news
posted:2022.2.3 from:滋賀県長浜市西浅井町 genre:活性化と創生
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Riho Abe
阿部里歩
あべ・りほ●栃木県出身。「出身は群馬だっけ?それとも茨城?」と覚えてもらえないことが悩み。好きな観光地は四国と別府。旅先での楽しみは、その街の人と話しをすること・伝統工芸品を買うこと。ガイドブックに載っていないようなものを見つけるのも密かな楽しみ。
突如お店やイベント会場などに出没し、薪をくべ、
昔ながらの羽釜でお米を炊く。
そして、その場に居合わせたお客さんにできたてのおにぎりを振る舞う。
その名も「ゲリラ炊飯」。
無料で振る舞われるおいしいおにぎりを求めて、
あっという間に長蛇の列になる楽しい企画です。
その仕かけ人は、滋賀県の米農家チーム〈ONESLASH(ワンスラッシュ)〉。
ゲリラ炊飯などの企画をはじめ、こども食堂や学童保育、
宅食支援などにお米を届けるなどのさまざまな活動を通して、
地域の課題解決や社会課題に取り組んでいます。
この度ワンスラッシュは、ゲリラ炊飯で日本各地を行脚し、
お米の美味しさを伝えたいという思いから、現在クラウドファンディングに挑戦中。
今回のクラウドファンディングは、2022年の1月3日に公開し、
たった15日で目標金額の300万円を達成。現在支援者数も230人を超えています。
来る春には「ゲリラ炊飯」行脚をスタートするために、
次の目標を500万円に定めて、さらなる支援を呼びかけています。
滋賀県北部にある、人口4000人の小さなまちの米農家チーム・ワンスラッシュ。
“RICE IS COMEDY(米づくりは喜劇だ)”というコンセプトを掲げて、
こだわりを持ってお米づくりをしています。
地元の20〜30代の若手が集まっているチームです。
チーム発足のきっかけは、自分たちが子どもの頃に参加していた村祭り。
すっかり簡素化され屋台も出ていない近年の様子を目にし、
「地元に元気がなくなってきている」と危機感を感じたそう。
そこで、最初は自分たちで屋台を出したり、
マジシャンを呼んで境内で披露してもらったりたところ
「こんなに境内に人が集まったのは何年振りだろう」と嬉しい反応をもらったのが、
すべての活動の原点だといいます。
それから、まちでマルシェのイベントを行ったり、
雪の積もる真冬にジビエ料理のイベントを行うなど、多様なイベントを次々に企画していき、
人口4000人のまちに年間3000人もの人を集められるようになるまでに。
こうした活動を通して、
地域のネガティブをポジティブに変えていきたいという思いが強まっていったのだとか。
地域の武器になる、魅力あるものは何か? と考えたとき、
目にとまったのが“農業”でした。
しかし実際には地元の農業には課題が山積み。
そこに自分たちの活動で、一石を投じられないか? と、自らお米づくりを始めたそうです。
お米をつくりながら、田植えや稲刈り期には体験イベントを開催したり、
収穫までの様子を発信したりと、積極的に活動中。
自分たちがつくったお米を、たくさんの人に食べてもらいたい、
そのおいしさを知ってもらいたいとスタートしたのが「ゲリラ炊飯」の活動でした。
Page 2
支援者から募った資金は、全国を「ゲリラ炊飯」をしながら巡るためのバスの購入費と、
バスの改装費に充てるそう。
「ゲリラ炊飯」で子ども食堂を行脚し、その地域ごとに、
地域の生産者・加工者とコラボレーションして、
その時しか味わえない特別メニューを提供したいといいます。
西浅井産のコシヒカリを含んだギフトセット(寄付額5000円)、
同産コシヒカリ4キロ(寄付額1万円)などをはじめ、
滋賀湖北を満喫できるゲストハウス宿泊券付きのプランや、
子ども食堂へ贈り物ができるプランなど、さまざまなリターンを用意。
また、イメージビジュアルとしても使われているこちらのイラストに、
支援者が登場できるというユニークなプランも。
支援者の募集は2月20日(日)まで。いよいよ残すところ1か月を切っています。
あなたのエールを届けてみてはいかがでしょうか。
information
ゲリラ炊飯 プロジェクト
Feature 特集記事&おすすめ記事
Tags この記事のタグ