金岡新聞 号外

金岡くんと和歌山を歩く。

金岡陸くんに会ってきた。
和歌山市内の金岡くんのご自宅におじゃまし、金岡くんの帰りを待つ。
午後4時。ランドセルに大きな巾着袋をぶらさげて現れた金岡くんは、
目深にかぶっていた黄色い帽子を取って、
「こんにちは!!」と大きな声で挨拶し、顔をくしゃっとさせ笑った。
溌剌としたなんとも気持ちが良い挨拶に、こちらも自然と顔がほころぶ。
そんな学校帰りの金岡くんと、夕暮れの和歌山市を一緒に散策。
地域を案内してもらった。

小学4年生の金岡くんと、金岡新聞編集長の金岡くん。

金岡陸くんは小学4年生ながら、趣味の範疇を越えた“ライフワーク”を持っている。
それが『金岡新聞』だ。
金岡新聞は、金岡くんが小学2年生の冬に創刊。
同級生が折り紙に小さな小さな“新聞”を書いているのを見て、
「ええなぁ」と思ったのがきっかけだった。
新聞は同級生に広まり、そのうち同級生の父兄へ。
そして近所の人にも瞬く間に広まった。
創刊からしばらくは不定期で続けていた。
毎日書くこともあれば、10日に一度くらいの時も。
だが、そのうち、
「しばらく金岡くんの新聞を見ないと、金岡くんどうしたのかな?って心配になる」
という読者の声があり、一週間に一回の定期発行となった。

金岡新聞記念すべき第一号は、わら半紙にえんぴつ書き。

金岡新聞の面白いところは、
同級生の誕生日や、庭の野菜が実をつけたことなど、
金岡くんのごく身近で起きたことがトップの扱いになったり、
かと思えば取材記事や、季節の行事、
社会情勢についてちょっと背伸びをした記事を書いたりと、
生活のネタと時事ネタをうまく組み合わせて一枚の新聞にまとめているところ。
つまり、金岡くんを知る人・知らない人、誰が読んでも面白い。
ちゃんと読者を意識した記事を金岡くんは書けるのだ。
新聞のネタは自分で探すこともあれば、
最近では、学校の友達や友達のお母さんが
「金岡くん、ここ取材して!」と勧めてくれるのだそうだ。
取材は主に土日に行き、翌月曜日にいっきに書きおこす。
電話で取材先にアポイントをとるところから、
取材・発行・配送までひとりでやるというから、その行動力に驚く。

金岡くんのお母さんは、いわゆる“校正さん”で、金岡新聞の最初の読者。
できあがった新聞に軽く目を通し、漢字ミスなどを指摘するのだという。
スペースの関係でたまに3コマになってしまう、自由すぎる“4コマ漫画”に
「えーっ!こんなんはずかしいわぁ」と苦笑いしながらも、
決して書き直しはさせない。
小学生の金岡くんの今の感性、今の視点で構成されている金岡新聞。
そのできあがりをお母さんは誰よりも楽しみにしているようだ。
終始人懐っこいビッグ・スマイルを見せ、
ハキハキと受け答えをしてくれる金岡くんだが、
金岡くんのお母さんいわく、普段は人前でとても緊張するのだとか。
「それに、よくおちょける(ふざける)し、
同級生よりも子どもっぽいところがあるかもしれませんね」
しかし当の本人は、
「取材をしているときは緊張しないです。
“金岡くんいつも読んでるよ”“楽しみにしてるよ”って
みんなから新聞の感想を言ってもらえると、やっぱりうれしいなぁって思います。
それで記者を続けられました」と話す。
そんな金岡くんの言葉を受けて
「男女年齢関係なく人が好きなんでしょうね。
自分が“会いたい”、“取材したい”と思った人に会って
おしゃべりができるのが本当に楽しいのでしょう」
とお母さんは柔らかい口調で語る。

「ずっと新聞記者を続けたい」けど「JAXAの職員にもなりたい」と言う金岡くん。
この春からは高学年になり授業数も増える上に、
将来の夢を叶えるために、英会話スクールなどにも通う忙しい毎日を送っているが、
どうか永く永く金岡新聞を続けてもらいたい。(と思うのはオトナの勝手かな?)

金岡くんの仕事場・仕事道具拝見。

2011年の5月から書き始めた取材ノート。あらかじめ質問内容を書いて、それに対する回答を書き留めている。

幼稚園から使っている辞書には付箋がびっしり。金岡くんの知の集積だ。

漢字や言葉などがわからなかったら、まずは簡単な辞書をひく。それでもわからなかったら次に難しい辞書をひく。最後にインターネットで調べるそうだ。

A4用紙を目の前にえんぴつを握ると、口を真一文に結び笑顔が消えた。快活な小学生から、新聞記者の顔へと変わる瞬間。

金岡くんの作業机は龍神村(現・和歌山県田辺市)の杉の一枚板でオーダーメイド品。お父さんからの小学校入学祝いで、まさに一生もの。

さらにみんなからの投稿を待つ!

みんなで新しい「世界遺産」をつくろう!

どーも、みうらじゅんと申します。
先日、佐賀県・嬉野温泉の旅館でライブをしました。
うちらは「勝手に観光協会」っていうユニット、
タモリ倶楽部の空耳アワーの安斎肇さんと、
今回特別にギタリストとして山田五郎さん(といっても普段は美術評論家なんですが)
を招き、もうすっかりお客さんも酒が回ってきた夜の10時から、
日本各地で作ったオリジナルご当地ソングを大声張り上げて歌いました。

当然、翌朝は頭と体が痛くて、三人でフラフラ街を散策したのですが、
まるで香港のように道に向かってせり出す看板。
フーゾク店やマッサージ、しかも巨大な看板が
通行する車に当たりはしないかと心配になりました。
路地に入ると「マンダム」と書かれたスナック。
70年代、日本でも大ブームを巻き起こした米俳優、チャールズ・ブロンソンの
男性化粧品のCMと同じ字体、同じロゴがどーんと壁に描いてあってクラクラしました。
日本にはこのような、その地とは何ぁーんも関係性のない店が
放置という名のもとに保存されていることが多々あります。
もう、このマンダムも僕の中では堂々「世界遺産」入りです。

みなさんの身の回りでも、“いかにしてこの店は経営してるんだろう?”と、
大きなお世話な心配をしてしまう建物があるでしょ。
それも私の「世界遺産」として登録していただきたい。
それに加え、本来は外国の本当に有名観光地となっている世界遺産と同名の
「おいおい!イエローストーンって、美容室かよ!」といった、
腰砕けな店名でやってる店が存在するでしょ。
アクロポリス(本来はギリシャ)なのに群馬県の釣具屋とか、
ウェストミンスター宮殿という店名のペットショップとかさ、
赤の広場(本来はロシアなのに)というさいたまのキャバクラとかね。
そーいった店を撮影、送っていただくことで
プチ世界遺産をつくっていこうと思ってます。
どしどし送ってくださいな。

それと「いやげもの」、これは本当にもらってうれしくない土産物も募集してます。
要するに日常生活を営むうえで全く役に立たない情報ということです。よろしくです。
本当、一日が短く感じる年齢になりました。
みなさんはお体を大切に、一日、一日を大切に生きてくださいね。
それでは。

*みなさんが見つけた「世界遺産の店」「いやげもの」を募集しています! 
どこで見つけたかも書いて、たくさん投稿してくださいね。
(編集部より)

募集は終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました。