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冬の野良仕事

小豆島日記
vol.088

posted:2015.1.12   from:香川県小豆郡土庄町  genre:暮らしと移住

〈 この連載・企画は… 〉  海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。

writer's profile

Hikari Mimura

三村ひかり

みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/

外で体を動かして働く。

楽しみにしていた年末年始のお休みが終わり、すっかりいつも通りの日々。
今日も朝から野良仕事です。

いつもの景色の中、愛車(軽トラ)にワラを積んで畑へ。

年末年始は島を離れ、マチに住む家族とともにのんびりと過ごしていたのですが、
島を離れて思ったこと、それは野良仕事がほとんどないということ。
何かいつもの暮らしと違うなーと。
そう、まず手が汚れない。
いつもは爪の間や指のしわに土が残っていて、なんとなく黒い(笑)。
そしてガサガサしてる。
それが、2、3日島を離れただけで、汚れがとれてツヤツヤしてる。
あー、ほんとにマチでの暮らしは土を触らないんだなとしみじみと思いました。

それと基本的に暖かい。
毎日外で作業していることもあって、上も下もかなりの重ね着で挑んでるのですが、
いつもの装備で出かけると暑すぎる。
暖房がしっかりきいてるショッピングモールや、気密性の高い家。
そんなに着込む必要がないんだなと。

そんな快適なマチでの暮らし。
でも1週間も島を離れていると体がなまってしまって、
とにかく外で体を動かしたい気持ちに。

島に戻って、2015年最初の活動日。
朝起きて、勝手口から外に出て、冷たい空気の中いつもの景色を眺める。
そして洗濯機をまわす。

朝焼け。この山と山の間から朝陽が昇る。

いつものように畑に行き、野菜を収穫し、手入れをする。

ナバナの収穫。

ワラをきざんで、畑にすきこむ。

収穫したにんじん。ビビッドなオレンジ、見てるだけで元気になる。

家では工事が続いていて、大工さんと一緒に働く。

母屋横の蔵周辺の工事。

大工さんと一緒に土を運びます。

夕方になったら、廃材を燃やしながら片づけをする。

暮れゆく空を眺めながら片づけ。

そんなふうに1日のうちのほとんどを外で過ごし、野良仕事をする。
田舎でのこういう暮らしにすっかりハマってしまったようです。

2015年も毎日野良仕事をしながら、小豆島での暮らしを楽しみたいと思います。

information


map

HOMEMAKERS

住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/

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