まるで本屋の商店街! 京都・一乗寺に誕生した “シェア型書店” 〈一乗寺BOOK APARTMENT〉

個々人のおすすめ本が並ぶユニークな書店

書店の数が減り続け、1軒も書店がない市町村もある現代。
そんななか、2024年7月に新たな書店がオープンしました。
場所は古書店やカフェなどが立ち並び、文化の香り漂う京都・一乗寺エリア。
書店名は、〈一乗寺BOOK APARTMENT〉です。

「一乗寺駅」で下車し、歩くこと5分ほど。
原稿用紙を思わせる格子柄が目を引く、「本」の看板が目印です。

大きな本棚は、東京にある〈西日暮里BOOK APARTMENT〉のスタッフに協力してもらいながらDIYでつくったもの。

大きな本棚は、東京にある〈西日暮里BOOK APARTMENT〉のスタッフに協力してもらいながらDIYでつくったもの。

店の扉を開けると目に入ってくるのは、大人の背丈よりも大きな本棚。
実はこの本棚は、“棚貸し”がされています。

棚貸しとは、四角く区切られた本棚の一画一画を
希望者(棚主)に貸し出し、
好きな本を並べて販売してもらうシステム。

そして、こういったシステムを取り入れている書店を
「シェア型書店」と言います。

並べる本の種類や棚の中のレイアウト、
入れ替えのタイミングなどは基本的に棚主の自由。

「棚主のお気に入りの本を並べる」という人もいれば、
「歌人が自身の関連書を置く」「メンタルヘルスに関する本がメイン」
という人もおり、どの棚も個性豊かです。

多くの人に読んでほしい本を自費で購入し、オリジナルの帯をつけて並べる棚主も。

多くの人に読んでほしい本を自費で購入し、オリジナルの帯をつけて並べる棚主も。

現在は付近の大学に通う学生や元書店員、海外在住の日本人に、
脳科学者・茂木健一郎さんなど、さまざまな人が棚主となっています。

主にジャーナリズムや社会問題、生き方・働き方に関する本が並ぶ。

主にジャーナリズムや社会問題、生き方・働き方に関する本が並ぶ。

店内にはこのほかふたつの本棚があり、いずれも新刊図書コーナーとなっています。
新刊図書コーナーには、店主が「今の時代に読みたい」と思っている
書籍をはじめ、約250冊を用意。
ラインナップは不定期で変わるため、訪れる度に新しい発見がありそうです。

アイスコーヒー500円。豆は、同じく左京区・北白川の〈ワールドコーヒー〉のもの。

アイスコーヒー500円。豆は、同じく左京区・北白川の〈ワールドコーヒー〉のもの。

店内には喫茶スペースも併設。
店から徒歩10分ほどの場所にある
〈焙煎処 桃栗〉の豆を使ったホットコーヒー(500円)や、
ジュース、ビールなどのドリンクを取りそろえています。

本を買うついでにお茶をするのはもちろん、
ブックカフェ感覚での利用も可能です。

淡路島最南端のまちに 絶景が自慢の一軒家レストラン 〈トラットリア アマランチャ〉が オープン

輝く海を眺めながらこだわりのイタリアンに舌鼓

淡路島最南端に位置する南あわじ市に、リゾートトラットリア
〈TRATTORIA amarancia(トラットリア アマランチャ)〉が
7月24日にオープンしました。

〈TRATTORIA amarancia(トラットリア アマランチャ)〉

目の前に広がる海を一望できる断崖の上に建つ一軒家で営む同店には、
広々としたテラス席も完備。

特に今の時期には、青く澄んだ海と白い砂浜が織り成す絶景を目の前に
料理を楽しむことができます。

〈TRATTORIA amarancia(トラットリア アマランチャ)〉店内

店内60席、テラス70席の全130席を用意。

建物や内装は、山や海という自然に抱かれたロケーションに溶け込むよう
トラディショナルなデザインとアースカラーで仕上げ、家具もナチュラルな
オークやラタンなどをメイン素材とし、心からくつろげる空間に仕上げています。

一方、海に張り出すように設計された2段テラスは屋内とは印象が異なり、
南イタリアのフルーツや太陽を思わせるようなカラーリングが特徴です。

メイン料理をはじめ、前菜、パスタ、デザートなど豊富なメニュー

メイン料理をはじめ、前菜、パスタ、デザートなど豊富なメニューから選べます。

そんなこの店でいただけるのは、南イタリア・地中海にインスパイアされた
洗練かつ大胆な料理の数々。

使用する素材は地元の肉や魚、野菜など、シェフ自らが生産者と対話を重ね、
厳選したものばかりです。

なかでもメイン料理には、特製の薪グリラーを使い、燻香をまとわせた
自慢の一皿が揃います。

〈豊島屋〉創業130年記念! オリジナルデザイン鳩サブレー缶を 8月10日(はとの日)から限定販売

5年ぶりの発売がSNSで話題になっている「鳩サブレー缶」

鎌倉のお土産店の定番「鳩サブレー」で知られる〈豊島屋〉が
「鳩の日」にちなんで、2024年8月10日(土)に、
創業130年を記念したオリジナルデザインの
「鳩サブレー 1枚入缶セット」を限定で販売。

見慣れた白い鳩のデザイン。

見慣れた白い鳩のデザイン。

1894年8月10日に鎌倉の地で創業した〈豊島屋〉では
毎年8月10日を鳩(810)の日として定めています。
昨年の鳩の日には鳩の絵が描かれた
「鳩もこトート」を発売し、大好評だったそう。

そして、今年は創業130周年を記念して「1枚入缶」のセット販売が決定。
同商品は2019年の鳩の日にも販売したことがあり、
今回は5年ぶりの販売ということで、SNSで早くも話題になっています。

缶の種類は、鳩サブレーカラーと、ブルー、ホワイト、レッドの4色。
鳩サブレーのためにだけつくられた缶は、まさにシンデレラフィット。

鳩サブレーを割らずに持ち運ぶことができる、
まさに鳩サブレーのファン必見の商品です。

鳩を全部見つけられるかな?

鳩を全部見つけられるかな?

缶の蓋を開けてみると、内側には春夏秋冬それぞれのイラストが描かれています。
イラストのなかに隠れている鳩を探して楽しめます。

トリコロールカラーの鳩サブレー缶は、オリンピックの記念としても良さそう。

トリコロールカラーの鳩サブレー缶は、オリンピックの記念としても良さそう。

オンラインストアは、鳩サブレー専用缶4つに
鳩サブレー8枚箱入りのセットを受注販売。
販売期間は8月10日の8時10分〜11日8時10分まで。

そのほかに、鎌倉駅周辺の関連店舗でも8月10日限定で、
かき氷やウインナーワッフル、シュークリームなどの商品を感謝価格で販売。

8月10日(土)の8時10分より、「鳩の日特設サイト」がオープン。
ぜひチェックしてみてくださいね。

鳩サブレー1枚入缶セットの店舗販売価格は2500円で、ひとり5セットまで。
鳩サブレー型の缶4つ(缶の中に各1枚鳩サブレー入り)。

オンラインストアでの販売価格は3100円で、
鳩サブレー型の缶4つ(缶の中に鳩サブレーなし)と
鳩サブレー8枚箱入りです。

販売場所は、鳩の日特設サイトで確認を!

information

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豊島屋本店

住所:神奈川県鎌倉市小町2-11-19

TEL:0467-25-0810

営業時間:9:00~19:00

定休日:水曜不定休(祝日は営業)

Web:豊島屋本店

福岡観光の新発想。 〈よかバス〉に乗って ちょっとだけ遠くへ

いくつかの観光名所をめぐりたいとき、気になるのは交通手段。
電車やバスを時間通りに乗り継ぐのが難しかったり、
レンタカーだと「誰が運転する?」問題が勃発したり、
都心部を離れるとなかなかタクシーがつかまらなかったり……
「自由に観光する」って、結構たいへんですよね。

そんなとき、便利なのが「バスツアー」です。
観光バスなんて、乗ったことない!という人も、
決まったルートをめぐるだけなんて……という人も、
ぜひ一度、〈よかバス〉公式サイトをチェックしてみて。
こんな所に行ってみたかった! という観光スポットに出合えますよ。

「よかバス」って何?

宮地嶽神社からの眺め

光の道と呼ばれる、宮地嶽神社からの眺め。写真提供:福岡県観光連盟

公式サイトによると、よかバスとは、
福岡県内を手軽に周遊できるバスツアーのこと。
グルメツアーだけでなく、絶景・歴史・文化・体験など
さまざまなコンセプトのツアーがあり、
福岡県の多様な魅力を楽しむことができます。

訪れる皆さんに、“よか場所”、“よか食べ物”、
そして何より“よか人”に出会っていただき、
「福岡はよかね」と思っていただきたい、という想いが
込められたネーミングなのだそう!

