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posted:2017.9.14 from:京都府京丹後市 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kentaro Takaoka
髙岡謙太郎
たかおか・けんたろう●千葉県出身。オンラインや雑誌で音楽、カルチャー関連の記事を執筆。共著に『Designing Tumblr』『ダブステップ・ディスクガイド』『ベース・ミュージック ディスクガイド』など。インターネットがけっこう好き。
京都府北部に位置し、日本海に面した京丹後市。
ここで、2017年9月24日(日)までの金土日祝、
“サウンドアート” をテーマにした芸術祭
〈ART CAMP TANGO 2017 音のある芸術祭〉が開催されています。
“サウンドアート” とは聞き慣れない方も多いと思いますが、
「音」にまつわるアートのこと。ここ丹後地方は、日本のサウンドアーティストの
草分け的存在である鈴木昭男さんの活動拠点。
長年にわたり、音やアートにまつわる多様な活動が行われてきたことから、
「聴くこと、見ること」についての芸術体験が培われ、
地域の理解がある土地柄なのだそうです。
そういった土地の由来もあって、〈ART CAMP TANGO 2017〉は、
地域アートの中でも珍しく、「音」に焦点を当てた芸術祭。
日本とアジアから、サウンド・アートや現代美術、音楽、ダンスなど
さまざまなジャンルで活動するアーティストが丹後の地に集まることになりました。
芸術祭では、廃校となった旧郷小学校を会場に展開する
現代美術展〈listening, seeing, being there〉や
古い街並みが残る京丹後市峰山地区を、「音」を切り口に
訪ね歩くサウンドウォーク〈峰山まち音あるき〉、コンサートなど、
アートを通して丹後の魅力を体験できるプログラムを多数実施します。
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9月24日(日)には、クロージングイベントとして、
ギャラリーツアーや丸子舟の復刻作業の見学など様々なイベントを行う、
〈アートキャンプ in 丹後-網野から久美浜へ〉も開催。
本芸術祭のきっかけは、鈴木昭男さんと、
同じく丹後を拠点に活動するダンサー宮北裕美さんが、
香港のNPO soundpocketにアーティストとして招聘されたこと。
宮北さん、鈴木さんに加えて、丹後で活動するギタリストの山崎昭典さんや、
デザインなどのクリエイティブな仕事に携わる若い世代も参加し、実行委員会が立ち上がり、
2014年に前イベントとなる「アートキャンプあみの」を開催。
今回の芸術祭へと繋がりました。
丹後のローカルアーティストや地域のメンバーのほか、
芸術の専門家、香港のNPO soundpocketも参加し、アーティスト、地域、
海外との関係性によって生まれた芸術祭。
自然豊かな丹後にアーティストが滞在して作り上げた作品を、
体感してみてはいかがでしょうか。詳細は公式サイトにて。
information
ART CAMP TANGO 2017 音のある芸術祭
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