連載
posted:2013.3.4 from:全国 genre:エンタメ・お楽しみ
〈 この連載・企画は… 〉
独自の視点で日本各地のユニークな文化を研究してきたみうらじゅんが、
読者にフィールドワークを課しながら集成していく新たなプロジェクト。
profile
Jun Miura
みうらじゅん
みうら・じゅん●1958年、京都府生まれ。イラストレーターなど。代表作に『アイデン&ティティ』など。“マイブーム”の生みの親であり、「とんまつり」や安斎肇とのユニット「勝手に観光協会」など、日本各地の知られざる魅力を独自の視点で広める活動も多い。『マイ仏教』(新潮新書)、リリー・フランキーとの対談本『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』(扶桑社)、いとうせいこうとの共著『見仏記 ぶらり旅篇』(角川書店)など著書多数。
現在では各地で世界遺産の登録をめざして、いろいろな活動が行われているようです。
でも、足元に眠るこんな遺産にも目を向けてほしいものですね。
それでは、みうら所長からのコメントです。
masakoさんの投稿
よーく見るとなんか変。
リラクゼーションと性春をかけたのではないでしょうか?
さくらんぼの絵があるのに桜ボン? 謎だらけ。
撮影場所:愛知県岡崎市
みうら:チェリーボンとでも読むのでしょうか?
いやらしいのか、そうじゃないのか?
考えると頭が疲れる。
ねこまっしぐら さんの投稿
怪人ナゾラーのアジトでしょうか?
撮影場所:福島県浜通り(国道6号沿線)
みうら:すべてが「?」。
もう考える必要はない。人生に答えなどないんだから。
ねこまっしぐら さんの投稿
大家さん家賃は回収できているのでしょうか? 心配です。
撮影場所:群馬県高崎市
みうら:誰ひとり、ここから出て来やしない。
まちこ さんの投稿
気になるお店が並んでいました。聖徳太子様の店って??
営業している気配はありません。
撮影場所:東京都大田区
みうら:いまの僕には潜り込んでサンゴを観賞する勇気はまだない。
かの さんの投稿
「お、お前は……」というセリフが聞こえてきそうです。
撮影場所:鳥取県米子市
みうら:そもそも子どもが飛び出してくるところに
車を停めようってのが大きな間違いである。
yotecoさんの投稿
みうらさんに、本当は薔薇の花束を渡したかったですが、代わりにどうぞ。
撮影場所:北九州市小倉 現役薔薇族映画館
みうら:ここの前、通ったことがある。
オレも一応、写真はおさえた。
yotecoさんの投稿
私の知ってたホワイトハウスと違う……。
撮影場所:北九州市門司区
みうら:オバマさんじゃなく、オバさんが来るとこなんでしょ。
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みうら所長より
一年ぶりに「勝手に観光協会」が復活! 相棒の安斎肇さんも今年で還暦。
いったい、ふたりで何年旅を続けてんだってことだよな。
オレは記憶魔で、記録魔なんで、ちゃんと覚えてるよ。
そもそもはじめは「月刊アスキー」って雑誌で宮城県の気仙沼を訪れたんだ。
“1997・8”、ホテル観洋で勝手にご当地ソング第一曲目
『哀愁ちゃナイト』を作詞・作曲、旅館で録音(通称・リョカ録)した。
「来月もどこか行こうよ!」と、編集者と盛り上がった夜、
編集部から電話が入って「今月で終刊」だってさ。
出だしからこれだから、この16年間、いろんな雑誌を渡り歩いた。
CSの番組になってからはスタッフも増えたけど、やってることは同じ。
ただその地に行って勝手にご当地ソングやポスターなどを作り続けてきたんだ。
あまり知られてないと思うけど『勝手に観光協会』(vol.1・vol2)と、
『勝手にご当地ソング47+1』ってCD3枚も出してんだ。
どこで売ってるか当人もよく分かんないけど、ネットで調べて聞いてみてくれや。
きっと君の都道府県のご当地ソング(勝手な)があるからさ。
で、先月は三重県に行った。雑誌「ノンノ」でも行ったから今回で2度目。
個人的には4度目(親孝行プレーも含め)。
この収録はテレビでもないから、来月いきなりDVDだ。
どうなの? ビデオスルーの早さは。
当然、目当ては土産物。二見浦周辺の店で、どっちゃりホコリかぶった海女人形や、
相棒はなぜかダルマを買った。買うというより発掘といったほうがいい。
「先代が仕入れたものなんで値段がよく分からない」と言うオバさんに
「もう2000円でいいんじゃないですか?」と、勝手に交渉。
「それじゃー」って言うんで
「じゃ3000円で」と迫ると
「いや1000円でも悪い」って、どんな営業。
結局、その店でどっちゃり買って旅館で広げた。
いま流行ってるのは、旅館の床の間に買ってきた土産物をシンメトリーに配置すること。
シンメトリーにすることでグッと宗教色が出るからね。
それで風呂行って、僕らのいない間に布団敷きに来るでしょ。
それを見計らって部屋に戻るんだ。きっと噂してると思うんだよな、旅館の人。
あの客はちょっとヤバイってね。
そんなこんなでまたいつか旅は始まると思う。
だって勝手になんだもん。相棒が還暦超えたって平気。
いつか、みなさんとお会いする日もあるでしょ。そのときは僕らの手元見てよ。
土産物どっちゃりだから。バカみたいに。
編集部より
みなさんも、どこかに行ったら鄙びた土産物屋をのぞいてみてください。
いつかみうら所長に会える日も来るかもしれません。
そしてぜひ、各地で発掘した「いやげ物」のお写真を送ってください。
「フィギュ和」も歓迎です。お待ちしています。
募集は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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