連載
posted:2014.10.13 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
私たちはいま、小豆島で暮らす7人のメンバーで
「小豆島カメラ」という活動をしています。
自分たちが暮らしている小豆島で、日々の暮らしの中で出会うシーンを撮り、発信する。
写真を通して小豆島のことを知ってもらおう、そして来てもらおう、
さらに住んでもらおう、そんなプロジェクトです。
このプロジェクトは島のメンバーだけでなく、カメラメーカーのオリンパスさん、
写真雑誌「PHaT PHOTO」を出版するシー・エム・エスさん、
写真家MOTOKOさんと共同で進めています。
去年9月、オリンパスのミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5で小豆島を撮り始めました。
初めて使うカメラに戸惑いながら、まずは撮ってみる。
そして11月、オリンパスさん、シー・エム・エスさん、
MOTOKOさん、島のメンバーと顔合わせ。
ここからいろんなことが動き出しました。
あれから1年。
4月からは1日1枚、写真をWebサイトで発信し、
すでに200枚もの毎日の小豆島が蓄積されています。
夏には「見たい 食べたい 会いたい」と題した写真展を島内、島外で開催し、
小豆島を撮影しながらまわる1泊2日の写真ツアーも行いました。
この活動を通して、本当にいろんなことを学んでいます。
自分たちで撮りながら学ぶこともあれば、島でカメラの講習をしていただくことも。
先日はカメラマンの田川梨絵さんが島に来てくださり、
展示写真の選び方、組み方を学びました。
今月24日よりオリンパスプラザ大阪のオープンフォトスペースで開催する
写真展の写真選びです。
小豆島での暮らしを伝えるのにどんな写真がいいのか。
そもそも何を伝えたいのか。
そんなふうに考えることが、小豆島を見つめ直すことにつながってるんだと思います。
そして最近では外でお話させていただく機会もできました。
9月に開催されたシー・エム・エスさん主催の「御苗場vol.15関西」では、
「地域の魅力を写真で発信すること」と題して写真家MOTOKOさんとトークショー。
私たちの活動を通してどんなことを伝えられるか、
そして来てくださる方はどんなことを知りたいのか。
話す内容を考えることで、自分たちの活動の意味や
これからどんなことをすべきかを考えたり。
地方創世、最近ニュースでこの言葉をよく耳にします。
外の人たちに全部やってもらうのではなくて、自分たちの手で、
自分たちが暮らす地域をこれからも楽しく暮らせる場所にしていきたい。
でも自分たちの力や知識ではやりきれない、そんな時に
外の人たちと共に活動することでできないことも実現できたりする。
活動を続けていく中で、学びながら、少しずつ
自分たちでできることを増やしていけたらいいなと思います。
information
HOMEMAKERS
住所:香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間:金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
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