連載
posted:2013.3.14 from:新潟県新潟県長岡市栃尾地域 genre:エンタメ・お楽しみ
〈 この連載・企画は… 〉
若手アニメーション作家・水尻自子のショートアニメを、各地域の方言でお届け。
声の出演者による方言エピソードなどもご紹介します。
左足:今日もようかせいだっけん、ほんに弱ったいや。
右足:あっきゃ、なんかくっせいや。
左足:ほんだーなんかすんごいくっせ。
右足:こんげじゃ、かわいげなあの子にやだがらいるねっか。
左足:なんだ? お前彼女いたがんだかや。けなりぃ。
右足:まだそんげんがんじゃねーいや。そだども、好きんがだいや。
左足:じゃあ頑張らんまんこって、応援するっけん。
右足:んだの、よしてくらした。
右足:おっこっこー、どーしょば。
●声の出演者より
栃尾弁は、小さい「っ」がたくさん入るのが特徴です。
また、語尾に「~や」「~が」「~っけん」をつけます。
寒い地域特有の話し方ですが、基本的にあまり口を開かずに話します。
情けない→だっちゃかね
簡単だ→ぞーさもね
恥ずかしい→しょーし
眩しい→かがっぽい
といった方言があります。
新潟県は広く、地域によってまったく方言が異なります。
おそらく、この方言がわからない新潟県の方も
たくさんいらっしゃると思います。
このセリフは、祖母の話し言葉を真似ましたが
私でもたまに何を言っているかわからないことがあります。
一方で、お年寄りの方々は、方言を使わないと
何を言われているかわからないようです。
男の人同士が栃尾弁で話しているのをほかの地域の方が聞くと、
喧嘩していると思うそうです。
●編集部より
栃尾は栃尾揚げの栃尾ですよね。大好きです。
たしかに、新潟は広くて地域によって風景も違いますよね。
ほかの地域の人が聞いてもわからないほど違うとは面白いです。
セリフ終盤の「よしてくらした」というのも独特でいいですね!
profile
Yoriko Mizushiri
水尻自子
みずしり・よりこ●1984年青森生まれ。手描きやコマ撮りアニメーションを中心に制作。新作「布団」が第14回広島国際アニメーションフェスティバルで木下蓮三賞を受賞するなど、気鋭のアニメーション作家として注目を集めている。
credit
声の出演:とちおべん さん
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