〈Satologue〉 奥多摩の沿線を丸ごとホテルに。 レストラン・サウナが先行オープン!

地元の自然を目一杯生かしたレストラン&サウナ

東京の避暑地であり、夏になると深い緑が生い茂り、
太陽の光を含んでキラキラと輝く渓谷が美しい奥多摩。

ここに2024年5月16日、沿線全体をホテルに見立てる
地域活性化プロジェクト〈沿線まるごとホテル〉の一環で、
プロジェクトの中核となる施設 〈Satologue(さとローグ)〉の
レストラン及びサウナが期間限定特別サービスメニューでオープンしました。

〈沿線まるごとホテル〉とは、
地方創生事業を手掛ける株式会社さとゆめ
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が出資する〈沿線まるごと株式会社〉による、
駅とその周辺の集落に点在する地域資源を”編集”し、
地域全体を”一つのホテル”に見立てる世界観をつくりだすプロジェクト。

〈Satologue〉

photo by Daisuke Takashige

その第1弾となる〈Satologue〉は、過去にこの地が林業で栄え、
養魚場が営まれていた背景を引き継ぎ、歴史・文化・自然や特産品、
人々の営みと地域資源の魅力を生かしたさまざまな体験をお客さまへ提供し、
「ふるさと」を感じる滞在体験の創出を目指していく施設です。
地域の新たな雇用創出も期待されています。

設計は、瀬戸内の宿泊型客船〈guntû(ガンツウ)〉
などを手掛ける堀部安嗣氏が担当。

レストラン〈時帰路(ときろ)〉

photo by Daisuke Takashige

「すでにそこに存在している宝物のような価値あるものに気づき、
それに囲まれているということを、訪れるゲストの方に感じていただきたい」
という思いのもと、土地の空気感と非日常を体験できる空間を設計。

レストランは、屋外と室内を極力隔てることのないよう、
古民家のフィールド側に大きな窓をデザイン。
床座である日本家屋の特徴を生かし、
窓に沿って床座のカウンター席が設けられ、
景色と一体感のあるつくりになっています。

発汗を重要視した薪サウナは、湿度と温度のバランスや、
サウナ小屋の壁といった表面温度と熱容量など、
より快適なサウナ体験ができるよう加味された本格派です。

堀部 安嗣

photo by Daisuke Takashige 
堀部 安嗣 1967年神奈川県横浜市生まれ。1990年筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業。1991−1994年益子アトリエにて益子義弘に師事。1994年堀部安嗣建築設計事務所を設立。2002年第18回吉岡賞を「牛久のギャラリー」で受賞。2016年日本建築学会賞(作品)を「竹林寺納骨堂」で受賞。2021年2020毎日デザイン賞受賞。2007年−京都造形芸術大学大学院教授。2022年−放送大学教授。

限定コースを提供するレストランのランチ営業と、
宿泊者以外の方が使えるサウナを、
5月16日から宿泊棟開業までの期間限定オープン。

奥多摩の多彩なストーリーを詰め込んだレストラン

レストラン〈時帰路(ときろ)〉

photo by Daisuke Takashige

学生時代、共に料理を学んだ駒ヶ嶺侑太さんと高波和基さんが
都内から移住し、奥多摩のさまざまなストーリーを詰め込んだ
料理を提供するレストラン〈時帰路(ときろ)〉。

期間限定のランチコース

photo by Kazuhiko Hakamada

ここでは、奥多摩の自然を感じられる沿線ガストロノミー(*1)に、
フレンチのエッセンスを加えた期間限定のランチコースを提供。
宿泊棟開業後は、宿泊者のみに提供されるフルコースディナー相当を
ランチにアレンジした期間限定のお得なコースとなるそうです。

(*1) 沿線ガストロノミー:「ローカルガストロノミー」が、地域の風土、歴史、文化を
料理で表現することであるのにもとづき、
沿線地域の風土、歴史、文化を料理で表現する意味の造語

敷地内の養魚場跡地を再利用した畑

photo by Daisuke Takashige

ホタルが水利きした 日本酒〈語蛍〉。 森林保全への貢献も

〈語蛍〉720ml 4800円 原材料:米(国産)・米麹(国産米)アルコール度15度

酒造のテーマは「失われつつある日本の原風景を伝え残すこと」

メガソーラーの設置、過度な森林伐採など。
近年、古来から続く森林環境へ人の手が加わり、
水質悪化や生態系への影響が危惧されています。

里山の夏の風物詩であるホタルにも、その影響は顕著。
清流を好むホタル生息域は、この50年で10分の1になったそうです。

同じく「水」が製造の要である日本酒ですが、
後継者不足や経営破綻などによる廃業などから
1999~2019年の20年間で、全国の酒蔵の数は
2007社から1235社に激減しています(※)。
※:国税庁「清酒製造業の概況 令和2年調査分」より。

日本酒〈語蛍(かたる ほたる)〉

三重県で1805年創業の老舗・元坂酒造は、森林環境の保全への願いと、
そのようなホタルと日本酒には上質な水が欠かすことができないという共通点から、
「失われつつある日本の原風景を伝え残すこと」をテーマに、
ホタルが訪れた年にだけ製造する日本酒〈語蛍(かたる ほたる)〉を発表。
2024年6月21日に2500本もの語蛍が発売されました。

〈語蛍(かたる ほたる)〉のラベル

ラベルには、元坂酒造の取水地である宮川(大台町柳原)で、その年にはじめてホタルが観測された日付が刻まれています。今年発売されたものには、2023年6月7日の文字が。

元坂酒造の重要な原料である水は、
国交相の一級河川水質調査で過去何度も日本一と評価され、
「清流日本一」として名高い日本屈指の清流・宮川です。

自らの学問を「発光生物学」と称し、
ホタルや発光キノコなどを研究する大場裕一教授も、
宮川のことをこのように話しています。

教授 大場裕一

大場裕一教授 1970年札幌生まれ。山形育ち。北海道大学理学部化学科卒業。基礎生物学研究所、名古屋大学大学院生命農学研究科を経て、現在中部大学応用生物学部環境生物科学科教授。中部大学蝶類研究資料館副館長。中部大学民俗資料博物館副館長、中部大学創造的リベラルアーツセンター兼任。自らの学問を「発光生物学」と称し、ホタルから、発光キノコ、深海魚まで、あらゆる発光する生物を研究している。主な著書に『ホタルの光は、なぞだらけ』(青少年読書感想文全国コンクール課題図書、くもん出版)、『恐竜はホタルを見たか』(岩波科学ライブラリー)、『光る生き物の科学』(日本評論社)、『世界の発光生物』(名古屋大学出版会)など。

ゲンジボタル

「過去11回にわたり「水質1位」を獲得している宮川は、
極めて水質の高い河川です。
ゲンジボタルは河川の水質の問題に加え、
光の明るさや河川の護岸がコンクリート舗装されているかなど、
様々な要因で出現するか否かが決まると言われていますが、
特に水質においては、生活排水や工業廃水などによる汚染が
極めて少ないことがホタルの生息に影響する要因のひとつです」

そうだ 京都、行こう。 青紅葉が美しい夏の京都がくれる “癒し”をめぐる旅

JR東海で1993年からスタートしたキャンペーン
「そうだ 京都、行こう。」は今年で30周年を迎えました。
今ではすっかりお馴染みのCMですが、
今年は「京都がくれる癒し」をテーマに、女優の安藤サクラさんが登場。
青紅葉の美しい季節ならではの京都をぶらりと巡ってみませんか?

ここでしか体感できない空気を感じに〈蓮華寺〉へ

京都市左京区に位置する〈蓮華寺〉は、
江戸時代に洛中から現在の場所に再興された天台宗の寺院です。

安藤サクラさんがCMで青々とした青もみじを眺めながら座っているシーンで
話題となっているのは〈蓮華寺〉の池泉回遊式庭園。
本キャンペーンのキービジュアルとなったシーンは、本堂の方から書院を撮影しています。

書院からは柱を額に見立てて絵画のように庭園を眺めることはできますが、
本堂のほうからの撮影は禁止のためご注意を。

庭園の青もみじも美しいのですが、お寺は信仰の場所。
石組みや灯籠など、庭園にはどんな意味があるのかを学びつつ、
ここでしか感じられないお寺の空気を体感してみては。

information

蓮華寺

住所:京都市左京区上高野八幡町1

電話番号:075-781-3494

拝観時間:9:00~17:00

拝観料:500円

Web: 蓮華寺

〈カフェ・ドン バイ スフェラ〉

緑が豊かな遊歩道沿いにある〈スフェラ・ビル〉は、
2003年にスウェーデンの建築ユニットの設計により、
インテリアブランド〈スフェラ〉の発信拠点として、
既存のストラクチャーを総床面積1200平米に拡張し、リノベーションされたビルです。

緑道沿いの入り口から〈カフェ・ドン バイ スフェラ〉の店内へ。
スフェラオリジナルのファニチャーやインテリアアイテムなどが設置された
広々とした空間で、お茶や食事が楽しめます。

