連載
〈 この連載・企画は… 〉
毎月コロカル編集部からテーマを出し、
日本各地で活動している地域おこし協力隊の方から集まった写真とメッセージを紹介していきます。
その土地ならではのものだったり、自分の暮らしと変わらないものだったり……。
どんな暮らしをしてどんな景色を見ているのか、ちょっと覗いてみませんか?
editor’s profile
Itsmi Shigehisa, Koban, Yosuke Oishi, Yuko Sugita, Takayuki Endo
重久 愛/こばん/大石陽介/杉田夕子/遠藤孝行
原っぱで子どもたちが駆け回ったり、
ベンチで読書をしたり、園内をランニングしたりと、
自粛期間中もまちの憩いの場として活用されていた公園。
最近では、公園内にカフェやBBQ場があるなど、施設も充実。
公園での過ごし方も変化しています。
今回は、日本各地の〈地域おこし協力隊〉のみなさんに
お住まいの地域にある公園をご紹介いただきました。
遊具とベンチだけがある一般的な公園とは
ひと味もふた味も違うユニークなところばかり。
3密を避けた遊び方もできるようなので、
自身に合った楽しみ方で公園ライフを過ごしてみてはいかがでしょうか。
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日本最大級のフィールドアスレチックが
秋田市にあることを皆さんはご存知でしょうか。
〈秋田県立中央公園〉の一角にあるのですが、その広さなんと東京ドーム5個分。
一番注目していただきたいのは、こちらのアスレチックタワーです。
このアスレチックタワーは登るまでにもいろんなルートがあり、
子どもはもちろん、大人も楽しめるつくりになっています。
近くに空港もあるので時間によっては上空を飛ぶ飛行機を
間近に感じることができるかもしれませんね。
子どもたちが喜ぶこと間違いなしです。
そのほかのフィールドでも、たっぷりアドベンチャー感を楽しめます。
木材と縄を中心にしたつくりの遊び場は140ポイントもあり、
探検途中には車道を見下ろせる場面も。
また、大きい森を駆けぬけられるような探検コースもあります。
コースによってさまざまな仕掛けやアスレチックが用意されており、
私は1日ではコンプリートしきれませんでした。
そのほか、〈秋田県立中央公園〉ではキャンプ場や体育館、
ピクニックゾーンなど楽しめる設備が充実しています。
ソーシャルディスタンスもばっちり!
大自然の中で楽しめる〈秋田県中央公園〉で思いっきり走り回りませんか?
information
秋田県中央公園(中央公園事務所)
photo & text
重久 愛 しげひさ・いつみ
「死ぬまでには一度は行きたい場所」で知られる鹿児島県与論島出身。2019年に縁あって秋田県秋田市にIターン。よそ者から見た秋田市の魅力や移住に至る経験を生かして、秋田市の地域おこし協力隊に着任。YOGAを生かした地域交流を図る事業や、移住者を受け入れる市民団体事業をプロデュース中。山菜採りにすっかり夢中に。自称「立てばタラの芽、座ればバッケ、歩く姿はコシアブラ」。
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私が暮らす岡山県浅口市には、
アジア最大級の〈せいめい望遠鏡〉を備える京都大学岡山天文台や、
国立天文台があり、「天文のまちあさくち」と呼ばれています。
そんなまちの特徴がぎゅっと詰まった〈天草公園ロケット広場〉を紹介します。
〈天草公園ロケット広場〉は、子どもたちが発見した
星の国に着陸するロケットをイメージした公園です。
星のオーナメントがシンボリックな「アポロン号」という大型複合遊具は、
大きな滑り台が大人気。
まるでロケットに乗った気分を味わえるフォトスポット、
「ロケット展望デッキ」や「ちびロケット」もあります。
さらに夏季限定で、水深10センチほどのジャブジャブ池の噴水が登場!