今、なぜバスツアーなのか? という疑問について、
福岡県デスティネーションキャンペーン実行委員会事務局の
よかバス担当者さんにうかがいました。

「福岡を訪れる観光客は、空港や主要駅がある
福岡市や北九州市(政令市)に集中しています。
この両政令市に集中する観光客を県内各地に周遊していただくため、
乗り換えなどなく、効率よく観光地を周遊できるよかバスを企画しました」

もともとは、2024年4月にスタートした「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」の
一環として始まったよかバス。
複数の旅行会社が企画するさまざまなツアーを
「よかバス」という統一名称で、一元化して紹介することで
お目当てのツアーを検索しやすくなっています。

「すでに、『短時間に多様な観光スポットを巡ることができた』
『車を運転しないので、ひとりで行けなかった場所に行けてうれしい』など、
ツアー参加者からのうれしい反響も届いています」

この夏おすすめの「よかバス」ツアーは?

今年の夏休み、福岡に帰省や観光の予定がある人や、
もともと福岡に住んでいる人にオススメのツアーについて伺いました!

フルーツ狩りが楽しめる観光農園

朝倉市やうきは市には、フルーツ狩りが楽しめる観光農園も多い。

「ひとつ目は、朝倉でフルーツ狩りとBBQを楽しむツアーです。
いまの季節だと梨狩りが楽しめて、1キロの梨のお土産付きというもの。
BBQは手ぶらでOK、地元の名産品・直売品のお買い物もできます」

朝9時に博多駅集合、夕方16時半ごろに博多駅着予定なので、
家族や友人と一日たっぷり遊びたい人にぴったりですね。

天然氷と地元の特産でつくる 「昇龍氷(のぼりりゅうごおり)」。 〈おかざきかき氷街道〉のかき氷8選

徳川家康の出身地としても名高い愛知県岡崎市。
歴史深い市の東部にある額田(ぬかた)地域には、「仙水」と呼ばれる
平成の名水百選にも選ばれた湧水群があります。
この地域の宝といえるおいしい軟水でつくった氷と、
地元特産物やフルーツなどを使ったかき氷でまちおこしをしていこうと、
岡崎市ぬかた町商工会が中心となり、2018年に
〈おかざきかき氷街道〉が誕生しました。

〈おかざきかき氷街道〉に出店するのは、地元農家や飲食店が運営する8店舗

かき氷屋として出店しているのは、
額田地域で茶問屋やユズ農家、飲食店を経営する人たちです。
額田の特産を知ってもらおうと、本業の強みを生かしたかき氷を
期間限定で販売しています。

「かき氷をきっかけに自然あふれるこの地域を知ってもらいたい、
異業種の方が手を取り合い『街道』と名をつけて、みんなで地域を
盛り上げていきたいとの想いで始まりました。
〈おかざきかき氷街道〉では、毎年テーマをもうけ、
工夫を凝らしたかき氷をつくっていただいています。
2024年のテーマは、干支である「辰年」にちなみ、
また岡崎城が別名「龍城」と呼ばれていたことから、
龍が昇っていくイメージで、運気が上がることを願い
『昇龍氷(のぼりりゅうごおり)』としました」
と、おかざきかき氷街道事務局。

〈おかざきかき氷街道〉では、この8店舗をめぐるスタンプラリーも開催。
全店舗を制覇した方には、特製の御朱印帳がもらえるなど、うれしい特典もあります。
かき氷を食べて、暑さをしのぎ、さらには運気をあげる
一石二鳥のイベントといえそう。

information

おかざきかき氷街道「昇龍氷」

期間:4月27日(土)~9月29日(日)

参加店舗:岡崎市額田地域の8店舗

地産地消にこだわり、手づくりの練乳でフワフワ食感を楽しめる。〈CAFE KURAGARI〉の「銀白龍~fromage~」

銀白龍~fromage~ 1650円。

銀白龍~fromage~ 1650円。

地産地消の食材を中心に、旬のおいしさを味わってもらおうと、
食事やスイーツを提供している〈CAFE KURAGARI〉。

手づくりの練乳エスプーマでつくったフロマージュソースのかき氷は、
夏空に浮かぶ白い雲を連想させてくれて、夏気分がさらに盛り上がります。
氷の中には、自家製アイスとユズのジュレ、銀箔をトッピングし、
美しく輝く龍をイメージしています。
昇竜氷以外にも、地元産のブルーベリーソースや
オリジナルブレンドコーヒーでつくる
自家製シロップのかき氷を用意しています。

information

CAFE KURAGARI 

住所:愛知県岡崎市石原町牧原日影3 

TEL:0564-83-2232

営業時間:10:00~17:00(16:00 L.O.)※商品がなくなり次第終了

定休日:金、土曜

Web:CAFE KURAGARI

Instagram:@cafe_kuragari

京都の開運スイーツカフェ 〈TOYOUKE STAND〉に “ご利益”がありそうな かき氷が登場

日本の伝統的な味わいを現代風にアレンジした今までにない新感覚のかき氷

香港と京都に展開する開運スイーツカフェ〈TOYOUKE STAND〉でユニークなかき氷、
その名も〈お神氷(おみひょう)〉が販売中です。

真っ赤な鳥居を模した雲平(うんぺい)という干菓子の飾り(別料金150円)が
なんともご利益のありそうなかき氷は、白桃やいちご、お茶を使った5種類が揃います。

〈玄米茶と白桃ぶぶあられ〉

〈玄米茶と白桃ぶぶあられ〉1150円。伊勢産の特上玄米茶のかき氷に、白桃の果肉をトッピング。

〈和紅茶ロイヤルミルクティーとシナモンアップル〉

〈和紅茶ロイヤルミルクティーとシナモンアップル〉1500円。伊勢産の極上和紅茶のロイヤルミルクティー氷に、シナモンとりんごの果肉をのせて。

〈ほうじ茶ロイヤルミルクティーと黒ごまバナナ〉

〈ほうじ茶ロイヤルミルクティーと黒ごまバナナ〉1500円。掛川産の特選ほうじ茶のロイヤルミルクティー氷に、黒ごまとバナナの果肉を加えた一杯。

氷は、最新のマシンを使い、濃厚なロイヤルミルクティーや香り高いお茶、
牛乳を瞬時にかき氷化。

お茶を煮出す際に使う水は茶葉に最適な硬度の、富士山を源泉とする
上質なシリカ入りバナジウム天然水を採用するほか、茶葉は全国から
それぞれのメニューに合った最高品質の日本茶葉を厳選しています。

静岡県掛川市の茶畑

緑茶は、深蒸し煎茶の発祥地である静岡県掛川市で栽培された最高品質の「一番茶のみ」を贅沢に使用。

被災地・珠洲市にできた 小さなホテル〈notonowa〉 海と田んぼが見渡せる場所で 移住者が運営

古いモーテルのリノベーションをきっかけに
ノマド生活から珠洲に土着する暮らしへ

能登半島地震から半年が経った2024年7月1日。
被害が大きく、復旧作業が遅れる能登半島の先端、珠洲市に、
客室は7部屋だけという小さなホテル〈notonowa〉がオープンしました。
運営の中心となっているのは、能登に住みはじめてちょうど1年になる移住者です。

〈notonowa〉があるのは珠洲市の海沿い。
内浦である飯田湾を臨む、少しだけ高い場所に建っています。
道路を挟んで、若い稲が風に揺れる田んぼ、
そして穏やかな海が広がる見晴らしのいい場所です。
冬の空気が澄んだ日には東側に立山連峰も見えます。

ホテル〈notonowa〉

ホテル〈notonowa〉の裏

裏に回るといっそう建物の歴史が感じられます。

〈notonowa〉の建物はかつてモーテルとして使われていました。
L地形の建物の裏に回ると、1階部分が駐車スペース、2階部分が客室だとわかり、
独特のスタイルに少しドキッとします。

入り口も駐車スペース側にひっそりとあり、フロントはなくタブレット端末でチェックイン。
非対面式の採用は省人化だけでなく、建物の歴史を匂わせる目的もあるのだとか。

角部屋の「珠」。

角部屋の「珠」。窓からの景色は最高!

7部屋ある客室は、それぞれ能登や珠洲にまつわる名前がついています。
部屋のリノベーション案には金沢美術工芸大学の学生たちが参加。
「このホテルが地域に馴染むためには?」と問いかけてアイデアを出してもらいました。

「珠」という名前の部屋は、
珠洲が持つ洗練されたシンプルさとナチュラルな姿を見せることがテーマ。
一見白い壁紙も、右と左では模様が異なり、一方は波の模様が採用されています。
カーテンを開けると穏やかな海が見渡せる部屋にぴったりです。
また、一部の家具はこの場所で以前から使われていたものも活用しています。

カフェ〈惚惚(ほれぼれ)〉

建物1階ではカフェ〈惚惚(ほれぼれ)〉も営業を開始しました。
カレーや季節に応じたスープ、チャイなどスパイスを利用したメニューに加えて
地域の人たちが、集まる場所にしたいとお酒も用意。
車での移動が当たり前の地域なので
飲酒後は空いている客室に宿泊可能です。

珠洲の人たちが共有する恩送りの文化に触れて

改装工事前の様子。

改装工事前の様子。(notonowa提供)

建物は、モーテルの営業を終えてからずいぶん経っていて廃墟同然でした。
リノベーション計画が持ち上がったのは、2023年の春のことです。
そのとき建物のオーナーから声がかかったのが
現在ホテル運営を担当し、カフェの〈惚惚〉を経営する畠山陸さんです。

