サウナなど温浴施設も充実。 自然に包まれて “自分をととのえる”ホテルが 箱根・宮城野エリアにオープン

自然とひとつになるウェルネス体験を提供

箱根三大祭のひとつ〈箱根強羅温泉大文字焼〉が行われる
明星ヶ岳(みょうじょうがたけ)の麓に広がる宮城野エリア。

箱根温泉のなかでも、昔懐かしい趣きを残した集落にある
温泉場として知られています。

そんな宮城野の別荘地内に5月17日、〈nol hakone myojindai〉が
オープンしました。

温泉露天風呂付き客室

客室は温泉露天風呂付きタイプから、4人まで一緒に宿泊できるタイプ、ペットと泊まれるタイプまで、全6タイプから選べます。

これまで会員制ホテル〈東急ハーヴェストクラブ箱根明神平〉として
運営されていた建物を改装し、新たにリゾートホテルとして生まれ変わりました。

「nol(ノル)」とは「Naturally(自分らしく、自然体で)」、
「Ordinarily(普段通り、暮らすように過ごし)」、
「Locally(その土地の日常に触れる)」の頭文字を取った造語で、
それぞれの意味のとおり“自分らしく自然体で、普段通り暮らすように過ごし、
その土地の日常に触れる”をコンセプトとしています。

京都市中心街に2020年に開業した〈nol kyoto sanjo〉に続く、
nol2店舗目となります。

温泉を使った屋内プール

温泉を使った屋内プールは、昼と夜で異なる雰囲気に。

nol hakone myojindaiの魅力は、何と言っても自家源泉の
宮城野温泉を引湯した充実の温浴施設。

サーマルプールや大浴場、スチームで温めながら潤うサーマルルームや
高温のドライサウナなどを備え、「ととのいテラス」では箱根の雄大な景色を
望みながら外気浴が楽しめます。

「ととのいテラス」

早雲山(そううんざん)をはじめ、箱根の雄大な景色を一望できる「ととのいテラス」。

また、滞在の間はコーヒーや紅茶など10種類以上のドリンクが
自由に飲めるため、宿泊者に用意されるオリジナルタンブラーに
好みのドリンクを入れて、水分補給をすることも。

ロビーラウンジに並ぶドリンク

ロビーラウンジに並ぶドリンクは、フリーフローで楽しめます。

オレンジ色だけではないんです! 和歌山のみかんの廃材から生まれた 〈みかんくれよん〉

みかんの木のさまざまなパーツから生まれた鮮やかな色

子どものお絵描きアイテムを探している親御さんたち。
〈株式会社はまさと〉が手がける、和歌山県のみかんの廃材を
アップサイクルした〈みかんくれよん〉を手にとってみてはいかがですか?

はまさとは、一次産業の課題解決を目指す和歌山県のベンチャー企業。
「浜と里をもっとおもしろく」をコンセプトに、
県内の生産者を取材・産品を販売する産直ECサイト〈5STAR MARCHE〉の運営や、
生産者と連携しながら一次産業の課題解決と伴走型支援を目指しています。

左から、はまさと代表の南村真衣さん、和歌山県内果物農家の方。

左から、はまさと代表の南村真衣さんと、和歌山県内の果物農家の方。

同社は、県内の生産者への取材・圃場訪問を通し、
「一次産業をもっと身近に感じられるきっかけづくりとなれば」
との思いから、みかんくれよんの商品開発をスタート。

〈みかんくれよん〉

色の種類と活用素材は、

青みかん色:間引きで落とされる摘果みかん

じゃばら色:温州みかんと時期をずらして収穫される雑柑(晩柑)

完熟みかん色:加工品をつくる時に出る、完熟みかんの皮

みかんの枝色:木の健康を保つための選定でカットされた、剪定枝

みかんの炭色:畑に撒かれる、みかんの木が材料の柑炭

全5色展開で、みかんの皮や剪定枝など、
みかんを栽培・販売する過程で出てきる素材を使用しており、
1年間の栽培プロセスを楽しく想像しながらお絵描きできそう。
原材料はすべて自然由来なので、
子どもが口に入れてしまっても大丈夫だといいます。
それはありがたいですね。

食材も調理方法も、思いのまま。 自分だけのひと皿に出合える 〈RESTAURANT NOT A GALLERY〉

五感で楽しむ、新感覚のレストラン

海が見える空間で、アート作品に囲まれながら、
地産の食材を自分好みの調理方法で楽しむ――
そんな感性を刺激されるひとときが過ごせる、
オーダーメイドフレンチレストラン〈RESTAURANT NOT A GALLERY〉が
2024年2月、静岡県熱海市に登場しました。

レストランができた場所は、LAND ART PARK〈ACAO FOREST〉に隣接する高台へ
オープンしたギャラリー〈NOT A GALLERY〉の一角。
海抜約75メートルの高台に位置しており、窓からは美しい相模湾や空を一望できます。

店内には、国内外で活躍するアーティストの作品も展示されています。
目や耳、そして舌でも楽しめるクリエイティブな空間となっています。

シェフとともに自分だけの味を追究

メニューは、コース料理(ランチ8000円~、ディナー1万5000円~)のみ。
ランチは全5品、ディナーは全8品が提供されます。
うち、メインディッシュ(ランチ1皿、ディナー2皿)は
食材や調理方法のオーダーが可能です。

食材は、提携している静岡県内30以上の生産者から仕入れるもの。
伊豆のイノシシやシカ、金目鯛など、新鮮で旬を感じるものを日替わりで仕入れています。

まずは、ワゴンに並ぶ食材から好きなものを選びましょう。
そして「シカはローストにして」「魚介類はシンプルな料理がいい」といったように、
調理方法の希望をシェフに伝えます。

菌の力で心身を豊かに。 “善玉菌リトリート”が体験できる 〈HOLY FUNGUS〉

新しいリトリート施設

“善玉菌リトリート”という言葉を知っていますか? 
日常生活から少し離れて過ごすリトリートに、豊かな自然との触れ合いや
美活アクティビティ、キャンプを組み合わせた、リトリートの新しいかたちです。

そんな新しいリトリート体験ができる施設〈HOLY FUNGUS〉が、
2024年5月、岐阜県郡上市にオープンしました。

善玉菌リトリートという考え方を提唱したのは、
国産オーガニックコスメを手がける企業〈neo natural〉。
約30年前にアトピーの赤ちゃんでも使える石けんづくりからスタートし、
現在はさまざまなコスメ・スキンケア用品を展開しています。

〈HOLY FUNGUS〉があるのは、〈neo natural〉の製品に使用する
ハーブやヘチマなどを栽培している、有機農場のなか。
110年前の古民家を改築したセンターハウス、
ハーブ畑や田んぼなどに囲まれたキャンプサイトとバンガロー、
美しい里山を眺めながらゆったりと過ごせるウッドデッキなど、
さまざまな設備がそろいます。

プライベートスパとフィンランドサウナも完備しており、
自然を感じながらゆったりと過ごせるはず。
滞在中は〈neo natural〉のスキンケア製品も、自由に使用できます。

自然を感じる体験を多数用意

園内では、さまざまなアクティビティにも参加できます。

農場でハーブやヘチマの収穫体験をしたり、緑に囲まれた空間で朝ヨガをしたり……
里山の空気を存分に味わいながら、心身共にリラックスできる時間を
好きなだけ楽しめます。もちろん、キャンプをしたり、
園内を思い思いに散策したりするのも自由です。

体験できるアクティビティは時期によって異なり、田植えや稲刈りができることも。
何度か訪れていくつもの体験に参加し、季節の移り変わりを
肌で感じるのもいいかもしれません。