ドリンクは、お薄、煎茶やほうじ茶などの日本茶のほかに、
挽きたての豆をハンドトリップで淹れるコーヒーなどを提供。

フードは京都の銘店による上生菓子や和菓子、新鮮な野菜を使った軽食など、
季節のメニューが味わえます。

また、1階にある〈スフェラ・ショップ〉は、
個性豊かなクラフトから、最先端のコンテンポラリーデザインまで
魅力的なファニチャーやインテリア雑貨が並びます。
柔らかな空気が漂う空間は散歩途中に立ち寄るのにピッタリ。
ここでしか出合えない癒しを見つけに立ち寄ってみては。

information

カフェ・ドン バイ スフェラ

住所:京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17 スフェラ・ビル0F

電話番号:075-532-1070

営業時間:12:00〜19:00

定休日:水曜(臨時休業あり)

Web:カフェ・ドン バイ スフェラ

波佐見焼ブランド〈zen to〉が 2024年新作をリリース! 五十嵐可菜〈餃子皿〉と 伊藤ひいな〈てのひら湖〉で 食卓を彩って

〈zen to〉が提案する多様なスタイルの“肥前のやきもの”

日本有数の陶磁器の産地として知られる、長崎県東彼杵郡波佐見町。

この地で1917年に創業した陶磁器メーカーの〈株式会社中善〉は、
江戸時代から波佐見焼の技術と精神を継承してきた歴史を土台に、
2020年にオリジナルブランド〈zen to〉を立ち上げました。

zen toブランドディレクターの陶磁器デザイナー・エンジニア阿部薫太郎氏。

zen toは、ブランドディレクターに陶磁器デザイナー・エンジニアである阿部薫太郎氏を迎え、肥前地区(長崎、佐賀のやきもの産地の総称)のさらなる発展と新しい伝統の創造を目指し発足した。

中善の窯元での作業風景。

中善の窯元での作業風景。陶磁器は生地づくりや型づくり、焼き、絵付けなど多くの工程を分業し製造される。

zen toでは2020年以降、ミュージシャンや文筆家、建築家、
プロダクトデザイナーなどさまざまな分野で活躍するクリエイターらを監修者に迎え、
肥前伝統のやきもの技術を駆使した製品を開発。
これまで計8回のリリースを行ってきました。

9回目にあたる2024年の新作は2種。
“食べること、飲むことを通して誰かの幸せに寄り添う”といった思いを大切にする、
90年代生まれのふたりの監修者から生まれた食卓を彩るアイテムをご紹介します。

高台と曲線のバランスが美しい〈餃子皿〉

“餃子皿”。

こんがりきつね色の焼き餃子がベストマッチの“餃子皿”。

東京・永福町に店を構える〈中華可菜飯店〉の
オーナーシェフ・五十嵐可菜さんが提案するのは、
ゆるやかなフォルムが印象的な高台付きの〈餃子皿〉です。

五十嵐さんいわく、町中華でよく餃子が盛り付けられている、
あの楕円形の“愛おしいフォルム”をイメージしているそう。

五十嵐可菜

五十嵐可菜:2021年東京都永福町に〈中華可菜飯店〉をオープン。「健全でヘルシーな中国料理」を届けることをモットーに、肩の力を抜いて楽しめる中国料理を提供する。(2024 年7月にはプロデュース店である〈中華可菜点心〉がオープン予定)

五十嵐さんは、この餃子皿をつくるにあたって
“料理に寄り添ってくれる高台付きのお皿”をイメージしながら、
理想的な曲線になるように何度も議論しこの形に行き着いたといいます。

「私は普段から高台付きのお皿ラバーで、お店でも家でもよく使います。
ですがこの高台付き皿というものは一点物が多かったり、
高台が高すぎると何を盛るかのハードルも上がってしまったりして、
実はなかなかの曲者だったりします。」と、五十嵐さん。

1年以上かけてプロジェクトを進めていったとのことで、
何度もデザインが練られ、曲線のディティールや全体のサイズ感、
高台のバランスがよい美しい一皿に仕上げられています。

うぐいす色の〈餃子皿〉に盛りつけた水餃子

ダークなうぐいす色の器には白くてもちもちの水餃子はいかが?

カラーはアイボリーとうぐいす色のシンプルな2色展開で、
どんな料理にも食材がよく映えそうですね。

カヌレ羊羹を乗せた〈餃子皿〉

季節の生菓子を上品に飾っても◎(カヌレ羊羹:井上茶寮)

“餃子皿”とはいえ波佐見焼ならではのシンプルさとおおらかさ、
温かみも感じられ、中華以外にも多彩なジャンルの料理を盛り付けて楽しめそう!

中華可菜飯店でもこの餃子皿を使用する予定とのことで、
お店に足を運んで料理との相性や使い勝手を実感してみるのもよさそうです。

人間国宝や気鋭作家の工芸作品が集結! 能登半島地震チャリティイベントが 都内で開催

桐本滉平が手がけた器。

3日間のスペシャルイベント

2024年の年明け1月1日に起きた能登半島地震。
7か月経った現在も、未だ手が行き届いていないところがあり、
復興活動が続いています。

そんな能登の伝統や魅力を知ってもらい、復興につなげようと、
「能登からの風」と題して、7月26日(金)〜28日(日)の期間、
東京・代官山で復興支援イベントが開催。

同地の文化を現代的に昇華した気鋭のアーティストから、
重要無形文化財保持者の漆芸家まで、豪華な作家の工芸品が登場します。

漆芸家 桐本晃平

漆芸家 桐本滉平

1992年に石川県輪島市で生まれ、
漆、麻、米、珪藻土を素材とした乾漆技法を用いて
「生命の尊重」を軸に創作を行う漆芸家の桐本滉平。
共同創作にも意欲的で、工芸の領域を超えた作品を生み出しています。

抒情書家 室谷文音

抒情書家 室谷文音

〈滝 | Waterfall〉室谷文音

〈滝 | Waterfall〉室谷文音

抒情書家の室谷文音。
抒情書家の両親のもとに生まれ、箸を持つより先に筆を持っていたという彼女。
ロンドンへ留学後、両親の移住をきっかけに訪れた能登町に惚れ込み、
以来そこにアトリエを能登町に構え、国内外で精力的に活動しています。
能登町ふるさと大使、いしかわ観光特使も務めています。

保護猫との宿泊体験ができる複合施設が 大分・阿蘇くじゅう国立公園内に オープン

気に入った猫は譲渡を受けることも

大分県の〈阿蘇くじゅう国立公園〉内に6月21日、
保護猫との宿泊体験ができるユニークな複合施設
〈YUFUIN HOGONEKO FOREST〉がオープンしました。

運営するのは、自身も3匹の保護猫と暮らし、ジュエリーブランド〈Catton〉や
イタリアンレストラン〈ZORO〉などの運営の傍ら、5年に渡り保護猫活動を
行ってきた崔昌奎さん・梅崎尚子さん夫妻。

ふたりの「保護猫という存在をもっと多くの人に知ってほしい」という想いから、
4年の構想期間を経て、この複合施設が開業しました。

およそ8100平米もの広大な敷地には、レストランなどが入る本館とコテージが点在。

クヌギの木々に囲まれたコテージ。

クヌギの木々に囲まれたコテージ。

「森と猫のヒュッゲ」をテーマにつくられたコテージでは、
さまざまな理由で飼い主を失った保護猫たちとの宿泊が体験できます。

木の香りや温もりが感じられるウッディーなリビングには、
保護猫たちを愛でたり、まったりしたりする時間を
大切にしてほしいという想いから、あえてテレビは設置されていません。

キッチン完備のリビング。

リビングにはキッチンも完備。

ベッドが設えられたロフト。

ベッドが設えられたロフト。

そして、3重扉の向こうには、猫のための部屋が用意されています。

室内には、ソファや机、椅子も用意されているため、
猫に癒されながら仕事をすることもできます。

また、リビングにいるときでも猫の様子を愛でられるよう、
部屋の全面がガラスで仕切られているのも、猫好きには
たまらないポイントです。

明るい光が差し込む猫のための部屋。

明るい光が差し込む猫のための部屋。

保護猫と過ごす様子。

保護猫と思い思いの時間を過ごせます。

〈第7回世界えだまめ早食い選手権〉 新潟県長岡市で 2024年7月21日に開催

東京予選を兼ねた〈新潟えだまめ盛フェス〉を渋谷で開催

全国随一の枝豆王国の新潟県。その中でも枝豆の生産が盛んな長岡市で
〈第7回世界えだまめ早食い選手権〉が2024年7月21日に開催されます。
本戦開催を1週間後に控えた7月14日、東京・渋谷で東京予選が開かれました。

振る舞われた「おつな姫」「味風香」「陽恵」「新潟系14号」

振る舞われた「おつな姫」「味風香」「陽恵」「新潟系14号」。

新潟県は枝豆の作付面積が全国1位。一方で出荷量は全国7位です。
なぜ作付面積と出荷量で差があるかというと
新潟の人たちが大の枝豆好きだから。
とある新潟県民は
「新潟県民は、他県の人が想像する以上に枝豆を食べる」と言います。
おつまみだけでなく、おやつにも枝豆を食べています。

新潟県内で栽培される枝豆は40種類以上あり、いくつもの品種がリレー形式で栽培。
6月から9月にかけて途切れることなく収穫されます。

「新潟えだまめ盛」

その採れたての枝豆をゆでて、ザルいっぱいに盛るのが新潟では夏の風物詩です。
その枝豆が盛られた様子を「新潟えだまめ盛」と命名して
2023年8月からPRも開始されました。