現在27歳の畠山さん。
20歳前後から出身地の札幌でゲストハウス立ち上げに関わったり
イベントでのカフェ出店をしたりしてきました。

その一方で、webのプログラミングやデザインの技術を身につけて
複数の地方拠点と東京を行き来。いわゆるノマド暮らしを実践していました。

ストレスで体調を崩した経験から、人間らしい生き方って?と考えていた頃
移住で珠洲に住む知人から
「君が探しているものはここにあるかもしれない」と
誘われ、初めて珠洲を訪れたのが2022年の夏です。

「最初は1週間ほどの滞在でしたが、
珠洲の人たちはとてもよくしてくれました。
いろいろ手配をしてくれたり、人を紹介してくれたり、野菜をたくさんくれたり。
お世話になったお返しがしたいというと、
『自分ではなくて子や孫の世代や、次に珠洲に来る人にしてくれたらいい』。
ほとんどの人にそう言われました」

畠山陸さん

畠山陸さん。ホテルとカフェ運営の傍で珠洲の発信にも意欲的。

土地の人たちが持つ、代々に渡って助け合い続ける文化は、
本州に比べると歴史が浅い札幌で育った畠山さんにとって
それまで触れたことがなかったもの。

金銭的な利益追求一辺倒とは異なる暮らしぶりに惹かれ
繰り返し訪れるうちに伝統ある祭りや工芸品の魅力にも気づきました。
知り合いも増えてリノベーションホテルの計画に参加しないかという声もかかったのです。

受け継がれた伝統の美濃焼を 現代のスタイルに合わせて楽しめる。 本町オリベストリートの おすすめスポット4選

古くは1300年以上の歴史を持つ美濃焼。
この文化を受け継ぎ、町ぐるみで美濃焼の魅力を知ってもらおうと誕生したのが、
岐阜県多治見市にあるオリベストリートです。

ここ多治見市には、窯元やギャラリーが点在する
〈市之倉オリベストリート〉、高田焼で知られる〈たかた・おなだオリベストリート〉、
そして今回ご紹介する〈本町オリベストリート〉の3つのスポットがあります。

このオリベストリートの名称は、美濃焼のひとつである「織部」で有名な
美濃出身の戦国武将で、茶人でもあった古田織部に由来。
織部が茶の湯に新風を巻き起こした、その斬新で自由な精神を生かした
まちづくりを進めています。

古民家が続く静かなまち並み。

古民家が続く静かなまち並み。

なかでも、ここ〈本町オリベストリート〉は、古民家を再生した個性的な店舗が建ち並び、
古くから続く焼き物の歴史に触れながら、私たちの生活に根づいた
新たな焼き物との出合いをさまざまなかたちで楽しむことができます。
このエリアを中心に、4月、2日間にわたって開催される〈たじみ陶器まつり〉は、
毎年、約30万人もの人が訪れるほどの人気イベントとなっています。

今回は、〈本町オリベストリート〉のおすすめスポットをご紹介します。

趣のある店内で、「挽きたて」「打ちたて」「ゆでたて」の「三たて」を味わう

古い梁やアンティークの調度品が飾られ、
懐かしい雰囲気を醸し出している〈そば処 井ざわ〉。

打ちたてそばのほか、地酒や地元で採れた食材でつくる逸品がおいしい。

打ちたてそばのほか、地酒や地元で採れた食材でつくる逸品がおいしい。

1901(明治34)年に創業した懐石料理と鰻料理の澤千の系列として、
2000年にオープンしました。
石臼で挽いた自家製粉のそば粉で打ち、汲み上げた井戸水でしめた新鮮で
おいしいそばをゆったりとした空間で、味わうことができます。
地元の名物料理や地酒を地元作家の器で楽しめるのも、陶磁器のまちならでは。
手づくりのぬくもりが伝わり、懐かしさに心癒やされます。

information

そば処 井ざわ

住所:岐阜県多治見市本町5-22

TEL:0572-25-6688

営業時間:11:00~14:30(L.O.) 17:00~22:00(20:30L.O.)※なくなり次第終了

定休日:火曜(祝日の場合は振替)

Web:そば処 井ざわ

〈Satologue〉 奥多摩の沿線を丸ごとホテルに。 レストラン・サウナが先行オープン!

地元の自然を目一杯生かしたレストラン&サウナ

東京の避暑地であり、夏になると深い緑が生い茂り、
太陽の光を含んでキラキラと輝く渓谷が美しい奥多摩。

ここに2024年5月16日、沿線全体をホテルに見立てる
地域活性化プロジェクト〈沿線まるごとホテル〉の一環で、
プロジェクトの中核となる施設 〈Satologue(さとローグ)〉の
レストラン及びサウナが期間限定特別サービスメニューでオープンしました。

〈沿線まるごとホテル〉とは、
地方創生事業を手掛ける株式会社さとゆめ
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が出資する〈沿線まるごと株式会社〉による、
駅とその周辺の集落に点在する地域資源を”編集”し、
地域全体を”一つのホテル”に見立てる世界観をつくりだすプロジェクト。

〈Satologue〉

photo by Daisuke Takashige

その第1弾となる〈Satologue〉は、過去にこの地が林業で栄え、
養魚場が営まれていた背景を引き継ぎ、歴史・文化・自然や特産品、
人々の営みと地域資源の魅力を生かしたさまざまな体験をお客さまへ提供し、
「ふるさと」を感じる滞在体験の創出を目指していく施設です。
地域の新たな雇用創出も期待されています。

設計は、瀬戸内の宿泊型客船〈guntû(ガンツウ)〉
などを手掛ける堀部安嗣氏が担当。

レストラン〈時帰路(ときろ)〉

photo by Daisuke Takashige

「すでにそこに存在している宝物のような価値あるものに気づき、
それに囲まれているということを、訪れるゲストの方に感じていただきたい」
という思いのもと、土地の空気感と非日常を体験できる空間を設計。

レストランは、屋外と室内を極力隔てることのないよう、
古民家のフィールド側に大きな窓をデザイン。
床座である日本家屋の特徴を生かし、
窓に沿って床座のカウンター席が設けられ、
景色と一体感のあるつくりになっています。

発汗を重要視した薪サウナは、湿度と温度のバランスや、
サウナ小屋の壁といった表面温度と熱容量など、
より快適なサウナ体験ができるよう加味された本格派です。

堀部 安嗣

photo by Daisuke Takashige 
堀部 安嗣 1967年神奈川県横浜市生まれ。1990年筑波大学芸術専門学群環境デザインコース卒業。1991−1994年益子アトリエにて益子義弘に師事。1994年堀部安嗣建築設計事務所を設立。2002年第18回吉岡賞を「牛久のギャラリー」で受賞。2016年日本建築学会賞(作品)を「竹林寺納骨堂」で受賞。2021年2020毎日デザイン賞受賞。2007年−京都造形芸術大学大学院教授。2022年−放送大学教授。

限定コースを提供するレストランのランチ営業と、
宿泊者以外の方が使えるサウナを、
5月16日から宿泊棟開業までの期間限定オープン。

奥多摩の多彩なストーリーを詰め込んだレストラン

レストラン〈時帰路(ときろ)〉

photo by Daisuke Takashige

学生時代、共に料理を学んだ駒ヶ嶺侑太さんと高波和基さんが
都内から移住し、奥多摩のさまざまなストーリーを詰め込んだ
料理を提供するレストラン〈時帰路(ときろ)〉。

期間限定のランチコース

photo by Kazuhiko Hakamada

ここでは、奥多摩の自然を感じられる沿線ガストロノミー(*1)に、
フレンチのエッセンスを加えた期間限定のランチコースを提供。
宿泊棟開業後は、宿泊者のみに提供されるフルコースディナー相当を
ランチにアレンジした期間限定のお得なコースとなるそうです。

(*1) 沿線ガストロノミー:「ローカルガストロノミー」が、地域の風土、歴史、文化を
料理で表現することであるのにもとづき、
沿線地域の風土、歴史、文化を料理で表現する意味の造語

敷地内の養魚場跡地を再利用した畑

photo by Daisuke Takashige

ホタルが水利きした 日本酒〈語蛍〉。 森林保全への貢献も

〈語蛍〉720ml 4800円 原材料:米(国産)・米麹(国産米)アルコール度15度

酒造のテーマは「失われつつある日本の原風景を伝え残すこと」

メガソーラーの設置、過度な森林伐採など。
近年、古来から続く森林環境へ人の手が加わり、
水質悪化や生態系への影響が危惧されています。

里山の夏の風物詩であるホタルにも、その影響は顕著。
清流を好むホタル生息域は、この50年で10分の1になったそうです。

同じく「水」が製造の要である日本酒ですが、
後継者不足や経営破綻などによる廃業などから
1999~2019年の20年間で、全国の酒蔵の数は
2007社から1235社に激減しています(※)。
※:国税庁「清酒製造業の概況 令和2年調査分」より。

日本酒〈語蛍(かたる ほたる)〉

三重県で1805年創業の老舗・元坂酒造は、森林環境の保全への願いと、
そのようなホタルと日本酒には上質な水が欠かすことができないという共通点から、
「失われつつある日本の原風景を伝え残すこと」をテーマに、
ホタルが訪れた年にだけ製造する日本酒〈語蛍(かたる ほたる)〉を発表。
2024年6月21日に2500本もの語蛍が発売されました。