農場のマスコットであるヤギたちとの交流も、楽しみのひとつ。
のんびりした動きとちょっととぼけた表情にも癒されます。
タイミングが合えば、一緒に散歩もできますよ。

五家宝や軍配せんべいなど 熊谷銘菓3種を使ったパフェが 〈おふろcafe ハレニワの湯〉で販売中

熊谷の魅力を再発見できるパフェ

埼玉県熊谷市にある温浴施設〈おふろcafe ハレニワの湯〉に
併設する〈ハレニワ食堂〉で、6月12日まで「新茶香る
3種の熊谷銘菓盛り合わせパフェ」を提供しています。

〈おふろcafe ハレニワの湯〉

7種類のお風呂とサウナが楽しめる温浴施設のほか、食堂やキッズパークなどを併設する〈おふろcafe ハレニワの湯〉。

使用する熊谷銘菓は、埼玉三大銘菓のひとつにも数えられる
「五家宝(ごかぼう)」、軍配の形が勝運を呼ぶ縁起のよいお菓子として
明治時代から愛され続けている「軍配せんべい」、そしてこれまで
数多くのメディアに取り上げられている「ちーず大福」。

地元のお茶屋さん〈茶の西田園〉の新茶パウダーを使ったパーツをベースに、
〈熊谷きなこ屋〉のひと口サイズの五家宝、〈軍配本舗 中家堂〉の軍配せんべい、
〈沢田本店〉のちーず大福がトップを贅沢に彩ります。

「新茶香る3種の熊谷銘菓盛り合わせパフェ」

「新茶香る3種の熊谷銘菓盛り合わせパフェ」1180円。

「奥・山梨料理」を堪能しながら 新たな食体験を追求する 西湖の新スポット 〈Restaurant SAI 燊〉がオープン。

富士北麓で育った多彩な食材をそのままいただく

富士五湖のひとつである西湖。
そのほとりに新たな食体験ができる複合型レストラン〈Restaurant SAI 燊〉が
2024年6月1日にオープンしました。

Restaurant SAI 燊

Restaurant SAI 燊は、「奥・山梨料理」をコンセプトに
富士北麓の自然に育まれた
ジビエや淡水魚、きのこ、山菜などを使用した多彩なメニューを展開。

「奥・山梨料理」をコンセプトにしたメニュー

「その日採れたものを、そのまま提供することを大切にしています」
と、話すシェフの豊島雅也さんは狩猟資格も持ち、
実際に自ら山に入り狩猟もするのだとか。
自分で採取した食材をふんだんに使い、山梨の魅力を料理で伝えています。

料理長を務める豊島さん

料理長を務める豊島さんは、レストランガイドブック『ゴ・エ・ミヨ』で3度の受賞歴を持つシェフ。レストランのかたわら、狩猟、養蜂、農業、キノコや山菜採取、ハーブ生産にも積極的に取り組んでいます。

料理は旬の食材を使用した
「シェフの本日のお任せコース)」(20,000円(税込)/ドリンクは別途オーダー制)のみ。
季節の素材を最大限生かすため、メニューの内容はその時々で異なるのも
Restaurant SAI 燊の特徴のひとつです。
「生きとし生けるものをすべていただく」ことをモットーに、
スープのブイヨンやスパイスにも、富士山で採集される葉や芽を活用しています。

玉葱の水分のみで茹で上げたスープ

新玉葱のもつ水分を利用し、玉葱の水分のみで茹で上げたスープ。新玉葱の葉も添えてあり、玉葱一個をまるまる食べるようなひと皿に仕上げています。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

メインディッシュのひとつでもある「鹿肉のロースト」

メインディッシュのひとつでもある「鹿肉のロースト」。地元で採れた筍を乳酸発酵させたメンマと共に山椒と甲州味噌のソースが添えられています。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

地元産の甲州地鶏を使った肉料理

地元産の甲州地鶏を使った肉料理。料理に添えられた香木は飾りとしてだけではなく、口直しとして齧って使用するのだそう。他のレストランとはひと味違う体験ができるのも楽しい。※メニュー例。季節により料理内容は異なります。

料理に合わせて提供されるドリンクは、
山梨のワインや日本酒などがラインナップ。
ソムリエが生産者を訪れ、直接得た情報などの話を聞きながら味わえば
普段よりも深い食体験ができるはずです。

また、車で訪れるゲストも楽しめるように、
ノンアルコールのペアリングも充実。
ハーブや果実、樹液などを組み合わせたオリジナルドリンクは
さりげなく料理を引き立て、食とドリンクの新しいマリアージュが発見できます。
普段お酒を飲む人も、あえてノンアルコールを選択することもおすすめです。

コースに合わせたペアリングドリンク

ドリンクはアルコール、ノンアルコール共に、コースに合わせたペアリングのみを提供しています。

梅仕事、まだ間に合う? シロップ、コンポート、ジャム…… 今年からはじめる簡単梅レシピ

もう6月ですね。あっという間に今年も半分が経とうとしています。
この時期になると、コロカルでも人気となるのが「梅仕事」の記事。

興味はあるけど、まだチャレンジしたことがないという方のために、
いまからでも間に合う、梅仕事の人気記事をご紹介します。

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まずは、梅仕事の基本。旬や種類について

「梅仕事」とは、旬を迎える梅をつかった、自家製の保存食づくりのこと。
実が硬くフレッシュな青梅は、早くて5月下旬から6月上旬までが旬で、
爽やかな味わいの梅酒や梅シロップなどに使われます。
完熟梅は6月下旬ごろまで市場に出まわり、梅酒や梅シロップはもちろん、
豊かな香りが楽しめる梅ジャムや梅干しにするのもオススメです。

コロカル編集部には各地へ移住した連載陣たちから、梅仕事の様子が届きます。
小豆島〈HOMEMAKERS〉の三村ひかりさんの連載『小豆島日記』もそのひとつ。

収穫された青梅がザルに入っている様子

ザルいっぱいの青梅たち。この後、傷の有無やサイズ別に選別します。

「実を採るっていうのはほんとに幸せで没頭する作業」と綴っている三村さん。
ご家族や友だち同士でワイワイと収穫。その後、選別作業をして、
丁寧に洗って、拭いて、乾かして、ヘタをとってと、梅の仕込みへ。
梅シロップや、梅のコンポート、梅ジャムなどになるそうです。

その様子は、連載『小豆島日記』vol.178の記事をご参照ください。

「〈HOMEMAKERS〉の梅仕事、梅コンポートと梅干しづくり」

小豆島〈HOMEMAKERS〉カフェの梅のコンポートのつくり方

梅仕事は、梅酒や梅干しだけじゃありません。
三村さんが教えてくれた「梅のコンポート」のレシピをご紹介します。

梅のコンポート

【梅のコンポートのつくり方】

① 収穫後、新聞紙に包んで追熟させておく

② ヘタを取り、きれいに洗う

③ 梅と砂糖、白ワインを鍋にいれる

④ 80度程度を保ちながら弱火でことこと煮詰める

⑤ 冷ましてから、ガラス瓶などに詰めて冷蔵庫で保管。

以上! と、とっても簡単です。
煮汁は梅シロップとしても使えて、炭酸で割れば梅ソーダにも。
これなら、初心者でもすぐにはじめられそうですね。

東京・奥多摩のクラフトビールメーカー 〈VERTERE〉。新工場に併設した 〈NEW Bottle Shop〉オープン

クラフトビールメーカー〈VERTERE〉が、奥多摩町に2024年4月20日(土)、
新工場に併設する〈NEW Bottle Shop〉をオープン。

まち全体が秩父多摩甲斐国立公園に包含される自然豊かな環境のなかで、
クラフトビールの製造販売と直営のタップルームやボトルショップを展開します。

自然豊かな東京の奥座敷、奥多摩

新設されたショップ。

新設されたショップ。

〈VERTERE〉は2014年に設立、2015年に醸造を開始した
東京奥多摩発のクラフトビールメーカーです。

工場やショップがある奥多摩までは、新宿駅から
JR青梅線の終点駅である奥多摩駅まで1時間半。
駅から徒歩20分ほどの場所にあります。

清らかな水と緑豊かなことから、年間を通して多くのハイカーやキャンパーが訪れ、
週末はたくさんの観光客が集まるエリアです。

新設されたビール工場。

新設されたビール工場。

「決してアクセスの良い場所とはいえませんが、都心のスピード感に流されることなく、
自分たちのペースでビールを作るために奥多摩を拠点に決めました」と
〈VERTERE〉の代表社員 鈴木光さん。

