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「みそ汁の具」岡山(倉敷・津山)編

水尻自子の方言アニメ
vol.038

posted:2012.8.14   from:岡山県倉敷市ほか  genre:エンタメ・お楽しみ

〈 この連載・企画は… 〉  若手アニメーション作家・水尻自子のショートアニメを、各地域の方言でお届け。
声の出演者による方言エピソードなどもご紹介します。

なめこ:あんなー、いっつもすまんのう。

豆腐:どうしたん?

なめこ:いつもヌルヌルしようて、でーれー気持ちわりぃって思およらん?

豆腐:そんなことねーって。それがおめえのええとこじゃが。

なめこ:そうなんかのう。でもほんまはちょう気持ち悪かろ?

豆腐:ぜんぜんそんなことねーて。ヌルヌルしとらんナメコやこ、ネバネバしよらん納豆とおなじじゃが。

なめこ:ありがとう。ちょー元気でたわ。

●声の出演者より

「じゃ」とか「が」とか、濁音が多いですね。
岡山弁では「ばんこ(=ものすごく、とても)」
「おえん(=もう駄目だ)」
の2つが、口に出して言うとかわいくて好きです。
ぬーぽこ(津山市出身)

「やっちもねえ(=しょうもない)」という方言を祖母がよく使ってました。
岡山弁は虚勢を張りたいときによく使ってみるのですが、成功率は低いです。
きぐちゃん(倉敷市出身)

●編集部より

「すごく」というのは吹き替えでは「でーれー」を使ってくれていますが
「ばんこ」という言い方もかわいいですね。
虚勢を張りたいときに成功率が低いということですが……
やはりどこかのんびりしてやわらかい印象があるからではないでしょうか!

profile

Yoriko Mizushiri
水尻自子

みずしり・よりこ●1984年青森生まれ。手描きやコマ撮りアニメーションを中心に制作。新作「布団」が第14回広島国際アニメーションフェスティバルで木下蓮三賞を受賞するなど、気鋭のアニメーション作家として注目を集めている。

credit

声の出演:きぐちゃんさん、ぬーぽこさん

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