歴史ある大浴場が都会的なカフェに。 〈温泉喫茶 si no no me〉が 愛知県蒲郡市にオープン

創業69年の老舗旅館の大浴場を改装

「老舗旅館の大浴場をカフェにリノベーション」

そんなユニークな取り組みがされたのは、
愛知県蒲郡市で、創業69年を迎えた老舗旅館〈銀波荘〉です。
1階にあった古い大浴場を改装し、
〈温泉喫茶 si no no me〉として再出発。

2024年1月のオープン以来、多くの人が訪れるスポットとなっています。

〈温泉喫茶 si no no me〉の店内に足を踏み入れると、
目を引くのは美しいオーシャンビュー。
中央にあるアール壁のオープンキッチンがあり、
テーブル席のほか、浴槽の腰掛けを活用したユニークな席も設けています。

外にあった露天風呂は、足湯も兼ねたテラス席に改装。
足湯に浸かりながら、ゆっくりティータイムを楽しむこともできます。

大浴場時代に使っていた手すりや排水溝も、あえて残しました。
ただ単におしゃれなだけではなく、
温泉旅館として長く愛された〈銀波荘〉の
歴史を体感できる空間にもなっています。

地元の味を楽しめるメニューの数々

店内では、クリームソーダやワッフルをはじめとした
軽食とスイーツ、ドリンクが多数。
なかでも地元の食材を気軽に味わえる、
フォトジェニックなメニューに注目です。

左から「黄昏クリームソーダ」「蒲郡クリームソーダ」「東雲クリームソーダ」(各950円)。

左から「黄昏クリームソーダ」「蒲郡クリームソーダ」「東雲クリームソーダ」(各950円)。

「蒲郡クリームソーダ」は蒲郡みかんのパウダーとジャムを使い、
さっぱりと仕上げた1杯。
ひと口味わうと、蒲郡みかんのさわやかな香りと
濃厚な甘さが広がります。

店の前に広がる海や山々を背景に写真撮影をすれば、
蒲郡を訪れた記念になる、すてきな1枚となることでしょう。

「西尾抹茶とみかん餡」(1200円)は、
抹茶を練り込んだワッフルに、
蒲郡の名産品であるみかんでつくった餡をのせ、抹茶ソースをかけた一品です。

抹茶は国内有数の産地である、お隣の西尾市で採れたものです。

ほかにもバラエティ豊かなソフトクリームや、
オリジナルブレンドのコーヒーなども用意しています。

〈益子舘里山リゾートホテル〉が ロビーをリニューアル。 森をイメージしたカフェがオープン

益子の自然をイメージした癒やしの空間に

「陶芸のまち」として知られる栃木県益子町。

この里山に佇む一軒宿〈益子舘里山リゾートホテル〉(以下、益子舘)が
ロビーをリニューアルオープンしました。

新たに設けられたのは、〈森のカフェ 〜ましろ〜〉と
名付けられたカフェスペース。

ゲストに、“森の中でくつろいでいるような非日常を
味わってもらいたい”という想いから生まれたこのカフェは、
樹々を模したオブジェを多用し、まるで森の中にいるような
空間になっています。

〈森のカフェ 〜ましろ〜〉

日中は太陽の光に包まれ、夜は和紙ランプの光の演出に包まれます。

夜は和紙ランプの光の演出に包まれます。

全国の地域材の情報が 一挙集結した〈地域材ポータル〉

各地域材の詳細な情報を掲載

県や市町村など特定の地域で生産される「地域材」。
利用することで地域の林業を活性化や、
持続可能な森林環境の維持につながるため、
建築内装業界やプロダクトデザイン業界では近年注目を集めています。

日本の森林イメージ

そんな各都道府県の地域材情報をまとめたWebサイト
地域材ポータル〉が、〈株式会社森未来〉より、2024年1月にリリースされました。

木材情報プラットフォーム〈eTREE〉の紹介

同サイトは、木材情報プラットフォーム〈eTREE〉内の
新たなWebコンテンツとして誕生したもの。

株式会社森未来には以前より、地域材に関するユーザーの相談や、
地方の木材事業者の「地域材の魅力を伝えたい」という声が届いていたそう。

もともと地域材の情報は、
各自治体や関連団体が昔から発信を行っているのですが、
それぞれが個々に行っているため、
情報にアクセスしづらいという課題がありました。
そんな課題を解決するためにリリースされたのが、〈地域材ポータル〉です。

今しか見られない絶景! 山形「白川湖」の水没林ライトアップが 5月18日まで開催

期間限定で現れる神秘的な光景を夜も堪能

山形県飯豊町(いいでまち)にある白川湖(しらかわこ)。

白川ダムによってつくられたこの湖は、春になると
飯豊連峰の雪解け水が大量に流れ込み、シロヤナギの木が
水の中から生えているかのような水没林の光景が現れます。

まだ雪が残る「白の水没林」

3月下旬から4月中旬頃は、まだ雪が残る「白の水没林」が見られます。

芽吹き始めた「緑の水没林」

4月中旬から5月中旬頃にかけて、芽吹き始めた「緑の水没林」を目にできます。

田植えに向けて、5月下旬頃から白川ダムが雪解け水の放流を開始すると、
徐々に湖の水位が下がるため、この幻想的な景色は約2か月間という
限られた期間しか目にすることができません。

すぐそばにはオートキャンプ場などを併設するほか、カヌー体験(要予約)も
提供している〈白川湖岸公園〉があるため、ゴールデンウィークを中心に
貴重な絶景をひと目見ようと県内外から数多くの観光客が訪れます。

本州一早い5月3日が海開きの 白良浜を臨む〈白良荘グランドホテル〉 釣り体験付宿泊プランも登場

ワイキキビーチと姉妹浜。南国ムード漂う白良浜

関西屈指のリゾート地として名高い、和歌山県白浜町。
日本三古湯のひとつ、白浜温泉が湧出し、海と温泉が楽しめるリゾートエリアです。
一年中温暖な気候に恵まれている白浜町の
ビーチ、白良浜(しららはま)は5月3日(金)に本州一早く海開きが行われます。

白浜町のビーチ、白良浜

白良浜は、町の名前、白浜の由来にもなりました。
約620メートルに渡る白砂が美しい浜で
「日本の海水浴場百選」にも選ばれています。
ターコイズブルーの海と白い砂浜が美しく、
浜辺にそって椰子の木が植えられていてトロピカルなムードも漂い
ハワイのワイキキビーチとは姉妹浜です。

5月3日の海開きイベントには、
清掃や安全を祈念する神事などのあと、初泳ぎ、フラダンスの披露、
さらに最近話題のティラノサウルスレースも開催される予定です。

古くから伝わる温泉も自慢。歴史と格式ある宿

白良荘グランドホテル

その白良浜に面した歴史と格式ある宿が〈白良荘グランドホテル〉です。
昭和4年(1929年)に「白良荘」として創業し、
昭和43年(1968年)12月に新しい建物が完成したのを機に
現在の名前になりました。

90年以上の歴史では、
昭和天皇・皇后や秋篠宮ご夫妻が泊所として利用したこともあります。
皇族が利用したロイヤルフロアには、貴賓室と呼ばれる客室があり、
記念日などに利用する人も多いのだとか。

白浜には、効能豊かな温泉を目的に飛鳥時代の天皇も訪れていました。
万葉集や日本書紀によると斉明天皇、持統天皇、文武天皇らが
都からはるばる湯治に訪れたと記されています。

海を見渡せる「眺望の湯 潮風」の露天風呂

海を見渡せる「眺望の湯 潮風」の露天風呂

白良荘グランドホテルも温泉が自慢。
開放的な露天風呂からは美しい白良浜を一望できます。
夜は月光が照らす海から波の音が聞こえてロマンチックです。

磯辺の湯 松風

「磯辺の湯 松風」は潮騒を近くに聞きながらゆっくり。

お湯は神経痛などに適応しているほか
海水に近い塩分濃度で湯冷めしにくく、保湿効果もあります。

人生の迷い路で再燃した古本愛 人気ブログ『Y氏は暇人』の山田全自動 が〈ふるほん住吉〉を4月26日開店!