以前は、需要に対して生産量が追いつかず、取引の打診があっても受けられず、
一般顧客向けの販売に関しても、売り切れてしまう状況が
続いてしまっていたこもあったそうです。

そんなことから、以前の約4倍の増産が可能となる新工場を建設。

工場内にはタンクの数が増えて、増産ができるようになった。

工場内にはタンクの数が増えて、増産ができるようになった。

これまで応えることができなかった国内での取引や、
海外からの引き合いにも対応できるようになりました。

工場は奥多摩町が所有する未利用地にJR東日本都市開発が建設し、観光や雇用、
税収など奥多摩のまちにとっても有益な事業にもなっています。

近年はふるさと納税向けの出荷量も増え、2022 年度の町のふるさと納税における
返礼品の7割は、〈VERTERE〉 のクラフトビールが占めるほか、
国内だけでなく、アジアを中心に5か国へ輸出されています。

名古屋の伝統工芸 「有松鳴海絞り」の体験で 初心者でもできるオリジナルストール

自分だけの有松鳴海絞りがつくれる体験ワークショップ

愛知県名古屋市の南部に位置し、
伝統的工芸品「有松鳴海絞り」の産地として知られる有松・鳴海エリア。
特に有松は江戸時代の面影が残る町屋が並び、美しい景観を楽しむことができるまちです。

有松・鳴海エリア

そんな有松に、有松鳴海絞りの体験ができる施設がいくつかあるのをご存知ですか?
今回紹介するのは、
〈株式会社スズサン〉が運営する体験施設〈Studio Suzusan〉のワークショップです。
2019年から有松鳴海絞りの体験事業を始めたという同社が、
新しい施設を構えるタイミングで、
ワークショップの内容を2024年4月20日にリニューアルしました。

体験コースは、基本的な技法を体験できる「ベーシックコース」と
初心者でも気軽にトライできる「ビギナーコース」の2種類。
有松鳴海絞りは「縫う」「くくる」「畳む」というシンプルな手技を組み合わせることで、
これまで100種類以上もの染色技法が生み出されてきました。
糸でくくった部分や、塗った部分が白く防染され、さまざまな模様が表現できます。
ベーシックコースで学べるのは定番技法の「手筋絞り」と「手蜘蛛絞り」です。
手ぬぐいやストールを糸でくくったあと、
全6色のなかから好きな色の染料を選んで染め上げます。

「手筋絞り」と「手蜘蛛絞り」

写真奥が「手筋絞り」。手前の「手蜘蛛絞り」は染め上がりが蜘蛛の巣のように見えることからその名がつきました。

一方、ビギナーコースでは三角形に折った生地を
板で挟んで染める「雪花絞り」を体験できます。
いずれも縛り方や縫い方で模様の表情が変わるので、
世界にひとつしかない自分だけのオリジナルの一枚が完成しますよ。

「雪花絞り」の様子

雪の結晶のような模様が生まれる「雪花絞り」。

体験コースの会場は、築150年の古民家。
趣のある場所で、伝統的工芸品の魅力や手仕事の奥深さを感じながら、
有松鳴海絞りについてじっくり学んでみませんか?

〈Studio Suzusan〉

紳士服店がブティックホテルに。 レトロ商店街にオープンした 〈ほんまちホテル〉

古い店舗をリノベーション

近年続々とオープンしているホテルの一種「ブティックホテル」。
その新たな施設が、2024年4月にオープンしました。
場所は、滋賀県東近江市にあるほんまち商店街の一角。
その名も、〈ほんまちホテル〉です。

かつて地元でオーダースーツの紳士服店として愛されていた店舗をリノベーション。
館内には、ふたつの客室とラウンジカフェを備えています。

〈ほんまちホテル〉の特徴は、大きくふたつ。
まず、リノベーション時に見つかった家具を地元のアーティストがリメイクして
館内で利用していること。そして客室とは別に、リノベーションしている最中に出てきた
古道具を展示する「コレクション部屋」があることです。

コレクション部屋に並ぶ品々で特に印象的なのは、壁に描かれた馬の絵。
ホテルにリノベーションした紳士服店の経営者一家に画家がおり、
その人が描いたものをそのまま残しています。
ほかにもトルソーや当時のポスターなど、珍しいものや古いものが多々並んでいます。

自分好みの過ごし方ができるプランを用意

〈ほんまちホテル〉で用意しているプランは6つ。
素泊まりや朝食つきのプランのほか、レンタルバイクを借りられたり、
近所の銭湯の入浴券やオリジナルタオルがついたりするプランまで、バラエティ豊かです。もちろん、どのプランも“おひとりさま”での利用OKです。

レンタルバイクつきプランは、EV(電動)バイクが借りられます。
自転車感覚で乗ることができ、市内の散策にも便利。
カラーも好きなものを選べるため、お気に入りを探してみてください。

朝食付きプランでは、ホテル1階のラウンジカフェで
東近江市産の食材をたっぷり使ったメニューを味わえます。
旬を感じる品々に、ほっと癒やされること必至。
まだ知らない地域の味にも、出合えるかもしれません。

レディー・ガガの靴の作者が アートワークを担当! 富山県〈ホテルグランミラージュ〉に “令和の銭湯”がオープン

世界的アーティストと“サウナの聖地”の娘が手がけた温浴施設

富山県魚津市にある〈ホテルグランミラージュ〉の最上階に
4月26日、温浴施設〈スパ・バルナージュ〉がオープンしました。

この温浴施設の壁画を手がけたのは、レディー・ガガが履いた
シューズの作者として世界的に知られる、アーティストの
舘鼻則孝(たてはな・のりたか)氏。

アートワークを手がけた舘鼻則孝氏

アートワークを手がけた舘鼻則孝氏。©NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

舘鼻氏の曽祖父と祖父は、戦後間もなく富山県から上京し、
新宿・歌舞伎町で銭湯〈歌舞伎湯〉を営んでいた過去があり、
自身も「縁を感じた」と話すこのプロジェクトで採用したのはモザイク壁画でした。

〈歌舞伎湯〉のモザイク壁画

〈歌舞伎湯〉のモザイク壁画。©NORITAKA TATEHANA K.K.

