〈ryugon(りゅうごん)〉 四季を通じて雪国の叡智を体感する、 デザインコンシャスな宿

有名宿〈温泉御宿 龍言〉が2019年秋にリニューアル

平成の大合併により六日町、大和町、塩沢町の3町が合併して誕生した南魚沼市。
日本随一の米どころ、そして1日の降雪量が1メートルを超える年もある豪雪地です。
このまちのはっきりとした四季は、足を運ぶごとにまた違った魅力を感じさせます。

まちのシンボル八海山

まちのシンボル八海山。

その旧六日町で数少ない温泉宿だった〈温泉御宿 龍言〉。
2万坪の敷地の中に、文化文政時代(1804〜1829年)の六日町の豪農の館や、
武家屋敷など8つの古民家を移築してつくられ、
重要文化財にも指定された龍言は、多くの著名人や文人から愛され、
近年では将棋の竜王戦の会場としても名を馳せていました。

もともとの宿の姿をベースに歴史を引き継ぎつつ、
雪国の風土や文化、食生活を体験できる旅館としてリノベーションを果たし、
2019年10月にリスタートしたのが〈ryugon〉です。

リノベーションは〈蘆田暢人建築設計事務所〉によって手がけられました。
まずは、その館内をご紹介。

白い囲炉裏

レセプション奥にあるryugonのランドマーク、白い囲炉裏。
吹き抜けの天井は、雪が積もっているときは薄暗く、
晴れた日は木漏れ日のようなやさしい光が射します。
冬の間は火が入り、冷え切った体を緩やかに温めてくれます。

その囲炉裏の奥、昼はウエルカムドリンクや軽食が置かれ、
夜はお酒がいただけるバースペースでは、新潟の地酒はもちろん、
日本全国のクラフトジンや、オリジナルカクテルがいただけます。
食後や風呂上がりのお楽しみに。

岡山県西粟倉村〈ようび〉のオリジナル造作家具〈snow cover〉。冬の空の色のようなグレーがすてき。

岡山県西粟倉村〈ようび〉のオリジナル造作家具〈snow cover〉。冬の空の色のようなグレーがすてき。

ガーデンラウンジで目を惹くインテリアは、
岡山県西粟倉村〈ようび〉がこのryugonのためにつくった
オリジナル造作家具〈snow cover〉。
無垢の板を削り出してつくられた職人の手づくりです。

 囲炉裏の炭火で料理する、〈立焼〉の様子。

囲炉裏の炭火で料理する、〈立焼〉の様子。

食事はレストランで。
雪国で昔から受け継がれてきた野山の食材や文化を今に伝える、
伝統料理をベースにしたコース料理〈雪国ガストロノミー〉をいただけます。
龍言の時代から名物だった〈立焼〉と呼ばれる、
レストラン中央の囲炉裏の炭火で焼いた地元食材をメインディッシュとした
和の創作フルコース。
なかでも絶対的な自信があるのは、土鍋で提供される魚沼産コシヒカリ。
精米したて炊きたてのご飯を、多種多様なご飯のお供とともに頬張れば
多幸感で満たされるでしょう。