自著12冊を並べて「地産地消コーナー」と紹介する山田孝之さん。

いつのまにか路上遺産ハンター&浮世絵イラストレーターに。
そして古書店をオープン

浮世絵風イラストレーター・山田全自動として活動する山田孝之さんは、
商業誌やWebメディアで連載しSNSのフォロワーは累計260万人を超す人気作家。
「子どもの頃勘違いしてたことあるある」「絶滅危惧種あるある」など、
絶妙な視点の「あるある」ネタを絵と言葉で表現し、
「わかる!」「やられた!」と膝を打つ人が後を断ちません。

インスタグラム@y_haikuの投稿

インスタグラム(@y_haiku)の投稿に1000件以上コメントがつくこともある 提供:山田全自動

一方、山田さんは寂れた路地裏や商店街に佇む味わい深い建造物、
レトロなシャッターの看板、変顔のお地蔵さんなど
自分がひそかに発見した路上ネタや隠れ観光スポットを記録するブログ
『Y氏は暇人』を20年近く続けてきました。

「山田全自動は“わかる”と“わからない”の間を攻めていますが、
『Y氏は暇人』は“わかってくれる人だけわかってくれたらいい”という感覚で、
完全に趣味として楽しんでいます」

ふたつの作者が同一人物であることに気づいていない人も多いそうです。

〈Y氏は暇人〉として初めて自費出版した『福岡のB面』

『Y氏は暇人』として初めて自費出版した『福岡のB面』。

佐賀県鹿島市に生まれた山田さんは、2004年に関西の大学を卒業後、
大手スーツメーカーに就職しますが、福岡市内の店舗を2年で辞めます。
趣味でホームページをつくっていたことから、Webデザインの会社に再就職。

まもなくフリーランスとして活動し、
クライアントから「イラストも描けない?」と聞かれたことがきっかけで、
いろいろなタッチのイラストを描くようになりました。
イラストをFacebookにあげては、4、5人から「いいね!」がつく日々。
ある日、何の気なしに葛飾北斎の『北斎漫画』を真似して、
「よく見たらギターを弾いている江戸時代の人」のイラストを公開したところ、
200以上の「いいね!」がつきました。
こうして“古いものに現代のアイテムが紛れ込んだイラストに短い注釈を入れる”
今の山田全自動スタイルが偶然生まれたのだそうです。

2011年にはWebデザインとイラストの会社を起業し、
4、5年経つとイラストだけで食べていけるようになりました。
以前からリトルプレスを自費出版して福岡の古本市で手売りするなど、
本をつくって売る楽しさを感じていた山田さん。
この頃から「Y氏は暇人名義で路上ネタ本を出さないか」と
出版社から声がかかり、自らも企画を出版社に持ち込むように。
『福岡路上遺産』(海鳥社)『福岡穴場観光』(書肆侃侃房)など
郷土史やまち歩きの本を続々と出版しました。

「自分が書いた本が本屋に並ぶうれしさにハマっちゃったんです。
ただ、本をつくるって想像以上に大変で、何度も挫折しかけました。
“本出したい人あるある”に陥りましたね」と当時を振り返ります。

出版社から「画号をつけましょうよ」と提案され、
家の周りをぶらぶらと散歩していたところ、
「自由律俳句」(五七五や季語にとらわれない自由な俳句)の魁であった
俳人・吉岡禅寺洞(よしおかぜんじどう)の句碑を公園で発見。
「へえ、近所にこんな文化人が暮らしてたんだな」と縁を感じた山田さんは、
この俳号にインスパイアされて山田全自動を名乗ります。

薬院(福岡市中央区)の三角公園に立つ禅寺洞の句碑。

薬院(福岡市中央区)の三角公園に立つ禅寺洞の句碑。

AI時代を生きるため、自分のクリエイティブに「見切りをつけたい」

すっかり売れっ子作家に見える山田さんですが、
自分の作品をおもしろいと感じられない時期もあったそう。

「誰かに“わかる”と言われるたびに、何だかつまらないなあと。
SNSで誰もが“あるある”をつぶやいているし、わかりやすいことに嫌気がさして」

ある日、「みんなついてこれるかな」という意地悪めいた気持ちから、
少しマニアックなネタをSNSに上げました。
それは、昔から好きだった「音収集」趣味から生まれた作品。

山田さんは高校時代、ポータブルカセットプレイヤーで友達の声を録音し、
会話風にコラージュしたものを「無理やり友達に聞かせて遊んでいた」とか。

「操作する音も手間も好き」と愛機を取り出す山田さん。

「操作する音も手間も好き」と愛機を取り出す山田さん。

「1990年代はテレビがアナログ放送だった時代で、
深夜に天気予報が流れた後、放送休止信号が発信されたんですよね。
画面が休止する瞬間が世界の終わりみたいで、怖いのにどこか心惹かれました。
あの深夜の音と映像を編集したシュールな作品をつくったんです」

会心作を山田全自動のInstagramに公開したところ、フォロワーが激減。

「“よくわからないんで普通のあるあるを上げてください”っていう
コメントが並んで。初めて体験した“炎上”でしたね」

山田さんはこの一件を経て、
「共感されなくても、自分がおもしろいと感じる作品は発信しよう」と
Xアカウント・山田全自動みゅーじっく(@ytanet)を立ち上げました。

「僕は作家としての強いこだわりとか、こうなりたいとかあまりなくて。
みんながいいね! と言ってくれることを続けてきただけで、
作家としての自分はどこか“全自動”式に編集されてきた気もします。
ただ、自分だけがおもしろいと感じるものを集めたい欲はあって」

半ば受け身とも思える姿勢で作家活動を続けてきた山田さんが、
2020年代に入る頃、強烈な危機感から自分の意志で決断したことがあります。
きっかけは、AIの台頭でした。

「僕の創作アイデアも表現もあっという間に学習されて、AIでもできる日が来る。
そうなる前に、自分のクリエイティブにきちんと見切りをつけることも大事。
創作一本で生きるのは怖い、次のおもしろいことを探そうと決めました」

〈SPOT(s)〉 東北の新たなライフスタイルを 特集するフリーマガジンが創刊!