〈語蛍(かたる ほたる)〉のラベル

ラベルには、元坂酒造の取水地である宮川(大台町柳原)で、その年にはじめてホタルが観測された日付が刻まれています。今年発売されたものには、2023年6月7日の文字が。

元坂酒造の重要な原料である水は、
国交相の一級河川水質調査で過去何度も日本一と評価され、
「清流日本一」として名高い日本屈指の清流・宮川です。

自らの学問を「発光生物学」と称し、
ホタルや発光キノコなどを研究する大場裕一教授も、
宮川のことをこのように話しています。

教授 大場裕一

大場裕一教授 1970年札幌生まれ。山形育ち。北海道大学理学部化学科卒業。基礎生物学研究所、名古屋大学大学院生命農学研究科を経て、現在中部大学応用生物学部環境生物科学科教授。中部大学蝶類研究資料館副館長。中部大学民俗資料博物館副館長、中部大学創造的リベラルアーツセンター兼任。自らの学問を「発光生物学」と称し、ホタルから、発光キノコ、深海魚まで、あらゆる発光する生物を研究している。主な著書に『ホタルの光は、なぞだらけ』(青少年読書感想文全国コンクール課題図書、くもん出版)、『恐竜はホタルを見たか』(岩波科学ライブラリー)、『光る生き物の科学』(日本評論社)、『世界の発光生物』(名古屋大学出版会)など。

ゲンジボタル

「過去11回にわたり「水質1位」を獲得している宮川は、
極めて水質の高い河川です。
ゲンジボタルは河川の水質の問題に加え、
光の明るさや河川の護岸がコンクリート舗装されているかなど、
様々な要因で出現するか否かが決まると言われていますが、
特に水質においては、生活排水や工業廃水などによる汚染が
極めて少ないことがホタルの生息に影響する要因のひとつです」

そうだ 京都、行こう。 青紅葉が美しい夏の京都がくれる “癒し”をめぐる旅

JR東海で1993年からスタートしたキャンペーン
「そうだ 京都、行こう。」は今年で30周年を迎えました。
今ではすっかりお馴染みのCMですが、
今年は「京都がくれる癒し」をテーマに、女優の安藤サクラさんが登場。
青紅葉の美しい季節ならではの京都をぶらりと巡ってみませんか?

ここでしか体感できない空気を感じに〈蓮華寺〉へ

京都市左京区に位置する〈蓮華寺〉は、
江戸時代に洛中から現在の場所に再興された天台宗の寺院です。

安藤サクラさんがCMで青々とした青もみじを眺めながら座っているシーンで
話題となっているのは〈蓮華寺〉の池泉回遊式庭園。
本キャンペーンのキービジュアルとなったシーンは、本堂の方から書院を撮影しています。

書院からは柱を額に見立てて絵画のように庭園を眺めることはできますが、
本堂のほうからの撮影は禁止のためご注意を。

庭園の青もみじも美しいのですが、お寺は信仰の場所。
石組みや灯籠など、庭園にはどんな意味があるのかを学びつつ、
ここでしか感じられないお寺の空気を体感してみては。

information

蓮華寺

住所:京都市左京区上高野八幡町1

電話番号:075-781-3494

拝観時間:9:00~17:00

拝観料:500円

Web: 蓮華寺

〈カフェ・ドン バイ スフェラ〉

緑が豊かな遊歩道沿いにある〈スフェラ・ビル〉は、
2003年にスウェーデンの建築ユニットの設計により、
インテリアブランド〈スフェラ〉の発信拠点として、
既存のストラクチャーを総床面積1200平米に拡張し、リノベーションされたビルです。

緑道沿いの入り口から〈カフェ・ドン バイ スフェラ〉の店内へ。
スフェラオリジナルのファニチャーやインテリアアイテムなどが設置された
広々とした空間で、お茶や食事が楽しめます。

ドリンクは、お薄、煎茶やほうじ茶などの日本茶のほかに、
挽きたての豆をハンドトリップで淹れるコーヒーなどを提供。

フードは京都の銘店による上生菓子や和菓子、新鮮な野菜を使った軽食など、
季節のメニューが味わえます。

また、1階にある〈スフェラ・ショップ〉は、
個性豊かなクラフトから、最先端のコンテンポラリーデザインまで
魅力的なファニチャーやインテリア雑貨が並びます。
柔らかな空気が漂う空間は散歩途中に立ち寄るのにピッタリ。
ここでしか出合えない癒しを見つけに立ち寄ってみては。

information

カフェ・ドン バイ スフェラ

住所:京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17 スフェラ・ビル0F

電話番号:075-532-1070

営業時間:12:00〜19:00

定休日:水曜(臨時休業あり)

Web:カフェ・ドン バイ スフェラ

波佐見焼ブランド〈zen to〉が 2024年新作をリリース! 五十嵐可菜〈餃子皿〉と 伊藤ひいな〈てのひら湖〉で 食卓を彩って

〈zen to〉が提案する多様なスタイルの“肥前のやきもの”

日本有数の陶磁器の産地として知られる、長崎県東彼杵郡波佐見町。

この地で1917年に創業した陶磁器メーカーの〈株式会社中善〉は、
江戸時代から波佐見焼の技術と精神を継承してきた歴史を土台に、
2020年にオリジナルブランド〈zen to〉を立ち上げました。

zen toブランドディレクターの陶磁器デザイナー・エンジニア阿部薫太郎氏。

zen toは、ブランドディレクターに陶磁器デザイナー・エンジニアである阿部薫太郎氏を迎え、肥前地区(長崎、佐賀のやきもの産地の総称)のさらなる発展と新しい伝統の創造を目指し発足した。

中善の窯元での作業風景。

中善の窯元での作業風景。陶磁器は生地づくりや型づくり、焼き、絵付けなど多くの工程を分業し製造される。

zen toでは2020年以降、ミュージシャンや文筆家、建築家、
プロダクトデザイナーなどさまざまな分野で活躍するクリエイターらを監修者に迎え、
肥前伝統のやきもの技術を駆使した製品を開発。
これまで計8回のリリースを行ってきました。

9回目にあたる2024年の新作は2種。
“食べること、飲むことを通して誰かの幸せに寄り添う”といった思いを大切にする、
90年代生まれのふたりの監修者から生まれた食卓を彩るアイテムをご紹介します。

高台と曲線のバランスが美しい〈餃子皿〉

“餃子皿”。

こんがりきつね色の焼き餃子がベストマッチの“餃子皿”。

東京・永福町に店を構える〈中華可菜飯店〉の
オーナーシェフ・五十嵐可菜さんが提案するのは、
ゆるやかなフォルムが印象的な高台付きの〈餃子皿〉です。

五十嵐さんいわく、町中華でよく餃子が盛り付けられている、
あの楕円形の“愛おしいフォルム”をイメージしているそう。

五十嵐可菜

五十嵐可菜:2021年東京都永福町に〈中華可菜飯店〉をオープン。「健全でヘルシーな中国料理」を届けることをモットーに、肩の力を抜いて楽しめる中国料理を提供する。(2024 年7月にはプロデュース店である〈中華可菜点心〉がオープン予定)

五十嵐さんは、この餃子皿をつくるにあたって
“料理に寄り添ってくれる高台付きのお皿”をイメージしながら、
理想的な曲線になるように何度も議論しこの形に行き着いたといいます。

「私は普段から高台付きのお皿ラバーで、お店でも家でもよく使います。
ですがこの高台付き皿というものは一点物が多かったり、
高台が高すぎると何を盛るかのハードルも上がってしまったりして、
実はなかなかの曲者だったりします。」と、五十嵐さん。

1年以上かけてプロジェクトを進めていったとのことで、
何度もデザインが練られ、曲線のディティールや全体のサイズ感、
高台のバランスがよい美しい一皿に仕上げられています。

うぐいす色の〈餃子皿〉に盛りつけた水餃子

ダークなうぐいす色の器には白くてもちもちの水餃子はいかが?

カラーはアイボリーとうぐいす色のシンプルな2色展開で、
どんな料理にも食材がよく映えそうですね。

カヌレ羊羹を乗せた〈餃子皿〉

季節の生菓子を上品に飾っても◎(カヌレ羊羹:井上茶寮)

“餃子皿”とはいえ波佐見焼ならではのシンプルさとおおらかさ、
温かみも感じられ、中華以外にも多彩なジャンルの料理を盛り付けて楽しめそう!

