〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
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Kanami Fujita
藤田佳奈美
ふじた・かなみ●Webデイレクター/編集/ライター。東京生まれ東京育ち、それゆえ地元トークが盛り上がらないのが悩み。『anan web』ディレクター、朝日新聞連載「1万円から始める草食投資」など。現在は『アリシー』で編集長を務める。『新潟のつかいかた』では女子旅の特集担当。Twitter
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Tada
ただ
写真家。池田晶紀が主宰する写真事務所〈ゆかい〉に所属。神奈川県横須賀市出身。典型的な郊外居住者として、基地のまちの潮風を浴びてすこやかに育つ。最近は自宅にサウナをつくるべく、DIYに奮闘中。いて座のA型。https://yukaistudio.com/
新潟・妙高は高原リゾートとして開拓されて100有余年。
ここには日本百名山に選ばれた名峰「妙高山」がそびえ立ち、
訪れる者はみな息を飲まずにはいられません。
それはどこから見ても美しい山容で、越後富士という異名を持つほど。
そんな風光明媚な妙高山の中腹、標高1000メートルに位置する絶景を見下ろす場所に、
源泉掛け流し天然温泉〈赤倉観光ホテル〉はあります。
赤倉観光ホテルは創業80年以上もの歴史を持つ、国際スキー場発祥の地。
のちにホテルオークラ東京をつくった大倉喜七郎(当時は帝国ホテル取締役会長)により
設立されたという格式高いホテルです。
その後、ゴルフ場もつくられて、ロゴマークもストックからゴルフクラブに変更。
高原リゾートとして、オークラスピリットを継承しています。
近隣には赤倉温泉街のほか、日本の滝百選に選ばれた「苗名滝」や、
逆さ妙高山が美しい「いもり池」など、自然豊かな名所が。
どちらも冬場は積雪の関係で近づけないのですが、
春~秋に訪れた際には、ぜひ足を運びたいスポットです。
冬場はスキーと温泉を堪能し、春から秋にかけては、
新緑や紅葉を楽しみがてら周辺に足を延ばしてみるのも良さそう。
冬場の赤倉観光ホテルは、周辺に寄り道せずとも
圧倒的な雪景色を終始楽しむことができます。
ただし、ここにたどり着くまでには、前後左右雪に囲まれた
白銀の世界をくぐり抜けてから。
空も大地も一面真っ白な道中は、目がくらむほどのまばゆさ。
境界線が次第に溶けていき、空間すべてが一体となっていく不思議な感覚に包まれます。
新潟の本格的な冬を目の当たりにして、非日常感を味わえることでしょう。
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部屋からの眺望は、野尻湖側と妙高山側の2タイプあります。
オススメは野尻湖側のPREMIUM棟。
開放的な間取りと、部屋の露天風呂から絶景を望む申し分ないロケーション。
眼前に広がる空と雪化粧した山々を見て、何も考えない時間を過ごすのも良さそう。
江戸時代・文化13年に開湯したといわれる赤倉温泉の源泉を掛け流している同ホテル。
異なるふたつの泉質を併せ持っているのが特徴です。
神経痛や疲労回復など一般的な温泉の効能「一般適応症」に加え、
美肌や傷の治癒などの「泉質別適応症」も期待できるといいます。
ふわふわと浮かぶ湯の花の中で、ゆっくりと体を休めながら
大自然が織りなすパノラマを楽しみましょう。
食事は懐石料理と本格フレンチから選べ、今回は和食をチョイス。
四季折々の新潟の旬の素材を楽しめます。
まずはお刺身で、何も調理されていない素材そのままの味わいを噛み締めて。
甘みがしっかりとしていて身が引き締まったエビは、日本酒が合います。
のどぐろは軽くだしにくぐらせると適度な歯ごたえが楽しめ、
しっかり火を通せばほくほくとした食感に変わります。
唐辛子とゆず、麹を合わせて発酵させた、
地元・妙高の香辛調味料〈かんずり〉も、いいアクセントに。
のどぐろに爽やかさが加わって、より一層食欲も増します。
旅の疲れも吹き飛ぶ豪華な懐石料理で、会話が弾むこと請け合いです。
食事を終えたらそのまま部屋に戻らず、バーで一杯飲みながら、
その日巡った場所の思い出を語らうのもよさそう。
静まり返ったゲレンデを月明かりが照らす優美な光景を見ることができます。
ロマンチックな雰囲気に、思わずうっとり。
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赤倉観光ホテルは、朝、運が良ければ雲海を眺められることも。
前日の天気が悪いと、雲海の発生率が上がるのだとか。
たとえ雲海が出なくても、言葉も出ないほどの美しいビューが眼前に広がっています。
大開口の窓が続き、山に囲まれているのがよくわかります。
まるでレストランが空に浮いているかのように錯覚するほど、
迫力ある雄大な自然をすぐそばで感じることでしょう。
秀麗な山容が朝日に包まれ、
稜線がくっきり浮かび上がっていくのを目の当たりにしたとき、
心の澱がすうっと流れていくのを感じます。
朝は早起き一択。
ここで日の出を待つ甲斐があるはずです。
抜群のホスピタリティもさることながら、
どこまでも高貴で、どこまでも優雅な空間、
そして、どこから眺めても自然の偉大さを感じられる眺望にすっかり満足してしまう。
ホテルから出なくても、おもてなしの心と、感動体験が味わえます。
新潟・妙高に訪れた際には、赤倉観光ホテルで
贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
『新潟のつかいかた』でも、赤倉観光ホテルと妙高高原について詳しく紹介しています。
記事はこちらから↓
information
赤倉観光ホテル
住所:新潟県妙高市田切216
TEL:0255-87-2501
宿泊料金:プレミアム棟野尻湖側1泊2食付1室2名利用 43000円(税別)〜、本館ツイン1泊朝食付1室3名利用15500円(税別)〜
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