福島県いわき市を拠点に、
東北各地をフューチャー 地域の活性化へ

この春、コロカル編集部に東北のカルチャーを紹介する
新たなフリーマガジン〈SPOT(s)(スポッツ)〉創刊のお知らせが届きました。

同フリーペーパーでは、東北に関わるさまざまな人に向け、
青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島と、
東北6県各地のユニークな人や場所、アイテムを紹介することで、
東北各地をマッピングしていくというコンセプトを掲げています。
刊行は春・夏・秋冬号の年3回予定。

また、東北各地に配布し地域内で情報発信することで、
情報の循環および、東北の活性化に貢献していくことを目指しています。

手がけているのは、福島県いわき市を拠点に活動する、
〈aawl〉、〈UCHU PHOTO〉、〈高木デザイン事務所〉の3人。

草野菜央(aawl)

草野菜央(aawl)

福島県いわき市出身。東京の総合PR会社で経験を積み、2021年春に独立。同時に地元へUターンし、フリーランスのPRプランナーとして福島県いわき市を拠点に全国で活動する。aawl

鈴木宇宙(UCHU PHOTO)

鈴木宇宙(UCHU PHOTO)

福島県いわき市出身。東北工業大学工学部デザイン工学科卒業。地元の映像制作会社にて経験を積み、2018年春に独立。いわき市のちいさな写真館として、人物や建築、商品など多岐にわたる撮影を行う。 Instagram:@uchuphoto

高木市之助(高木デザイン事務所)

高木市之助(高木デザイン事務所)

福島県いわき市出身。仙台デザイン専門学校グラフィックデザイン科卒業。地元企業にて、「商品の魅力、地域の風土の伝え方」を模索しながら商品パッケージやウェブサイト、冊子などさまざまなデザインを担当。独立後、地域に根ざしたデザイナーとして活動する。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA) 会員。Takagi Ichinosuke Graphic & Design

日本三大銘菓〈山川〉が 10年越しのリニューアル! 島根県松江の老舗和菓子店 〈風流堂〉の挑戦

伝統を守りながら進化した新サイズが登場

島根県松江市にある和菓子店〈風流堂〉。
1890(明治23)年の創業から、実に130年以上続く老舗です。

この店を代表する銘菓〈山川〉に、特小サイズとなる
〈山川古今(やまかわここん)〉が新登場しました。

紅白の縁起の良さが際立つパッケージ。

紅白の縁起の良さが際立つ山川のパッケージ。

〈山川〉は同店の2代目が大正時代に復刻させた、
日本三大銘菓のひとつにも数えられる干菓子。

発祥は、江戸時代後期に大名茶人・松平不昧(ふまい)が
京都の紅葉の名所である高尾の美しさを詠んだ歌と伝えられています。

赤を紅葉、白を川(水)に見立てて、移ろう季節を楽しんでいたという
この干菓子は、今なお茶席を中心に愛され続けています。

しっとりとした口当たりと後を引かない甘さが魅力。

山川はしっとりとした口当たりと後を引かない甘さが魅力。

一方で、時代とともに茶席で供されるお菓子の大きさが
変化しているという課題にも直面していました。

これまで販売していた大きさは、はがきサイズほどだったことから
「ひと口サイズにカットしてほしい」などの声を受けていたと言います。

従来商品のサイズ。

山川従来商品のサイズ。

〈鎌倉紅谷〉の「クルミッ子」が主役の アフタヌーンティーが期間限定登場

創業70周年を迎えた〈鎌倉紅谷〉の「クルミッ子」

1954年、和菓子職人の初代と洋菓子職人の2代目が鎌倉の鶴岡八幡宮前に創業し、
2024年に創業70周年を迎えた〈鎌倉紅谷〉。
約40年前に誕生した代表商品の「クルミッ子」は、
自家製キャラメルとクルミをバター生地ではさんだ鎌倉や神奈川を代表する焼菓子として、
世代を超えて親しまれています。

〈鎌倉紅谷〉の「クルミッ子」

〈鎌倉紅谷〉は、業種を超えたさまざまな企業との
コラボレーションにも取り組んでいます。
伊勢丹新宿店 新宿出店90周年を記念し、〈ピエール・エルメ・パリ〉の
代表的スイーツ「イスパハン」とコラボレーションを行ったり
CLAMP原作の『カードキャプターさくら』では作品キャラクターの
ケロちゃんと「クルミッ子」のシンボルキャラクターであるリスくんが共演した
オリジナルストーリーが公開されるなど、そのコラボレーションは多岐にわたっています。

〈SASHIKO GALS〉 東日本大震災の復興から生まれた 刺し子プロジェクトがブランドに!

大槌刺し子が次のフェーズを迎え、ブランド化!

2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害に遭った、
岩手県沿岸南部に位置する小さな港町、大槌町(おおつちちょう)。

岩手県沿岸南部に位置する小さな港町、大槌町

岩手県沿岸南部に位置する小さな港町、大槌町

その3か月後に、復興支援の一環として立ち上げられたのが、
地元のお母さんたちによる〈大槌刺し子(旧、大槌復興刺し子プロジェクト)〉です。

今年で13年目を迎える同プロジェクトは、
事業化に向けて現在クラウドファンディングを実施中。
ジーンズやスニーカー、ぬいぐるみのリメイクなど、
リターンには、一針一針丁寧に縫われた
味わい深い貴重なアイテムが登場しています!
申し込みは今月末まで。

〈大槌刺し子(旧、大槌復興刺し子プロジェクト)〉

震災当初、男性たちが朝から晩まで力仕事に勤しんでいるとは反対に、
女性たちは避難所で1日を終えることが少なくなかったといいます。

そこで、震災で職を失った女性たちの新たな仕事となったのが〈大槌刺し子〉。
針と糸、生地さえあれば限られたスペースでできる刺し子は、
おばあちゃんやお母さん、働き盛りの女性と、
地元の女性たちの精神的拠り所となりました。

10年間で209名の女性がプロジェクトに参加

プロジェクト発足時は全員が刺し子未経験。
しかし、飛騨高山の職人の技術をアレンジしてオリジナリティを追求。
無印良品や中川政七商店、オンワード樫山などとの協業や、
ファッションブランド〈KUON(クオン)〉のサンプル製作や
ショー衣装の制作も行い、着々と技術と実績を積み上げてきました。

2011〜2021年の10年間で209名の女性がプロジェクトに参加し、
3980万8500円の工賃が支払われたそうです。
今では“日本屈指の刺し子職人集団”と胸を張って言えるほど。

ただ、まちの過疎化、仕事の減少、転職者の続出、後継者不足など
現在あらゆる問題に直面しており、
「復興後の地元プロジェクトの事業化モデルケースの実証」
「刺し子の伝統継承」「大槌町ひいては日本の活性化」を目標に事業化し、
〈SASHIKO GALS(サシコギャルズ)〉のブランド化を図っていきたいそう。