『世界えだまめ早食い選手権』は枝豆の名産地、長岡市で開催されます。
この選手権は、100秒間でいかにたくさんの枝豆を食べられるかを競うもので、
個人戦と3人1チームの団体戦が行われます。

選手権ではいくつかのルールがあります。
食べるときは必ず豆の鞘(さや)を口の近くまで運ばなくてはならず、
枝豆を鞘(さや)ごと全部食べることは禁止といったもの。
また枝豆の粒が落ちたら、ペナルティとして1粒あたり5グラムが差し引かれます。
生産者への敬意を込めて、きれいに食べることも求められます。

今回渋谷で開催された東京予選は個人戦で、昨年に続き2回目。
2部にわたって行われた予選には、100人以上が出場して
上位15名ほどの本戦出場枠を目指して熱い戦いを繰り広げました。
今回の参加者には昨年東京予選を勝ち抜き、
本選で準優勝を勝ち取った強者も含まれています。

出場者が早食いに挑む姿

出場者が早食いに挑む姿は真剣そのもの

参加者は6人ずつに分かれてステージ上で枝豆の早食いを競います。
「えだまめファイッ!」の掛け声のあと、
顔をテーブルの上の枝豆に近づけて、一心不乱に枝豆の早食いに挑む出場者たち。

枝豆の計量

食べ終わった枝豆の重さを計量して、配布した量と差し引き。

100秒後、残った枝豆の量が計量されます。
計測結果が発表されるごとに会場のオーディエンスから
どよめきが上がったり、拍手が鳴り響いたりと大盛り上がり!

今回の出場者の中で、トップで予選を通過したのは、
100秒で100グラムもの枝豆を食べた2名。
上位入賞者のうち15名が、長岡市で開かれる本選への参加枠を勝ち取りました。

なお、本戦が“世界大会”と称するのは大袈裟ではありません。
すでに締め切られた本戦の参加申し込みは、
アメリカなど海外、そして全国各地から
枝豆の早食いに闘志を燃やす参加者が出場予定です。

福岡の伝統工芸「八女提灯」が モダンなライトに生まれ変わって新登場

伝統工芸が現代のライフスタイルになじむデザインに

ご先祖様の道しるべとなる盆提灯として、福岡県八女地方で
約200年前から生産されている「八女提灯(やめちょうちん)」。

この伝統的工芸品の提灯絵とモダンなデザインを融合させた
新しい盆提灯〈tocco(トッコ)〉が誕生しました。

近年、住宅環境の変化に伴う需要の減少や職人の高齢化により、
つくり手の数がこの20年で約1/3にまで減少し、衰退の危機に
直面している八女提灯。

〈tocco〉

〈tocco〉2万8600円。

そこで、〈中川政七商店〉と提灯メーカー〈シラキ工芸〉は、八女提灯を
未来へ継承していくため、産地再生プロジェクトをスタート。

現代の住まいに合うモダンなデザインと、夏に限定せず通年楽しめる
インテリアライトとしての要素をプラスした提灯を開発しました。

人口減少著しいまちの救い手となるか。 古民家1棟貸しの 〈NIPPONIA美濃商家町〉 「UMEYAMA棟」の新たな挑戦

日本各地に根づく、その土地の歴史や文化資産を活用し
宿を起点にしたまちづくりを行っている〈NIPPONIA〉。

1300年の歴史を持つ美濃和紙の里、岐阜県美濃市では、
江戸時代から受け継がれたまち並みを維持するため
2019年に〈NIPPONIA美濃商家町〉をオープンしました。

このホテルを運営する〈みのまちや株式会社〉は、
「美濃のファンを生み出し、美濃の景観が持続的に支援される」
ことをミッションとし、行政や地元企業などと連携した活動を行っていて、
2024年には、内閣府より、SDGs官民連携の最高賞を受賞しました。

1棟目となった〈NIPPONIA美濃商家町〉「YAMAJOU棟」。

1棟目となった〈NIPPONIA美濃商家町〉「YAMAJOU棟」。

金庫だった蔵を1棟まるごと客室として使用。

金庫だった蔵を1棟まるごと客室として使用。

美濃和紙、美濃の食材、美濃の特色を生かしたホテルの形成

2024年6月10日には、3棟目となる2階建て1棟貸しの
「UMEYAMA棟」をグランドオープン。

「このホテルは、簡易キッチンのあるダイニングと、5つの部屋があり、
美濃商家町のなかで最大の12名までの宿泊対応ができるようになりました。
そのため、3家族での旅行や長期滞在、企業研修なども視野に入れた
ホテル運営を目指しています」と語るのは、
企画運営を担当している平山朝美(ひらやまあさみ)さん。

床の間に飾られた和紙のアートや一枚「板」の机が味わい深い。

床の間に飾られた和紙のアートや一枚「板」の机が味わい深い。

今まで〈NIPPONIA美濃商家町〉では、
夕食は地元のレストランで楽しむスタイルでしたが、
まちなかから少し離れた場所にあるため、朝晩の食事は、
提携する地元の食事処が届けてくれるそうです。

「岐阜産はちみつとクリームチーズのブルスケッタや
恵那のハムと地元野菜のサラダ、長良川の鮎とアサリのパエリア、
ボーノポーク岐阜と地元野菜のグリルなど、岐阜県産の食材を使用した
夕食メニューを提供しています。お届けしたあと、お客様の食事のタイミングで、
ピザやメインのお肉料理などは、ダイニングルームにある簡易キッチンの
調理器具を使用して、あたためていただくこともできます」

岐阜県産の食材を使用した夕食メニュー。

岐阜県産の食材を使用した夕食メニュー。

また、隣接する古民家も、本格的な厨房設備を揃えた施設に改修。
今後は、ローカル・ガストロノミーに力を入れ、経験豊富な料理人を誘致し、
食卓にも美濃の食材や美濃焼など、美濃地方の文化や産業を
取り入れながら、地域の食文化を発信していくのだとか。

緑のパノラマから生まれる、 100年後のジャパニーズウイスキー。 〈久住蒸溜所〉ができるまで

日本国内にウイスキーの蒸溜所が誕生したのは、約100年前。
1923年、京都に建設された〈サントリー山崎蒸溜所〉からはじまり、
現在は全国に100か所を超える蒸溜所があります。
ジャパニーズウイスキーは海外での評価も非常に高く、
今では世界の5大ウイスキーに数えられるほど。

ウイスキーの産地といえば「寒冷地」というイメージですが、
温暖な気候の九州にも、実はいくつかの蒸溜所があります。
そのひとつが、大分県竹田市久住町に設立された〈久住蒸溜所〉です。

代表の宇戸田祥自さんは、ご実家である久住町の酒販店を継ぎ、
世界のウイスキーを販売しながら、「自分の生まれ育ったまちでウイスキーをつくりたい」
という夢を叶えた、めずらしい経歴の持ち主。
そんな宇戸田さんに、蒸溜所の誕生についてうかがいました。

困難の連続だった、はじまりの年

〈久住蒸溜所〉

久住蒸溜所が設立されたのは、世界がパンデミックの最中にあった2021年。
緊急事態宣言や外出の制限もあり、生活様式も大きく様変わりした時期です。
日々の暮らしさえままならないなかでの事業のスタートは、
いったいどんな状況だったのでしょうか。

「ひと言で『あれが大変だった』といえないほど、困難の連続でした。
すべてつながりがあり、どれかひとつでもピースが外れたら
全部ストップしてしまうので、気が抜けないことばかりでした」

例えば、久住蒸溜所の設備について。
スコットランドの〈フォーサイス〉社に設備を発注し、
いよいよ組み立てというとき、コロナ禍の渡航制限によって
フォーサイス社のエンジニアの来日が叶わなくなってしまったのです。

そこで、宇戸田さんは醸造設備を専門とする〈平野商店〉に設備の組み立てを依頼。
地元の大きな焼酎メーカーの設備も手掛ける、大分のエンジニアカンパニーです。

「工場内のフォーサイスが担当する箇所以外の部分は
すべて同社へご依頼するつもりで事前打ち合わせは続けていました。
それがすべてをお願いすることになったということです」

ポットスチル

フォーサイス社の担当者から受け取った図面を頼りに、
設備のプロフェッショナルたちが集結。
フォーサイス社からもオンラインで指示を仰ぎながら、
約半年の期間を経て、ついに蒸溜所の設備が完成しました。

「通常の環境でも困難を極めるプロジェクトですが、
パンデミック下でのセットアップとなると
おそらく世界でもレアケースだと思います。
もう一度やれと言われてもできるかどうかわからないほどです」

世界の動きが止まってしまったようなあの数年のうちに、
「蒸溜所の設立」という大きな夢を実現させることが
どんなに難しいことだったか、想像にかたくありません。
多くの人々の協力に支えられながら、
いよいよ久住町でのウイスキーづくりが始まりました。

畑から始まるウイスキーづくり

清酒蔵「小早川酒造」の跡地

久住蒸溜所のウイスキーづくりには、大分における
さまざまな「ご縁」が集まっています。
まず、蒸溜所がつくられたのは、宇戸田さんが先々代から
お世話になっていたという清酒蔵〈小早川酒造〉の跡地。
第1熟成庫は、酒蔵時代の貯蔵庫を利用しています。

酒蔵時代の貯蔵庫を利用した第1熟成庫

さらに、ウイスキーの原料となる麦芽の約1割に、
県内の契約農家に委託栽培したローカルバーレイを使用。
生産しているのは、大分県豊後大野市清川村中野地区の農家が集まり設立された
集落営農法人〈農事組合法人グリーン法人中野〉の皆さんです。