〈歌舞伎湯〉の浴室全面に施されていた壮大なモザイク壁画に
インスピレーションを得て完成したアートワークは、施設から
実際に眺望することができる立山連峰の景色が描かれています。

立山連峰を仰ぎ見る山側の浴室には太陽が描かれた鮮やかな色彩の図を、
一方で富山湾を一望できる海側の浴室には寒色を基調とした荒々しい雷雲の図を
配するなど、ふたつの浴室で対照的な表現を目にすることができます。

山側の浴室「ヤマ/YAMASIDE」の壁画

山側の浴室「ヤマ/YAMASIDE」の壁画。©NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

海側の浴室「ウミ/UMISIDE」の壁画

海側の浴室「ウミ/UMISIDE」の壁画。©NORITAKA TATEHANA K.K., Photo by GION

薔薇と珈琲の香りを楽しむ。 週末の福岡・篠栗町ドライブ

南蔵院の巨大な釈迦涅槃像や篠栗四国八十八カ所が有名な、福岡の篠栗町。
お遍路さんや御朱印集めに勤しんでいる人にとってはもちろん、
豊かな自然に癒されたい人にもぴったりのドライブコースです。
そんな篠栗町に、ぜひ立ち寄ってほしいスポットが誕生しています。

人の心をなぐさめる、山間の薔薇の園

地元では「のみやまさん」という名前で親しまれている
高野山真言宗別格本山の「呑山観音寺」。
2023年5月には、国内でも2例目という貴重な総木造建築の
「瑜祇大宝塔(ゆぎだいほうとう)」が建立されています。

「瑜祇大宝塔(ゆぎだいほうとう)」

普段、瑜祇塔の周辺エリアは非公開なのですが、
そんな塔のすぐ下に今年、「花筵庭(かえんてい)」が開園。
春の特別拝観にあわせて5月19日(日)から〈薔薇まつり〉が始まりました。

庭園から見上げる、フォトジェニックな瑜祇大宝塔

庭園から見上げる、フォトジェニックな瑜祇大宝塔

塔の横の階段を下りると、ふわりと鼻をくすぐる薔薇の香り。
視界が開けた先には、イングリッシュローズをはじめとした薔薇、
ラベンダーやサルビアなどの宿根草が広がっています。

イングリッシュガーデン

比較的小さな野ばらや高さのあるツルバラを組み合わせ、立体的に造られたイングリッシュガーデン

「花筵」とは、花の絨毯(じゅうたん)のこと。
手づくり感のある小さなバラ園は、明るく開放的でありながら
“おこもり感”もあり、ホッと心が落ち着く空間です。
取材に伺った日(正式開園前)はまだ三分咲きでしたが、
これからさらにたくさんの薔薇が開花し、満開を迎える予定です。

花地蔵さま

園内には「花地蔵さま」も

庭園をつくったのは、呑山観音寺の副住職である村上了然さん。
きっかけは、コロナ禍で外出することが減った3、4年前のことでした。
「人との交流が減ったことで、気持ちの落ち込みを感じている方々のお話を聞き、
お寺にお参りに来た方が癒され、元気になれるような場所をつくりたいと考えました」

お寺の資材置き場として使われていたスペースを活用し、
ほとんどDIYで作り上げたという、素朴さと優しさに満ちた小さな花園。
薔薇の香りで心が穏やかになった後は、天王院本堂での
写経体験に挑戦してみるのもオススメです(志納金500円)。

特別御朱印散華

入園時にいただける特別御朱印散華は、本や手帳にはさんでお守りにも。
薔薇まつりの期間中は「小さな観音市」も開かれており、
キッチンカーや出店が日替わりで出店予定です。

information

map

呑山観音寺 薔薇まつり

開催期間:2024年5月19日(日)〜6月9日(日)

開園時間:9:30~16:30(最終入場)

会場:呑山観音寺 福岡県糟屋郡篠栗町萩尾227-4

拝観料:一般400円 ※中学生以下無料

Web:公式ホームページ

Instagram:花筵庭 @nomiyama_rose_garden

織物の産地、愛知・一宮の〈小川染色〉 オリジナルのラグや小物をつくれる タフティング教室が人気

近年、日本でも注目されつつある「タフティング」。
電動工具を使って布に毛糸を打ちつけ、ラグや小物を制作するハンドメイドのこと。
カラフルな糸と好きなデザインで、オリジナルなラグを自由自在に
つくることができます。

尾州(びしゅう)織物の産地として有名な愛知県一宮市にある〈小川染色〉では、
カラーバリエーション豊富な自社染めの糸を使ったタフティング教室を開催。
工房の壁には124色もの糸が並び、カラーチャートを眺めているような
ワクワクした気分に包まれます。

タフティングは、親子や高齢者にも楽しめるものづくり

「工場敷地内の小屋を改修して工房をつくり、2022年からワークショップを開始しました。
色、かたち、デザイン、サイズが自由に選べ、世界にひとつだけのオリジナル作品が
老若男女関係なくつくれるのもタフティングの魅力だと思います。
これまでにも、小学生から80代までの幅広い年代の方が参加してくださいました。
体験希望者も増えているため、6月には、6名まで同時に体験できるスペースに
拡張予定です」と中村さん。

初心者でも、30センチのラグであれば3時間ほどでできあがる。

初心者でも、30センチのラグであれば3時間ほどでできあがる。

タフティングは、手作業の刺繍とは違い、一方向にタフティングガンを
打ち込んでいくことで、絵を描くようにデザインを仕上げていくことができます。
インターネットが中心の世の中となり、バーチャルが日常的になっている今、
素材にふれながら遊び感覚でできるタフティングは、豊かな感性を取り戻してくれそう。
「私自身もタフティングをやるようになってから、夢中でキャンバスに向かうので、
スマホを手放す、デトックス時間となっています(笑)」と中村さん。

ガンで糸を打ちつけていく感覚は、スピードもあり、ストレス発散にも。

ガンで糸を打ちつけていく感覚は、スピードもあり、ストレス発散にも。

参加1週間前までに公式ラインに希望のデザイン送り、当日、プロジェクターに反転させたイラストを布に投影させ、それをなぞって下書きをつくります。

参加1週間前までに公式ラインに希望のデザイン送り、当日、プロジェクターに反転させたイラストを布に投影させ、それをなぞって下書きをつくります。

父の日のギフトにいかが? 新潟愛が詰まった 〈ニイガタネクタイ -亀田縞編〉誕生

上質で気品のあるネクタイ

コシヒカリなどの米どころとして有名で、
冬にはウィンタースポーツを楽しむために訪れる人も多い新潟県。
実は、江戸時代から続く伝統的な織物〈亀田縞〉が生まれた土地でもあります。

その〈亀田縞〉を使った、新潟を愛する人のためのネクタイ
〈ニイガタネクタイ -亀田縞編〉が2024年4月に誕生しました。

〈ニイガタネクタイ -亀田縞編〉の商品写真

〈ニイガタネクタイ -亀田縞編〉を企画・プロデュースしたのは、
新潟を拠点にデザイン活動をしている
〈hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ)〉。

新潟への誇りや愛着を日常的に表現してほしいという思いで、
「新潟の大人のためのネクタイ」を開発したそう。

第1弾となる亀田縞編。シックでステキ!

第1弾となる亀田縞編では、
新潟市亀田の機織メーカー〈中営織業(なかえきぎょう)〉が持つ
206種の縞の中から5つをセレクト。

新潟の新たなスタンダードとなるよう、
縞のレイアウトや配色・質感など細部にこだわり、
カジュアルな服装や古着、ビジネスシーンにもマッチする
ラインナップに仕上げています。

〈ワイドネイビー&ゴールド〉のネクタイ

〈ワイドネイビー&ゴールド〉

複数の太さのストライプで構成された、
遊び心のある〈ワイドネイビー&ゴールド〉。
ジーンズなどのブルーやブラウンのパンツとも相性抜群なので、
カジュアルな服装や、明るい印象を好む方にぴったりです。

〈ブラウン&グレー〉のネクタイ

〈ブラウン&グレー〉

大人っぽく落ち着いた雰囲気のある〈ブラウン&グレー〉は、
カラーシャツにも合わせやすい1本。
ブラウン系のジャケットやスーツとの相性もばっちりです。

〈ブラックグレー〉のネクタイ

〈ブラックグレー〉

あまり目立ちたくない、でも上質なものを身に着けたい。
そんな方にマッチするのが、この〈ブラックグレー〉。
素朴な印象のなかにも、綿の柔らかさを感じられます。

〈ダークレッド&ライトピンク〉のネクタイ

〈ダークレッド&ライトピンク〉

よく見るとピンクや水色の糸も混じっているこちらは、
〈ダークレッド&ライトピンク〉。
えんじ色による大人っぽくレトロな雰囲気は、
ヴィンテージのお洋服ともよく合いそうです。