景観形成指定建築物を改修した、 北海道函館の一棟貸しの宿 〈Portside Inn Hakodate〉

1885年に廻漕業者が建て、市民に親しまれてきた函館市の景観形成指定建築物

北海道函館市の歴史的建造物が多く残っている西部地区。
赤レンガ倉庫や函館山へ徒歩圏内で、函館観光のメインエリアである
赤レンガ倉庫群や八幡坂、日本三大夜景で知られる函館山ロープウェイから
徒歩圏内でありながら、閑静な住宅街のあるエリアです。

北海道函館市の歴史的建造物が多く残っている西部地区

そんな西部地区には、函館市の景観形成指定建築物に指定された建物がありました。
この建物は、廻漕業者だった旧遠藤吉平商店が
1885年(明治18年)に建てたとされています。

同物件は函館市西部地区の一角に佇み、これまでは商店やバーとして街のひとを
迎え入れていましたが、数年前にカフェが撤退してからは空き物件となっていました。
地域住民の方々からも親しまれている建物でしたが、近年老朽化が進行し、
「どうにか活用してほしい」という声が多くあったそうです。

〈SOIL Nihonbashi〉などを手がけるStapleによる函館のお宿

〈Portside Inn Hakodate(ポートサイドイン ハコダテ)〉

そんな声を受け、立ち上がったのが〈SOIL Nihonbashi〉や〈SOIL Setoda〉など
場やまちの企画や開発、運営を一気通貫で行う〈Staple〉の子会社である
〈Staple函館〉です。

活用方法を検討し、約9か月間の設計・施工期間を経て内装をリノベーション。
2024年1月10日に一棟貸しの宿泊施設
〈Portside Inn Hakodate(ポートサイドイン ハコダテ)〉
としてソフトオープンしました。
2024年春からはさらに外壁の工事を行い、
2024年初夏のグランドオープンを予定しています。

今、話題の〈ジブリパーク〉にも近い! 木や土に触れながら昔の暮らしや遊びを 体験できるグランピング施設が登場

グランピング&BBQ施設、〈ウッドデザインパーク瀬戸〉が、
焼きもののまちとして有名な愛知県瀬戸市にオープン。
車で5分ほどの場所には〈ジブリパーク〉がある、話題のエリアです。
都心からほど近い場所にありながら、豊かな自然に囲まれ、
昔ながらの暮らしや遊びが楽しめるスポットとして人気をよんでいます。

魚を釣ったり、薪を割ったり、憧れの田舎暮らしを疑似体験

慌ただしい日常からふと抜け出して、作物を育てたり、自分で魚を捕ったり、
自然のなかで遊んだり。そんな田舎暮らしを疑似体験できる、
ひと味違ったグランピングを楽しめるのが〈ウッドデザインパーク瀬戸〉のおもしろさ。
敷地内には丸太などを組んでつくられたブランコや平均台などの
木製の遊具のあるキッズパークや、人工で作った小川が流れる川遊びエリア、
マス釣りが楽しめる釣り掘など、自然との一体感が満喫できます。

また、グランピングスペースのテント横には薪を割る道具がセットされており、
その薪を使って焚火をして楽しむなど、アウトドアならではの醍醐味も。
闇が深まるなか、普段の生活では味わえない非日常空間へと誘ってくれるはず。

広場の中央には大きな焚火スペースも。

広場の中央には大きな焚火スペースも。

現代の生活を取り入れながら、少しずつ自然へ歩みよる

ウッドデザインパークの関連会社に、住宅リフォーム会社があることから、
テント内の部屋は冷暖房完備、バストイレつきと、
まるでホテルのような快適な空間となっています。
ウッド調のあたたかみのあるインテリアやおしゃれなファブリックなど
心地よく、無理のないグランピングライフを提供してくれています。

インテリアにも凝ったつくりで、プライベート空間を満喫できる。

インテリアにも凝ったつくりで、プライベート空間を満喫できる。

敷地内には、人気のサウナテントもあり、思い切り汗をかいて
リフレッシュしたあとは、水風呂やシャワーでさっぱり汗を流せます。
大自然のなかで、体ひとつで楽しむサウナは、慌ただしい日常をそぎ落とし、
シンプルでクリアな気持ちにリセットしてくれそうです。

10月30日まで予約制でテントサウナを開催。

10月30日まで予約制でテントサウナを開催。

地元で捕れる魚も展示?  マニアックさが人気の竹島水族館が リニューアルオープン

規格外のユニークさ、マニアも虜にする竹島水族館!

水族館の大きさが1000平米ほどの小さい規模でありながら、
地元の人はもとより、マニアも虜にする愛知県蒲郡市にある
〈竹島水族館〉、通称「タケスイ」。

地元の三河湾で捕れた魚が展示されていたり、詳細な魚の解説が
手書きだったり、水族館なのにカピパラのショーが上演されたり(※)と、
スタッフのアイデアと愛による、魅力あふれた水族館なのです。
※現在は、飼育展示を休止。新エリアでのクラウドファンディングを実施中。

そんなユニークな竹島水族館が、2024年4月1日に
リニューアルオープン。テーマも「More Deep」とし、
深海生物のスペースが拡大されました。

県内での深海魚水揚げ1位の地域密着型水族館

現在、およそ550種類、約5000匹の生き物が生息している
竹島水族館には、常時、約90種類、多い時には約140種類もの深海生物が
飼育されています。これは全国NO.1を誇る数だとか(竹島水族館調べ)。 

その理由は、自然豊かな蒲郡市が、深海生物の愛知県での水揚げ量が
90%を占める「深海のまち」だからです。
県内の「沖合底引き網漁船」4隻のすべてが、市内の漁港にあります。
この立地を生かした竹島水族館では、魚を鑑賞するだけでなく、
展示している地元で捕れたた魚を調理して食べる「タケスイをいただきます!」
というおもしろいYouTube企画も行っています。

スーパーで売っている地魚を、水族館が飼育していることもユニークですが、
珍しい生物の生態を知るだけでなく、生活と密接に関わっている魚を
観察できるところが大きな特徴だといえます。

魚屋さんに並ぶ魚が泳ぐ水槽の名前もユニーク

今回のリニューアルでは、人気の深海生物を細かく分類、水槽の数も増えました。
イソギンチャクやテヅルモズルなどの「キモキレイ」水槽や、
カニがうじゃうじゃと動いている「きもちわるい」水槽など、
独特なネーミングに、思わず笑ってしまいます。
また、各水槽での温度調節が可能になったことから、低い温度帯に生息する
キンメダイやアマダイといった、通常魚屋さんに並んでいる魚たちも
「おいしい深海魚」の水槽で泳いでいる姿を観察できます。

透明の水槽で全方向から見ることができるサンゴ水槽。

透明の水槽で全方向から見ることができるサンゴ水槽。

ひと足早く味わいたい、 鹿児島の「走り新茶」。 生産者に聞くお茶づくりと おいしいお茶の楽しみ方

「新茶の季節」っていつ頃?

新しい年度を迎えて大忙しの春は、気持ちもなかなか落ち着かないもの。
「今日はちょっと疲れたな……」という日は、
おいしい新茶とお気に入りのスイーツでリラックスしませんか?

