連載
posted:2013.2.5 from:鳥取県倉吉市 genre:エンタメ・お楽しみ
〈 この連載・企画は… 〉
若手アニメーション作家・水尻自子のショートアニメを、各地域の方言でお届け。
声の出演者による方言エピソードなどもご紹介します。
左足:今日もよう働いたなあ、くたびれたわあ。
右足:あれ、なんだかくさいぜえ。
左足:ん? ほんにだ。えらいくさいわあ。
右足:こら、かわいいあの娘に、きらわれるでえ。
左足:いや、お前、彼女おったんか、ええなあ。
右足:まあだ、さーごとじゃないぜえ。でも好いとるにい。
左足:なら頑張んないよう! 応援するけえ。
右足:ありがとう。
右足:わーどーしょー。
●声の出演者より
親戚の旧家にて方言を教えていただいたのですが、イントネーションに、
独特さがあるなと思いました。
「〜ぜえ」「〜でえ」「〜けえ」など、語尾の特徴が目立ちます。
ほかに鳥取の方言として
「きょうてー」=怖い、おそろしい
「晩なりました」=こんばんは
「ごせ」=ちょうだい
「だらず」=馬鹿
「たいぎー」=面倒、だるい
などがあります。
鳥取育ちの自分は、子どものときから東京に憧れ、
極力、標準語を話すことを、昔から意識していました。
しかし、標準語を意識するあまり、
イントネーションのかけかたが、一層ひねくれ、
標準語でも方言でもないイントネーションを手に入れてしまい、
今にいたります。
●編集部より
たしかに、語尾が印象的ですね。
「きょうてー」は岡山でも使う言葉ですよね。
中国地方全域で使われているのでしょうか。
標準語と方言のあいだのイントネーションが身についてしまったそうですが、
方言も大切にしていきたいですね!
profile
Yoriko Mizushiri
水尻自子
みずしり・よりこ●1984年青森生まれ。手描きやコマ撮りアニメーションを中心に制作。新作「布団」が第14回広島国際アニメーションフェスティバルで木下蓮三賞を受賞するなど、気鋭のアニメーション作家として注目を集めている。
credit
声の出演:morishowtaさん
Feature 特集記事&おすすめ記事