連載
posted:2012.9.21 from:青森県 genre:エンタメ・お楽しみ
〈 この連載・企画は… 〉
北海道から沖縄まで日本列島を縦断しながら、
47都道府県のワーストをスマートフォンアプリで楽しく解決!
いっしょにアプリつくりたいという人は、ワーストバスターズ事務局までご連絡をどうぞ。
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Worst Busters
ワーストバスターズ
面白法人カヤックと株式会社1192による共同プロジェクト。「日本全国のワーストをアプリで改善して、ハッピー&ピースフルな日本にすること!」をミッションに2012年夏より活動中。
worst.kayac.com
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イラスト:barimi テキスト:HasegawaTetsuji
コロカル読者のみなさん、こんにちは。ワーストバスターズです。
ついにiPhone5が、Appleから出ましたね。
Appleといえば、リンゴ。リンゴといえば、青森です。
インターネットで独自調査したのですが、
どうやら、日本のリンゴの半分以上が青森県で生まれているそうです。
香川県がうどん県なら、青森県はリンゴ県かもしれませんね。
そんな青森県は、なんと平均寿命がワースト。
これに対し、ワーストバスターズが、長生きできる健康アプリを提案しても、
短命にして亡くなられた青森県の先輩たちは喜ばないはず。
人生は、どれだけ生きたかより、どう生きたが大事なんだ。
ニーチェはこんなこと言っておりませんが、
兄ちゃんは確かに、こんなことを言っていました。
考えてみれば、現状の実年齢は、モノサシのひとつにすぎません。
べつに平均寿命を、精神年齢でカウントしたっていいはず。
そうだ。精神年齢を上げるには、本を読めばいいんだ。
青森県は、読書をしない県ワーストでもあるし、一石二鳥だ。
本読まないやつは、ダサい。
青森のスター太宰治は、自分の本の帯につけるキャッチコピーを
自ら考えていたくらいなので、きっとそう思っていたはずです。
読書を促すアプリ「DASAI」の基本機能は、読んだ本を記録していくことです。
そして、読んだ本を入力しない日々がつづくと、
いきなり太宰さんに叱られます。「人間失格!」と。
平均寿命との関わりがどれだけあるかは不明ですが、
青森県は、食塩消費量が日本一です。
そんな青森県民のためのスマホアプリ「エアソルト」。
ダウンロードした瞬間、あなたのスマホは、
赤いキャップでおなじみの食卓塩にチェンジ。
ふつうに生活しているだけで、塩を振る音が流れてきます。
カラオケで、マラカスのように振るのにも使えます。
青森市出身の矢野顕子さんや泉谷しげるさんの曲や、
石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」に、
シャカシャカ♪とトッピングを加えましょう。
塩のサウンドをずっと聴いていれば、それだけで心の塩分欲
みたいなものが満たされ、食事の時にかける塩の量が減るかもしれません。
男女ともに小中学生の肥満率ワーストの青森県。
いや、これを「ワースト」と呼ぶのはおかしいかもしれません。
トンガという国では、ふくよかな女性がモテるそうですし、
日本でも平安時代は、ふくよかな女性がモテました。
そして青森は、歴代幕内力士を最も輩出している県なのです。
このまま、ふくよかブームを突っ走れ、メロス。
「どすこいMAX」があれば、スマホで撮った写真を、力士風に加工できます。
自分のこどもや親戚のこどもの写真をカッコイイ力士にすれば、
青森県が、いまよりすごい、どすこい県になるでしょう。
スポーツしないワーストを解決するアプリ「JUST DOYA!」。
ランナーが1位でゴールする瞬間や、バスケでスリーポイントシュートを決めた瞬間などに、
アスリートが自然にやってしまうドヤ顔を集めた、ドヤ顔プラットフォームです。
きもちよさそうなドヤ顔を見ているうちに、
県民みんなが、スポーツをやりはじめるでしょう。
女子の体重ワーストを解決する、
リンゴダイエットアプリ「iRinGo!」。
「リンゴがボクの耳たぶくらいの柔らかさになったら~」
と、青森出身の松山ケンイチさんが二枚目キャラで
リンゴを使った料理のレシピを声で教えてくれます。
次回は、ニッポン民俗学研究所のみうらじゅん先生に
感謝状をあげたことでも知られる、
頭はもみじ饅頭、体は牡蠣、両手をひろしまの「ひ」の字に広げる
ゆるキャラ「ブンカッキー」のいる広島県です。
北海道、青森と来て、つぎは秋田あたりじゃないかと思わせといて、いきなり広島です。
上の連載の説明で『北海道から沖縄まで日本列島を縦断しながら……』
と書いてあるような気もしますが、ワーストバスターズは、
これからもバンバン飛んでいきますので、ついて来てください。
さて、広島といえば、プロ野球12球団で唯一の市民球団である、広島東洋カープです。
ペナントレースは、いつも途中までは調子がいいカープ。
選手がいい感じに育つと、他球団に持っていかれちゃうカープ。
あぁやっぱり、プロ野球の世界でも、おしい!広島県なのか。
いや、そんなことより、唯一の市民球団がある広島県は、やっぱり市民愛がすごいのです。
カープファンの愛は、広島風お好み焼きのキャベツより多く、ソースより濃い。
ボランティアの参加率だって、日本一なんです。
いま気づきましたが、広島県には「負けん」が含まれています。
よし、どんなワーストにも負けずに、明るくふっ飛ばしていこう。
それでは、また、お会いしましょう。アディオス。
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