おもてなしやリラックスタイムにはもちろん、お食事にもよく合うお茶。(写真提供:柳田製茶)

おもてなしやリラックスタイムにはもちろん、お食事にもよく合うお茶。(写真提供:柳田製茶)

「今年の新茶ってもうお店にあるの?」と思われるかもしれません。
手あそびの歌として有名な茶摘みの歌は「夏も近づく八十八夜」という
歌い出しからはじまりますが、「八十八夜」とは立春から88日目のこと。
今年なら5月1日前後に、その年の茶摘みが始まるのが一般的です。

ただし、茶摘みは桜前線と同じように、南から順に始まります。
そのため、八十八夜よりも早くいただける新茶があるんです!
それが、鹿児島から届く早摘みの「走り新茶」です。

お茶の生産量が全国第2位の鹿児島県

茶畑と開聞岳。(写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

茶畑と開聞岳。(写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟)

南国ならではのあたたかい温暖な気候を利用して、
1年中さまざまな品種のお茶が生産されている鹿児島。
豊富な日射量によるカテキン類(渋味成分)の増加に加えて、
摘みとり前に遮光資材で被覆をすることでアミノ酸(甘味成分)の増加を促し、
甘みと渋みのバランスがとれた、濃厚でコクのある風味をつくりだしています。

県内での茶業がさかんになったのは昭和後期からと、意外にも最近なのですが、
現在では静岡に次いで国内2位の生産量を誇ります。
2019年にはお茶の産出額で静岡県を追い抜き、国内1位になったことも。

薩摩半島南部の南九州市でつくられる頴娃茶・知覧茶が有名ですが、
種子島や屋久島などの離島ではなんと3月から収穫が始まっているのだそう。
そんな「走り新茶」は、縁起の良い“初物”としても人気が高く、
もちろん、一番摘みのおいしさもギュッと凝縮されています。

参考:かごしま茶navi

日帰り登山から ラグジュアリーな宿泊体験まで。 ABURAYAMA FUKUOKAで 楽しめる10のこと

令和のいま、アップデートを続ける「油山」

令和元年に開園50周年を迎えた、福岡市南区の〈油山市民の森〉。
福岡に住んだことがある人なら、遠足やピクニック、
夜景を楽しむドライブなどで、一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。

そんな油山市民の森が、隣接する油山牧場
(「もーもーらんど」で覚えている人も多いはず!)と一体化して、
2023年に〈ABURAYAMA FUKUOKA〉としてリニューアル。
施設もアクティビティも、大幅にアップデートしているんです!

2024年4月には、〈Snow Peak YAKEI SUITE ABURAYAMA FUKUOKA〉もオープン。
豊かな自然のなかで楽しみたい、10のアクティビティをご紹介します。

01 泊まる

まずは、今年の春にオープンするラグジュアリーな宿泊施設
〈Snow Peak YAKEI SUITE ABURAYAMA FUKUOKA〉からご紹介。
客室は、150平米の広さを誇るプライベートヴィラ「VILLA」、
プライベートサウナ&水風呂付きの「COTTAGE」、
スノーピークがYAKEI SUITEのために開発した特別仕様のテント
「LAND CAVE」を採用した「TENT」の3タイプ。
パリでミシュラン1つ星を獲得した吉武広樹シェフがプロデュースする
本格フレンチとアウトドアが融合した食事も、お部屋でじっくり味わえます。

02 キャンプする

油山のリニューアル第1弾として、2023年にオープンした
〈Snow Peak ABURAYAMA FUKUOKA Camp field〉。
ドッグランサイト(Dサイト)がオープンしたことで、
愛犬と一緒にキャンプを楽しめるようになりました!
サイト内では、ワンちゃんがリードなしで過ごせるのもうれしいですね。

03 マウンテンバイクやトレイルランに挑戦する

思いっきりアクティブな休日にするなら、森のなかのアスレチックに挑戦してみては。
自然共生型アウトドアパーク〈フォレストアドベンチャー〉では、
ジップスライドで最長100メートル以上の空中散歩を体験できます。
今年の春には、〈トレイルアドベンチャー〉も開業。
マウンテンバイクやトレイルランで山をワイルドに駆け抜ければ、
自然とひとつになって爽快な気分が味わえそうです。

04 動物と触れ合う

心がホッとするアクティビティなら、動物とのふれあいが1番。
ABURAYAMA FUKUOKAでは、予約不要で乳牛の乳しぼり体験ができます。
ヒツジやヤギのエサやり体験のほか、乗馬体験ができるエリアも!
身長120センチ以下の小さいお子さんは、ポニーに乗馬できるそう。
※すべて当日インフォメーションで受付、定員に達し次第受付終了。

岡山県内有数の桜の名所に 地産地消にこだわったカフェ 〈Miyama cafe PUUT〉がオープン

地元・玉野が育んだ食材をふんだんに使用したオリジナルメニューを提供

岡山県の南端、瀬戸内海に面した場所に位置する玉野市。

市内のほぼ中央部に位置する〈みやま公園〉は、
県内有数の桜の名所としても知られています。

〈みやま公園〉。東京ドーム40個分の広さを誇る敷地のなかに、道の駅のほかイギリス庭園やドッグラン、ミニパターゴルフ場などの施設が充実。

〈みやま公園〉。東京ドーム40個分の広さを誇る敷地のなかに、道の駅のほかイギリス庭園やドッグラン、ミニパターゴルフ場などの施設が充実。

四季折々の自然が楽しめるこの公園内で営業を行う〈道の駅 みやま公園〉に
4月1日、〈Miyama cafe PUUT(みやまカフェ プート)〉がグランドオープンしました。

“玉野の食材をたっぷりと使った、身体が喜ぶ食事を味わえるパーク・カフェ”を
コンセプトにしたこちらのお店。

店名に掲げた“PUUT”にはフィンランド語で「木々」という意味があり、
内装にも〈みやま公園〉の豊かな木々や桜の花びらを連想させる色合いが
採用されています。

グリーンやナチュラルベージュをベースにした店内。

グリーンやナチュラルベージュをベースにした店内。

岐阜県の名湯・下呂温泉で 湯めぐり&ご当地グルメを堪能

岐阜県の中東部に位置し、長野県と隣接する下呂市。
まちの中央に流れている飛騨川の流域に湧く下呂温泉は、兵庫県の有馬温泉、
群馬県の草津温泉と並ぶ「日本三名泉」のひとつといわれています。
山里の風景と温泉街が調和した魅力的なまちで、地元グルメを味わいながら名泉をめぐります。

「美人の湯」と呼ばれる下呂温泉

温泉街をおだやかに流れる阿多野谷。

温泉街をおだやかに流れる阿多野谷。

下呂のお湯は、84度という高い温度で湧いている正真正銘の「天然温泉」。
泉質はアルカリ性単純温泉、無色透明で、とてもまろやかなやさしいお湯です。
湯あがりは、絹のようにスベスベになることから「美人の湯」ともいわれています。