〈ワイドブルー&グレー〉のネクタイ

〈ワイドブルー&グレー〉

伝統的な〈亀田縞〉らしい〈ワイドブルー&グレー〉。
幅広なストライプが明るい印象を演出します。
ポイントとなるライトブルーに合わせ、
ブルー系のパンツと組み合わせるのがおすすめです。

販売時は、新潟の紙器メーカーによる
手作業でつくられたオリジナルボックスに丁寧にセット。
タグには気品を感じるエレガントな刺繍を入れて、
「贈っても贈られても嬉しい」プロダクトを目指しています。

気品を感じるエレガントな刺繍をいれたタグ

この上品な色の組み合わせと素材感なら、
6月に控える父の日や就職・昇進祝いのギフト、
はたまた「ネクタイをしていないと落ち着かない」なんて方への退職祝いまで、
幅広い世代の方への贈り物として活躍しそうです。

東北の伝統工芸が 国内外のアーティストとコラボ! 〈Craft×Tech Tohoku Project 2024 Exhibition〉が 5月24日・25日に東京で開催

置賜紬(山形)×落合陽一

時代と国境を超えたコラボレーションが実現

東北の伝統工芸とデザイン・テクノロジーとのコラボレーション展となる
〈Craft×Tech Tohoku Project 2024 Exhibition〉が、5月24日(金)と25日(土)の
2日間開催されます。

会場は、東京千代田区の登録有形文化財として知られる
〈kudan house(九段ハウス)〉。

今会期の後は、スイスのバーゼルで6月に開催される
〈デザイン・マイアミ・イン・バーゼル〉、
イギリスのロンドンで9月に開催される
〈ロンドン・デザイン・フェスティバル〉に巡回予定となっています。

〈Craft×Tech〉は、日本の伝統工芸と国際的に活躍する
クリエイターとのコラボレーションによって、革新的な
プロダクトやアートピースを生み出していくイニシアティブを目指し、
デザイナーの吉本英樹氏によって立ち上げられたプロジェクトです。

デザインスタジオ〈Tangent〉の代表であり、東京大学先端科学技術センター特任准教授も務める吉本英樹氏。

デザインスタジオ〈Tangent〉の代表であり、東京大学先端科学技術センター特任准教授も務める吉本英樹氏。

立ち上げの背景について、吉本氏はこのように述べています。

「私はもともと、伝統工芸の収集家でもなければ、それに特別な思いを
寄せるわけでもありませんでしたが、ふとしたきっかけで訪れた
東北の漆塗り工房で、文字通りその職人技に大きな衝撃を受けました。

社会の教科書に載っている日本文化の象徴としての伝統工芸というよりも、
今まさに現場で生み出されている、極めてクオリティの高い、
純粋なものづくりとしての工芸の美しさ。

ひた向きに、伝統を受け継ぎ、当たり前のように更新し続けていく姿。

そういったことに胸を打たれて以来、さまざまな地域の工芸産地の
製作現場を訪れ、職人さんとの会話を重ねるなかで、何か自分の持てる力と、
日本の伝統工芸を重ね合わせるようなプロジェクトを立ち上げたいという
気持ちが、日に日に大きくなっていきました」

建築を通して 東京のエネルギーを感じ、 人を知る〈東京建築祭〉

普段はなかなか見ることができない建物の内部を一般公開し
建築そのものを楽しむ大規模イベントが、いよいよ東京でも
2024年5月25日(土)・26日(日)に初開催。
中央区と千代田区の都心を中心としたエリアの
30軒を超える新旧の建物が参加します。
その見どころや立ち上げの思いを
大阪公立大学教授で東京建築祭実行委員長の倉方俊輔さんに聞きました。

インディペンデントで包括的なお祭り

ロンドンやシカゴなど、海外各地の都市で以前から開催されてきた
建築の公開イベント。
日本でも福岡や広島で10年以上前から始まり、
倉方さんは2014年にスタートした
〈生きた建築ミュージアム大阪(イケフェス大阪)〉、
2022年開始の〈京都モダン建築祭〉、
翌2023年からの〈神戸モダン建築祭〉
などに立ち上げから携わっています。

これらの関西のイベントと〈東京建築祭〉の大きな違いは、
行政も都内の既存の団体も関わらず
まったくインディペンデントであるということ。

「東京は大きすぎて、既存の組織や大学がつながりづらいまち。
そのなかのどこかが主催になると、その色が強くなってしまう。

洋館・レトロ建築が好きな人も、現代建築が好きな人も、
高度成長期のちょっと渋いビルが好きだというような人も
自分たちのイベントだと思える、
そんな枠組みをまずはつくることに専念しました」
と倉方さん。

「どの建築も東京を知る大きな手がかりです。
東京ってこんなにおもしろいんだ、
東京といってもエリアごとにこんなに違うんだということを
建築を通して知ることができるお祭りをつくりたいんです」
と語ります。

実行委員長の倉方俊輔さん

実行委員長の倉方俊輔さんは東京生まれ・東京育ち。

特別公開は基本的に申込不要で無料、
ガイドツアーは有料のものがほとんどとなっていますが、
その料金の差は安全装備や食事代など実費によるもので、
基本的な値段は同じです。

インディペンデントといっても
利益を追求するものではなく、
運営にかかる必要最低限のコストを
参加費やクラウドファンディング、スポンサーからの支援、
アーツカウンシル東京の助成金で賄っています。
関わる人たちそれぞれの思いが積み重なって実現したイベントなのです。

ライブ参戦のついでに楽しみたい! 地元で愛される、 地産地消の“うみなかグルメ”

志賀島に続く「海の中道」は両サイドを海に挟まれた一本道
(写真提供:福岡市)

昔から“音楽がさかんな街”として有名な福岡。
1981年に開園した国立公園「海の中道海浜公園」でも、
昔からたくさんの音楽イベントが開催されています。

昭和には浜田省吾や矢沢永吉など、ビッグネームの野外コンサートが、
平成にはエイベックス所属アーティストによる〈a-nation〉、
博多弁の「何ばしよっと?」が由来の〈NUMBER SHOT〉など、
さまざまな音楽イベントが催され、全国各地から音楽ファンが集まりました。

令和5年の今年も、5月に〈CIRCLE ‘24〉が予定されています。
新旧の豪華アーティストが勢揃いする音楽イベントということもあり、
福岡まで“遠征”を予定している人もいるのではないでしょうか。

せっかく海の中道まで来たのなら、直行直帰ではもったいない!
周辺エリアには、地産地消のグルメが楽しめる
小さくて素敵なお店がたくさんあるんです。
イベント参戦ついでに、ローカルの美味しさを堪能しませんか?

スパイスを効かせた飽きない美味しさ〈MEGANE CURRY〉

「MEGANE CURRY(メガネカリー)」

海の中道をわたって志賀島に入ってすぐ右手、鳥居の近くにある
「MEGANE CURRY(メガネカリー)」。
メガネをかけたお二人によるスパイスカレー屋さんです。

メニューは「チキンカリープレート」(1100円)や
「エッグキーマカリープレート」(1200円)の定番メニューのほか、
旬の食材を使った「今日のスペシャルメニュー」(1,200円〜)、
そして3種類のカリーと副菜がセットになった
「MEGANEターリー」(1350円〜)から選べます。

「MEGANEターリー」

「ターリー」はヒンディー語で「大皿」の意味。いくつかの料理を組み合わせて大皿で提供される料理の形式のこと

使用している食材は、志賀島産の海の幸・山の幸がメイン。
サワラやイカなどの魚介類は島の漁師さんから、
ちょっとめずらしいお野菜も島の農家さんから仕入れています。
さらに、お米も志賀島産!去年は「自分たちでつくったお米」を
使っていた時期もあったのだとか。

「MEGANE CURRY(メガネカリー)」店内

もともと農業にも興味があり、食材の産地に近いところで
お店をつくりたいと考えていた、というお二人。
そんな地域密着型のお店である一方、インドやミャンマーまで足を運び、
現地の食文化をインプットするなど、カレー研究にも余念がありません。

