〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
がんばって働いた暑い夏。
みなさま、ほんとに「夏」おつかれさまでした。
今年は日本全国どこも暑くて大変でしたよね。
もう暑いだけでしんどいし、本当はこの夏の1か月間半くらいは
休んだほうがいいんじゃないかと思ってるんだけど、なかなかそうもいかず、
働く時間を工夫したりしてなんとか7、8月を乗り切りました。
あー、よくがんばった。というわけで8月末に短い夏休み。
小豆島を出て、座間味島へ行ってきました。
島を出て、また別の島へ行く。
船に乗って、飛行機に乗って、また船に乗って行きました。
なんだかんだと「島」が好きで、どこに遊びに行こうか考えるとき、
いつも候補地に島があがります。
船に乗って海を渡っていく。それだけで旅気分マックス!
座間味島へは、沖縄本島・那覇市にある泊港という港から高速艇で約50分で行けます。
フェリーは1日1往復、高速艇は3往復。
小豆島と比べるととても少ない船の行き来。
距離も長く、より離島な感じです。
座間味港に着いたのは夕方。
予約しておいた民宿までは港から歩いて10分くらいの距離。
まずはその民宿を目指して集落の中を歩いていきました。
座間味島は人口約600人の島です。
港周辺に民宿や飲食店、役場や学校、民家がぎゅっと集まっています。
旅人もこの島で暮らす人もいろんな人が道を歩いていてその感じがとても良かった。
島に着いて早々、その雰囲気がとてもよくて、それだけで気持ちが高揚してました。
やっぱり歩けるまちっていいなぁとあらためて思いました。
小豆島は座間味島と比べると人口も面積も圧倒的に大きくて、
まちづくりを考えるときに同じ規模感では考えられないのかもしれない。
でもやっぱり人が暮らすスケール感は同じなわけで、
歩いていける距離に居酒屋があるとか、ぶらぶらしてるだけで
人や場所との楽しい出会いがあるとか、そういうのがいいなと。
座間味港周辺はそんな感じでした。
そして座間味島といえば「ケラマブルー」と呼ばれる美しい海。
私たちが夏休みにこの島に来たのもその海で泳ぎたかったから。
滞在していた3日間、とにかく海で泳いでました。
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1日目の夕方は「古座間味ビーチ」。
2日目は急きょレンタカーを借りて朝から「トウマ浜」へ。
それからガイドの方と一緒に「安護の浦」という湾でSUPをしてから、
「阿真ビーチ」でシュノーケリング。
夕方「ユヒナの浜」でサンセット。
3日目は古座間味ビーチで泳ぎ納め。
小さな島の中にいろんな浜があって、どこも本当に美しかった。
島の魅力のひとつは、東西南北いろんな方角で海を身近に楽しめることだと思います。
朝陽が美しい海、夕陽が美しい海、穏やかな海、切り立つ岩場に囲われた荒々しい海。
たった3日間だったけど、いろんな海の表情を味わえました。
座間味島での時間はあっという間に過ぎ、
夏休み3日目の夕方には瀬戸内海を行く船の上。
穏やかすぎる海。その海の向こうに浮かぶ島々。
あー、瀬戸内海の風景。ここもやっぱりすてきです。
ただいま、小豆島。
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