湯めぐり館の万里集九像。

湯めぐり館の万里集九像。

下呂を訪れる日本人観光客とインバウンドのバランスもほどよく、
世界の人から愛されていることがわかります。

下呂市観光交流センター〈湯めぐり館〉

地元産の木材をふんだんに使用した〈湯めぐり館〉。

地元産の木材をふんだんに使用した〈湯めぐり館〉。

JR下呂駅から徒歩10分ほどの場所にある〈湯めぐり館〉は、下呂温泉をはじめ、
市内5地域の観光地やグルメを紹介する「観光案内コーナー」があり、
まち歩きの拠点として利用できます。

有効期限は発行から6か月。

有効期限は発行から6か月。

同館では、下呂温泉で使用できる「湯めぐり手形」(1300円)を販売しており、
購入すると加盟旅館のなかから3か所選んで湯めぐりを楽しむことができます。
※2024年4月1日より「湯めぐり手形」(1500円)。

information

map

下呂市観光交流センター 湯めぐり館

住所:岐阜県下呂市森1075-1

TEL:0576-20-4146

営業時間:9:00~17:30

定休日:なし

Web:下呂市観光交流センター 湯めぐり館

〈中川政七商店〉が工芸復興企画 「北陸のものづくり展」を開催  3週間で3100万円売上、 全額を輪島塗・珠洲焼などへ寄付

「北陸のものづくりを未来へ」と発災から1か月で実現した企画展

令和6年(2024年)1月1日に発生した令和6年能登半島地震。
石川県をはじめとした北陸では、工芸にまつわる企業や職人たちも
大きな被害を受けています。

特に震源となった石川県は伝統工芸が今に伝わる土地

特に震源となった石川県は、輪島塗、九谷焼、珠洲焼、加賀友禅、金箔工芸など
伝統工芸が今に伝わる土地です。
また明治時代に発達した繊維産業の技術が波及して、
多様な機械産業へと発展した歴史もあります。

北陸のものづくりを未来へつないでいくことを目的に、
工芸復興支援をいち早く始めたのが〈中川政七商店〉です。

中川政七商店は奈良の地で享保元年(1716年)に創業。
麻織物、奈良晒(さらし)の商いから始まって、
昭和の中頃には茶道具を手がけ、
現在では製造小売、コンサルティング、流通支援事業などを通して
全国にある工芸品の産地と取り組みを行なってきました。
企業のビジョンとして掲げているのが「日本の工芸を元気にする!」。

中川政七商店の代表取締役社長、千石あやさんのもとには
令和6年能登半島地震発生から数日の間に、
たくさんの「今私たちにできること」のアイデアが届いたといいます。

渋谷店での企画展の様子

渋谷店での企画展の様子

「たくさんのものづくりと豊かな地域文化が、
これをきっかけに失われることを少しでも食い止められたら…」と、
支援の第一歩として、1月31日から企画展「北陸のものづくり展」が実施されました。
石川県、新潟県、福井県、富山県の被災地4県で作られた商品を販売し、
その売上全額を工芸支援に繋がる窓口へ寄付する取り組みです。

開始直後から予想以上の支援があり、対象商品の在庫が僅かとなって
開始から約3週間後の2月20日に終了。
当初の予定よりも2週間も繰り上げられました。

島の人も知らない景色。 五島うどん〈虎屋〉が魅せる 新〈島diningとらや〉 〈TORAPAN〉Wデビュー!

五島列島で唯一、塩から手づくりするうどん製麺所〈虎屋〉

長崎の西方、大小140以上の島からなる五島列島。
豊かな海と緑に囲まれた自然の宝庫であり、
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」をはじめとする歴史文化や、
五島うどんや魚介類など「島グルメ」でも知られています。

空路による直行便がないため、福岡県や長崎県の港から
「船の島旅」を楽しむ人が増えているのが中通島の新上五島町。
五島列島の玄関口ともいわれ、長崎港から高速船に乗れば
約1時間43分で上五島の有川港に渡ることができます。

〈虎屋〉は有川港からほど近い、五島うどんの製麺所です。
うどんづくりに欠かせない「塩」から手づくりしているのは、
五島に数あるうどんメーカーのなかでも〈虎屋〉だけ。

1986年に犬塚虎夫さんが製麺所として創業し、1997年には塩づくりをスタート。
7人の子どもたちとともにうどんと塩づくりに励む暮らしは、
ドキュメンタリー映画『五島のトラさん』として公開されました。

現在、のれんを受け継ぐのは娘の南こころさんと、夫の慎太郎さん。
主に塩づくりは慎太郎さん、うどんづくりはこころさんが担っています。

南慎太郎さん(左)、こころさん(右)夫妻。

南慎太郎さん(左)、こころさん(右)夫妻。

慎太郎さんは島の漁師から譲り受けた魚網を再活用して塩田をセルフビルドし、
環境負荷の少ない廃油燃料装置を開発して海水を焚いています。

「僕自身が五島の海に育てられてきたので、
海にも山にもできるだけ負担をかけたくない。
つくる人も食べる人も安心できる塩づくりをしたいんです。
この塩を使うと、うどんのコシも香りも際立ちます」

深い味わいと甘みを引き出した一番塩〈まあるい塩〉。

深い味わいと甘みを引き出した一番塩〈まあるい塩〉。

まるで異国! 八戸「種差海岸」 海と空の青、 芝の緑が触れ合う絶景の魅力

まるで異国! 八戸「種差海岸」の絶景を堪能

雄大な天然芝生が海岸線まで広がり、青い海と空との共演が美しい〈種差天然芝生地〉。

異国にいるかのように思わせるこの絶景は、「種差海岸」の一角にあり、
日本最大級と称される〈館鼻岸壁朝市〉や、
ユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」の
ひとつ「八戸三社大祭の山車行事」などで知られる青森県八戸市で見ることができます。

全長約800メートルに渡り約300店が出店する〈館鼻岸壁朝市〉は八戸市の代表的な観光スポット。

全長約800メートルに渡り約300店が出店する〈館鼻岸壁朝市〉は八戸市の代表的な観光スポット。

〈種差天然芝生地〉があるのは、東北新幹線の八戸駅から車で約30分の場所。
八戸駅からJR八戸線で約20分の鮫駅からは、
種差海岸遊覧バス「ワンコインバス・うみねこ号」も運行しています。

約1時間に1本運行する種差海岸遊覧バス「ワンコインバス・うみねこ号」。

約1時間に1本運行する種差海岸遊覧バス「ワンコインバス・うみねこ号」。

八戸市が属する県南東部の南部地方は、古くからの馬産地。
〈種差天然芝生地〉は馬を育成するための牧場〈妙野牧〉だった土地で、
馬が地面を踏み締め、草を食むことで芝生が維持されてきました。

その風景は、著名な文人や画家も魅了してきました。
画家の東山魁夷(1908〜1999)は、当地のスケッチをもとに代表作『道』を生み出し、
作家の司馬遼太郎(1923〜1996)は、
「他の星からの訪問者を一番先に案内したい海岸」と表現。
「大正の広重」と呼ばれた鳥瞰図画家・吉田初三郎(1884〜1955)は、
この地にアトリエ兼別荘を構え、創作活動の拠点とするほどでした。