じわじわと暑くなっていくこれから季節にぴったりのスパイスカレー。
季節の果物を使ったラッシーや、食後のスイーツもオススメです!

information

map

MEGANE CURRY 

住所:福岡県福岡市東区志賀島589-2

営業時間:月〜水曜11:30〜16:00、土・日曜11:30〜19:30

定休日:木・金曜 ※営業日カレンダーはInstagramに掲載

Instagram:@megane_curry

店主の好きなアーティスト:FOLK9

カラダにも環境にも優しい〈ケンジーズドーナツ西戸崎No.13 CAFE〉

「ドーナツECOカー」

ドーナツの配達に使われているのは、使用済み揚げ油を燃料にして走る「ドーナツECOカー」

西戸崎駅から徒歩10分、住宅街にたたずむ「ケンジーズドーナツ」。
店内には本やレコード、くつろげるソファがあって、
まるで友人の家に遊びに来たような気分になれるお店です。

お店のカウンターに並ぶドーナツ

季節の揚げドーナツ「あまおうミルク」(270円)は、志賀島産のイチゴを使用

お店のカウンターに並ぶドーナツは、常時20種類ほど。
お昼ごろに揚げたてが届く「揚げドーナツ」のほか、
揚げずに焼いたヴィーガン仕様の「焼きドーナツ」、
グルテンフリーの「エナジー焼きドーナツ」が用意されています。

すべてのドーナツは毎日手作りされたもので、
素材はローカル食材にこだわり、小麦粉も福岡県産。
美味しさだけでなく、食べる人の安心・安全を目指すドーナツなのです。

ちなみに、エナジー焼きドーナツの名前は
「熱源一号」(350円)と「熱源二号」(370円)。
食べるだけで元気がチャージされそうなネーミングですよね。

「ケンジーズドーナツ」店内

店内では、古本や中古レコードの販売も行っています

西戸崎はかつて米軍基地「キャンプハカタ」があったエリア。
近くには、米軍ハウスを活用したゲストハウスも点在しています。
ドーナツをいただいた後に、ふらりと散策してみては。

information

map

ケンジーズドーナツ西戸崎No.13 CAFE

住所:福岡県福岡市東区西戸崎3丁目3−13

営業時間:11:30〜18:00

定休日:月曜・火曜

Instagram:@canezees_saitozaki_no.13cafe

店主の好きなアーティスト:トム・ウェイツ、クレイジーケンバンド

小中高生が斬新な発想で 雑煮のレシピを開発! オリジナル雑煮コンテスト 「第2回Z-1グランプリ」開催

応募総数1107作品。郷土食の代表、お雑煮を若い世代に親しんでほしいと開催したコンテスト

お雑煮は土地ごとに特徴を持つ郷土色豊かな食べ物。
そのお雑煮を小中高生が自由な発想でレシピを考案した
オリジナル雑煮コンテスト「第2回Z-1グランプリ」が開催されています。
2024年4月27日(土)に5つのレシピを調理、実食した三次審査が行われ、
6月1日(土)に行われるグランプリ大会(最終審査)に進む
ふたつの雑煮が選ばれました。

「Z-1グランプリ」ロゴマーク

「Z-1グランプリ」は雑煮と主催者の全国調理師養成施設協会の頭文字から名付けられています。

「第2回Z-1グランプリ」を主催しているのは、全国調理師養成施設協会。
食文化継承の役割を担う調理師を養成する調理師学校の教育振興を目的とした団体です。
若い世代にも、日本の食文化を代表する郷土食、
雑煮に親しんでもらうきっかけ作りにしたいと始まったイベントです。

参加対象は全国の小・中学生、高校生。
第2回となった今回は、全国から昨年開催された第1回を上回る1,107作品もの応募がありました。

テーマは「いつでも食べたい、地元食材で私のオリジナル雑煮!」。
雑煮を、餅を入れた汁物と定義した上で、応募には3つの条件が加えられました。

1. 餅米から加工された餅を入れること(餅の形や調理法は問わない)

2. 地元食材を1種類以上入れること

3. 1杯分の材料費が500円以内であること

4. SDGs(地産地消、食品ロス)を意識すること

全国から応募があったレシピは、地域にある調理師学校での1次審査、Z-1事務局での2次審査を経て5作品にまで絞られました。
実食審査となる3次審査が行われたのは4月27日(土)。
会場は東京都小金井市にある辻調理師専門学校 東京です。

地元の食材を取り入れた自由な発想のある5つの雑煮

今回3次審査に進んだ5作品はいずれも高校生が考案しました。

広島県の高校2年生による「広島満載担々雑煮」

広島県の高校2年生による「広島満載担々雑煮」

ひとつ目の「広島満載担々雑煮」は広島県在住高校2年生が考案。
広島では汁なし坦々麺など辛い麺類が人気。
この雑煮にも担々麺をイメージしたゴマと豆乳入りのスープに、
地元食材の牡蠣、レモンが加えられています。途中でラー油を入れて味変も可能です。

鹿児島県の高校2年生による「かごんま特製雑煮」

鹿児島県の高校2年生による「かごんま特製雑煮」

ふたつ目の作品は鹿児島県在住の高校2年生が考えた「かごんま特製雑煮」。
「かごんま」とは、鹿児島県の方言で「かごしま」の意味。
鹿児島県の雑煮は海老が入っているのが特徴です。
その地元らしい味わいの雑煮に地鶏の黒さつま鶏など、鹿児島県の食材を加えています。

岐阜県の高校2年生による「信長雑煮」

岐阜県の高校2年生による「信長雑煮」

3つ目は岐阜県に住む高校2年生の作品「信長雑煮」。
「岐阜県にあるお城の城主を務めた織田信長が好物だったとされる
干し柿、酒をメインとした雑煮です」
というコメントの通り、お雑煮に干し柿が入っているという斬新さ。
餅は黒豆入り、汁には酒粕を使用。
金箔をトッピングして、城主・織田信長のイメージをお椀の中で膨らませています。

兵庫県の高校2年生による「多幸と明石特産品が詰まった雑煮」

兵庫県の高校2年生による「多幸と明石特産品が詰まった雑煮」

4つ目の「多幸と明石特産品が詰まった雑煮」はタコが有名な
兵庫県に住む高校2年生の作品です。
レシピを考案した高校生はネーミングも工夫。
「タコとたくさんの幸がつまっているという意味をかけて“多幸”にしました」とのこと。
自宅で明石焼きを作ると余ることがあるので雑煮に入れたというSDGsを意識した作品です。
澄まし汁にゆずの皮が添えられて上品な味わいです。

福岡県の高校1年生による「洋風明太子ZONI」

福岡県の高校1年生による「洋風明太子ZONI」

5つ目の作品は「洋風明太子ZONI」。明太子が名物の福岡県に住む高校1年生の作品です。
「栄養面と食品ロスを考え、野菜の芯や皮も使ったお雑煮にしてみました」と
こちらもSDGsを意識。
明太子のトッピングが福岡らしく、焼いた赤い丸餅、
大根やにんじんなど野菜もたくさん。
豆乳も使用したヘルシーなお雑煮です。

徳島県産の「たかきび」使用の 代用肉による餃子とハンバーグ

世界農業遺産認定の「にし阿波の傾斜地農耕システム」でつくられた「たかきび」

健康志向の高まりや、畜肉生産による温室効果ガス削減を推進するために、
近年増えつつあるプラントベースの代用肉。
一般的に外国産の大豆を原料とした代用肉が多いなか、
国産のスーパーフードに注目した企業があります。
それが徳島県で55年続く外食企業の〈ふじや〉。
同社は徳島で古くからつくられてきた「たかきび」という雑穀で、
次世代のプラントベースフードを開発しました。

