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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
日本有数のニット産地として知られる、新潟県加茂市。
この加茂で、編み立てから縫製・出荷までのすべての工程を
半径約5km圏内で行うピュアオーガニックコットンの
ファクトリーブランド「G.F.G.S.」が、
いまセレクトショップなどで人気のアパレルブランド「ALOYE」と
コラボレーション。ボーダーのコットンニットセーターや
ワンピースの販売を開始しました。
このコラボレーション、実は「里帰り」な組み合わせ。
「ALOYE」の創設メンバーである中沢理洋さん、佐藤寛さん、西崇徳さんは、
加茂市で少年時代を過ごした幼馴染み。
少年時代から音楽やファッションのカルチャーにのめりこんだ彼らは
高校を卒業後、地元を出て東京でクリエイターの道を歩みます。
それぞれがグラフィックやWebなどのデザイナーとして活動しつつ、
東京で立ち上げたのが「ALOYE」なんです。
そうして東京で活躍しながらも、3人の頭の片隅には、
加茂がニット産業で栄えていたこと、
いつか地元で商品を作ってみたいという思いがありました。
その思いが、小柳雄一郎さんが創設したアメリカ・テキサス産の
オーガニックコットンを100%使用する
完全受注生産のブランド「G.F.G.S.」と
出会うことでついに実現したんです。
新潟県中越地方は、昔から繊維やニット、織物が盛んな地域。
「G.F.G.S.」はこの地の利を活かし、半径約5km圏内で
ものづくりを完結させて、こだわりの品質を保っているブランドでした。
ALOYEのメンバーと小柳さんの、世代を超えたものづくりの
やりとりは活発に行われました。グラフィックデザイン出身の
ALOYEデザイナーからは「糸の色をPANTONEの色見本で指定してきたり、
ニットに入る柄を一目一目数えて調整してくる」などの要望があったりして、
面白かったと小柳さんは語ります。
異なる世代の違う視点から生まれた、地元への愛と誇りがあふれる
素敵なコラボレーションです。
取り扱いはALOYEのWebストアなどで。
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