『道』(東山魁夷、1950年)のモデルとなった県道1号線。作品を描いたとされる場所に碑が立っています。

『道』(東山魁夷、1950年)のモデルとなった県道1号線。作品を描いたとされる場所に碑が立っています。

馬の放牧の歴史は1965年頃終わりを迎えましたが、
市民を中心としたボランティア団体による清掃活動が活発に行われ、
美しい景観は今日まで保全されています。

晴れた日には芝生に寝転がるだけで至福の時間を過ごすことができます。
地元の旅行会社〈ACプロモート〉がヨガやキャンプのプログラムを主催しているので、
参加してみるのもおすすめです。

「種差海岸」でのキャンプの様子。

「種差海岸」でのキャンプの様子。

プログラムに参加すると芝生の上で宿泊することもできます。

プログラムに参加すると芝生の上で宿泊することもできます。

和歌山県紀の川市発、 生産者×クリエイターによる エシカルギフト6選

生産者×クリエイターが手がける、地域ブランド〈ISSEKI〉

「一次産業が盛んなフルーツのまち」として知られ、
ファーマーズマーケットの〈めっけもん広場〉には年間70万人が訪れる
和歌山県紀の川市。
現在、紀の川市では、地域の活性化・産品の生産・新しい品種の認知拡大など、
さまざまな想いを持って、挑戦に取り組む人々がいます。

そんな新しいチャレンジを、ブランドを通して広げていきたいという思いから
始まったのが紀の川市認定ブランド〈ISSEKI(いっせき)〉です。
和歌山県紀の川市の一次産業生産者とクリエイターがともに
新しい紀の川市の加工商品認定ブランドを生み出しています。

現在、紀の川市の加工商品認定ブランド創出を目指す共創プロジェクト、
「Local Co-Creation Project in 紀の川(以下、LCP)」(和歌山県紀の川市主催)
を経て、認定ブランドとして商品化が決まったものが順次販売されています。
今回は、節目を迎える季節に大切な人へ贈りたい
和歌山県紀の川市の畑から生まれた「エシカル」なギフトを
ピックアップしてご紹介します。

1.紀の川のパッションフルーツを使ったドリンク「PARI PORI TEA」

「PARI PORI TEA」

まずご紹介するのは、紀の川市唯一のパッションフルーツ生産者との
コラボレーションで誕生したドリンク「PARI PORI TEA」(6個入り3520円)です。
葉酸や食物繊維が豊富に摂れるので、妊娠中や妊活中の女性におすすめ。
紀の川市産の桃の果肉、ハチミツなどをふんだんに使用しています。
添加物不使用かつフリーズドライなので、栄養価もそのまま。
食物繊維を豊富に含んだ種の食感で満腹感もありつつ
1杯50キロカロリー弱のヘルシーなドリンクで
出産祝いにもぴったりです。

information

「PARI PORI TEA」 

2.紀の川の春夏秋冬の味を黒米で包んだしゅうまい「紀の川黒米包み」

「紀の川黒米包み」

自然栽培で育てた自社農園の黒米と、同じく自然の力を生かして野菜を育てる
農家仲間と手を取りあい完成したという「紀の川黒米包み」
(5個入り×3パック4860円)。
旬の紀の川野菜を餡に使い、春夏秋冬で異なる味わいを数量限定で
販売しています。

information

「紀の川黒米包み」

3.地域の課題に応えた新感覚キウイスナック「amaboshi」

「amaboshi」

サイズの問題から市場に出回ることがなかった規格外のキウイを原料に、
地域で製造が盛んな「あんぽ柿」の製法を元に開発された
「amaboshi(アマボシ)」(販売ページは準備中、100グラム1056円)。
果実をカットせずに、キウイ本来の美味しさと栄養がギュッと凝縮されています。
キウイフルーツの生産が盛んな地域が、フードロス問題の解決に取り組んだ逸品です。

information

「amaboshi(アマボシ)」

「#新潟のコメジルシ」 フォトコンテスト2023 選ばれた作品は?

31作品が受賞。豪華な県産品の副賞も

新潟※(コメジルシ)プロジェクトではこれまで、
新潟のいいところを「※(コメジルシ)」と名付け、
インスタグラムや県民による執筆記事を通して集め、広めてきました。

今年度からは、新潟※(コメジルシ)プロジェクトの活動をサポートする
新潟県に本社・支社を持つ企業や団体、通称「応援団」が加わってさらにパワーアップ。
応援団と一緒に新潟県がフォトコンテストを実施、新潟のいいところを大募集したところ、
とっておきの風景、グルメ、人など魅力的な新潟の光景がたくさん集まりました。

応募いただいた作品の中から、
応援団が設定した募集テーマごとに優れた作品を選出、
31作品に応援団から賞が授与され、副賞として豪華な県産品が贈られました。

3月25日に新潟日報社で行われた授賞式の様子。

3月25日に新潟日報社で行われた授賞式の様子。

全受賞作品は、3月25日(月)から4月6日(土)まで(最終日は17:00まで)
新潟日報メディアシップ20階 そらの広場にて展示されます。

今回コロカルニュースでは、受賞作品を賞ごとに1作品ずつご紹介していきます。
まず、コメジルシ賞は、
新潟市にお住まいの会社員@mokuson0922さんの作品です。

雪にすっぽりと覆われた越後平野。奥に見えるのは、
新潟県三条市と加茂市の境に位置する標高1293メートルの山、粟ヶ岳です。
弥彦山から捉えた風景だそうです。

「登山が趣味で週1回は山へ。その中でも一番多く登るのが撮影場所の弥彦山です。
この日はクリスマス・イブ。前日までの雪ですっぽりと覆われた登山道から見えた
この美しい景色は、きっとクリスマスプレゼントだなと思っていましたが、
まさかこのような賞にまでつながる大きなプレゼントだとは思ってもみませんでした」
(@mokuson0922さん)

〈NTT東日本新潟支店〉から贈られる、「NTT東日本新潟支店長賞」は3作品に。
そのうち1作品は、
@takeorail59さんの〈MEG CAFE 511〉の愛らしいスイーツの写真でした。

「みつけイングリッシュガーデン隣接の、〈MEG CAFE 511〉にて撮影しました。
まるで本物の土や花のようで驚きでした。
外国のような空気が流れ、穏やかでリラックスできる空間です。
見附市を回った様子はYouTubeで公開していますので、ぜひご覧ください!」
(@takeorail59さん)

〈株式会社コロナ〉の「株式会社コロナ アウトフィールド賞」は、3名が受賞。
@karutabi_blogさんは、
「日本海は荒れる」というイメージを覆すような穏やかで透明度の高い、
柏崎市の海をカメラに収めてくれました。

「このたびは株式会社コロナ アウトフィールド賞に選出いただきましたこと、
大変うれしく思います。
受賞作品は柏崎の恋人岬から見えるエリアの海になります。
昼間の海もキレイですが夕陽もキレイなスポットなので、
お近くを通る際は、ぜひ立ち寄ってみてください」
(@karutabi_blogさん)

〈JR東日本新潟支社〉から贈られる「JR東日本新潟支社賞」の受賞者は3名。
日本一、日本海に近い駅の「JR青海川駅」を投稿してくれたのは、
@anzusansanさんです。

