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posted:2017.1.18 from:青森県八戸市 genre:活性化と創生
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Riho Abe
阿部里歩
あべ・りほ●栃木県出身。「出身は群馬だっけ?それとも茨城?」と覚えてもらえないことが悩み。好きな観光地は四国と別府。旅先での楽しみは、その街の人と話しをすること・伝統工芸品を買うこと。ガイドブックに載っていないようなものを見つけるのも密かな楽しみ。
青森県八戸市に、
市営の書店〈八戸ブックセンター〉がオープンしました。
実は八戸市は、本にゆかりのあるまち。
小説「忍ぶ川」で芥川賞を受賞し、長きに渡って芥川賞選考委員を
つとめた作家・三浦 哲郎を生んだところ。
そんな八戸市を「本のまち八戸」として育てていくため、
市民にもっと本を好きになって欲しいという想いからオープンした場所なんです。
店内には、自然科学や人文・社会科学、旅の本やアートブック、
洋書まで。各棚のコンセプトやテーマに合わせて、幅広いジャンルの本が置かれています。
注目は地域のもの・ひと・ことが活かされた〈フェア棚〉。
八戸の産業、文化、風土、自然環境など、さまざまなテーマのもとに編集された棚や、
八戸にゆかりのある人物がセレクトした棚、一般の人が選書した本を「〇〇さんの本棚」と
して展開する〈わたしの本棚〉など、まちとの距離がぎゅっと縮まる仕掛けが充実しています。
読書スペースもユニークで、施設内で購入したコーヒーや
ビールを持ち込むことができ、ソファならぬハンモックの上で本を読めたり、
左右と後方に本が詰まった〈本の塔〉があったりと時間を忘れて本に没頭してしまいそう。
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そして、この施設の目玉の一つと言えるのが、
小説やエッセイ、 詩などを「出版・発表したい」「応募したい」
そんな人を応援するための部屋〈カンヅメブース〉です。
作家がホテルの部屋に幽閉されて原稿を
仕上げることを「カンヅメになる」と言いますが、まさにその名の通り
カンヅメになって執筆に専念するための部屋。
〈カンヅメブース〉は、「誰かに読んでもらいたい」という想いが
ある人なら誰でも、施設内のカウンターにて市民作家登録をすることで無料で利用できるそう。
今後はトークイベントやワークショップなども多数開催される予定。
この街から、再び芥川作家が誕生する日も近いかも!?
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