中華可菜飯店でもこの餃子皿を使用する予定とのことで、
お店に足を運んで料理との相性や使い勝手を実感してみるのもよさそうです。

人間国宝や気鋭作家の工芸作品が集結! 能登半島地震チャリティイベントが 都内で開催

桐本滉平が手がけた器。

3日間のスペシャルイベント

2024年の年明け1月1日に起きた能登半島地震。
7か月経った現在も、未だ手が行き届いていないところがあり、
復興活動が続いています。

そんな能登の伝統や魅力を知ってもらい、復興につなげようと、
「能登からの風」と題して、7月26日(金)〜28日(日)の期間、
東京・代官山で復興支援イベントが開催。

同地の文化を現代的に昇華した気鋭のアーティストから、
重要無形文化財保持者の漆芸家まで、豪華な作家の工芸品が登場します。

漆芸家 桐本晃平

漆芸家 桐本滉平

1992年に石川県輪島市で生まれ、
漆、麻、米、珪藻土を素材とした乾漆技法を用いて
「生命の尊重」を軸に創作を行う漆芸家の桐本滉平。
共同創作にも意欲的で、工芸の領域を超えた作品を生み出しています。

抒情書家 室谷文音

抒情書家 室谷文音

〈滝 | Waterfall〉室谷文音

〈滝 | Waterfall〉室谷文音

抒情書家の室谷文音。
抒情書家の両親のもとに生まれ、箸を持つより先に筆を持っていたという彼女。
ロンドンへ留学後、両親の移住をきっかけに訪れた能登町に惚れ込み、
以来そこにアトリエを能登町に構え、国内外で精力的に活動しています。
能登町ふるさと大使、いしかわ観光特使も務めています。

保護猫との宿泊体験ができる複合施設が 大分・阿蘇くじゅう国立公園内に オープン

気に入った猫は譲渡を受けることも

大分県の〈阿蘇くじゅう国立公園〉内に6月21日、
保護猫との宿泊体験ができるユニークな複合施設
〈YUFUIN HOGONEKO FOREST〉がオープンしました。

運営するのは、自身も3匹の保護猫と暮らし、ジュエリーブランド〈Catton〉や
イタリアンレストラン〈ZORO〉などの運営の傍ら、5年に渡り保護猫活動を
行ってきた崔昌奎さん・梅崎尚子さん夫妻。

ふたりの「保護猫という存在をもっと多くの人に知ってほしい」という想いから、
4年の構想期間を経て、この複合施設が開業しました。

およそ8100平米もの広大な敷地には、レストランなどが入る本館とコテージが点在。

クヌギの木々に囲まれたコテージ。

クヌギの木々に囲まれたコテージ。

「森と猫のヒュッゲ」をテーマにつくられたコテージでは、
さまざまな理由で飼い主を失った保護猫たちとの宿泊が体験できます。

木の香りや温もりが感じられるウッディーなリビングには、
保護猫たちを愛でたり、まったりしたりする時間を
大切にしてほしいという想いから、あえてテレビは設置されていません。

キッチン完備のリビング。

リビングにはキッチンも完備。

ベッドが設えられたロフト。

ベッドが設えられたロフト。

そして、3重扉の向こうには、猫のための部屋が用意されています。

室内には、ソファや机、椅子も用意されているため、
猫に癒されながら仕事をすることもできます。

また、リビングにいるときでも猫の様子を愛でられるよう、
部屋の全面がガラスで仕切られているのも、猫好きには
たまらないポイントです。

明るい光が差し込む猫のための部屋。

明るい光が差し込む猫のための部屋。

保護猫と過ごす様子。

保護猫と思い思いの時間を過ごせます。

〈第7回世界えだまめ早食い選手権〉 新潟県長岡市で 2024年7月21日に開催

東京予選を兼ねた〈新潟えだまめ盛フェス〉を渋谷で開催

全国随一の枝豆王国の新潟県。その中でも枝豆の生産が盛んな長岡市で
〈第7回世界えだまめ早食い選手権〉が2024年7月21日に開催されます。
本戦開催を1週間後に控えた7月14日、東京・渋谷で東京予選が開かれました。

振る舞われた「おつな姫」「味風香」「陽恵」「新潟系14号」

振る舞われた「おつな姫」「味風香」「陽恵」「新潟系14号」。

新潟県は枝豆の作付面積が全国1位。一方で出荷量は全国7位です。
なぜ作付面積と出荷量で差があるかというと
新潟の人たちが大の枝豆好きだから。
とある新潟県民は
「新潟県民は、他県の人が想像する以上に枝豆を食べる」と言います。
おつまみだけでなく、おやつにも枝豆を食べています。

新潟県内で栽培される枝豆は40種類以上あり、いくつもの品種がリレー形式で栽培。
6月から9月にかけて途切れることなく収穫されます。

「新潟えだまめ盛」

その採れたての枝豆をゆでて、ザルいっぱいに盛るのが新潟では夏の風物詩です。
その枝豆が盛られた様子を「新潟えだまめ盛」と命名して
2023年8月からPRも開始されました。

『世界えだまめ早食い選手権』は枝豆の名産地、長岡市で開催されます。
この選手権は、100秒間でいかにたくさんの枝豆を食べられるかを競うもので、
個人戦と3人1チームの団体戦が行われます。

選手権ではいくつかのルールがあります。
食べるときは必ず豆の鞘(さや)を口の近くまで運ばなくてはならず、
枝豆を鞘(さや)ごと全部食べることは禁止といったもの。
また枝豆の粒が落ちたら、ペナルティとして1粒あたり5グラムが差し引かれます。
生産者への敬意を込めて、きれいに食べることも求められます。

今回渋谷で開催された東京予選は個人戦で、昨年に続き2回目。
2部にわたって行われた予選には、100人以上が出場して
上位15名ほどの本戦出場枠を目指して熱い戦いを繰り広げました。
今回の参加者には昨年東京予選を勝ち抜き、
本選で準優勝を勝ち取った強者も含まれています。

出場者が早食いに挑む姿

出場者が早食いに挑む姿は真剣そのもの

参加者は6人ずつに分かれてステージ上で枝豆の早食いを競います。
「えだまめファイッ!」の掛け声のあと、
顔をテーブルの上の枝豆に近づけて、一心不乱に枝豆の早食いに挑む出場者たち。

枝豆の計量

食べ終わった枝豆の重さを計量して、配布した量と差し引き。

100秒後、残った枝豆の量が計量されます。
計測結果が発表されるごとに会場のオーディエンスから
どよめきが上がったり、拍手が鳴り響いたりと大盛り上がり!

今回の出場者の中で、トップで予選を通過したのは、
100秒で100グラムもの枝豆を食べた2名。
上位入賞者のうち15名が、長岡市で開かれる本選への参加枠を勝ち取りました。

なお、本戦が“世界大会”と称するのは大袈裟ではありません。
すでに締め切られた本戦の参加申し込みは、
アメリカなど海外、そして全国各地から
枝豆の早食いに闘志を燃やす参加者が出場予定です。

福岡の伝統工芸「八女提灯」が モダンなライトに生まれ変わって新登場

伝統工芸が現代のライフスタイルになじむデザインに

ご先祖様の道しるべとなる盆提灯として、福岡県八女地方で
約200年前から生産されている「八女提灯(やめちょうちん)」。

この伝統的工芸品の提灯絵とモダンなデザインを融合させた
新しい盆提灯〈tocco(トッコ)〉が誕生しました。

近年、住宅環境の変化に伴う需要の減少や職人の高齢化により、
つくり手の数がこの20年で約1/3にまで減少し、衰退の危機に
直面している八女提灯。

〈tocco〉

〈tocco〉2万8600円。

そこで、〈中川政七商店〉と提灯メーカー〈シラキ工芸〉は、八女提灯を
未来へ継承していくため、産地再生プロジェクトをスタート。

現代の住まいに合うモダンなデザインと、夏に限定せず通年楽しめる
インテリアライトとしての要素をプラスした提灯を開発しました。

人口減少著しいまちの救い手となるか。 古民家1棟貸しの 〈NIPPONIA美濃商家町〉 「UMEYAMA棟」の新たな挑戦

日本各地に根づく、その土地の歴史や文化資産を活用し
宿を起点にしたまちづくりを行っている〈NIPPONIA〉。

1300年の歴史を持つ美濃和紙の里、岐阜県美濃市では、
江戸時代から受け継がれたまち並みを維持するため
2019年に〈NIPPONIA美濃商家町〉をオープンしました。

このホテルを運営する〈みのまちや株式会社〉は、
「美濃のファンを生み出し、美濃の景観が持続的に支援される」
ことをミッションとし、行政や地元企業などと連携した活動を行っていて、
2024年には、内閣府より、SDGs官民連携の最高賞を受賞しました。

1棟目となった〈NIPPONIA美濃商家町〉「YAMAJOU棟」。

1棟目となった〈NIPPONIA美濃商家町〉「YAMAJOU棟」。

金庫だった蔵を1棟まるごと客室として使用。

金庫だった蔵を1棟まるごと客室として使用。

美濃和紙、美濃の食材、美濃の特色を生かしたホテルの形成

2024年6月10日には、3棟目となる2階建て1棟貸しの
「UMEYAMA棟」をグランドオープン。

「このホテルは、簡易キッチンのあるダイニングと、5つの部屋があり、
美濃商家町のなかで最大の12名までの宿泊対応ができるようになりました。
そのため、3家族での旅行や長期滞在、企業研修なども視野に入れた
ホテル運営を目指しています」と語るのは、
企画運営を担当している平山朝美(ひらやまあさみ)さん。

床の間に飾られた和紙のアートや一枚「板」の机が味わい深い。

床の間に飾られた和紙のアートや一枚「板」の机が味わい深い。

今まで〈NIPPONIA美濃商家町〉では、
夕食は地元のレストランで楽しむスタイルでしたが、
まちなかから少し離れた場所にあるため、朝晩の食事は、
提携する地元の食事処が届けてくれるそうです。