「青海川駅は日本海に最も近い駅です。
夏には青空と綺麗な海が駅から見ることができます!
写真は誰でも撮れるもので、特別な写真ではないです!
皆さんも青海川駅に行かれて同じ写真を撮ってみてください!」
(@anzusansanさん)

おいしそうなおにぎりを頬張るお子さんを激写したのは、@hkr232721さん。
〈株式会社クーネルワーク産直セレクトショップKITAMAE by新潟直送計画〉の
「米景賞」が他2名にも贈られました。

「息子が公園でおもいきり身体を動かして遊び、
『お腹を空かせて食べる新潟のお米は格別においしい!!』
そんな表情で大きな口を開けておにぎりを頬張る姿にほっこりしながら撮影しました。
このたびは素敵な賞を頂戴し、誠にありがとうございました。」
(@hkr232721さん)

〈生活協同組合パルシステム新潟ときめき〉の「パルシステム賞」は、5名が受賞。
@kokokoharun_0830さんは、
十日町市美人林でまるで赤ずきんちゃん! な、かわいらしいお子さんを撮影しました。

「私の愛する新潟の自然を、愛する娘と共に皆様にお伝えすることができ、
大変うれしく思います。
美人林の美しい木々の緑、澄んだ青空や空気が、
1歳に満たない娘の色鮮やかな経験になった日でした。
これからも娘と様々な新潟の自然に触れていきたいと思います。
このたびは素敵な賞に選出していただき、誠にありがとうございました」
(@kokokoharun_0830さん)

福岡で人気の生活雑貨店が 「本の灯りがひしめく」書店 〈本灯社〉をオープン

「わたし自身のものさし」をさがしに

たくさんの車が行き交う高宮通り沿い。
平尾1丁目の交差点近くに静かに佇むビルの2階にあるのは、
昨年6月にオープンした書店〈本灯社〉。
明るく陽がさす空間に、個性ゆたかな本たちが、にぎにぎしく並んでいます。

2022年、福岡で人気の生活雑貨店
〈ごはんとおやつ、雑貨の店 くらすこと〉の雑貨販売スペースが
フロアを移転することになり、空いた場所をいかに活用するか、
というタイミングで浮上したのが「書店をつくる」構想でした。

〈くらすこと〉はもともと、「わたし自身のものさしをみつける」をテーマに、
思いを共有する場所として生まれました。
本屋を開くことも、その活動のひとつとしてごく自然な流れだったと、
〈本灯社〉立ち上げから関わるスタッフの山川さんはいいます。

「誰かの書斎」を覗くように、ワクワクしながら本を選ぶ

〈本灯社〉の書棚は、「誰かの書斎」をイメージしてつくられているとのこと。
それゆえに、ここでは本の顔や背を眺めているだけで、ワクワクしてしまうのかもしれません。

店内の本たちは、「こころ・からだ」「自然・目に見えない世界」
「生き方・考え方」「子ども・家族」「暮らし」「文学」「絵本」という、
〈本灯社〉独自のテーマに添って、並べられています。

「各テーマ何冊ずつ、などはあまり考えずに、私たちスタッフが本当に
いいなと思ったものを選んでいるので、選書に偏りがあるんです。
でも『誰かの書斎』だから、それでいいのかなって」。
と笑うのは、山川さんとともに〈本灯社〉を支えるスタッフの見月さん。

また、山川さんは選書について、このように話を続けます。
「喜びも悩みも、自分たちにとって切実なものは、他の人たちにとっても
そうなんじゃないかと思っていて。だから、自分たちの等身大で、
いち生活者としての悩みや関心ごとに添ったものを選ぶようにしています」

見月さんは、朝のお掃除のときに「起きてー。みんな、がんばってー」と
本たちに声をかけているのだと教えてくれました。
本が1冊売れるたびに、心の中で大喜びしている、というお話も、
スタッフがそれぞれの本に「届けたい」という思いをこめているからこそ。

とはいえ、この〈本灯社〉は、本を売るためだけに存在している場所ではないと、山川さんと見月さんはいうのです。

「いま」を生きる人たちの足もとを、本の灯りでやさしく照らす

書店がオープンしてから、ご夫婦や男性ひとりで来店される方が増え、
より幅広い年齢層のお客さんに来てもらえるようになったことは、うれしい変化でした。
年配の方から、お孫さんに絵本をプレゼントしたい、と相談を受けたり、
カフェでお茶をしたあと、本棚を眺めている方を見かけたりすることも、
書店を営むなかでの大きな喜びなのだそう。

「ここに来たら、誰もがいろんなしがらみを一旦おろして、自分自身と対話できる、そんな場所になれたらいいなって。お仕事が終わって、お子さんを迎えに行くまでの30分だけ、ちょっと見に来てくださるとかでもいい。
気になる本を見つけてもらえたら、それが1番ですけど、見つからなくても
ふらっと立ち寄ってみる、みたいな。そんな本屋の使い方をしてもらえたらうれしいです」

そういう山川さんと、見月さんが、たがいに顔を見合わせ
「来てくれたお客さんたち、みんなに元気になってほしいよね」
と話していたのが印象的でした。

「1冊の本が宿す灯りを、読者の手元まで絶やさずに届けたい。
ひとつひとつ色もかたちも異なる本の灯りがひしめくような
本屋でありたい」

そう、〈本灯社〉という名前の由来にあるように。

さまざまな思いを抱えて、「いま」を生きる人たちの足もとを、本の灯りでやさしく照らす。
ここを訪れる人にとって、〈本灯社〉はきっとそんな場所になっているにちがいありません。

information

map

本灯社

住所:福岡県福岡市中央区平尾1-11-21 村田ビル2F

電話番号:092-401-1606

営業時間:11:30~19:00

定休日:水曜

Web:本灯社(「くらすこと」ウェブサイト内)

Instagram:@kurasukoto_tenpo

DJ松永がニットを着る。 世界からオファーが届く 新潟のニットとは?

DJ松永さんが学ぶ、新潟のニット

「Bling-Bang-Bang-Born」が世界的なヒットになっているCreepy NutsのDJ松永さん。
新潟県長岡市出身で、
新潟県のオウンドメディア『新潟のつかいかた』にてアンバサダーを務めています。
これまで新潟でのルーツを語ったり、師匠のDJ CO-MAさんと対談したり、
イベントや記事を通して新潟のアピールを続けてきました。

今回、『新潟のつかいかた』で
『DJ松永、初めて「新潟のニット」を纏う。新潟発、高品質ニットを知っていますか?』
という記事が公開されました。

実は新潟県には、世界からオファーが届くニットの工場がいくつもあります。
特に五泉市や見附市は戦後からニットの産地として有名で、
「五泉ニット」や「見附ニット」と呼ばれ、
国内外のラグジュアリーブランドから厚い支持を受けています。

近年は、オリジナルのニットブランドを立ち上げている工場が増えつつあります。
個々の強みを生かし、これまで培った技術力で質の高いアイテムを世界に向けて発信。
じわじわと人気を集めているのです。

「新潟のニットをもっと多くの人に知ってもらいたい」

そんな思いから実現したのが、DJ松永さんによる特別ファッション企画です。