odekake
posted:2016.2.28 from:兵庫県洲本市 genre:旅行
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〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
text & photograph
Yoshiaki Tamura
田村慶明
たむら・よしあき●奈良生まれ、大阪在住。ライター&フォトグラファー。大阪のデザイン会社、印刷会社、編集プロダクションを経て2010年よりフリーで活動。京阪神を中心に雑誌やWebなどの編集・広告の制作を行う。ランニングと筋トレと旅行と陶芸が趣味。
credit
Supported by 神戸市
淡路島の海水浴場でも美しさで知られる場所のひとつ、五色浜海水浴場。
そこから車で10分ほど東へ進むと、昔ながらの母屋と中庭が見えてきます。
こちらが若き陶芸家・西村昌晃さんが営む窯元〈樂久登窯(らくとがま)〉です。
ここは作業場とともにギャラリーとカフェが併設され、観光客はもちろん、
島民の方もひと息つくために訪れる、なんともやさしい空間。
ギャラリー&カフェは2010年に西村さんの母と姉の協力を得て、
祖母の古民家を改装してオープン。
木のぬくもりを残した空間で、本格的な絶品タルトやホットケーキが、
西村さんの器とともに楽しめます。
心地よすぎてつい長居してしまいますが、それも淡路島らしい過ごし方。
また2016年の春には新しいカフェ〈山小屋Kitchen〉を
すぐ近くにオープンするとのこと。こちらも楽しみに待ちたいものです。
丹波焼の師匠に学び、淡路島に窯を開いてからは
島でとれる鉱物や土を使い、器をつくり続ける西村さん。
自らの仕事を「食器などの道具をつくる人」と言います。
ギャラリーだ、芸術だと考えていた時期もあったそうですが、
「生活に必要なものこそがつくるべきもの」ということに
最近になって気づいたのだとか。
「持ちやすい、重ねやすい、口あたりがいいなど、
食器のもつ当たり前の役割を重視しています。
漁師や大工、料理人、美容師など人が必要とする職が当然あるわけで、
私は食器をつくる人でいい。使いやすいからと気に入ってくれれば、
誰かの役に立つわけですからね」
そんな西村さんの陶器を求め、はるばる来る人も少なくありません。
購入した人に使い心地を聞くと、
「とにかく手触りがよく、次の1枚が自然に欲しくなってくる」とか。
西村さんはここ数年、田を耕して米をつくったり、
養蜂でハチミツを採取したりと農業にも力を入れ、
土や水と暮らす毎日が楽しすぎるとのこと。
そんな気持ちが伝わってくるのも、西村さんの器の魅力かもしれません。
樂久登窯に関しては、以下の記事でもご紹介しています。
みずからの“つくる”で地元を盛り上げる若手クリエイター。
「淡路島の場づくり」後編
information
樂久登窯
住所:兵庫県洲本市五色町鳥飼浦2667-2
TEL:0799-34-1137
営業時間:カフェ・ギャラリー 10:00~17:00
定休日:火曜日・水曜日
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