テーマは“日常を楽しむ”
新潟駅からバスに揺られること10分。
信濃川にかかる国の重要文化財「萬代橋」を越えると、
古町(ふるまち)が見えてきます。
古町は北前船の寄港地として発展した歴史のあるまち。
いまも昔ながらの景色が残ります。
ここに、新潟のさまざまなモノやコトをクリエイトする集団がいます。〈hickory03travelers(ヒッコリースリートラベラーズ )〉。
代表の迫一成さんは、長岡造形大学の非常勤講師や〈NADC〉
(新潟アートディレクターズクラブ)の会長も兼任する、
新潟のデザイン界を牽引するクリエイターです。

そんな迫さんの手がけるショップ〈ヒッコリースリートラベラーズ〉が、
白山神社と白山公園につながる参道につくられた
「上古町商店街」(通称カミフル)にあります。

昔ながらの惣菜屋やおしゃれなレストランなどが軒を連ねる上古町商店街。
築80年の酒屋をリノベーションしたという店は風情ある雰囲気。
1階はお土産を中心とした小物類が並び、
2階はTシャツやセレクトアイテムが並んでいます。

靴を脱いで階段を上がっていくと、家屋の雰囲気をそのまま利用した2階の売り場へ。ポップな1階とは雰囲気の異なる、照明を落とした昭和レトロな空間。

新潟県出身のアーティスト、長沢明さんとのコラボアイテム。
ヒッコリースリートラベラーズのデザインテーマは“日常を楽しむ”。
いつもどこかに遊び心がある親しみやすいデザインが彼らの真骨頂といえます。
また、全国から選りすぐったセレクトアイテムに出合えるのも、
この店を訪れる楽しみのひとつ。
たとえば、ライフスタイルブランド〈NIZYU KANO(にじゅうかのう)〉のバッグ、
新潟五泉市のニット工場が手がける〈mino〉のポンチョ、
水彩画家・伊藤尚美さんのテキスタイルブランド〈SUMAU nani IRO〉のハンカチ、
奈良の老舗靴下屋〈西口靴下〉のソックス、益子焼き作家の陶器など。
売り切れ御免の一期一会のアイテムが多いので、訪れるたびに発見があります。

益子焼の陶芸作家、大塚菜緒子さんの器。シンプルだけどデザイン性の高い器は普段使いにぴったり。白、茶、青の釉薬が美しい。

企画展も定期的に開催。この日はテキスタイルブランド〈十布/TENP〉のフェア。イラストレーター福田利之さんがデザインする美しいスカーフや刺子織のハンカチが並びます。