「桃源郷祖谷の山里」の 茅葺き民家ステイ

日本の最秘境とも言われる険しい山間地、徳島県祖谷の「落合集落」は、
今でもその険しさや交通の不便さゆえ、昔ながらの山暮らしや自然環境が残る山間集落です。
ここでは、2012年から空家となっていた集落内の古民家を改修し、
茅葺き屋根の宿として再生する取り組みが進んでいます。
それが、「桃源郷祖谷の山里」の茅葺き民家ステイプロジェクトです。

落合集落は祖谷川を見下ろす南向きの切り立った崖地にあり、その標高差は東京タワーを凌ぐ約400メートルにも及びます。

宿はもともと集落内に残っていた住み手のいなくなった古びた民家。
これらを、茅葺き屋根の総葺き替えを始めとした伝統的な工法でリノベーションしています。
そして古さだけでなく、屋内には現代の生活に合った快適性も追求し、
最新の家電やシステムキッチンなども備えています。

囲炉裏のある室内にモダンなインテリアが同居する。

「伝統的な生きた家というものは、使われなければすぐに劣化し、残すことはできない。
そして、使われるには現代の暮らしに合わせた快適なしつらえがなければならない」
こうした宿のコンセプトを提唱し、プロジェクト全体のプロデュースを手掛けているのが、
アメリカ人で東洋文化研究者のアレックス・カーです。
もともとは、彼自身、1973年に購入した同じ祖谷にある茅葺き民家「篪庵(ちいおり)」で
長らくこうした取り組みを続けてきました。

宿は1棟貸し切りになります。山あいの風景の中、のんびりソファで読書もおすすめ。

桃源郷祖谷の山里の茅葺き民家宿は、
「浮生(ふしょう)」、「晴耕(せいこう)」、「雨読(うどく)」の3棟に続き、
2014年5月には「雲外(うんがい)」、「蒼天(そうてん)」、
「悠居(ゆうきょ)」の3棟がオープン。
各宿は大きさだけでなく、内装や設備にそれぞれ特徴があり、
宿泊人数やお好みの過ごし方によって選択の幅が広がります。
祖谷、落合集落での古くて新しい茅葺き民家ステイがますます楽しくなりそうです。