「品種選びや栽培方法をすべて提案いただいたり、
こちらからリクエストしたりしながら、
“畑から始まるウイスキーづくり”を一緒に取り組んでいただいています」

代表の宇戸田さん自らがコンバインを操作

記念すべき最初の種まきには、久住蒸溜所の製造メンバーが参加。
そして、初めての収穫では代表の宇戸田さん自らがコンバインを操作し、
原料となる麦の収穫を体験したそう。
ウイスキーづくりにかける情熱はもちろん、地域の未来に対する思いや、
地域への愛が繋いだご縁でもあるのではないでしょうか。

大分県の新たなご当地商品が誕生! おしゃれでサステナブルな10品を紹介

気軽に購入しやすいサイズも魅力の10商品

大分県の恵みが詰まった食品や雑貨をおしゃれなパッケージで包んだ
“新ご当地商品”が誕生しました。

由布市で収穫された野菜・果物を使ったピクルスや、
日田市で長い歴史を持つ醤油蔵が新開発した辛味のあるポン酢など、その数10品。
そのどれもが開発の過程でサステナブルな要素を取り入れるとともに、
手にとりやすいサイズでつくられています。

これらの商品は、県産品をより多くの人に購入してもらえるよう、
多様化する消費者ニーズなどに対応しながら価値を高めることなどを目的にした、
大分県の取り組みから生まれました。

今回、持続可能性(サステナビリティ)に配慮した取り組みを展開する
県内事業者の中から選ばれた10社が、プロジェクトチームとともに
商品をリブランディングまたは開発しました。

プロジェクトチームには、別府市に拠点を置く
〈Yamaide Art Office〉の⼭出淳也さん(ブランディングディレクター)、
〈TIMELESS〉の永⽥宙郷さん(クリエイティブディレクター)、
〈Yamaide Art Office〉の中村優花さん(プロジェクトマネージャー)らが
名を連ねています。
そんな大分の魅力あふれる商品を詳しく紹介します。

地元生産者の農産物でつくる新感覚のお茶
丹羽茶舗の〈フレーバーティー〉

フレーバーティー(2.5g×4個)各540円。カカオ煎茶、マコポン和紅茶、生姜ほうじ茶の3種類から選べます。

フレーバーティー(2.5g×4個)各540円。カカオ煎茶、マコポン和紅茶、生姜ほうじ茶の3種類から選べます。

中津市で1893(明治26)年から日本茶専門店を営む
〈丹羽茶舗〉が新たに生み出したのは、カカオ豆の種皮であるカカオハスクや、
地元の果樹園でとれた柑橘の皮などを使用した3種のフレーバーティー。

同店は、2011年に家業を継いだ丹羽真一さんに代替わりして以降、
商品のロゴやパッケージの刷新、喫茶室のオープンなど、
時代に合わせてお茶の文化をより身近に感じてもらえるよう、
かたちを変えながら営業を行っています。

イラストを手がける堀道広さんとデザインを担当する⾼橋孝治さんは、同店のほかの商品のパッケージデザインにも携わっています。

イラストを手がける堀道広さんとデザインを担当する⾼橋孝治さんは、同店のほかの商品のパッケージデザインにも携わっています。

今回の取り組みでも、同じ中津市にある〈HARU CHOCOLATE(ハルチョコレート)〉が
チョコレートの製造時に使用しないカカオハスクをカカオ煎茶に、
また〈おはら果樹園firm〉のオリジナル柑橘「マコポン」の皮を和紅茶に、
そして大分市の〈ヤドカリカンパニー〉がつくった無農薬のショウガをほうじ茶にと、
地元の素材や人々をつなげて地域循環をつくりながら、
新たなお茶の文化を発信しています。

ふぐのパッケージがかわいい!
柳井商店〈ふぐひれ〉

ふぐひれ(2枚入)378円。

ふぐひれ(2枚入)378円。

豊後水道に隣接していることから水産業が盛んな佐伯(さいき)市で、
卸事業などを営む〈柳井商店〉は、
ひれ酒として楽しめる〈ふぐひれ〉をリブランディング。

手に取りやすい2枚入りのミニサイズとなって、
パッケージも愛らしいふぐの形に生まれ変わりました。

パッケージのイラストは〈Chalkart CHOCOTTO〉河合愛さん、デザインは〈星庭〉福⽥まやさんが担当。

パッケージのイラストは〈Chalkart CHOCOTTO〉河合愛さん、デザインは〈星庭〉福⽥まやさんが担当。

1980年頃の創業当時、佐伯市内にふぐを加工できる事業者がいなかったことから、
先代がふぐの加工を始めた同社。

毒のある内臓以外、身はもちろん、皮やひれまで食べることができるふぐを
「より親しみのあるものにして、ふぐを通して福を広げたい」という想いで、
2代目の柳井太一さんは新たな商品開発にも取り組んでいます。

〈いいちこ〉の製造過程でできる成分をプラスした調味料
LogStyle〈ギャバ入りニラ醤油〉

ギャバ入りニラ醤油(140g)1080円。

ギャバ入りニラ醤油(140g)1080円。

西日本を代表するニラの産地である大分県。
大分市の〈LogStyle〉は、そんなニラの茎を活用した
〈ニラ醤油〉を製造・販売しています。

大分土産としても人気の高い、このニラ醤油シリーズに新しく仲間入りしたのは、
アミノ酸の一種である「GABA(ギャバ)」を加えた〈ギャバ入りニラ醤油〉。

〈Design totte〉越⽥剛史さんの手によって、既存商品とはテイストの違うデザインに。

〈Design totte〉越⽥剛史さんの手によって、既存商品とはテイストの違うデザインに。

大分県産の麦焼酎〈いいちこ〉の製造過程でできる、
大麦の搾りかすから偶然発見されたGABAを使用しています。

今回、〈LogStyle〉の時松秀豊史さんが機能特化型の新商品の開発に挑戦したことで、
味、栄養がさらに豊かになったアップサイクル調味料が誕生しました。

個性豊かなイベントで 新しいお寺のかたちを追求する 岐阜県山県市〈東光寺〉

岐阜県の郊外に位置する禅寺

「お寺」と聞いて、何が思い浮かびますか? 
住んでいる地域にもよりますが、
「法事をする場所」「お墓参りに、年に1~2回行く場所」、
あるいは「通りすがりでよく見ているけど、どんなところかは知らない」など、
あまり馴染みのないところだというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかしそうした状況に危機感を持ち、お寺を観光資源・文化財として残そうと、
ユニークな取り組みを多々行っているお寺があります。
岐阜県山県市にある〈東光寺〉です。

〈東光寺〉

〈東光寺〉は約520年の歴史を持ち、
敷地面積3000坪を誇る山県市最大の禅寺です。
美しいドウダンツツジと苔庭でも知られ、
最近は成人式や結婚式の前撮りスポットとしても人気を集めています。

「お寺=おかたい場所」のイメージを変える催しを実施

〈東光寺〉縁側

〈東光寺〉では、毎月さまざまなイベントを開催しています。

例えば、お寺が保有する文化財に親しんでもらう「月見茶会」。
〈東光寺〉は長い歴史の中で数々の名僧を輩出したことから、
お茶道具や伝統工芸品、美術品などが数多くあります。
そうしたものに触れてもらおうと、数々の伝統工芸品を鑑賞しながら
お茶も楽しめる会を開いています。

ほかにも、ユニークなイベントを随時開催中。
保護猫や保護猫活動をしている人々のことを知ってもらうことを目的に、
猫にまつわるクイズやスタンプラリー、マルシェを実施する「東光寺ねこ日和」に、
地元の菓子店とコラボした和菓子づくりのワークショップなど、
バラエティ豊かです。

猫モチーフのお菓子

「東光寺ねこ日和」では、猫モチーフのお菓子や雑貨などを販売するマルシェも開催

また、地域の子供たち向けの体験教室「てらこやぁ」も行っています。

いっぺん食べてみやあ! ご当地の味から変わり種まで 名古屋の個性派かき氷7選

あちこちにカフェがある名古屋は、今や「かき氷の激戦区」ともいわれるエリア。
毎年、見た目にもこだわりつつ地元の食材を生かしたものや、
あっと驚く工夫が凝らされたものまで、さまざまなかき氷が登場しています。
見て楽しい、食べて満足! な名古屋のかき氷、いっぺん食べてみやあ!

名古屋の味を体感。〈ボアヴェールテール〉のご当地かき氷

「デラみそ」(950円)

「デラみそ」(950円)。

名古屋ならではのかき氷を楽しみたい方にぜひチェックしてほしいのが、
〈ボア ヴェール テール〉の「デラみそ」。
愛知県岡崎市でつくられている「八丁(はっちょう)味噌」をベースにしたシロップを
たっぷりかけた、甘塩っぱいかき氷です。

かき氷の中には、柚子味の生麩とクリームチーズがちらり。
カラフルなトッピングも、実は生麩です。
冷えてもふわふわな生麩は、名古屋市で1921年に創業した老舗の麩屋〈麸秋商店〉のもの。
見た目のかわいらしさはもちろん、
ご当地の味や地元の歴史までしっかりと感じられる一杯です。

「チェリーチェリー」(1250円)※7月前半ごろまでの提供予定

「チェリーチェリー」(1250円)※7月前半ごろまでの提供予定。

旬のフルーツを使った、季節限定のかき氷も要チェック。
例えば7月には、フレッシュなさくらんぼをトッピングした
「チェリーチェリー」が登場します。

「そのときどきに旬を迎えるフルーツを、
存分に味わえるかき氷をつくりたい」との願いで、
かわいらしくておいしいかき氷にすることを意識しているとか。

かけるシロップの種類によって氷の削り方も微調整しているため、
同じ月に登場するかき氷でも、まったく違った味わいが楽しめるのも魅力的です。

information

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ボアヴェールテール 

住所:愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-32

TEL:なし

営業時間:12:00~17:00(L.O.)

