〈岩の原葡萄園〉 マスカット・ベーリーAのふるさとへ。 老舗ワイナリーで味わう日本ワイン

現存する日本最古のワイン蔵も

文化財に指定されている石蔵も必見です。
1894(明治27)年に建てられ、現存する日本最古のワイン蔵として
国の登録有形文化財となっている第一号石蔵と、
その4年後に建てられた第二号石蔵は、岩の原葡萄園の歴史の長さと、
川上善兵衛の先鋭的なアイデアを体感できる空間。

1898(明治31)年につくられ、上越市の指定文化財となっている第二号石蔵入り口。

1898(明治31)年につくられ、上越市の指定文化財となっている第二号石蔵入り口。

第一号石蔵は斜面を開削し、凝灰岩切石でつくられたワインの貯蔵庫。
面積は93平方メートル、建造当時は現在よりも
3メートルほど低い位置にある地下の石蔵として設計されました。

第一号石蔵の脇には冷気隧道(れいきずいどう)の跡が。
冷気隧道とは、山からの冷たい湧き水を流す道のことで、
湧き水によって冷やされた空気を利用して、温度管理に役立てていたそうです。
現在は16度~17度に保たれ、一番の販売数を誇る赤ワイン
〈深雪花〉の原料を熟成しています。

第二号石蔵に保存されている当時の樽。岩の原葡萄園では、ビール樽工場から技術を導入し、1892(明治25)年には6人の樽工で大小2種類のワイン用木樽を製造していた。1937(昭和12)年にはウイスキー用木樽の製造も開始。ワイン、ウイスキー共に日本最古の樽製造所でもあった。

第二号石蔵に保存されている当時の樽。岩の原葡萄園では、ビール樽工場から技術を導入し、1892(明治25)年には6人の樽工で大小2種類のワイン用木樽を製造していた。1937(昭和12)年にはウイスキー用木樽の製造も開始。ワイン、ウイスキー共に日本最古の樽製造所でもあった。

冬に積もった雪を貯蔵して野菜やお米などを保存し、
天然の冷蔵庫ともいわれる古来からの雪国の知恵「雪室」。
新潟県各地に見られる雪室ですが、ここでも第二号石蔵は雪室から冷気を取り込み、
ワインを熟成させています。雪の冷気を利用してワインを低温発酵させる技術は、
日本初となる画期的な発明でした。

第二号石蔵に当初併設されていた雪室を、2005年に再建して復活させた。4~10月に公開。(写真提供:岩の原葡萄園)

第二号石蔵に当初併設されていた雪室を、2005年に再建して復活させた。4~10月に公開。(写真提供:岩の原葡萄園)

雪室内の温度は2度。毎年2月に約330トン、
大型トラック60台分にもなる雪を天井近くまで積み上げます。
時間が経つにつれて雪は溶けていきますが、夏でも雪は残り、一年中ひんやり。
ただ、有数の豪雪地だった頚城平野も年々積雪量が減っているため、
ここ数年は隣の牧区からも雪を運んでいるそうです。

岩の原葡萄園ぶどう畑