「岐阜産はちみつとクリームチーズのブルスケッタや
恵那のハムと地元野菜のサラダ、長良川の鮎とアサリのパエリア、
ボーノポーク岐阜と地元野菜のグリルなど、岐阜県産の食材を使用した
夕食メニューを提供しています。お届けしたあと、お客様の食事のタイミングで、
ピザやメインのお肉料理などは、ダイニングルームにある簡易キッチンの
調理器具を使用して、あたためていただくこともできます」

岐阜県産の食材を使用した夕食メニュー。

岐阜県産の食材を使用した夕食メニュー。

また、隣接する古民家も、本格的な厨房設備を揃えた施設に改修。
今後は、ローカル・ガストロノミーに力を入れ、経験豊富な料理人を誘致し、
食卓にも美濃の食材や美濃焼など、美濃地方の文化や産業を
取り入れながら、地域の食文化を発信していくのだとか。

緑のパノラマから生まれる、 100年後のジャパニーズウイスキー。 〈久住蒸溜所〉ができるまで

日本国内にウイスキーの蒸溜所が誕生したのは、約100年前。
1923年、京都に建設された〈サントリー山崎蒸溜所〉からはじまり、
現在は全国に100か所を超える蒸溜所があります。
ジャパニーズウイスキーは海外での評価も非常に高く、
今では世界の5大ウイスキーに数えられるほど。

ウイスキーの産地といえば「寒冷地」というイメージですが、
温暖な気候の九州にも、実はいくつかの蒸溜所があります。
そのひとつが、大分県竹田市久住町に設立された〈久住蒸溜所〉です。

代表の宇戸田祥自さんは、ご実家である久住町の酒販店を継ぎ、
世界のウイスキーを販売しながら、「自分の生まれ育ったまちでウイスキーをつくりたい」
という夢を叶えた、めずらしい経歴の持ち主。
そんな宇戸田さんに、蒸溜所の誕生についてうかがいました。

困難の連続だった、はじまりの年

〈久住蒸溜所〉

久住蒸溜所が設立されたのは、世界がパンデミックの最中にあった2021年。
緊急事態宣言や外出の制限もあり、生活様式も大きく様変わりした時期です。
日々の暮らしさえままならないなかでの事業のスタートは、
いったいどんな状況だったのでしょうか。

「ひと言で『あれが大変だった』といえないほど、困難の連続でした。
すべてつながりがあり、どれかひとつでもピースが外れたら
全部ストップしてしまうので、気が抜けないことばかりでした」

例えば、久住蒸溜所の設備について。
スコットランドの〈フォーサイス〉社に設備を発注し、
いよいよ組み立てというとき、コロナ禍の渡航制限によって
フォーサイス社のエンジニアの来日が叶わなくなってしまったのです。

そこで、宇戸田さんは醸造設備を専門とする〈平野商店〉に設備の組み立てを依頼。
地元の大きな焼酎メーカーの設備も手掛ける、大分のエンジニアカンパニーです。

「工場内のフォーサイスが担当する箇所以外の部分は
すべて同社へご依頼するつもりで事前打ち合わせは続けていました。
それがすべてをお願いすることになったということです」

ポットスチル

フォーサイス社の担当者から受け取った図面を頼りに、
設備のプロフェッショナルたちが集結。
フォーサイス社からもオンラインで指示を仰ぎながら、
約半年の期間を経て、ついに蒸溜所の設備が完成しました。

「通常の環境でも困難を極めるプロジェクトですが、
パンデミック下でのセットアップとなると
おそらく世界でもレアケースだと思います。
もう一度やれと言われてもできるかどうかわからないほどです」

世界の動きが止まってしまったようなあの数年のうちに、
「蒸溜所の設立」という大きな夢を実現させることが
どんなに難しいことだったか、想像にかたくありません。
多くの人々の協力に支えられながら、
いよいよ久住町でのウイスキーづくりが始まりました。

畑から始まるウイスキーづくり

清酒蔵「小早川酒造」の跡地

久住蒸溜所のウイスキーづくりには、大分における
さまざまな「ご縁」が集まっています。
まず、蒸溜所がつくられたのは、宇戸田さんが先々代から
お世話になっていたという清酒蔵〈小早川酒造〉の跡地。
第1熟成庫は、酒蔵時代の貯蔵庫を利用しています。

酒蔵時代の貯蔵庫を利用した第1熟成庫

さらに、ウイスキーの原料となる麦芽の約1割に、
県内の契約農家に委託栽培したローカルバーレイを使用。
生産しているのは、大分県豊後大野市清川村中野地区の農家が集まり設立された
集落営農法人〈農事組合法人グリーン法人中野〉の皆さんです。

「品種選びや栽培方法をすべて提案いただいたり、
こちらからリクエストしたりしながら、
“畑から始まるウイスキーづくり”を一緒に取り組んでいただいています」

代表の宇戸田さん自らがコンバインを操作

記念すべき最初の種まきには、久住蒸溜所の製造メンバーが参加。
そして、初めての収穫では代表の宇戸田さん自らがコンバインを操作し、
原料となる麦の収穫を体験したそう。
ウイスキーづくりにかける情熱はもちろん、地域の未来に対する思いや、
地域への愛が繋いだご縁でもあるのではないでしょうか。

大分県の新たなご当地商品が誕生! おしゃれでサステナブルな10品を紹介

気軽に購入しやすいサイズも魅力の10商品

大分県の恵みが詰まった食品や雑貨をおしゃれなパッケージで包んだ
“新ご当地商品”が誕生しました。

由布市で収穫された野菜・果物を使ったピクルスや、
日田市で長い歴史を持つ醤油蔵が新開発した辛味のあるポン酢など、その数10品。
そのどれもが開発の過程でサステナブルな要素を取り入れるとともに、
手にとりやすいサイズでつくられています。

これらの商品は、県産品をより多くの人に購入してもらえるよう、
多様化する消費者ニーズなどに対応しながら価値を高めることなどを目的にした、
大分県の取り組みから生まれました。

今回、持続可能性(サステナビリティ)に配慮した取り組みを展開する
県内事業者の中から選ばれた10社が、プロジェクトチームとともに
商品をリブランディングまたは開発しました。

プロジェクトチームには、別府市に拠点を置く
〈Yamaide Art Office〉の⼭出淳也さん(ブランディングディレクター)、
〈TIMELESS〉の永⽥宙郷さん(クリエイティブディレクター)、
〈Yamaide Art Office〉の中村優花さん(プロジェクトマネージャー)らが
名を連ねています。
そんな大分の魅力あふれる商品を詳しく紹介します。

地元生産者の農産物でつくる新感覚のお茶
丹羽茶舗の〈フレーバーティー〉

フレーバーティー(2.5g×4個)各540円。カカオ煎茶、マコポン和紅茶、生姜ほうじ茶の3種類から選べます。

フレーバーティー(2.5g×4個)各540円。カカオ煎茶、マコポン和紅茶、生姜ほうじ茶の3種類から選べます。

中津市で1893(明治26)年から日本茶専門店を営む
〈丹羽茶舗〉が新たに生み出したのは、カカオ豆の種皮であるカカオハスクや、
地元の果樹園でとれた柑橘の皮などを使用した3種のフレーバーティー。

同店は、2011年に家業を継いだ丹羽真一さんに代替わりして以降、
商品のロゴやパッケージの刷新、喫茶室のオープンなど、
時代に合わせてお茶の文化をより身近に感じてもらえるよう、
かたちを変えながら営業を行っています。

イラストを手がける堀道広さんとデザインを担当する⾼橋孝治さんは、同店のほかの商品のパッケージデザインにも携わっています。

イラストを手がける堀道広さんとデザインを担当する⾼橋孝治さんは、同店のほかの商品のパッケージデザインにも携わっています。

今回の取り組みでも、同じ中津市にある〈HARU CHOCOLATE(ハルチョコレート)〉が
チョコレートの製造時に使用しないカカオハスクをカカオ煎茶に、
また〈おはら果樹園firm〉のオリジナル柑橘「マコポン」の皮を和紅茶に、
そして大分市の〈ヤドカリカンパニー〉がつくった無農薬のショウガをほうじ茶にと、
地元の素材や人々をつなげて地域循環をつくりながら、
新たなお茶の文化を発信しています。

ふぐのパッケージがかわいい!
柳井商店〈ふぐひれ〉

ふぐひれ(2枚入)378円。

ふぐひれ(2枚入)378円。

豊後水道に隣接していることから水産業が盛んな佐伯(さいき)市で、
卸事業などを営む〈柳井商店〉は、
ひれ酒として楽しめる〈ふぐひれ〉をリブランディング。

手に取りやすい2枚入りのミニサイズとなって、
パッケージも愛らしいふぐの形に生まれ変わりました。

パッケージのイラストは〈Chalkart CHOCOTTO〉河合愛さん、デザインは〈星庭〉福⽥まやさんが担当。

パッケージのイラストは〈Chalkart CHOCOTTO〉河合愛さん、デザインは〈星庭〉福⽥まやさんが担当。

1980年頃の創業当時、佐伯市内にふぐを加工できる事業者がいなかったことから、
先代がふぐの加工を始めた同社。

毒のある内臓以外、身はもちろん、皮やひれまで食べることができるふぐを
「より親しみのあるものにして、ふぐを通して福を広げたい」という想いで、
2代目の柳井太一さんは新たな商品開発にも取り組んでいます。