定休日:月・火曜、不定休あり

Instagram:@bvt.official

“ゴーラー”の絶大な支持を集める〈A.cocotto bis〉のかき氷

名古屋のかき氷店でひときわ注目を集めている、〈A.cocotto bis〉。
自身も大のかき氷好きであるオーナーが、
自家製みるくからつくるシンプルなかき氷の数々は絶大な人気を誇り、
夏の店内はいつも多くの人々で賑わっています。

「ビターレモンみるく」(1100円)

「ビターレモンみるく」(1100円)。

〈A.cocotto bis〉のかき氷はメニューが1~2週間ごとに変わるため、
いつ訪れても新鮮な出合いがあります。

なかでも最も登場回数が多いかき氷が、「ビターレモンみるく」です。
マイヤーレモンを皮ごと使った、ほんのり苦みのあるレモンソースが特徴。
自家製みるくとの相性も良く、長年のファンの多いかき氷です。

2024年2月に登場した「りんごのケーキ」(1500円)

2024年2月に登場した「りんごのケーキ」(1500円)。

毎月8日だけに登場する、ホールケーキ型のかき氷も要チェック。
ケーキ型に形づくったかき氷に、フルーツやクリームなどがたっぷり。
内容は月替わりで、過去にはイチゴやキウイなども登場しました。

ただ単にかき氷をホールケーキ型にしても味のバランスが整わないこともあるため、
ベースのシロップやクリームの量や甘みを変え、何度も試行錯誤してつくっているそう。
渾身のひと皿を、月に1回のお楽しみとして食べに行ってはいかがでしょうか。

最新のメニューや予約状況は、事前にInstagramをチェックしてからの来店がおすすめです。
なお、一部のかき氷は店頭でテイクアウト形式での販売もしています。

information

map

A.cocotto bis 

住所:愛知県名古屋市東区筒井3-4-8

TEL:なし

営業時間:11:00~19:00(18:30L.O.)
※テイクアウト形式での販売は12:00~18:00

定休日:月曜

Instagram:@a.cocottobis

和歌山の料理人・石井佳奈氏が描く、 農が食になるまでを伝える本 『ワンダフル・アグリカルチャー』

農家の代わりに農業の面白さと、生産の現場のリアルな話を伝えたい

滋賀県に生まれ、「生産者の近くで料理がしたい」という想いで2018年に和歌山に移住し、
2020年にケータリング専門〈ozzkitchen〉を岩橋(イワセ)地区に開業した石井佳奈さん。
農家から直接仕入れるオーガニック野菜を中心とした
“身体が喜ぶお料理“を提供しています。

ローカル食品店〈フードセンターイワセ〉

生産者とのつながりを生かして
「一般の方も地元のオーガニック野菜を気軽に買えるお店をつくろう」と
2022年にはローカル食品店〈フードセンターイワセ〉を開店。
そして今回「日々の畑仕事が忙しい農家さんの代わりに、農業の面白さと、
生産の現場のリアルな話を伝えたい」という想いから、新たに本の出版を予定しています。

農家の方は、作物をつくることで消費者の食を支え、私たちの身体をつくっています。
さらに地域の伝統や風習を受け継ぎ守っていくことで、
その土地の景観を保つことまでもが仕事です。
自然が相手の農業は、同じ作業をしていても、毎年同じようにはいかないことばかり。
そのため農家の方は日々研究と努力を重ね、おいしい作物をつくる工夫を惜しみません。
農家の方々が集まると、自分の畑をアップデートするため、情報を交換し、
いつまでも農業の話がつきません。
しかし、一般家庭までその努力が伝わっているかというと、そうではない。

ケータリング専門〈ozzkitchen〉

当たり前のように、年中おいしい野菜が手軽に手に取れる時代。
スーパーで野菜が「商品」になったとき、誰もその農家の方の努力や、
店頭に並ぶまでの苦労や工夫、喜びなどは伝えていません。

その上、市場の需要と供給のバランスによって末端価格は激しく変動し、
数十円の値上がりでも野菜は高いと文句を言われることもあります。

農家から直接仕入れるオーガニック野菜を中心とした“身体が喜ぶお料理“

「私たち消費者はもっと自分たちが食べるものがどうやってできているのか、
誰のおかげで毎日おいしい野菜が食べられるのかを知るべきだ」と石井さんは考えました。

農家の方は日々の畑仕事が忙しく、発信する時間が取れない。
消費者も仕事や家事に忙しく、畑に話を聞きに行けない。
「それなら、代わりに農業の面白さと、生産の現場のリアルな話を伝えたい」と
石井さんは本の出版を決意しました。

栃木県の古道具店〈pejite〉が リノベーションした古民家の 貸し出し事業を開始

地域に眠る物件に命を吹き込む

栃木県を中心に店を構える、古家具と生活雑貨のセレクトショップ
〈pejite〉と〈仁平古家具店〉。そのオーナーである仁平透さんが、
2024年6月から新たな事業を開始しました。
その名も、〈place〉。
栃木県内の古民家を始めとした古い建物を、
店として使えるように改修して貸し出す事業です。

最初に募集するのは、栃木県鹿沼市の、とある山のふもとにある古民家。
明治14年に建てられたもので、母屋と石蔵からなります。

木々に囲まれた母屋は、約1年かけて改修工事を実施。
屋根の張り替えや壁の塗り替えなども行って、ふたつの部屋をつくりました。
広さはどちらも12坪ほどです。

母屋の中の様子。柱や梁がぐっと空間を引き締めている。

母屋の中の様子。柱や梁がぐっと空間を引き締めている。

母屋に入ると目を引くのは、柱や梁。
長くこの建物を支えてきたものだけあって、存在感があります。
壁には石膏ボードを貼って、入居者が自由に手を加えられる仕様に。
入居者の好みに合わせて、土壁や漆喰、モルタルなどを塗ってもいいそうです。

石蔵は、鹿沼市内で採集できる「深岩石」でできているもの。
深岩石の壁ならではのあたたかみや質感を残しつつ、6坪の空間に仕上げています。

「石蔵は今でも田舎に行けば点在はしていますが、
今からつくられることはきっとありません。
今後はもっと貴重なものになっていくと思います」と仁平さん。
歴史ある蔵の雰囲気を生かして、絵画やアンティーク、
茶器などを並べるのもいいかもしれません。

どちらの建物も、入居者の業種は不問。
ひとりで1スペース借りるのはもちろん、
「母屋も石蔵も両方借ります!」なんて方法も可能です。
入居者のアイデア次第で、無限の広がりを見せる空間なのではないでしょうか。

暑さでさえ、おいしさのスパイス。 2024年の福岡で味わう 「◯◯とかき氷」

ひんやりとした口当たりの「かき氷」は、日本の夏の風物詩。
ひと昔前は氷を削ってシロップをかけるだけの素朴なおやつでしたが、
今ではすっかり「おしゃれな夏スイーツ」に変貌。
各地の人気カフェやレストランで、季節限定のかき氷メニューが注目を集めています。

暑さが厳しい九州・福岡でも、かき氷は大人気。
博多祇園山笠の「追い山」から本格的にはじまる福岡の夏に、
ぜひ味わってほしい「◯◯とかき氷」を集めました!

【ローカル食材×かき氷】のコラボを楽しむ〈おいしい氷屋〉

〈おいしい氷屋〉

いろんなアレンジが生まれている「かき氷」ですが、ベースとなる食材は「氷」。
おいしい氷とローカル食材にこだわったかき氷がいただけて、
一年を通して営業しているかき氷専門店が〈おいしい氷屋〉です。

〈おいしい氷屋〉内観

場所は天神駅から歩いて5分、渡辺通り沿いとアクセス至便。
このお店、実は昭和21年創業の老舗製氷企業〈九州製氷〉が運営しています。
その名の通り、こだわりの氷をつくる〈おいしい氷屋〉さんなのです。

こだわりの氷をつくる〈おいしい氷屋〉

お店のロゴとしても使われている「99.9」という数字は、
不純物を限りなく取り除いた純度99.9%の純氷のこと。
ゆっくり丁寧に凍らせたブランド氷〈博多純氷〉を使ったかき氷は、
独自の製法により、ふわふわでとろけるような食感を実現しています。

〈あまおうのかき氷〉

注目メニューは、7月にリニューアルする「あまおうのかき氷」2種(各1700円)。
6月までのメニューよりも、あまおうのソースを増量しているのが特徴です。
果肉の食感を残した贅沢な苺ソースが、トップにも氷の中にもたっぷり!
別添えの練乳ソースを自分の好きなタイミングで追加できるのも、
かき氷後半戦のうれしいポイントです。

