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愛媛・砥部焼の新ブランド
〈白青〉が発進!

コロカルニュース
vol.1544

posted:2016.2.19  from:愛媛県伊予郡砥部町  genre:ものづくり / 買い物・お取り寄せ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Yu Ebihara

海老原 悠

えびはら・ゆう●コロカルエディター/ライター。生まれも育ちも埼玉県。地域でユニークな活動をしている人や、暮らしを楽しんでいる人に会いに行ってきます。人との出会いと美味しいものにいざなわれ、西へ東へ全国行脚。

ほんの少し青みがかった白と、深い青のコントラストが美しい
〈白青(Shiro Ao)〉の器。
この春東京でも発売開始となる、新しい砥部焼のブランドです。
約230年続く砥部焼の技術や文化に敬意を表しつつ、
砥部焼の新たな表現や技術へのチャレンジに挑む〈白青〉を
ひと足先に体験してきました。

〈白青〉の器を手に取ると、見た目のどっしり感に対して意外と軽い、という印象。
手に馴染むようなしっとりとした手触りで、高い高台も安定感があります。
そして特筆すべきはその使い勝手の良さ。
和食にも洋食にも中華にも合い、丈夫で割れにくいという
まさに普段使いの器にぴったりなのです。
その丈夫さから、投げつけても割れない“喧嘩器”という異名がつくほど!

強さの秘密は原料に。砥部焼の“砥”は、砥石の“砥”。
砥石の産地としても知られている砥部町で採石された砥石を
細かく砕いて磁器の原料としています。

“高台高め”が砥部焼の特徴。シンプルな縞柄と、絵柄のタイプがあります。大きさのバリエーションも豊富。

平皿は少しリムが持ち上がったデザイン。和のものを乗せても洋のものを乗せてもサマになります。

この〈白青〉の器は、すべて手書き。
“呉須(ごす)”と呼ばれるコバルトを主成分とした藍色の顔料を
(器にもよりますが)何重にも重ねて濃い青色、コバルトブルーを表現しています。

写真提供:白青

この青の深さは瀬戸内の海の青さ・空の青さのそれ以上。
キリッと引き締まった印象で、料理を引き立て、盛り上げます。

会場には器を接写した写真のパネル。グラデーションが美しい! 塗りムラも出るし個体差もあるけれど、それが手書きの証。

このプロジェクトの指揮を取ったのは、
松山市出身で、砥部町で幼少期を過ごした経験もある、
upsetters architectsの建築家・ディレクターの岡部修三さん。
これまでも、愛媛みかんのジュース〈10 ten〉や、
今治タオルブランド〈伊織〉を手がけてきましたが、
愛媛県を中心に全国の地域活性のため、
さまざまな事業を手がけている株式会社エイトワン社長の大籔崇さんに誘われて
砥部焼協同組合の集まりに参加することになったことがきっかけで、
「いつかは砥部焼に関わってみたい」という想いが膨らんでいったのだと言います。

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〈白青〉の商品紹介はこちら

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「産地を良くしたいという気持ちは職人さんたちも一緒でした」

こうして〈白青〉は2015年から本格始動。
江戸時代から続く砥部焼の歴史や、
“どの伝統や要素をこの〈白青〉に取り入れるべきか”ということまで、
砥部焼に携わる若手からベテランまでさまざまな人とディスカッションしながら、
ブランドづくりをしたのだと岡部さんは言います。

「砥部焼の手書き・手仕上げの文化に誇りを持っている職人さんが
思ったよりも多いんだなということが、プロジェクトの前後で変わった印象ですね。
産地を良くしたいという気持ちは職人さんたちも一緒でした」
と岡部さんは話をしてくれました。

〈くらわんか碗・絵柄〉。くらわんか碗は船上で食べても倒れずに安定する高い高台とフォルムが特徴。江戸時代の舟の商人の「飯食らわんか」の呼び声から〈くらわんか舟〉〈くらわんか碗〉と名づけられたのだそう。

展示会場でもひときわ目をひいた〈くらわんか碗・絵柄〉。
ひばり、まだい、うめ、どんぐりと、砥部に由来するモチーフを図案化しました。
白抜きには“墨はじき”という技法を用いており、
にかわが付着したハンコで、ひとつひとつ手作業でスタンプしています。

白青と砥部焼の工房〈ヨシュア工房〉とのコラボレーションは、ヨシュアブルーと呼ばれる緑が強い青と、白青のコバルトブルーの共演。エアーブラシでグラデーションになるよう染料を吹き付け、砥部焼を現代的に昇華。

砥部焼職人コラボレーションその2。龍泉窯の池田麻人さんの作品。普段はぐい呑みをつくるのに使われている技法を使い、花器として美しいかたちの模索に挑戦しました。内側にコバルトブルーの染料が塗られており、その艶が水面のように見えます。

第一弾のラインナップは、くらわんか碗、鉢、蕎麦猪口、湯呑み、平皿、箸置き。
東京でも大手デパートやセレクトショップでの販売が予定されているそうですが、
道後温泉商店街〈伊織〉2階(道後本店)、松山自動車道・石鎚山SA(上り)や、
オンラインショップですでに販売されています。
今後はラインナップも職人も、デザインも増えていく予定。
一度手に取ってその良さを実感してほしい、そんなブランドです。

information

Shiro Ao 
白青

Webサイト:www.shiroao.jp

オンラインストア:shiroao.jp/store

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