか知られていないと言います。
特に山形では、山はわざわざ遊びに行く場所ではなく、生活とともにあるもの。
地元の人にとっては自然との距離が近すぎて、その魅力に気づきにくいからこそ
大二郎さんと恵里さん、そしてDECEMBERの存在は、県内外問わず、
たくさんの人たちにとって自然と新たに出会うきっかけとなっているようです。
山形市内から1時間かからない距離に、キャンプビギナーでも楽しめる、
自然豊かな野営場があるのは、ほかには代えられない山形の誇るべき財産です。
ちょっと足を延ばして、夏を満喫してみませんか?
※一番搾り 山形づくりは、山形の誇りを込めてつくった、山形だけの味わいです。
問合せ/キリンビール お客様相談室 TEL 0120-111-560(9:00~17:00土日祝除く)
ストップ!未成年者飲酒・飲酒運転。
information
OUTDOOR SHOP DECEMBER
information
蔵王坊平国設野営場
住所:山形県上山市蔵王坊平高原
営業期間:6月1日~10月31日
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