【見逃し配信あり】 『ラーメン文化を通じて、土地の食材を生かし店舗と地域を繋ぐ』 コロカルアカデミーVol.9
日本のローカルの魅力を発信する「コロカル」は、新たなウェビナー講義シリーズ「コロカルアカデミー」の第9回を開催しました。
今回は、「ラーメン文化の未来」をテーマに、ゲストには、全国津々浦々のラーメンを年間600杯以上食べ歩き、ラーメン業界のカルチャーを明るく軽やかに牽引し続けている森本聡子さんをお迎えしました。
森本さんのこれまでの経験をもとに、ラーメン女子博を始めとした独創的なイベントの数々と、その企画背景や裏側、ラーメン文化と地方創生の関係、食とカルチャーの融合について、セミナーでたっぷり語っていただきました。
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森本聡子(もりもと・さとこ)
株式会社RamenSwitch 代表取締役。「女性が1人でもラーメンを楽しめるカルチャーを広めたい」という思いから食べ歩きを始めて22年。現在は年間600杯以上を食す「ラーメン女史」として活動。「ラーメン女子会」を主催し、大型イベント「ラーメン女子博」「LIVE AZUMA 東北拉麺屋台村」「Setouchi Contemporary」ではラーメンプロデューサーを歴任。累計動員数は100万人を超える。
「ラーメン」を〇〇〇として見る

ラーメンを「食」や「一過性のブーム」としてではなく、カルチャーとして、そして地域を動かす力として捉え、育ててきた森本さん。ラーメンは、“食”であると同時に、人の生き方や街の空気、関係性まで映し出す存在だと感じていたという視点から、これまで考えたことのなかったラーメンの新たな捉え方が、おぼろげながらも立ち上がってきます。
そんな森本さんから提示されたのは、「ラーメンを〇〇〇として見る」という、なぞなぞのようなひとつの問い。キーワードは移動とのこと。さあ、どんなお話が始まるのでしょうか。
掛け算で生まれる新しいカルチャー


導入として森本さんからお話があったのは、ご自身のライフヒストリー。ラーメンにのめり込み、ラーメン女子になり、そんなラーメン女子から、ラーメンをお仕事にして、新たなラーメンカルチャーを牽引するようになるまでのお話を伺いました。「ラーメンの仕事だけは絶対にしない」と決めていた森本さんのお話は、私たちのキャリアプランニングにも多くのヒントを与えてくれる内容でした。
そこから話題はカルチャーの創出という具体的な話題に。ラーメンを仕事にすると決めてから、森本さんが考えてきたのが、「ラーメン×○○○」という掛け合わせ。
ラーメン単体ではなく、音楽、ファッション、アート、ものづくり、地域、ジェンダー。ラーメンと何かと掛け合わせた瞬間に、ラーメンは“新しいカルチャー”として立ち上がると感じていたとのこと。確かに、ラーメンは私たちの日々の中にある日常食。そこにアートやファッション、地域やジェンダーといった現代文化にまつわるものを掛け算するだけで一気に見える景色が広がります。掛け算の大事さ自体は、多くのビジネス書やキャリアに関する書籍などでも目にするかもしれませんが、ここで掛け算の相手になっているのは、「ラーメン」。そこに掛け合わされるものが現代的でポップであればあるほど、そのギャップに独特の面白さが宿るのかもしれません。
ラーメンは完成された文化だからこそ、外側とつなぐことで、まだ見えていない可能性が開いていく。森本さんの活動の軸が見えてきます。
ラーメンイベント戦略と実態を大公開


次に話題に上がったのは、実際のラーメンイベントの数々。森本さんが手がけてきた「ラーメン女子博」「LIVE AZUMA 東北拉麺屋台村」「Setouchi Contemporary」などを事例として扱いつつ、ラーメンイベントの実情と裏側についても、徹底的に深掘りしていただきました。
講座内では、首都圏イベントではなく、地方イベントにこそ活路があるという視点を、明確なロジックとともに説明していただきつつ、『入場者数に対して、どのようなラーメン販売予測値を立てるのか?』に関する計算式なども含めたリアルな数字も含めて、教えていただくことができました。
こうして話を聞いていると、森本さんの並々ならぬラーメンへの情熱が、森本さんのビジネスのセンスや能力に裏打ちされたものだからこそ、説得力を持って、たくさんの人を巻き込み、大きなイベントの数々を成功させてこられたのだなと感じました。
ラーメンイベントで大切にしていること


ラーメンを一時の熱狂に終わらせずに、より長い目でラーメンに対する視点を参加者に持ってもらうこと。食べた瞬間で終わるのではなく、「また来たい」「あの街に行ってみたい」「あの店を思い出す」。そんな余韻をどう残すかが重要だと語る森本さん。
確かに私たちはイベントを立ち上げようとしたとき、そこに吹く最大瞬間風速のようなものばかり気にして、参加者の中にどんな想いが生まれ、それがどう育っていくのか、という視点を忘れがちかもしれません。しかし森本さんは、ご自身のラーメンへの想いを基軸に、よりロングタームな関係性に落とし込んで、他にはない独自性を持つイベントを生み出してきました。
まとめ|ラーメンは……

地方創生との関わりなどもお話しいただきつつ、最初の〇〇に対する答えとして、最後に森本さんが提示されたのは、「ラーメンは最短距離で地方を動かすスイッチ」ということば。
ラーメンという国民食、みんなから愛されているものを基軸にしつつ、そこに新しい掛け算を施していくことで、たくさんのローカルな場所や新しい分野に可能性を生み出していく。
そこにあるのは、まさしく「ロマン」と「そろばん」の掛け算。今回、森本さんのお話を伺っていて一番驚いたのは、「本当の愛は数字と共にある」ということです。
私たちは、好きを仕事にしたり、好きを基軸にしたプロジェクトを考えようとすることも多いですが、熱意だけが先行して、うまくいかないことも多々あると思います。しかし、森本さんのラーメンに対する向き合い方を見ていると、本当に何かを好きになるということは、その好きなことと真剣に向き合い、数字や結果から逃げずに、好きなもののポテンシャルを信じてやり抜くことにあるのではないかと感じました。
そうした「好き」に対する態度は、私たちがローカルに目を向け、唯一無二の土地と場所を広げようとする際にも役立つ視点ではないでしょうか。
講座本編終了後のQ&Aでは、まだ知られていない土地の食品等を広げるにあたって誰に向けての発信を意識するべきかなど、より具体的な話題も盛りだくさんでした。
ラーメンが好きな人はもちろん、イベントの運営に関心がある方、好きなことや熱意とビジネスとの関係を考えたい方など、多くの方におすすめです。
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