連載
posted:2012.9.12 from:石川県小松市 genre:エンタメ・お楽しみ
〈 この連載・企画は… 〉
若手アニメーション作家・水尻自子のショートアニメを、各地域の方言でお届け。
声の出演者による方言エピソードなどもご紹介します。
なめこ:なんかぁ。いつも気の毒なぁぁ~。
豆腐:なにがぁ?
なめこ:まんでヌルヌルしとってぇ、たっためんでぇと思っとらんけぇ?
豆腐:さなこたないわぁ~。それがおめのええとこやそいねぇ。
なめこ:そうかんなぁ~。でもおぉほんというたらぁちょっとめんでぇやろ?
豆腐:じゃまねーわいねー。ヌルヌルしとらんなめこなんてぇ、ネバネバしとらん納豆とぉ同じやわいね。
なめこ:あんやとー。ちょっとらくんなったわぁ。
●声の出演者より
「なんかぁぁ」「でもぉぉ」と、語尾がのびて、うねるような抑揚があるのが
特徴だと思います。
石川では、歌の1番、2番を「1題目、2題目」といいますが、
これは金沢が能の宝生流の土地であることに由来するともいわれます。
石川弁にも能登なまりや加賀なまりがあり、今回は加賀なまりが強いです。
祖父母が使うような言い回しが多いので、聞くととても懐かしく感じました。
故郷の言葉をあらためて大切にしたいと思わせてくれました。
ありがとうございました。
●編集部より
こちらこそ、ありがとうございます!
語尾がのびるのはなんだかかわいいですね。
能に由来する言い方があるのも、とても面白いですね。
たとえば校歌なども、1題目、2題目と言ったりするのでしょうか……?
profile
Yoriko Mizushiri
水尻自子
みずしり・よりこ●1984年青森生まれ。手描きやコマ撮りアニメーションを中心に制作。新作「布団」が第14回広島国際アニメーションフェスティバルで木下蓮三賞を受賞するなど、気鋭のアニメーション作家として注目を集めている。
credit
声の出演:ゆうさん
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