〈あまおうのかき氷〉

もうひとつの「あまおうのかき氷」(1700円)は、あまおう苺のミルクソースと
トップを飾るふわふわホイップが可愛い、ショートケーキのようなかき氷です。
こだわりのホイップは、オーム乳業(福岡県大牟田市)のピュアクリームを使用。
こちらの別添えソースは、あまおう100%の苺ソース。
苺好きとしては、どちらにするか悩んでしまうラインナップです。

〈マンゴーのかき氷〉

「マンゴーのかき氷」(1800円)は、7月中旬から始まる夏季限定メニュー。
ビビッドなイエローがまぶしい特製マンゴーソースと
自家製ミルクソースの組み合わせは、夏らしさ満点!
濃厚な杏仁豆腐が、さらにおいしさを引き立てます。

〈抹茶ミルク〉

さっぱり系なら、福岡県八女市の星野製茶園の上質な抹茶と
阿蘇の牛乳でつくる和のかき氷「抹茶ミルク」(1600円)もオススメ。
九州ローカルのおいしさを堪能できますよ。

information

map

おいしい氷屋

住所:福岡市中央区渡辺通5-14-12 南天神ビル1階

TEL:092-732-7002

営業時間:【6月】12:00〜18:00【7月1日〜19日】12:00〜19:00【7月20日以降】10:00〜20:00

※月によって変動あり

定休日:水曜 ※臨時休あり

Instagram:@oishiikoori

Web:おいしい氷屋

【庭園×かき氷】でしっとり味わう〈高宮庭園茶寮〉

〈高宮庭園茶寮〉

筑豊の炭鉱王として知られる貝島家が大正初期に直方市に建設し、
昭和2年に福岡市内の高宮に移築された〈旧高宮貝島家住宅〉。
かつて多くの人々をもてなした接客空間である主屋と茶室が現存し、
現在は〈高宮庭園茶寮〉として、新たに人と喜びの集う場所として利用されています。

〈高宮庭園茶寮〉室内から庭園を望む

主屋には、豪華で厳格な佇まいを醸し出す書院造と
素朴な材料を用いた粋な数寄屋造の部屋があり、
それぞれに工夫に満ちた意匠が見られます。
季節の花々が楽しめる庭園では、「朝さんぽ」や「夕さんぽ」など、
のんびりと散策が楽しめるイベントも催されています。

〈高宮庭園茶寮〉内観

100年の歴史をもつ庭園を眺めながらのんびりといただくのは、
みずみずしさをたたえた和のスイーツ。
ひんやりと涼を感じる、国産桃と八女抹茶のかき氷です。

〈桃とミルクのかき氷〉

「桃とミルクのかき氷」(1800円)は、旬の国産桃をたっぷり使った贅沢な一品。
上品な甘さの白餡と桃のソースをたっぷりかけたかき氷の中には、
桃が香るミルクシロップ。食べ進めることで、味わいも変化していきます。
ジューシーな桃の果肉とふんわりした氷のバランスを楽しんで。

〈八女抹茶とミルク葛のかき氷〉

福岡県産の八女抹茶を使用した「八女抹茶とミルク葛のかき氷」(1600円)。
透明感のある抹茶とミルクの葛が、白餡を使ったまろやかな抹茶ソースとともに、
ひんやり、つるりと喉をうるおしてくれます。
別添えの小皿は、2色のポン菓子と自家製あんこ。
お好きな組み合わせで、味と食感の変化が楽しめますよ。

〈高宮庭園茶寮〉のかき氷が味わえるのは、2024年8月 31 日(土)まで。
提供時間は11:00〜16:30(最終入店15:30)。
ぜひ公式サイトで予約してからお出かけを。

information

map

高宮庭園茶寮

住所:福岡県福岡市南区高宮5-16-1

TEL:092-710-3357

営業時間:【レストラン】ランチ11:00~15:30(最終入店 13:30、土日祝14:00)、ディナー火曜~木曜・日祝日17:30~21:30(最終入店 19:30)、ディナー金曜・土曜・祝前日17:30~22:00(最終入店 20:00)、【茶房】11:00~16:30(最終入店 15:30)

定休日:月曜(月曜が祝日の場合は火曜)

Instagram:@takamiyateiensaryo_restaurant

Web:高宮庭園茶寮

※かき氷メニューは、茶房、洋室または縁側でお楽しみいただくプランです。お席のリクエストは承っておりません。

伝統芸能を未来につなぐ。 岐阜市で芸舞妓を養成するスクール開校

三味線や長唄に合わせ、美しい着物に身を包んだ芸舞妓の姿は、
日本の伝統芸能のきらびやかな美しさを表現し、見るものを惹きつけてやみません。
しかし、こうした伝統芸能を受け継ぐ人たちは、減少の一途をたどり、
風前の灯火となっています。

岐阜県岐阜市の芸舞妓が所属する団体、鳳川伎連(ほうせんぎれん)が
母体となり、新たな人材育成の取り組みとして、
2024年4月、遊宴文化の担い手を育てる岐阜伎芸学院を開校しました。

開校式の様子

2024年4月、開校式の様子。

おもてなしの心を育て、日本文化を学び伝える

岐阜県長良川流域は、古くから美濃和紙、和傘、岐阜提灯といった
伝統工芸の盛んな地域でした。古式ゆかしい1300年の歴史を持つ
「長良川鵜飼」でも有名な場所です。
日本文化を通しておもてなしを伝える花柳界も、江戸、明治の頃から、
町衆・旦那衆に支えられ、発展してきました。ここ岐阜では、
昭和の初めには、500名もの芸舞妓が活躍していたのだとか。

しかし、時代の変遷とともに伝統工芸品の生産量が減少し、
町の活気も失われていきました。
そして、それは遊宴、伎芸文化の世界にも波及し、
現在では14名の芸妓で、お座敷や宴席を支えるほどとなっています。
しかし、その一方で、映画やドラマで取り上げられる舞妓の姿に関心を持つ
若い世代や外国の観光客は年々増加。「舞妓さんのような着物を着てみたい」
「踊りを習ってみたい」「所作を知りたい」といった憧れの声が
高まってきているのです。

長良川での船遊びの様子

岐阜・長良川での船遊び。

専科だけでなく、幅広いニーズに応えるカリキュラムを提供

「本来、芸舞妓の育成は、町ぐるみで歴史や文化を伝え、
作法や精神性を女将さんたちとの生活の中で受け継がれてきたのです。
しかし、時代の変化、ライフスタイルの変化で、そういった徒弟制度が難しく、
体系的に教えていくための学校の必要性を感じ、スタートしました」と
語ってくれたのは、岐阜伎芸学院の代表理事である
小野崎隆賢(おのざき りゅうけん)さん。

小野崎隆賢さん

岐阜舞妓の育成、長良川船遊びなど遊宴文化の研究・再生に取り組む。小野崎隆賢さん。

岐阜伎芸学院では、今まで18歳以上しか受け入れていなかった
お茶屋での舞妓修行を、中学卒業と同時に学べる高等科を設置。
芸舞妓への稽古に取り組みながら、中京高校の通信制と提携し、
サポート校として高校卒業資格を取得できる独自のカリキュラムをつくりました。

「3年間で芸舞妓の基礎の部分を習得してもらい、その後は専科へ進み、
本格的な芸舞妓の養成を行っていきます。
また、今後は裏方を育てるコースも設けていく予定です」と理事の芳川辰次(よしかわたつじ)さん。

高校を卒業して、舞妓としての技能、訓練を学ぶための予科や
芸妓を目指す専科、さらには、小中学生が習い事の一貫で通い学べる中等科や、
社会人が三味線や日舞を学べる別科といったそれぞれのニーズに沿った
専攻課程を設けています。

通信課程で勉強中の生徒

通信課程での勉強も並行して学ぶ。

新潟・妙高の古民家を再生した 里山生活を体験できる宿泊施設 〈MAHORA西野谷〉

日本の古きよき里山の自然環境を味わえる一棟貸しの宿

築約120年の古民家を再生した〈MAHORA西野谷〉は、
1棟1組限定の宿泊施設です。
妙高連峰を望む伸びやかな田園風景の中に佇んでおり、
建築や食事、アクティビティなどを通じて、
地域の豊かな自然や文化に触れながらリフレッシュできます。

MAHORA西野谷のあるエリアからは妙高山、
火打山など複数の「日本百名山」の風景が楽しめます。
なかでも妙高山は初心者でも登りやすく、多くの登山客が訪れるメッカです。
また車で5分のロッテアライリゾートをはじめ、
複数のスキー場に近接しています。
夏はトレッキング、冬はスキーやスノーボードを楽しむことができ、
妙高山麓には7つの温泉(赤倉、新赤倉、池の平、妙高、杉野沢、関、燕)が集まる
「妙高高原温泉郷」もあります。

妙高連峰の雪景色。

妙高連峰の雪景色。

恵まれたリゾートコンテンツを擁する一方で、
高齢化や後継者の不在といった課題に直面し、
農業の担い手不足や空き家問題に悩む地域でもあります。
このMAHORA西野谷も、10年以上空き家となっていた民家を改修し、
生まれ変わったものでした。

