連載
posted:2014.7.14 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HOMEMAKERS」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、築120年の農村民家(自宅)を改装したカフェを週2日営業中。
http://homemakers.jp/
ある日曜日のお昼、お弁当を持ってピクニックに行くことに。
「島の中でどこかいい場所ないかな。木陰があって、風の気持ちのいいところ」
具体的な場所が決まらず、とりあえずお弁当を持って出発。
お弁当といっても、おにぎりと卵サラダとお茶とおやつのみ(笑)。
どこか途中で商店でも寄ってお惣菜を買っていこうと。
家から車で10分ほどの商店に立ち寄ると、偶然友人が。
どこかいい場所ないかなと聞くと「それなら白浜(しらはま)がいいよ」と。
「じゃあ、白浜に行こう!」というわけで、行き先決定。
白浜は、小豆島の真ん中あたりにある三都(みと)半島の先っぽにある砂浜。
この海岸から眺める夕陽はとてもきれいらしく
一度行きたいなと思っていたけど、なかなか行けず。
小豆島で暮らしていても、まだまだ行ったことないところだらけなのです。
三都半島はその大部分が山で、半島の付け根から先端まで約30分くらいの大きさ。
海岸線沿いにぽつぽつと集落があり、通過しながらドライブ。
このドライブがまた気持ちいい。
白浜に着くと、砂浜のすぐ隣りに「釈迦ヶ鼻(しゃかがはな)園地」という
きれいな広場があり、そこでさっそくお弁当。
思った以上の場所。
木陰があって、海からの風が気持ちよくて、行き交う船が見えるところ。
島の海は、凪いでいる(波が静かな)ところが多いのだけど、
白浜は少し雰囲気が違って、波がザブンザブンと打ち寄せる浜。
すぐ近くを大きな船が行き交い、ボーボーと船笛が聞こえる。
島で暮らしていると、ついつい島を楽しむことを忘れてしまいがち。
お店や公園は少ないし、遊園地や動物園なんてもちろんない。
でもすぐ近くにずっと居たくなるような最高の場所がたくさんある。
また今週の日曜日も、お弁当持ってどこか気持ちのいい場所を探そう。
information
HOMEMAKERS
住所 香川県小豆郡土庄町肥土山甲466-1
営業時間 金曜、土曜のみ 11:00~17:00(L.O. 16:00)
http://homemakers.jp/
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