年々夏の暑さが増すなか、ひんやりと涼めるまちの憩いの場になっています。
ぜひ岡山県浅口市に来られた際はまちの人気スポット〈岡山天文博物館〉とともに
〈天草公園ロケット広場〉で天文のまちを体感してみてくださいね。
information
天草公園ロケット広場
住所:岡山県浅口市鴨方町鴨方2244-2
Web:http://www.city.asakuchi.lg.jp/shisetsu/shogai/amakusa.html
photo & text
こばん
大阪府出身。〈カブ〉で旅するフォトライター。全国各地を愛車と旅する様子をインスタグラムに投稿するのが趣味。フォトジェニックな「星と海のまちあさくち」に一目惚れし、2017年5月、岡山県浅口市地域おこし協力隊に着任。浅口の魅力を取材し、紙面やWEB、SNSで発信中。
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下川町には、町民はもちろん日本国内や海外からも人が集まり、
慕われ続ける〈桜ヶ丘公園〉があります。
広さは東京ドーム3.5個分と言われていますが、これ以上に驚かされるのは
中国領事館にお墨付きをいただいている「万里長城」や、
研究者やコアなファンが集う「郷土資料館」。
多目的スペース兼カフェ機能を果たす〈ガーデニングフォレスト フレペ〉、
日本最高峰のチェーンソーアート大会「EZO CUP」が開催されるなど、
普通の公園ではありません。
ここに立ち寄るだけでも、森林浴をしたり、ピザを焼いたり、
蒸留体験(精油づくり)をしたりすることができ、
下川町の魅力をぎゅっとまとめた体験をすることができます。
子どもたちからおじいちゃんおばあちゃんまで、
世代を超えて愛され続ける〈桜ヶ丘公園〉。
気兼ねなく旅行が楽しめるようになった際には、ぜひ旅の行程に入れてみてください。
information
桜ヶ丘公園
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大石陽介 おおいし・ようすけ
1988年静岡県焼津市生まれ。大学卒業後、静岡県の小学校教諭として富士山の麓で8年間勤務。うち2年間は青年海外協力隊(JICA)としてモンゴルへ。世界自然遺産である『知床』での2年間の移住生活を経て、現在はSDGs未来都市に選ばれた北海道下川町を拠点にシモカワベアーズ(起業型地域おこし協力隊)として活動中。しもかわをぐるっとつなぐおもてなし宿の開業に向け準備を進める。第1弾として『ぐるっとしもかわ』という0円ローカルガイドを期間限定でスタート。
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東御市の八重原台地。
千曲川を挟んで雄大な浅間山・蓼科山の美しい景観があり、
その景色に魅せられた移住者が多いエリアでもあります。
そんな明神池を中心に広がる〈芸術むら公園〉内には、
BBQ場や、キャンプ場、コテージ、登り窯、宿泊施設八重原温泉 明神館、
梅野記念絵画館など、さまざまなアクティビティが楽しめる施設があります。
秋には「火のアートフェスティバル」や
「天空の芸術祭」の会場として、アートの拠点となっています。
休日には、池の周りの遊歩道をのんびり歩く人や、
芝生広場でピクニックを楽しむ人も。
園内にある〈コミュニティCafe まる屋〉、
〈喫茶と本とギャラリーの店 問tou〉といった人気のお店があります。
また芝生広場では、青空ヨガも開催されています。
近隣の市から訪れる親子からご近所さんまでリピーターが多く、
木陰の下で風を感じながら、心身ともにスッキリできると好評です!
「新型コロナウイルス対策に3密を避けたストレス解消の場所として、
〈芸術むら公園〉は格好の場所だと考えています。
この機会に公園でゆったり過ごす心地よさを感じてもらって、
コロナ収束後も公園を活用してリラックスしてくれる人が
増えてくれるといいなと、願っています」
と、話す青空ヨガを主催する〈コミュニティCafe まる屋〉小林麻美さん。
密を避けてアウトドアを楽しむ方も少なくないのでは?
広々とした〈芸術むら公園〉を訪れてみてはいかがでしょうか。
information
芸術むら公園
住所:長野県東御市八重原1806番地1
TEL:0268-67-0001(明神館)
※青空ヨガの開催日時など、詳しい情報はこちらをチェック。
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杉田夕子 すぎた・ゆうこ
東京在住中に信州への移住を考えるなか、縁あってほどよく田舎の長野県東御市へ。2019年7月に地域おこし協力隊に着任。市内の気になる人やモノを取材して発信中。信州の山遊びや雪遊びを楽しみたいです。
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猪苗代町のまちなかに位置し、
猪苗代城跡とその周辺を整備した公園〈亀ヶ城公園〉。
猪苗代城跡とは、1191年に猪苗代経連(いなわしろつねつら)が築いた、
日本最古の平山城の城跡で、戊辰戦争時に建物などは消失してしまいました。
1905年に町内の有志が集まり、私財を投じてツツジやサクラを植栽し、
公園として整備したといわれています。
1997年には総合公園として再整備され、
今では1年を通して多くの人々に利用されています。
〈亀ヶ城公園〉は、町内有数のサクラの名所でもあり、
春には多くの人々がお花見に訪れます。
また、公園内の小川にはホタルが生息しており、ホタルを鑑賞することができます。
さらに真夏には、たくさんの子どもたちが集まって
「じゃぶじゃぶ池」で水遊びを楽しむ姿も。
雪国である猪苗代では、スキーやスノーボードなどの
ウィンタースポーツも盛んに行われています。
ここ〈亀ヶ城公園〉は、クロスカントリースキーの練習場にもなっているんです。
夜は大型ライトで照らして練習することも。
1年を通して多くの人々が集う、地域の人々に愛されている〈亀ヶ城公園〉。
近くにお越しの際は、ぜひ四季を感じながら遊んでみてください。
information
亀ヶ城公園
住所:福島県耶麻郡猪苗代町字町尻347
Web:http://www.town.inawashiro.fukushima.jp/cb/hpc/Article-28-2004.html
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遠藤孝行 えんどう・たかゆき
福島県の会津に位置する「猪苗代町」で地域おこし協力隊をしています。もともと東京でエンジニアをしていたこともあり、ITのノウハウを活かして「ふるさと納税」と「猪苗代湖の環境保全」を担当しております。現在、協力隊3年目となり、情報発信・教育・観光事業を主とした株式会社アウレを起業しました。
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