「建物は約120年前につくられたそうです。
しばらく空き家でしたが、次世代へとつなぐため、宿として再生することにしました」

玄関で出迎える蔡さん。

玄関で出迎える蔡さん。MAHORAは「すばらしい場所」を意味する古語に由来。

そう語るのは宿を運営する合同会社穀宇の共同代表、蔡紋如(サイ・ウェンル)さん。
2010年にワーキングホリデーで台湾から初来日し、
結婚を機に2014年に妙高に移住。
夫と農業を営み、妙高市のインバウンド誘致の仕事に関わるなかで、
「もっと日本のよいところを多くの人々に知ってほしい」という思いが募り、
この施設を立ち上げたそうです。

中に入ると吹き抜けの土間があり、梁の存在感に驚かされます。

「1902年5月、この地を襲った土石流により約30戸が被害を受け、
その後安全な土地に再建された住居のひとつがこの民家だそうです」

柱や梁は再利用されたものも多く、
よく見ると部材に以前の住居のためのホゾ穴などがたくさん残っています。
120年をさらに遡る、長い歴史がうかがえます。

玄関を入ると広がる土間。

玄関を入ると広がる土間。上部に太い柱や梁が縦横に走り、迫力があります。

Webでは約2時間で完売! 新発売〈白い恋人ロールケーキ〉の 開発秘話や購入可能先を担当者に直撃

長時間の持ち歩きにも対応した“北海道土産の新星”

北海道土産の定番として人気の高い〈白い恋人〉がロールケーキになった、
その名も〈白い恋人ロールケーキ〉が6月14日から一般販売を開始しています。

真っ白なスポンジケーキで〈白い恋人〉のホワイトチョコレートクリームを包んだ
この商品は、今年4月に〈松坂屋〉名古屋店と上野店で開催された北海道物産展で、
ひと足早くお披露目。

期間中、両店舗合わせて4000本以上を売り上げる大人気商品となりました。

〈白い恋人ロールケーキ〉

真っ白な雪原を思わせるロールケーキは、生地に卵黄を使用せず、
卵白をベースに製造。

クリームには、〈白い恋人〉と同じホワイトチョコレートを使い、
ふわふわの食感に仕上げています。

しっとりとした食感の生地とミルキーでコクのあるクリームは、
新たな〈白い恋人〉の世界観を感じさせるよう。

〈白い恋人ロールケーキ〉

白い恋人ロールケーキ2160円。商品コンセプトである「北海道の新雪が降り積もった雪原」をイメージした純白のパッケージに、きらめく雪を銀箔で表現。

誰も見たことがない本殿・拝殿を。 伝統技術でつくる、 あたらしい〈鳥飼八幡宮〉

福岡市の都心部を走る明治通りに面し、
近くには球場や大型商業施設があり、周囲に住宅とマンションが建ち並ぶ。
〈鳥飼八幡宮〉は、そんなにぎやかなエリアにあります。

鳥飼八幡宮の歴史は古く、『古事記』や『日本書記』にも登場する
神功皇后のゆかりの地として、社殿を建てられたのが発祥と
伝えられています。

まちがめまぐるしい変化をとげてゆくなか、神社は変わることなく、
人々を出迎えてきました。

そんな鳥飼八幡宮が、「遷宮」(神社の改築や修理)によって
大きく姿を変えたのは、一昨年のこと。

もっとも驚かされるのは、壁全体を茅(かや)で葺かれた拝殿の圧倒的な存在感。
「神社」という建物のイメージを覆すその姿は、いったい、
どのようにして生まれたのでしょうか。

〈鳥飼八幡宮〉

神様のいる場所を、常にみずみずしく

鳥飼八幡宮ではもともと、25年おきに遷宮を行ってきました。

ただしこれまでは、歴史ある本殿・拝殿を改修したり増築したりする、
小規模なものだったそうです。

しかし、今回の遷宮にあたり調査を行ったところ、建物の老朽化が著しく、
建て替えなければならないことが判明。

老朽化とはいえ、古くからある建物を壊し、つくりかえることに
抵抗はなかったのでしょうか。

鳥飼八幡宮で神職をつとめる高野さんに尋ねると、
「常若(とこわか)」という言葉を教えてくださいました。

「常若」とは、神様をお祀りする場所を、常にみずみずしく
きれいに保つ、という考え方。

たとえば伊勢神宮では、1300年も前から、20年ごとに
まったく同じ建物をつくり替える「式年遷宮」を行なっています。
それは、こういった考えに基づくものなのだそうです。

「わたしたちは、以前と同じ建物をつくるのではなく、
『あたらしい神社』をつくろうと考えました」と高野さん。

「『あたらしい』というとすこし語弊があるかもしれません。
神道の歴史は縄文時代からありますが、実ははっきりとした教義はないんです。
ですから、これを機に、古くからつづいてきた信仰のかたちを、
固定観念にとらわれずに一から考えてみよう、そして、
それがきちんと伝わる建物をつくろう、と考えたのです」

壁全体を茅(かや)で葺かれた拝殿

鳥飼八幡宮の式年遷宮は、2023年度福岡市都市景観賞・大賞を受賞しました。

二宮さんが描いたイメージ図(提供:二宮設計)

二宮さんが描いたイメージ図(提供:二宮設計)

誰も見たことがない本殿・拝殿を

「あたらしい神社」の設計を依頼されたのは、
福岡市内に事務所を構える〈二宮設計〉の二宮隆史さん・二宮清佳さん
夫妻でした。

二宮夫妻は、鳥飼八幡宮の山内宮司から、
「誰も見たことがない本殿・拝殿を」
というオーダーを受けたのだそう。

二宮隆史さんに、その頃のお話をうかがいました。
「誰も見たことがないもの……とはいえ神社であるからには、
地域の方々に納得してもらえるものにしなくては……」と、
アイデアを模索していた二宮さん。

幾度となくスケッチを描き、山内宮司と何度もイメージをすりあわせ、
検証を重ねて、巨石と茅葺で拝殿をつくる構想がまとまりました。

高野さんはいいます。
「巨石信仰は、世界共通の信仰のかたちなんです。いつの時代の人が見ても、
たとえば、ここがいつか埋まってしまったとしても、発掘された時に
『神聖な場所だったんだ』ということがすぐわかる」

天然の素材と、伝統的な技術で、あたらしい神社をつくる。
そうすればきっと、訪れた人に愛着を持ってもらえるはず。

こうして、あたらしい拝殿は、十本の巨石を柱とし、
外壁全体を茅葺にすることが決まったのでした。

茅(かや)で葺かれた拝殿

茅(かや)とは、ススキやヨシなどを束ねたもの。束ねることによってできる隙間が空気の層となって、通気性、断熱性、保温性を高めているのだそう。

神様がいらっしゃる本殿

神様がいらっしゃる本殿は、拝殿の奥に。

〈AOMORI GOKAN アートフェス 2024〉 初夏の青森でアートを堪能しよう!

青木淳『つらなりのはらっぱのための壁』2024年

個性豊かな5つの美術館・アートセンターが連動して展覧会を開催

あっという間にアートのまちとして有名になった青森県。
現在、同県の5つの美術館・アートセンターでは、各館のキュレーターが協働し、
それぞれの館の特徴を生かした多様なプログラム
〈AOMORI GOKAN アートフェス 2024〉が
9月1日(日)まで開催されています。

青森でのアート体験を通して、県民や観光客の
地域の周遊を喚起するプロジェクト
5館が五感を刺激する―AOMORI GOKAN〉の
一環としてスタートしたこのアートフェス。

今回は「つらなりのはらっぱ」をテーマに、
青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)、
弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館の5つの施設が、
それぞれの個性を生かし、同県の多様な文化と魅力を伝えます。

美術館全体を巡ることでアートの魅力を体感

井田大介 〈Synoptes〉 2023年

井田大介『Synoptes』2023年

同館を設計した青木淳氏の「原っぱ」論から、
それぞれの展示室を「原っぱ」とし、館内外の至るところで
アートを発見、鑑賞、体験できる場を設置。
美術館全体に大きな「つらなり」を生み出しました。

「かさなりとまじわり」をテーマに、
美術館の各空間が「かさなり」、
作品を通して、青森の自然と人間の「まじわり」、
死んだものと生きているものの「まじわり」、
現代社会の姿とこれから未来を切り拓いていく人たちとの「まじわり」
の諸相を浮かび上がらせていく構成となっています。

information

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かさなりとまじわり

期間:開催中〜2024年6月23日(日)、7月6日(土)〜9月29日(日)

開催場所:青森県立美術館 コミュニティギャラリー、エントランスギャラリー、コミュニティホール、ワークショップエリア及び野外

住所:青森県青森市安田近野185

時間:9:30~17:00(最終入館16:30)

休館日:第2・第4月曜および6月24日(月)~7月5日(金)

観覧料:一般900円(700円)、高大生500円(400円)、小中学生100円(80円)

※コレクション展とセット料金

※( )は20名以上の団体料金

※心身に障がいのある方と付添者1名は無料

Web:青森県立美術館 公式サイト

流動する今を、多彩なアーティストたちが表現

岩根愛〈The Opening〉2024年

岩根愛『The Opening』2024年

国際芸術センター青森(ACAC)では、現在や海流や気流などの流れを示す「current」と、
水面下の流れや暗示を意味する「undercurrent」をキーワードに、
ある場所とかかわり合いながら表現を行う国内外のアーティストや、
青森にゆかりある表現者たちの作品を展示。

