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Twitterで大反響!
燕のような見た目の
南部鉄器〈スワローポット〉

コロカルニュース

posted:2021.11.8   from:岩手県奥州市  genre:ものづくり

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile

Kanae Yamada

山田佳苗

やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。

南部鉄器 鉄瓶 スワローポット0.6L 19800円

30年の時を経てこのたび復刻!

岩手の伝統工芸品〈南部鉄器〉。

質実剛健で沸かしたお湯は冷めにくく、味もまろやかになることから、
料理好きの間では信頼の置ける湯沸かし道具として親しまれています。

〈南部鉄器〉の老舗工房〈及富〉。

〈南部鉄器〉の老舗工房〈及富〉。

そんな南部鉄器を手がけて約170年の老舗工房〈及富(おいとみ)〉から、
ユニークな鉄瓶が発売されています。名前は〈スワローポット〉。

南部鉄器の老舗工房〈及富〉から発売された鉄瓶〈スワローポット〉は底の広いどっしりとしたフォルム。

通常の南部鉄器の鉄瓶とは異なる、底の広いどっしりとしたフォルム。

実はこちら、6代目の菊地章さんが開発し、昭和後期に一度発売されましたが、
その当時は伝統的なスタイルが主流で人気が出ず、廃盤になったもの。

それから30年以上経ち、章さんの息子の海人さんが2020年にTwitterで紹介したところ、
大反響となりこのたび復刻させたのだそうです。

内部は鉄瓶の仕上げに欠かせない、釜焼き製法を採用。
そのおかげでポットから鉄が溶け出し、お湯の味もまろやかに。
鉄分補給にも貢献してくれます。

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復刻された鉄瓶〈スワローポット〉は、つまみ部分を木に変更し、加熱時は熱を通しにくい仕様に。

また、開発当初のデザインをそのまま再現するのではなく、
つまみ部分を木に変更。加熱時は熱を通しにくい仕様に。

その仕上げには、岩手を代表する漆器、秀衡塗の丸三漆器工房による
拭き漆仕上げが施されており、防水効果も優れているとのこと。

IHにも対応可能とのことで、多くのご家庭でも活躍してくれそうです。

ちなみにかわいらしい「スワローポット」という名前は、
開発当初、章さんの奥様がこの鉄瓶を「燕みたい」と言ったことから命名。
確かに燕のような見た目で、名前からもさらに愛着が沸きそうですね。

この〈スワローポット〉は、そんな及富の想いや
Twitterでの反応が重なり、グッドデザイン賞2021受賞。

現在注文が殺到しており、次に再販されるのは11月下旬のようです。

この優れた機能性やデザインだと、再販後もすぐ完売しそうな勢い。
気になっている方は、及富・菊地海人さんのTwitterを随時チェックしておきましょう。

information

南部鉄器 鉄瓶 スワローポット

価格:19800円

サイズ:注ぎ口から持ち手の先まで25cm/底の直径11.5cm/高さ9.5cm/容量 満水0.6L/重さ約1.3kg

仕様:茶こしつき/ホーローなしIH可 

※IH機種、年式によって反応しない場合あり。メーカーにお問い合わせください。

Web:南部鉄器工房及富 ECサイト

*価格はすべて税込です。

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