徳島で古くから作られてきた「たかきび」

主原料となるたかきびは、世界五代穀物の一つ(諸説あり)とも言われており、
ダイエット食や健康食としても知られています。
「ミートミレット」という別名も持ち、ひき肉に似た弾力ある食感が特徴です。

「にし阿波の傾斜地農耕システム」でつくられたたかきび

〈ふじや〉では人口約7700人、急斜面が多い山間地域である徳島県美馬郡つるぎ町にて、
「にし阿波の傾斜地農耕システム」でつくられた(一部海外産も使用)たかきびを使用しています。

「にし阿波の傾斜地農耕システム」

にし阿波の傾斜地農耕システムとは、斜面で一般的な段々畑をつくるのではなく、
独特の農具と知恵を使い、傾斜地のまま農耕を行う手法で、
400年以上にわたり継承されてきた文化です。
このシステムは持続可能であり、食と農の危機的状況や生態系の破壊など、
世界が直面する問題解決にもつながると評価され、
国連食糧農業機関(FAO)が認定する制度「世界農業遺産」
に中国・四国地方で初めて認定されました。

アートの島、豊島にオープンする 良品計画による滞在型宿泊施設 〈MUJI BASE TESHIMA〉 Airbnbで予約開始

アート作品と自然、ノスタルジックなまち並みが揃う島で「感じ良い暮らしと社会」を

瀬戸内海に浮かぶ香川県の豊島は、西隣の直島と並ぶアートの島。
瀬戸内のアート巡りで必ず訪れたい場所です。

瀬戸内海に浮かぶ香川県の豊島

その豊島に滞在型宿泊施設〈MUJI BASE TESHIMA〉がオープンします。
世界最大級の宿泊予約プラットフォーム、〈Airbnb〉で予約受付が始まりました。

面積14.5キロ平方メートル、人口約760人の豊島は、
水が豊富に湧き出し、緑が多く自然に恵まれています。
集落の古いまち並みは、長く潮風にさらされてノスタルジックな雰囲気です。
稲作を主とした農業もさかんで、海を臨む傾斜に棚田が広がり、
温暖な気候を利用した柑橘の果樹栽培も行われています。

家浦集落

一時は産業廃棄物の不法投棄が大きな問題になりましたが、
現在では廃棄物の処理も進み、環境の再生を目指した取り組みが続いています。

MUJI BASE TESHIMAの建物は家浦集落にある築90年あまりの古民家。
その名前の通り、所有・運営を行うのが〈無印良品〉を展開する〈良品計画〉です。
建物は2010年に瀬⼾内国際芸術祭が開催されたタイミングで、
作品兼レストラン運営スタッフの寮としてリノベーションされました。

MUJI BASE TESHIMA

その古⺠家を良品計画が受け継いで、内装の企画とデザインを担当。
良品計画が提案する「感じ良い暮らしと社会」を体現する空間が出来上がりました。

〈F-TRAD〉プロジェクト 工芸の未来を感じさせる 14アイテムが福井から誕生

越前和紙、越前漆器など、
7つもの伝統工芸品がつくられている福井県。

そんな福井県で、伝統工芸品を現代のライフスタイルに合わせて
アップデートするプロジェクト〈F-TRAD〉が行われています。

伝統工芸を現代仕様にアップデート

今回が2期目となる〈F-TRAD〉。
伝統工芸産地が誇る技術を生かしながら
現代の生活に調和するアイテムを開発・セレクトし、
その魅力を全国に発信しています。

プロジェクトの主体は福井県。
全体ディレクションやコーディネートを
同県鯖江市の企業である〈TSUGI llc.〉が支えます。

〈F-TRAD〉プロジェクトでは、
コンセプトに合う商品開発をする〈F-TRAD MADE〉と
コンセプトを体現する商品のセレクト・販売をする
〈F-TRAD FOUND〉というふたつの企画を通じて、
福井の伝統工芸の、未来に向けた再解釈を目指しているそう。

今回、福井県内の伝統工芸職人と
福井県外を拠点とするデザイナーの協働によって、
同プロジェクトから14アイテムが誕生しました。

伝統工芸の未来を感じさせる8つのプロダクト

〈F-TRAD MADE〉が目指したのは、
「現代の人々の生活に寄り添う商品」。

職人とデザイナーで構成される8つのチームが
工芸と産地のこれからに徹底的に向き合い、
「それぞれの工芸が見据える未来」を感じさせるプロダクトを生み出しました。

越前焼 吉田雄貴(豊彩窯)× 鈴木康洋・光井花
〈HARIMON MUG、HARIMON MIRROR〉

越前焼 吉田雄貴(豊彩窯)× 鈴木康洋・光井花〈HARIMON MUG、HARIMON MIRROR〉

ぽってりとした模様が特徴的なマグカップと鏡は、
越前焼の貼文甕(ちょうもんがめ)にインスピレーションを受け、
その技法を再現し〈HARIMON〉と名付けられた商品。

職人吉田さんが1点ずつ手づくりする粘土の模様は、
花、木、鳥、蝶、ハート、太陽の6種類です。

越前打刃物 戸谷祐次(Sharpening four)×
江口海里(KAIRI EGUCHI STUDIO)〈巴刃〉

越前打刃物 戸谷祐次(Sharpening four)×江口海里(KAIRI EGUCHI STUDIO)〈巴刃〉

こちらは、肉や野菜などの食材をしっかりと切れる小三徳包丁と、
果物の処理に適した小回りの効くペティナイフ、
両方のよさを併せ持つミニ包丁。

軽くてコンパクトでありながら力を入れやすいこの包丁なら、
料理をする楽しみをより味わえそうです。

越前漆器 関坂達弘(セキサカ)×
鈴木元(GEN SUZUKI STUDIO)〈BOX〉

越前漆器 関坂達弘(セキサカ)×鈴木元(GEN SUZUKI STUDIO)〈BOX〉

箱好きのふたりによって開発されたのは、
越前漆器の角物技術を生かしつつ、
角度の工夫により現代的なすっきりさを感じる形に仕上げられた多目的ボックス。

上から見ると平行四辺形というこの絶妙な形が、
主張しすぎないのに目にとまります。

越前漆器 服部寿彦(松屋漆器店)×
舩越勇毅(trema)〈トレー、重箱、弁当箱〉

越前漆器 服部寿彦(松屋漆器店)×舩越勇毅(trema)〈トレー、重箱、弁当箱〉

こちらも越前漆器の商品。

重箱やトレーなど、テーブルウェアが人気の老舗漆器店が
人気商品をアップデートしました。

カラーリングによって、モダンで華やかな印象が感じられます。

ブドウの搾りかすからつくった 天然酵母で地元特産のパンを開発。 障がい者就労支援のワイナリーと 産官学福の連携プロジェクト

サステナブルな社会にとって、フードロスは重要なテーマです。
各自治体でも食材廃棄は、大きな課題となっています。

そんななか、愛知県小牧市が、地域資源を活用した産官学福連携の
トライアル事業として、〈フードロス開発プロジェクト〉を立ちあげました。

地元でワイン醸造を手がける〈小牧ワイナリー〉から廃棄される
ワインパミス(ブドウの搾りかす)に注目。
地元のパン店、近隣の大学の学生を巻き込んで、地元特産のパンづくりをスタートしています。

多目的ホールやカフェ、貯蔵庫のあるメイン棟(右)と醸造棟(左)。

多目的ホールやカフェ、貯蔵庫のあるメイン棟(右)と醸造棟(左)。

ワインパミスから天然酵母を起こし、パンを発酵させるパン屋

「ワイン醸造の過程で、ブドウをしぼる際に発生する果皮や種を含んだ
ワインパミスは、年間で約1トン出ています。
一部は、畑に撒くなど肥料にしていますが、それ以外はすべて廃棄していました。
これを地域資源として捉え、地域経済の循環に活用できないかと、
小牧市の東部まちづくり推進室の担当者から提案をいただいたんです」
と語るのは、ワイナリーのスタッフで、このプロジェクトの中心メンバーである
芳賀俊(はがすぐる)さん。