出展作家は同じですが、会期半ばで展示の入れ替えがあり、
前期と後期で2度足を運ぶのもおすすめです。
実験的な表現から、今という時間軸の無限さを感じられることでしょう。

information

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currents / undercurrents -いま、めくるめく流れは出会って

期間:開催中〜2024年6月30日(日)、7月13日(土)〜 9月29日(日)

開催場所:青森公立大学 国際芸術センター青森

住所:青森県青森市合子沢字山崎152−6

時間:10:00~18:00

休館日:期間中無休

Web:青森公立大学 国際芸術センター青森 公式サイト

蜷川実花の壮大な作品を弘前れんが倉庫美術館で

蜷川実花 〈Sanctuary of Blossoms〉 2024年

蜷川実花『Sanctuary of Blossoms』2024年

弘前れんが倉庫美術館での
展覧会「蜷川実花展 with EiM:儚くも煌めく境界 Where Humanity Meets Nature」では、
写真家・映画監督の蜷川実花が、データサイエンティストの宮田裕章、
セットデザイナーのEnzo、クリエイティブディレクターの桑名功らと結成した
クリエイティブチーム〈EiM〉との協働により実現した大規模な作品が登場。

蜷川氏が、弘前で撮影した桜の写真など、
人の手とまなざしに育まれた花や木々を捉えた作品群も展示されています。
展覧会を通じて、人間と自然との関係性や蜷川氏のフィルターを通した
美しい自然の営みを発見することができるのでは。

狩野哲郎 〈あいまいな地図、明確なテリトリー〉2024年

狩野哲郎『あいまいな地図、明確なテリトリー』2024年

また、もうひとつのメイン企画である「弘前エクスチェンジ#06『白神覗見考』」は、
青森県南西部に位置し、弘前市を含む津軽平野を流れる
岩木川の源流の地でもある白神山地をテーマに実施する
リサーチ・プロジェクト。

狩野哲郎、佐藤朋子、永沢碧衣、L PACK. の4組のアーティストたちが、
作品展示や、ワークショップ、トークイベントなどを実施します。
古くから人々の生活を支えてきた川の源となる山々に目を向け、
そこに息づく動植物や人々の営みの時間が積み重なる景色に触れることで、
いつもの風景が異なるものに見えてくるきっかけとなることでしょう。

information

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蜷川実花展 with EiM:儚くも煌めく境界 Where Humanity Meets Nature
弘前エクスチェンジ#06「白神覗見考」

期間:開催中〜~9月1日(日)

開催場所:弘前れんが倉庫美術館

住所:青森県弘前市吉野町2−1

時間:9:00~17:00(最終入館16:30)

休館日:火曜 ※8月6日(火)は開館

Web:弘前れんが倉庫美術館 公式サイト

『新潟古町100選』 古町界隈で暮らす人や働く人が選ぶ 100通りの過ごし方

新潟古町から感じる、愛すべき“地元力”

JR新潟駅から萬代橋の方面へバスで7〜8分の古町エリア。
1番町から13番町まである、新潟最大の市街地です。
この古町を愛する人たちのまちでの過ごし方を
100個のコラムとしてまとめたローカルガイドブック『新潟古町100選』が、
2024年1月に発売され、早くも重版がかかったそうです。

この本は古町界隈で暮らす人や働く人、クリエイターや作家、
飲食店の店主、行政職員などが、
人に教えたくなる古町での過ごし方を100個集めたローカルガイドブックです。
県外から観光や仕事で来訪する人はもちろん、
日英2か国語なので、外国の人にもその魅力が伝わる内容です。

紹介されているのは、グルメ、カルチャー、音楽、アート、酒、風景。
たとえば、喫茶店〈ナッツ〉上大川前店で食べるモーニングセットや、
〈ブルーカフェ〉で窓の外の並木道に季節を感じるなどなど……
その「場」への親しみやすさを感じさせるだけでなく、
著者陣が足繁く通っているからこそわかる、ニッチで愛すべき古町のポイントは、
文字数こそ少ないけれど、しっかりとツボを抑えています。
流行やハイセンスなものばかりではない魅力は、これぞ“地元力”。
100もあるのでみなさんにも絶対に刺さるものがあるはず。

物語のあるガストロノミー体験を! 古民家を改修した食の複合施設 〈narawashi nagaya〉が 奈良・今井町にオープン

奥まった路地にある長屋を再生
新しい奈良の食文化発信地へ

奈良県橿原市の中部にある、今井町。
国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定され、江戸時代の風情が今も
色濃く残ります。多くの古民家が立ち並び、散策にもぴったりのエリアです。
このまちを南に歩き進めた奥にある、築約150年の長屋を改修・再生。
4つの店舗からなる食の複合施設〈narawashi nagaya(ならわしながや)〉が
2024年6月1日にオープンしました。

〈narawashi nagaya(ならわしながや)〉

伝統的な長屋の趣を大切にしながら、約半年かけて改修。

手がけたのは、文化財や古民家を守って生かすまちづくりを行う
〈株式会社narrative〉。地域に眠る古民家と食を融合させて
新たな食の物語を紡ぐ「narrative gastronomyプロジェクト」のひとつです。
長年空き家となっていたため屋内に木が生えているほど傷みが激しかった
という長屋を全面改修し、生まれ変わらせました。
代表の大久保泰佑さんは「生産者と消費者が食を通して直接つながる場に。新しい奈良の食文化を伝えていきたい」といいます。

堀田大樹シェフ(左)と、代表の大久保泰佑さん(右)

堀田大樹シェフ(左)と、代表の大久保泰佑さん(右)

奈良食材を生かしたデザートを
コース仕立てで堪能する特別な時間

店舗のひとつ〈dulce communico(ドゥルケ コムニコ)〉は、
ミシュラン1つ星を獲得したシェフ・堀田大樹さん監修のデザート専門店。
奈良県内の生産者を巡って集めた食材をふんだんに使った
デザートをコース仕立てで味わえます。

使用するのは「古都華」や「大和橘」といった
奈良のフルーツや大和野菜、県内の牧場から届いた牛乳やチーズ、
奈良県産のはちみつ、スパイスやハーブ類など。
それらを独創的に組み合わせ、目にも美しいひと皿に仕上げていきます。
堀田シェフがメニューのイメージを膨らませ、
パティシエの張替保乃伽さんが具現化。
営業中は主に張替さんがキッチンに立ち、デザートの提供を行います。

デザートコースは2時間制で要予約。季節のジュース、本日のお楽しみ3種、
パフェの3品コース3500円(税込)と、
さらに季節のひと皿、温かいひと皿を加えた5品コース5,000円(税込)があり、
それぞれ1ドリンクオーダー制。料理とワインを楽しむような感覚で、
デザートと紅茶をマッチさせたティーペアリングもあります。

「通りすがりにふらっと立ち寄るカフェに比べると
少し敷居が高いかもしれないけれど、デザートのコースという新しい体験を楽しみに、
ここ今井町を目指して来ていただきたい。
短いコースの中でも、奈良の食材と季節の恵みを味わってもらえたら」と
堀田シェフは話します。

〈dulce communico(ドゥルケ コムニコ)〉コース一例。

コース一例。季節ごとに不定期でメニューが変わる予定。

堀田シェフによる盛り付け実演

内覧会では、堀田シェフによる盛り付け実演と解説が行われました。

設計は建築家・坂茂。 環境にも配慮した 〈豊田市博物館〉が開館

豊田市の「今まで」と「これから」を伝える施設

55年間にわたって愛され、惜しまれつつも閉館した〈豊田市郷土資料館〉。
その歴史と展示内容を受け継ぎつつ、豊田市の未来についても考える
総合博物館〈豊田市博物館〉が、2024年4月26日にオープンしました。

場所は、豊田市の中心市街地。
最寄り駅である豊田市駅から歩いていける距離で、
すぐ隣には〈豊田市美術館〉も並んでいます。

館内には常設展示のほか、屋外展示や庭園もあり、企画展を開催することも。
愛知県豊田市の歴史や人々の暮らし、自然などに、
さまざまな角度からアプローチする施設です。

設計は世界的な建築家

天井には、豊田市章も隠れているとか。

天井には、豊田市章も隠れているとか。

〈豊田市博物館〉に足を踏み入れて気づくのが、
明るく開放的な雰囲気が漂っていること。
豊田市産の木材をふんだんに使用し、
伸びやかで豊かな自然も感じられる空間に仕上げています。

建物の設計を担当したのは、日本を代表する建築家・坂茂氏。
そして、庭園を担当したのはランドスケープ設計者であり、
隣接する〈豊田市美術館〉の庭園も手がけたピーター・ウォーカー氏です。

設計者は公募型プロポーザルでの選定でしたが、坂氏が提案したプランが
隣接する〈豊田市美術館〉との景観の連続性にすぐれていたことや、
再生可能な建材の利用などを盛り込んでいたことが決め手となり、
坂氏に依頼する運びとなったといいます。

再生可能な建材は、館内の随所に見られます。
たとえば、館内の壁の一部で使用されているパイプ。
これは再生紙でできた「紙管」で、軽量かつ頑丈であることから、
坂氏が災害用シェルターの設計でたびたび活用しているものです。

建物には蓄電池つきの太陽光発電も設置し、災害が起きてから
72時間は電力を確保できる仕組みを整えています。
その結果、建物で消費する年間のエネルギー消費量を削減できる建築物の認証である
「ZEB Ready」も取得。これは、新築の博物館としては初めてのことです。