Tシャツのデザイン販売からスタート
現在、8人のクリエイターが活躍するヒッコリースリートラベラーズですが、
もともとは迫さんが仲間と3人で始めた、
Tシャツのデザイン販売を手がける小さな店だったそうです。
福岡県出身の迫さんは、社会学や心理学に興味があり、
新潟大学で行動科学を勉強するためにこのまちにやってきました。
在学中は、ヨーロッパやインドを放浪しながら各地の美術館に足を運んだり、
東京にある絵本作家の養成スクールに通ったり、
デザインにも興味を持っていたといいます。
「何かをわかりやすく伝える仕事がしたかった。
デザインそのものも好きですが、デザインの力で社会が好転するという
社会学的な側面にも興味がありました」

人気の〈ICE CREAM LOVE〉Tシャツ(写真はキッズ用)。店内にはウイットに富んだ、思わず口元がほころぶ愛らしいTシャツがいっぱい。
迫さんの仕事は、Tシャツのデザインから
次第に新潟のつくり手さんを手伝う仕事へと広がっていきます。
売れるパッケージを考えたり、時には一からブランディングすることも。
新潟銘菓の〈ゆか里〉もそのひとつ。
かつては新潟土産として人気があり、多くのつくり手がいたそうですが、
次第に売り場が縮小。いまではつくり手は新潟市内ではたった1軒に。
最後の製造元さえも存続が厳しくなっていた状況を知った迫さんは、
若い人にも親しんでもらおうと、商品を丸ごとリニューアルしました。
ゆか里は小さなあられに砂糖蜜をまぶした金平糖のようなルックス。
湯飲み茶碗に入れて、お湯を注いで楽しみます。
お湯を入れると、あら不思議。パチパチと音を立てながら砂糖蜜が溶けて、
あられが浮き上がってきます。

色も形も愛らしい〈ゆか里〉。(写真提供:ヒッコリースリートラベラーズ)

お湯に注ぐとあられがぷかぷかと浮かんできます。紅茶に入れたり、アイスクリームにトッピングしたり楽しみ方はいろいろ。(写真提供:ヒッコリースリートラベラーズ)
この様子から迫さんは商品名を〈浮き星〉に。
パッケージは新潟に飛来する白鳥をデザインしました。
この商品が大ヒット。市場から消えかかっていたお菓子は、
デザインの力で再び新潟の人気土産となったのです。

現在はいちご、コーヒー、抹茶、ジンジャー、ミントなどフレーバーも多数。缶入りはお土産に人気。

〈浮き星〉はヒッコリースリートラベラーズでも購入可能。期間限定のパッケージも登場します。