スパイス文化を通じて、 カレーの概念を変える 〈三条スパイス研究所〉

地域の出会いの場、交流の場として

秋ウコン(左)は、肝臓の機能を回復・強化するクルクミンを多く含み、春ウコン(右)は、動脈硬化予防やコレステロールの分解、またガンの抑制にもなる精油成分やミネラルが豊富。

秋ウコン(左)は、肝臓の機能を回復・強化するクルクミンを多く含み、春ウコン(右)は、動脈硬化予防やコレステロールの分解、またガンの抑制にもなる精油成分やミネラルが豊富。

60歳で勤めていた会社を定年退職し、
旅行で初めて行った沖縄でウコンに出会って、苗を持ち帰り、
地元・三条で栽培をスタートさせたという山崎さんは、なんと御歳90歳。
自身で栽培から加工までを行い、自分のできる範囲で、
春ウコンと秋ウコンを育てています。

平成元年(1989年)からウコンの栽培をしている山崎さん。山崎さんのウコンを求めて、東京からも買いに来る人がいるという。

平成元年(1989年)からウコンの栽培をしている山崎さん。山崎さんのウコンを求めて、東京からも買いに来る人がいるという。

「私はお酒が大好きなんだけど、
ウコンさえ飲んでいれば二日酔いはしないし、
朝晩毎日ウコンの青葉を粉末にしたものを小さじ1杯飲んでいるからか、
それで血液検査すると、肝臓の値があまりに良好だと医者もたまげるんですよ」
と話す山崎さんですが、そのきりっとした姿をひと目見れば、納得のひと言。
と同時にウコンの栽培にはさまざまな苦労もあったのではと、
想像しながら尋ねてみると、「一度も失敗はなく、30年間続けてこられた」と、
飄々と答える山崎さんの姿に、再びウコンの力を感じます。

春ウコンと秋ウコンの粉末をそれぞれ50%で調合した、山崎さんによるウコン粉。春ウコンは苦味が強く、秋ウコンは発色が良くて風味はマイルド。

春ウコンと秋ウコンの粉末をそれぞれ50%で調合した、山崎さんによるウコン粉。春ウコンは苦味が強く、秋ウコンは発色が良くて風味はマイルド。

独学でウコンの栽培を始めた当時は、
あくまで自分と家族のためだったという山崎さん。
そしてウコンの力を感じるたびに、
多くの人にその力を体感してもらいたいと、地元の直売所で販売を始めます。
やがてその評判が広まり、
山崎さんのウコンは直売所で売り上げ上位をキープするように。
山倉さんたちプロジェクトチームは、
まさにその直売所で山崎さんのウコンを発見し、以降、年齢や立場を超えて、
お互いの知恵や知識を交換するようなやりとりを重ねながら、
〈三条スパイス研究所〉の輪郭をつくり上げていきました。

家庭の炊飯器でも楽しめる、ビリヤニ調理キットも人気。「切り干し」された野菜と、新潟で栽培されるドライフルーツをスパイスと共に調合。またミックススパイスの中には三条産のターメリックが含まれています。

家庭の炊飯器でも楽しめる、ビリヤニ調理キットも人気。「切り干し」された野菜と、新潟で栽培されるドライフルーツをスパイスと共に調合。またミックススパイスの中には三条産のターメリックが含まれています。

ひと皿に野菜のスパイスおかずが4種、加えて日替わりカレーが2種。それをお皿の中でミックスして食べていくことで、自分の味をつくっていくのが、“スパ研流”のターリーセット。1296円

ひと皿に野菜のスパイスおかずが4種、加えて日替わりカレーが2種。それをお皿の中でミックスして食べていくことで、自分の味をつくっていくのが、“スパ研流”のターリーセット。1296円

オープンから3年、今では地域の出会いの場、交流の場にもなっている〈三条スパイス研究所〉。敷地内にあるウコンの畑もまた、山崎さんの教えのもと、若手農業者たちと畑ワークショップの参加者たちによって大切に守られています。

すり鉢の底の模様を「文化のミクスチャー」としてイメージした〈三条スパイス研究所〉のロゴマークがとても映えています。

すり鉢の底の模様を「文化のミクスチャー」としてイメージした〈三条スパイス研究所〉のロゴマークがとても映えています。

「土地の力で農産物は育っていく。
その当たり前の難しさを日々感じながら、畑づくりをしてきましたが、
ようやく安定して収穫ができるようになってきました。
畑づくりの参加者のなかには、自宅でウコンの種芋を植えつけて栽培し、
収穫したウコンを酢漬けや焼酎漬けにしたりする人もいるんです。
うれしいですね。地域の伝統や季節の食材、
語り継がれる生活の工夫など、
その土地らしさをこれからも多くの人たちと考えていきたいと思います」(山倉さん)。

ひと皿のスパイス料理がカレーの概念を変え、
世代を超えた新たなコミュニティ、文化を育んでいく。
今日もまた、〈三条スパイス研究所〉は、このまちの風景を更新していきます。

『新潟のつかいかた』でも〈三条スパイス研究所〉の取り組みについて
詳しく紹介しています。記事はこちらから↓

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新潟ガストロノミーをめぐる旅】

カレーにビリヤニ!
スパイスと旬の食材を調合しながら、
〈三条スパイス研究所〉はまちを育む']

information

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三条スパイス研究所

住所:新潟県三条市元町11−63

TEL:0256-47-0086

営業時間:10:00〜20:00 (L.O.19:00)

定休日:毎週水曜日、第一火曜日

Web:http://spicelabo.net/