〈いいちこ〉の製造過程でできる成分をプラスした調味料
LogStyle〈ギャバ入りニラ醤油〉

ギャバ入りニラ醤油(140g)1080円。

ギャバ入りニラ醤油(140g)1080円。

西日本を代表するニラの産地である大分県。
大分市の〈LogStyle〉は、そんなニラの茎を活用した
〈ニラ醤油〉を製造・販売しています。

大分土産としても人気の高い、このニラ醤油シリーズに新しく仲間入りしたのは、
アミノ酸の一種である「GABA(ギャバ)」を加えた〈ギャバ入りニラ醤油〉。

〈Design totte〉越⽥剛史さんの手によって、既存商品とはテイストの違うデザインに。

〈Design totte〉越⽥剛史さんの手によって、既存商品とはテイストの違うデザインに。

大分県産の麦焼酎〈いいちこ〉の製造過程でできる、
大麦の搾りかすから偶然発見されたGABAを使用しています。

今回、〈LogStyle〉の時松秀豊史さんが機能特化型の新商品の開発に挑戦したことで、
味、栄養がさらに豊かになったアップサイクル調味料が誕生しました。

個性豊かなイベントで 新しいお寺のかたちを追求する 岐阜県山県市〈東光寺〉

岐阜県の郊外に位置する禅寺

「お寺」と聞いて、何が思い浮かびますか? 
住んでいる地域にもよりますが、
「法事をする場所」「お墓参りに、年に1~2回行く場所」、
あるいは「通りすがりでよく見ているけど、どんなところかは知らない」など、
あまり馴染みのないところだというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

しかしそうした状況に危機感を持ち、お寺を観光資源・文化財として残そうと、
ユニークな取り組みを多々行っているお寺があります。
岐阜県山県市にある〈東光寺〉です。

〈東光寺〉

〈東光寺〉は約520年の歴史を持ち、
敷地面積3000坪を誇る山県市最大の禅寺です。
美しいドウダンツツジと苔庭でも知られ、
最近は成人式や結婚式の前撮りスポットとしても人気を集めています。

「お寺=おかたい場所」のイメージを変える催しを実施

〈東光寺〉縁側

〈東光寺〉では、毎月さまざまなイベントを開催しています。

例えば、お寺が保有する文化財に親しんでもらう「月見茶会」。
〈東光寺〉は長い歴史の中で数々の名僧を輩出したことから、
お茶道具や伝統工芸品、美術品などが数多くあります。
そうしたものに触れてもらおうと、数々の伝統工芸品を鑑賞しながら
お茶も楽しめる会を開いています。

ほかにも、ユニークなイベントを随時開催中。
保護猫や保護猫活動をしている人々のことを知ってもらうことを目的に、
猫にまつわるクイズやスタンプラリー、マルシェを実施する「東光寺ねこ日和」に、
地元の菓子店とコラボした和菓子づくりのワークショップなど、
バラエティ豊かです。

猫モチーフのお菓子

「東光寺ねこ日和」では、猫モチーフのお菓子や雑貨などを販売するマルシェも開催

また、地域の子供たち向けの体験教室「てらこやぁ」も行っています。

いっぺん食べてみやあ! ご当地の味から変わり種まで 名古屋の個性派かき氷7選

あちこちにカフェがある名古屋は、今や「かき氷の激戦区」ともいわれるエリア。
毎年、見た目にもこだわりつつ地元の食材を生かしたものや、
あっと驚く工夫が凝らされたものまで、さまざまなかき氷が登場しています。
見て楽しい、食べて満足! な名古屋のかき氷、いっぺん食べてみやあ!

名古屋の味を体感。〈ボアヴェールテール〉のご当地かき氷

「デラみそ」(950円)

「デラみそ」(950円)。

名古屋ならではのかき氷を楽しみたい方にぜひチェックしてほしいのが、
〈ボア ヴェール テール〉の「デラみそ」。
愛知県岡崎市でつくられている「八丁(はっちょう)味噌」をベースにしたシロップを
たっぷりかけた、甘塩っぱいかき氷です。

かき氷の中には、柚子味の生麩とクリームチーズがちらり。
カラフルなトッピングも、実は生麩です。
冷えてもふわふわな生麩は、名古屋市で1921年に創業した老舗の麩屋〈麸秋商店〉のもの。
見た目のかわいらしさはもちろん、
ご当地の味や地元の歴史までしっかりと感じられる一杯です。

「チェリーチェリー」(1250円)※7月前半ごろまでの提供予定

「チェリーチェリー」(1250円)※7月前半ごろまでの提供予定。

旬のフルーツを使った、季節限定のかき氷も要チェック。
例えば7月には、フレッシュなさくらんぼをトッピングした
「チェリーチェリー」が登場します。

「そのときどきに旬を迎えるフルーツを、
存分に味わえるかき氷をつくりたい」との願いで、
かわいらしくておいしいかき氷にすることを意識しているとか。

かけるシロップの種類によって氷の削り方も微調整しているため、
同じ月に登場するかき氷でも、まったく違った味わいが楽しめるのも魅力的です。

information

map

ボアヴェールテール 

住所:愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂通1-32

TEL:なし

営業時間:12:00~17:00(L.O.)

定休日:月・火曜、不定休あり

Instagram:@bvt.official

“ゴーラー”の絶大な支持を集める〈A.cocotto bis〉のかき氷

名古屋のかき氷店でひときわ注目を集めている、〈A.cocotto bis〉。
自身も大のかき氷好きであるオーナーが、
自家製みるくからつくるシンプルなかき氷の数々は絶大な人気を誇り、
夏の店内はいつも多くの人々で賑わっています。

「ビターレモンみるく」(1100円)

「ビターレモンみるく」(1100円)。

〈A.cocotto bis〉のかき氷はメニューが1~2週間ごとに変わるため、
いつ訪れても新鮮な出合いがあります。

なかでも最も登場回数が多いかき氷が、「ビターレモンみるく」です。
マイヤーレモンを皮ごと使った、ほんのり苦みのあるレモンソースが特徴。
自家製みるくとの相性も良く、長年のファンの多いかき氷です。

2024年2月に登場した「りんごのケーキ」(1500円)

2024年2月に登場した「りんごのケーキ」(1500円)。

毎月8日だけに登場する、ホールケーキ型のかき氷も要チェック。
ケーキ型に形づくったかき氷に、フルーツやクリームなどがたっぷり。
内容は月替わりで、過去にはイチゴやキウイなども登場しました。

ただ単にかき氷をホールケーキ型にしても味のバランスが整わないこともあるため、
ベースのシロップやクリームの量や甘みを変え、何度も試行錯誤してつくっているそう。
渾身のひと皿を、月に1回のお楽しみとして食べに行ってはいかがでしょうか。

最新のメニューや予約状況は、事前にInstagramをチェックしてからの来店がおすすめです。
なお、一部のかき氷は店頭でテイクアウト形式での販売もしています。

information

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A.cocotto bis 

住所:愛知県名古屋市東区筒井3-4-8

TEL:なし

営業時間:11:00~19:00(18:30L.O.)
※テイクアウト形式での販売は12:00~18:00

定休日:月曜

Instagram:@a.cocottobis

和歌山の料理人・石井佳奈氏が描く、 農が食になるまでを伝える本 『ワンダフル・アグリカルチャー』

農家の代わりに農業の面白さと、生産の現場のリアルな話を伝えたい

滋賀県に生まれ、「生産者の近くで料理がしたい」という想いで2018年に和歌山に移住し、
2020年にケータリング専門〈ozzkitchen〉を岩橋(イワセ)地区に開業した石井佳奈さん。
農家から直接仕入れるオーガニック野菜を中心とした
“身体が喜ぶお料理“を提供しています。

ローカル食品店〈フードセンターイワセ〉

生産者とのつながりを生かして
「一般の方も地元のオーガニック野菜を気軽に買えるお店をつくろう」と
2022年にはローカル食品店〈フードセンターイワセ〉を開店。
そして今回「日々の畑仕事が忙しい農家さんの代わりに、農業の面白さと、
生産の現場のリアルな話を伝えたい」という想いから、新たに本の出版を予定しています。

農家の方は、作物をつくることで消費者の食を支え、私たちの身体をつくっています。
さらに地域の伝統や風習を受け継ぎ守っていくことで、
その土地の景観を保つことまでもが仕事です。
自然が相手の農業は、同じ作業をしていても、毎年同じようにはいかないことばかり。
そのため農家の方は日々研究と努力を重ね、おいしい作物をつくる工夫を惜しみません。
農家の方々が集まると、自分の畑をアップデートするため、情報を交換し、
いつまでも農業の話がつきません。
しかし、一般家庭までその努力が伝わっているかというと、そうではない。

ケータリング専門〈ozzkitchen〉

当たり前のように、年中おいしい野菜が手軽に手に取れる時代。
スーパーで野菜が「商品」になったとき、誰もその農家の方の努力や、
店頭に並ぶまでの苦労や工夫、喜びなどは伝えていません。

