news
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
福井県鯖江市を拠点に漆器のベースとなる
形を削り出す「木地師」として活動してきた
〈ろくろ舎〉代表、酒井義夫さんが新型コロナ以降のものづくりを見据えて、
クラウドファウンディングに挑戦しています。
プロジェクトの内容は、移動式工房〈ろくろ車〉をつくるというもの。
今は新型コロナウイルスの影響を受け、
漆器業界でもオンライン化が進んでいますが、
将来はその揺り戻しとして、リアルに対する
渇望が起こるのではないか、という予測から
プロジェクト実現に向けて動き出したといいます。
もともと対面での出会いを大事にしてきた酒井さん。
2017年から全国各地を巡り、「自分だけのお椀」をつくる
漆器のセミオーダー会〈オンリー椀〉を実施してきました。
これまでに訪れたのは、北海道から九州まで15都道府県、20店舗。
セレクトショップやギャラリー、居酒屋、素麺工場など、さまざまな場所で
お客さんとじっくり話し、オーダーを受けていました。
そうした活動を続けていくなかで沸々と沸いてきたのが
「もっと細かな要望にもお応えできないか」という思い。
そこで構想したのが移動式工房〈ろくろ車〉でした。
現在の考えているのは、車の中でろくろを回す作業ができ、
お客さんが外から見学できる車。
フルオーダーを希望する方は「もう少し薄く」
「もう少しそこを細く」など、細かいオーダーをすることもできます。
Page 2
酒井さんは2020年7月23日まで、
クラウドファウンディングサービス〈モーションギャラリー〉にて
ろくろを積み込む車両の購入、改装費用などの資金を募っています。
支援のリターン(お礼)は、
ろくろ舎オリジナルの酒器や汁椀、鉢植えはもちろん、
木地挽き、漆塗りを体験できる「ろくろ舎1日体験」や、
ものづくりの進路相談にのってくれる
「ろくろ舎代表酒井のオンライン相談」というものも。
オリジナルの商品開発したいという方には、「商品開発のご相談」も用意されています。
そのほかにも、「ろくろ舎代表酒井トークイベント登壇券」
「ろくろ舎代表酒井による福井一泊二日体験ツアー」など、
ユニークなリターンが揃っています。
酒井さんの心に活動当初からあるのは、
「減少の一途を辿る手づくり漆器の良さを伝えたい」
「漆塗りの産地や業界を盛り上げたい」という思い。
クラウドファウンディングページへはこちらから。
ぜひチェックしてみてください。
information
移動式工房「ろくろ車」をつくるクラウドファウンディングプロジェクト
期限:2020年7月23日 23:59
プレゼンター:ろくろ舎代表 酒井義夫
住所:福井県鯖江市西袋町512
電話:0778-42-6523
Feature 特集記事&おすすめ記事