人気動画『True North, Akita.』 最新作は展覧会場でのみ公開! 『こころのこえをきかせ展』
秋田の豊かな自然や風土のなかで暮らす人たちを映し出した映像
『True North, Akita.』。これまで五城目町を舞台にしたVol.1と、
仙北市の上桧木内を舞台にしたVol.2が公開され、
その映像と制作の背景はコロカルの記事でも大きな反響を呼びました。
その第3弾となる新作映像が発表されています。
でも今回は、これまでのようにインターネット上で見られるというわけではなく、
東京都内の展示会場でしか見ることができません。その映像作品の上映と、
映像にまつわる写真を展示する『こころのこえをきかせ展』が、
大伝馬町のギャラリー〈NICA〉で開催されています。

今回の映像の舞台となったのは、夏の男鹿半島。
「海から秋田をとらえてみたかった」と、
このシリーズの制作を手がける〈augment5 Inc.〉の
プロデューサー、井野英隆さんは言います。
たしかに秋田というと、田んぼや山のイメージが強く、
海の風景はあまり思い浮かばない人も多いかもしれません。
でもこの映像に映し出されるのは、日本海とは思えないような穏やかな海。
そしてある漁師一家の日常です。何気ない暮らしの風景に、
はっとするような美しい景色や独特の地形が織り込まれます。
また今回は、海の中にもカメラが入り、そこにもまた
とても豊かな世界が広がっていることが描かれます。
写真の展示も、フォトグラファー蜂屋雄士さんによる、
漁師一家の日常をとらえた写真と、水中写真家、中村卓哉さんによる、
豊潤な海の世界を撮影した写真が展示され、映像の世界と呼応しています。


今回の新作映像は、これまでの作品に比べて長く、約17分間にもおよびます。
つまり、インターネットで見るためではなく、会場で見られるような
映像作品としてつくられています。それはなぜなのでしょう?
「インターネット上で公開したほうが、より多くの人に見られることはたしか。
これまでの2本も何十万回と再生されて、たくさんシェアもされていますが、
どういう人たちがどういう思いで“いいね”を押してくれているかはわからない。
こういう場所で公開することで、いろんな人の声が聞けるんです」と井野さん。
会場にはいつも、フォトグラファーや井野さんや、
誰かしら秋田のことを知っている人がいて、映像や写真を通して、
訪れたお客さんと秋田について話したりするというのです。
そのため、来場者の滞在時間は長めなのだとか。
そこでコミュニケーションが生まれ、実際に秋田に行ってみたいと思ったら、
すぐ秋田の人たちとつながることができてしまう、それがこの展覧会なのです。


また、この展覧会は大きな宣伝はしていないそうですが、口コミなどで広まり、
「秋田の友だちから、とにかくこれを見に行って感想を教えて、と言われて来た」
という人や、一度来た人が、別の友人を連れて何度も訪れてくれるなど、
いろいろな広まり方をしているのもおもしろいと井野さんは話します。
実際に会場に足を運び、ほかの人と一緒に映像を見るというのは、
インターネットで見るのとは全然違う体験になるはず。
そして実際にここに行ってみたい、そう思わせる展覧会です。
また、早くもいろいろなところで、この展覧会を開催したいという
声が上がっているそう。地元秋田でも、見られる日は近そうです。
東京での会期はあとわずかですが、あなたの「こころのこえ」も、
会場で誰かに伝えてみては?

information
こころのこえをきかせ展
会期:2016年11月1日(火)~11月25日(金) 11:00~20:00(最終日は17時まで)
会場:NICA / Gallery CAUTION(東京都中央区日本橋大伝馬町13-1)
主催:秋田県
企画・製作:augment5 Inc.