その上、市場の需要と供給のバランスによって末端価格は激しく変動し、
数十円の値上がりでも野菜は高いと文句を言われることもあります。

農家から直接仕入れるオーガニック野菜を中心とした“身体が喜ぶお料理“

「私たち消費者はもっと自分たちが食べるものがどうやってできているのか、
誰のおかげで毎日おいしい野菜が食べられるのかを知るべきだ」と石井さんは考えました。

農家の方は日々の畑仕事が忙しく、発信する時間が取れない。
消費者も仕事や家事に忙しく、畑に話を聞きに行けない。
「それなら、代わりに農業の面白さと、生産の現場のリアルな話を伝えたい」と
石井さんは本の出版を決意しました。

栃木県の古道具店〈pejite〉が リノベーションした古民家の 貸し出し事業を開始

地域に眠る物件に命を吹き込む

栃木県を中心に店を構える、古家具と生活雑貨のセレクトショップ
〈pejite〉と〈仁平古家具店〉。そのオーナーである仁平透さんが、
2024年6月から新たな事業を開始しました。
その名も、〈place〉。
栃木県内の古民家を始めとした古い建物を、
店として使えるように改修して貸し出す事業です。

最初に募集するのは、栃木県鹿沼市の、とある山のふもとにある古民家。
明治14年に建てられたもので、母屋と石蔵からなります。

木々に囲まれた母屋は、約1年かけて改修工事を実施。
屋根の張り替えや壁の塗り替えなども行って、ふたつの部屋をつくりました。
広さはどちらも12坪ほどです。

母屋の中の様子。柱や梁がぐっと空間を引き締めている。

母屋の中の様子。柱や梁がぐっと空間を引き締めている。

母屋に入ると目を引くのは、柱や梁。
長くこの建物を支えてきたものだけあって、存在感があります。
壁には石膏ボードを貼って、入居者が自由に手を加えられる仕様に。
入居者の好みに合わせて、土壁や漆喰、モルタルなどを塗ってもいいそうです。

石蔵は、鹿沼市内で採集できる「深岩石」でできているもの。
深岩石の壁ならではのあたたかみや質感を残しつつ、6坪の空間に仕上げています。

「石蔵は今でも田舎に行けば点在はしていますが、
今からつくられることはきっとありません。
今後はもっと貴重なものになっていくと思います」と仁平さん。
歴史ある蔵の雰囲気を生かして、絵画やアンティーク、
茶器などを並べるのもいいかもしれません。

どちらの建物も、入居者の業種は不問。
ひとりで1スペース借りるのはもちろん、
「母屋も石蔵も両方借ります!」なんて方法も可能です。
入居者のアイデア次第で、無限の広がりを見せる空間なのではないでしょうか。

暑さでさえ、おいしさのスパイス。 2024年の福岡で味わう 「◯◯とかき氷」

ひんやりとした口当たりの「かき氷」は、日本の夏の風物詩。
ひと昔前は氷を削ってシロップをかけるだけの素朴なおやつでしたが、
今ではすっかり「おしゃれな夏スイーツ」に変貌。
各地の人気カフェやレストランで、季節限定のかき氷メニューが注目を集めています。

暑さが厳しい九州・福岡でも、かき氷は大人気。
博多祇園山笠の「追い山」から本格的にはじまる福岡の夏に、
ぜひ味わってほしい「◯◯とかき氷」を集めました!

【ローカル食材×かき氷】のコラボを楽しむ〈おいしい氷屋〉

〈おいしい氷屋〉

いろんなアレンジが生まれている「かき氷」ですが、ベースとなる食材は「氷」。
おいしい氷とローカル食材にこだわったかき氷がいただけて、
一年を通して営業しているかき氷専門店が〈おいしい氷屋〉です。

〈おいしい氷屋〉内観

場所は天神駅から歩いて5分、渡辺通り沿いとアクセス至便。
このお店、実は昭和21年創業の老舗製氷企業〈九州製氷〉が運営しています。
その名の通り、こだわりの氷をつくる〈おいしい氷屋〉さんなのです。

こだわりの氷をつくる〈おいしい氷屋〉

お店のロゴとしても使われている「99.9」という数字は、
不純物を限りなく取り除いた純度99.9%の純氷のこと。
ゆっくり丁寧に凍らせたブランド氷〈博多純氷〉を使ったかき氷は、
独自の製法により、ふわふわでとろけるような食感を実現しています。

〈あまおうのかき氷〉

注目メニューは、7月にリニューアルする「あまおうのかき氷」2種(各1700円)。
6月までのメニューよりも、あまおうのソースを増量しているのが特徴です。
果肉の食感を残した贅沢な苺ソースが、トップにも氷の中にもたっぷり!
別添えの練乳ソースを自分の好きなタイミングで追加できるのも、
かき氷後半戦のうれしいポイントです。

〈あまおうのかき氷〉

もうひとつの「あまおうのかき氷」(1700円)は、あまおう苺のミルクソースと
トップを飾るふわふわホイップが可愛い、ショートケーキのようなかき氷です。
こだわりのホイップは、オーム乳業(福岡県大牟田市)のピュアクリームを使用。
こちらの別添えソースは、あまおう100%の苺ソース。
苺好きとしては、どちらにするか悩んでしまうラインナップです。

〈マンゴーのかき氷〉

「マンゴーのかき氷」(1800円)は、7月中旬から始まる夏季限定メニュー。
ビビッドなイエローがまぶしい特製マンゴーソースと
自家製ミルクソースの組み合わせは、夏らしさ満点!
濃厚な杏仁豆腐が、さらにおいしさを引き立てます。

〈抹茶ミルク〉

さっぱり系なら、福岡県八女市の星野製茶園の上質な抹茶と
阿蘇の牛乳でつくる和のかき氷「抹茶ミルク」(1600円)もオススメ。
九州ローカルのおいしさを堪能できますよ。

information

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おいしい氷屋

住所:福岡市中央区渡辺通5-14-12 南天神ビル1階

TEL:092-732-7002

営業時間:【6月】12:00〜18:00【7月1日〜19日】12:00〜19:00【7月20日以降】10:00〜20:00

※月によって変動あり

定休日:水曜 ※臨時休あり

Instagram:@oishiikoori

Web:おいしい氷屋

【庭園×かき氷】でしっとり味わう〈高宮庭園茶寮〉

〈高宮庭園茶寮〉

筑豊の炭鉱王として知られる貝島家が大正初期に直方市に建設し、
昭和2年に福岡市内の高宮に移築された〈旧高宮貝島家住宅〉。
かつて多くの人々をもてなした接客空間である主屋と茶室が現存し、
現在は〈高宮庭園茶寮〉として、新たに人と喜びの集う場所として利用されています。

〈高宮庭園茶寮〉室内から庭園を望む

主屋には、豪華で厳格な佇まいを醸し出す書院造と
素朴な材料を用いた粋な数寄屋造の部屋があり、
それぞれに工夫に満ちた意匠が見られます。
季節の花々が楽しめる庭園では、「朝さんぽ」や「夕さんぽ」など、
のんびりと散策が楽しめるイベントも催されています。

〈高宮庭園茶寮〉内観

100年の歴史をもつ庭園を眺めながらのんびりといただくのは、
みずみずしさをたたえた和のスイーツ。
ひんやりと涼を感じる、国産桃と八女抹茶のかき氷です。

〈桃とミルクのかき氷〉

「桃とミルクのかき氷」(1800円)は、旬の国産桃をたっぷり使った贅沢な一品。
上品な甘さの白餡と桃のソースをたっぷりかけたかき氷の中には、
桃が香るミルクシロップ。食べ進めることで、味わいも変化していきます。
ジューシーな桃の果肉とふんわりした氷のバランスを楽しんで。

〈八女抹茶とミルク葛のかき氷〉

福岡県産の八女抹茶を使用した「八女抹茶とミルク葛のかき氷」(1600円)。
透明感のある抹茶とミルクの葛が、白餡を使ったまろやかな抹茶ソースとともに、
ひんやり、つるりと喉をうるおしてくれます。
別添えの小皿は、2色のポン菓子と自家製あんこ。
お好きな組み合わせで、味と食感の変化が楽しめますよ。

〈高宮庭園茶寮〉のかき氷が味わえるのは、2024年8月 31 日(土)まで。
提供時間は11:00〜16:30(最終入店15:30)。
ぜひ公式サイトで予約してからお出かけを。

information

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高宮庭園茶寮

住所:福岡県福岡市南区高宮5-16-1

TEL:092-710-3357

営業時間:【レストラン】ランチ11:00~15:30(最終入店 13:30、土日祝14:00)、ディナー火曜~木曜・日祝日17:30~21:30(最終入店 19:30)、ディナー金曜・土曜・祝前日17:30~22:00(最終入店 20:00)、【茶房】11:00~16:30(最終入店 15:30)

定休日:月曜(月曜が祝日の場合は火曜)

Instagram:@takamiyateiensaryo_restaurant

Web:高宮庭園茶寮

※かき氷メニューは、茶房、洋室または縁側でお楽しみいただくプランです。お席のリクエストは承っておりません。