もともと、〈小牧ワイナリー〉にパンを卸していた〈パンベル〉の店主である
森友也(もりともなり)さんが、ワインパミスから、
天然酵母を起してパンを製造していました。
このことを市に伝えると、地元特産のパンをつくろうと話が一気に進んだそうです。

さらに、次世代の若い人たちも巻き込みたいと市から提案があり、
近隣の名古屋経済大学の学生たちにも参加してもらい、栄養価に関する調査や、
パンに合うレシピ開発にも挑戦したとか。

小牧市は果樹栽培が盛んなことから、酵母には、地元産のハッサク、サクランボ、ブドウ、ウメなど季節の無農薬果実を使っているそう。

小牧市は果樹栽培が盛んなことから、酵母には、地元産のハッサク、サクランボ、ブドウ、ウメなど季節の無農薬果実を使っているそう。

名古屋の中心で、スタッフ総出で販売し、手ごたえをつかむ

こうして、地元産のワインパミスを酵母としたカンパーニュなどの
ハード系パン2種と食パン1種が完成しました。
初のお披露目として、名古屋市・栄のスペースで、スタッフ関係者総出で、パンを販売。
小麦の香りとほんのりブドウの酸味が感じられるパンは、大好評となり、完売したそうです。

「ワインパミスから蒸留酒ができることは知っていたので、ワインパミスで
発酵させた酵母なら、おいしいパンを作れるだろうと思っていました。
学生たちにも試食してもらい、若い人たちの意見を取り入れながら、
搾りかすの果皮も粉末にして加えるなどの工夫もしました。
いろいろな力を結集して、地元の特産品を使ったパンができたことは、
すごくうれしいですね」と森さんは語ります。

小麦の風味が引きたち、ブドウの酸味がほんのり香るハードパン。

小麦の風味が引きたち、ブドウの酸味がほんのり香るハードパン。

能登半島地震で被災した 能登町の〈松波酒造〉 たくさんの人と手を取り合って 酒づくりを進め復興へ

蔵から救い出した日本酒や酒米が被災した酒蔵の進む力に

2024年1月1日16時10分に発生した能登半島地震。
被害が大きかった奥能登の輪島市、珠洲市、能登町には11の酒蔵があります。
そのひとつ、能登町の〈松波酒造〉は地震発生直後に家屋や蔵が倒壊。
地元での酒づくり再開の目処が立たないなか、
無事だったお酒や取り出せた酒米で仕込んだ日本酒を少しずつ販売しています。

冬は日本酒づくりが忙しい季節。
松波酒造の若女将、金七(きんしち)聖子さんは
今年も元日だけがゆっくりできる予定でした。
大きな揺れに襲われたのは、初詣を午前中に済ませ、
3階の自室でのんびり過ごしていた午後のこと。

能登は2020年12月以降群発地震が発生していて、
最初は「またか」と思ったといいます。
しかし十数秒後、これはいつもとは違うと察して
日頃から何かのときの命綱だと感じていたスマートフォンと
パソコン、電源ケーブルだけを抱えて階下へ。

100年以上経っている建物に増改築を繰り返してきた店舗兼住まいは、
そのときすでにあちこちに被害が出ていました。

松波酒造の被害の様子。

松波酒造の被害の様子。

ケガをして動けなくなっていた妹さんや
98歳の祖母を含めて自宅にいた家族7人は外へ。
金七さんと社長である父・政彦さんは、それでも蔵の様子を見に行きました。
黒い瓦ぶきの蔵は「巨人が倒れていたようだった」と
金七さんはその様子を振り返ります。

蔵には代表銘柄〈大江山 おおえやま〉のもろみや搾った新酒と瓶詰めされた半製品、
およそ3トンの酒米、そして長期熟成酒〈双心〉が保存されていました。
なかでも金七さんが気掛かりだったのは〈双心〉です。
2005年、2006年、2015年に仕込んで熟成された日本酒〈双心〉を
ラグジュアリーな酒として販売するプロジェクトが進行中で
春先には瓶詰めをする予定だったからです。

ラグジュアリーな日本酒〈双心〉。

ラグジュアリーな日本酒〈双心〉。

「絶対生きている酒はあるはず。酒は出す」という強い気持ちとともに
家族と一緒に避難所指定の松波中学校に辿り着きました。

数日後、金七さんは財布も身分証明書となる運転免許もない状況で
金沢のホテルへ二次避難。
明治元年から続いてきた酒蔵はどうなるのか
事業に欠かせない実印や重要書類などを取り出せないものかと
方々に相談するうちに
災害レスキューと呼ばれるNGOのひとつ、
〈災害NGO結〉が協力してくれることになりました。

神奈川の出版社や書店と 交流しながら本が買える 2DAYSブックマーケット〈本は港〉

神奈川県内の多様な出版社や書店が集まるブックマーケット〈本は港〉。
2023年5月に始まり、大好評を博した同イベントの第3回が、
2024年5月25日(土)・26日(日)の2日間にわたって開催されます。

2回を経た手応えや今後の展開などについて、
主催・会場の〈LOCAL BOOK STORE kita.〉の森川正信さん、
同イベントディレクターの神奈川新聞社・太田有紀さんに聞きました。

神奈川から本の文化を発信

東京と近いせいか独立系書店オープンの波が来るのがだいぶ遅かった神奈川にも、
2018年頃から個人経営の書店が少しずつ増え、
コロナ禍を機にその動きがさらに目立つようになってきました。

太田さんは、そんな書店を巡って店主の話を聞く「まちを耕す本屋さん」を
2022年7月〜12月まで神奈川新聞で連載。
県内の書店について特色を聞くと、
「いい意味でまとまりがない」といいます。

「神奈川県自体、海沿いと内陸で地域性がまったく違います。
まちの中心部でも観光地でもないところで
店主のキャラクターを生かした店づくりをしていたり、
その場所が好きでわざわざ移住して
まちを元気にするために本屋をやっていたり。
自分なりの理由を持って
ここで本屋をやるんだという思いが強い方が多い気がします。
どの本屋さんもその土地らしさが表れているんですよね」

太田さんの連載をまとめたZINE『まちを耕す本屋さん』。

太田さんの連載をまとめたZINE『まちを耕す本屋さん』。裏からは、書店主らが寄稿した『本屋のあるまち』が読めるつくりになっています。

横浜・妙蓮寺駅近くの〈本屋・生活綴方〉に立ち上げから携わってきた
出版社〈三輪舎〉の中岡祐介さんも、そんな取材先のひとり。
中岡さんと、長年コワーキング・イベントスペースを運営し
さまざまな場づくりや創業支援に携わってきた森川さんを
太田さんがつないだことから、〈本は港〉の企画がスタートしました。

「本の流通や制作に関してはこれまで東京がトレンド発信地でしたが、
出版活動は東京じゃなくてもできるし、神奈川にも個性的な書店が増えてきたので
イベントをやりたいというお話を中岡さんから伺っていました。
私も新聞社で働いているので、
地元の活字文化を活性化させたいという思いは常に頭にありました。
それぞれの生業は違いますが、
最大公約数をとればきっとまとまるだろうなと思っていました」(太田さん)

〈LOCAL BOOK STORE kita.〉は、棚ごとに違う“オーナー”さんがセレクトした本を販売する“ブックマンション”型の書店。コワーキングスペース〈マスマス | 関内フューチャーセンター〉に併設

〈LOCAL BOOK STORE kita.〉は、棚ごとに違う“オーナー”さんがセレクトした本を販売する“ブックマンション”型の書店。コワーキングスペース〈マスマス | 関内フューチャーセンター〉に併設されています。